『夏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#夏…
早朝朝顔の葉に玉になった雫に
朝日がキラキラ…
恥ずかしがり屋の朝顔の花にkiss…
今日が素敵になるように
静かにおまじない…
私の一日が始まる
夏と一括りにいってもいくつか種類があるよね
例えば、初夏
風に運ばれてやって来た夏のしらせを感じながら
これから来る夏におもいを巡らせる時期
他には、盛夏
尋常じゃない暑さにうんざりしながらも夏の思い出を
作り、刻んでゆく時期
そして、処夏
照りつける日差しもやわらいで訪れる秋や冬に
夏につくった思い出を持ち合わせて一歩踏み出す時期
あなたはどんな夏が好きですか?
これからもどうぞよろしくね
こんな私だけど笑って許してね
ずっと大切にしていてね
永久保証の私だから
西野カナ トリセツ
お題『夏』
今は夏空の下を歩きにくくなったと思う。日中に外出てしまったらムワッとした熱気と、肌を焼く感覚と、体を流れていく汗が吹き出して「あっ、これ人間が歩く場所じゃないわ」ってなって家に引きこもるんだ。
自分の部屋へ戻ったら、パソコンをたちあげてゲームを始める。もちろん、部屋はクーラーをきかせて。ここ数年、夏はこうして過ごすことが多くなった。
夏は海だの、かき氷だの、花火だの、イベントがいっぱいあるが、まず一緒に行く友達も恋人もいない。
ふと、机の上に置いたスマホが光る。Facebookの通知で開いたら、たまたま繋がってしまった高校のクラスメイトの陽キャが男女で花火に行った時の画像をあげているのを見てしまった。圧倒的な敗北感を覚えて舌打ちする。
(あーいいですねー、陽キャ様は、いつだって友達に困ってねーし、女にもモテてるし。世の中不平等だろ)
俺は心のなかで親指を下に下げるボタンを押した。リアクションしないだけ、いや、ブーイングのボタンがないだけありがたいと思え、とスマホをベッドの方に投げ込んだ。
細く長い長い農道を抜けると、山の麓に竹林が見えてくる。そこに頂へ繋がる階段があるから、一段一段数えながら登って。途中で何があっても数えるのをやめちゃいけない。何段かわからなくなったら、四十九段から数え始めるんだよ。決して振り返ったり、走り出したりしないこと。丁寧に、確実に、登り続ける。その先が私達の合流地点だよ。
星が綺麗だな、なんて呑気な事を考えながら農道を歩いた。田舎の夜は静かなようで、実は結構五月蝿い。
蛙が一斉に鳴く。遠くでホーホーというフクロウの鳴き声が聞こえた。
「二十三、二十四、二十五……」
なんとか三十段まで来たが、いよいよ疲れがピークに達しそうだ。
「あと何段あるんだよ……」
ぶつぶつと文句を言いながらも登り続ける。数えるのをやめたら何が起こるっていうんだ?
「………。」何かが聞こえた気がした。足は絶えず動かしながら、耳をすませる。
「………!」祭囃子だ。何処からか、祭囃子が聞こえる。
何処かで祭りがあるのか?わからないが、少しずつ音が近付いてくるように感じた。
「……しまった」
段数がわからなくなってしまった。一瞬、足を止める。何段から数え始めればいいんだっけ。確か……。
―ドンッ。
背後で鳴った太鼓の音と同時に、僕は意識を手放した。
後悔と寂寞全部巻き込んで
どこまで青く堕ちていけ、夏
夏は嫌い。
暑いし、
蚊に刺されるし、
汗はかくし、
寝苦しい。
おまけに熱中症になったら
嫌いなんてものじゃ済まない。
夏は好き。
向日葵が綺麗だし、
冷たい飲み物や美味しい食べ物があるし、
大好きな色「水色」がよく映えるし、
夏祭りや花火大会、七夕などのイベントがある。
結局、それぞれの季節には
好きな理由と嫌いな理由があって。
それは、自分が生きやすくするための言い訳。
今年の夏が好きか嫌いかは、
夏が終わってみないと分からない。
#8 夏
また昨日書くの忘れちゃった、から今日のと合わせて書きます
どこからか蝉の鳴く声が聞こえる。私の嫌いな雑音の1つだ。
