『夏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「あー暑い!」と嘆く彼女。確かに今年の夏も暑い。
そんな僕らはインドア派なのであまり家から出ない。冷房が効いた部