と、なるともうすぐ夏になるのか。でももうすでに今の時期もかなりの高温で夏と呼ぶに相応しい天候をしているけれど。照っている太陽もなかなか暑い。コンクリートに寝転がるなんて真似をもうできなくなっちゃうのか。それはそれで寂しい。
「いつもここにいるの?」
また来た。最近こうして音もなく現れて私に話しかけてくるコイツ。確か隣のクラスらしいけど、いつの間にこんなに親しく話しかけてくるようになったんだか。友達になったつもりは全くない。
今みたいに、ある日もこうやって屋上で寝そべって授業をサボっていた時のこと。突然彼は現れた。私だけがびっくりして、彼の方は「そんな硬いとこで寝てて痛くない?」と、拍子抜けするような質問をしてきたのだ。彼は別に私のことを教師に言いつけるでもなく、なんと同じように隣に横たわった。「意外とコンクリートの上ってひんやりしてて気持ちいいね」なんて、呑気に笑って言うもんだから思わず私も笑ってしまった。
それから、事あるごとにコイツはここへやってくる。こうやって、一緒にサボるのが日課になっている。
「フウカちゃんさ、いつまでこうしてるの?」
いつの間に、名前を知られてたんだろうか。警戒して見つめる私をよそに彼は隣で喋り続ける。
「もうすぐ夏だよ、暑くなるよ。ここでこんなことしてたら、溶けちゃうよ」
「そしたら日陰のどっか隠れるとこに行くからいい」
「ダメダメ、日本の夏を甘くみちゃ。もう屋外はこの先危険だよ」
「……つまり何。教室戻れって意味?」
コイツは私に大人しく授業にでろって遠回しに言いたいんだろうか。やっぱコイツも先生の手先かなんかだったってわけか。ちょっとでも気を許して話し相手して損したよ。これ以上誰かと一緒にいたくない。1人になりたい。コイツがいつまでもここに来るのなら、私がどっか別の場所にサボり場を変えればいいだけ。体を起こすともわっというこの時期特有の湿気をまとった空気にあてられた。本当にもうすぐ夏なのだ。いつの間にか春は終わってしまった。私はこれまで何をやってたんだろう。この先何がしたいんだろう。
「……ちょっと、何」
手首に何かが触れた。彼が、寝転がったままの体勢で私の腕を掴んでいる。そしてなぜか微笑んでいた。
「いーよ、教室行かなくて。でも流石に場所変えない?ここのまんまだと、俺死にそ」
「変えるったって、どこに」
「ここじゃなければ、どこでもいーよ。君が落ち着ける場所、探そう」
そんなの、あるわけないじゃない。みんながいる教室が無理なんだもん。私の居場所なんてないんだよ。この屋上だって決して居心地いいとか思っちゃいなかった。ただ1人でぼんやり空を眺められるから居座ってただけ。いつの間にか、コイツのせいで1人でいられなくなっちゃったけど。
「行くとこないの?」
「……」
何にも言わない私を見て、彼は静かに笑った。ゆっくり上体を起こして私にきちんと向き直ると、
「じゃあ俺が連れ出してあげる」
彼はそう言って私の頭に手をのせた。優しい温もりだった。あれだけ人が嫌いなのに、他人に触られるなんて拒否もいいとこなのに。
嫌じゃなかった。今だけは蝉の声も、蒸し暑さも、全部忘れちゃうくらい目の前の彼のことをじっと見つめてしまった。
行こう、ここではないどこかへ。そう思えた瞬間だった。
夏 かよ!
近頃の夏はよぉ~ 暑過ぎるんだよ!
人が死ぬ暑さじゃんかよ!
ざっけんなよぉ!
・・・でもよぉ 俺りゃぁ 夏 が大好きなんだよ 困った事に。
日本の四季 ・・・(近頃は夏期と冬期の二季になりつつあるが?)
四季 それぞれの良さ 有るよな
実は俺りゃ全部 好き だったりする
しいて一つあげるなら、真冬の極寒日は苦手だ テンション下がるよな?
一年 という時の流れの中 俺にとって 夏 がその中心にある どんだけ不快指数MAXで汗土砂降りでも、その夏、特に夏休みに過ごす 非日常 をどう楽しむか そこにその一年の価値(目的)が凝縮されている。
だから毎年、夏の終わり頃、充実した満足感と共に、段々酷暑から解放され、快適になっていくのに ギラギラと肌を焼く太陽光が力を落としていく様に何とも言えない寂しさを感じらぁ。
これからも 毎年、
今年の夏も最高だったな!
って、summerな夏を積み上げて行きてぇーーーー!
夏
今朝早起きして、夏詣に行って茅の輪くぐりをして来た。
癒やされた…
夏の景色やにおいや感触
それらは記憶に強く残り、夏を待ち遠しくさせる
朝露が乾いていく木々や草花のにおい
青空にそびえる入道雲を見た時のどきどき
アスファルトに落ちる木漏れ日の強さ
波のさざめきと潮のかおり
炒ったように熱い砂浜
日焼けしたプラスチックベンチの熱さとにおい
打ち上げ花火のきらめきと生暖かい夜風に乗ったフレグランス
手持ち花火の儚さと火薬のにおい
屋台の香ばしいかおりと人々の熱気
先ほど雨があがり、強い日差しで急激に乾くアスファルトの蒸気のにおい
今年も夏が近づいている
*夏
夏
始まりの合図
よーいどんっ で駆け出して
新たな恋を探しにゆく
熱気と風と向日葵と
そこら中から元気をもらって
恋愛パワーに変えてゆく
どこにある? 主役はわたし
君という名の太陽を探して
ほんのすこしだけ離れた揺らめいていて。
それはまるで自分の未来のようだ、と感情的になるくらいまとまりつく湿度に悪態を吐いた。
ぐしゃりともらったばかりの真新しい進路希望。
《なるべく早くに書いてね》
渡されたそれがどうにも今続けていることを捨てて勉学に専念するか、今あることを続けたいならそれ相応の行動をしろと二択を迫っている。
誰かに相談しようにも結局は自分の未来。
まだそんなはっきりと決まっていないままで進学か就職かなんて。
進学なら夏期講習の予定を組み。
就職ならこのまま部活に専念できる。
『夏』が終わった後に残った時間でどれだけのことが出来るのだろう。
けれど、このまま机に向かったところで気持ちが向かう訳でもないのは分かっている。
弱音は吐きたくはないが、無性に声が聞きたくて電話をかけた。
少し長めのコール音の後に出る、簡潔な返事にすら荒んだ心を落ち着けてしまう恋人。
察しの良い彼に分からぬよう、簡単に、努めて簡単に。
進路をどう考えているのか、なんて伝えて、後悔。
彼はどういう道に行くのだろう。
ただでさえ、今も離れているのに。
「まあ、まだはっきりとは決めてませんが、あなたならどっちも選ぶんでしょう?」
応援してますよ。
電話口でたまに見せる素直な声に驚けば、一応ですからね!と重ねて言われる。
今離れていることが残念に思えるくらいの狼狽。
赤く色付いたであろう耳にキスをしたい。
どこからか聴こえてくる音がある。
暑さと汗と活気溢れる空気感にとても良く合う音。
夏の音、夏の声。そうだね声だね。なんの声だろう。
この声を聞くと思い出す。小さな頃の事。
破裂音皆一様に我を見る中待合でコーラ飲む罪
短歌 夏
中学生の夏休み。
部活動が楽しくて仕方がなかった私は、1日中練習に打ち込んでいた。
運動部と同じく、私が所属していた吹奏楽部も大会が夏にあったため、この時期はいちばん部全体が盛り上がっていたと思う。
とは言っても、うちの中学は所謂弱小校の部類だったので、朝から昼までのみの練習時間だった。
昼以降も音楽室は開放されていたけれど、残って練習する人はほとんど居ない。
それでも、自分の演奏に自信がなかったのと、早く先輩たちみたいに上手くなりたいと思っていたので、私は、1人残って練習するのが日課になっていた。
「今日も残ってるのか〜。すごいなぁ」
事務作業で残っていた顧問が見回りに来てはそんな風に褒めてくれたのをよく覚えている。
正直、こうやって褒めてもらえるのは嬉しいしモチベーションになった。
だからこそ、コンクールで結果が残せないのが悔しかったけど、着々と演奏の幅が広がっていくのを実感できて楽しかった記憶がある。
そんな、夏の思い出が詰まった母校の音楽室に、今は教師として立っているなんて不思議なもんだ。
まぁ、私は副顧問だから、直接指導するのは、あの時私を褒めてくれた、今は上司の顧問だけれど。
「それじゃ、練習始めようか」
コンクールの結果がどうであれ、この夏が生徒たちにとっていい思い出になるといいな。
そんなことを考えながら、生徒たちの奏でるまっすぐな音に耳を傾けていた。
お題『夏』
…♪
ふたりの夏は…
蒼い夕波の…
ブルーに染まる…
ふたりだけの…
シルエット…
腰越から見える…
Mt.富士を→(右)に見て…
イヤホンから浜省が…
夕べ眠れずに…
と流れだして…
(左)←には
風に揺れる髪と愛らしい君の頬…
誰かがワンコにじゃれる…
逗子側から来たランナーが…
夕陽の中に消えていく…
夕焼けに照れされて…
僕はかみしめた…
美佐子…♪
一人占めしたいと…
君を…♪
美佐子を…♪
君だけを…♪
君がいい…♪
君でなきゃ…
イヤだ…
美佐子…あいしてる…♪
お酒がなくても
火照りを実感できる
夏。
暑くても手を繋げる機会が増える
夏。
嫌なことばかりじゃないな。
私は夏が嫌いです。なぜなら暑いから。
暑くなると、寒がりの父がクーラーを嫌がり
それでもなんとか説得してクーラーにしてもらうと
イライラしだし話しかけても怒鳴ったり無視したり
今何度だ!と何度も室温計をチェックさせられたりと
俄然ウチの中の空気が悪くなります。
その上いつの間にか29℃に温度設定を変えて
リモコンをずっと握っちゃってます。
厚着して毛布かけてクーラーをいちいち睨み付ける。
夏にクーラーで下がった室温よりはるかに寒い冬だって
そんな格好してないだろうよ。
ま、何を言っても「嫌なら出てけ」なので
家にいる時は自分なりの熱中症対策をしてます。
母か私が熱中症で死ねば少しは考えを変えるかな?
変えないだろうな。
男は台所に入らないと言って、夕飯の支度が整うまで
寒い寒いと座椅子に座ってテレビを見ている父。
ああ、冬が待ち遠しい。
(夏)
「夏」
少し早い夏日和。
澄ませば聞こえる蝉の声。
眠りに就けば聞こえる虫の声。
少し早い花火の日。
見上げる空に花模様。
手には金魚、右には団扇。
少し幸せないつもの日。
今日も空を見上げて歩いてく。
私はなんて事の無い、ただの日常を今日も謳歌する。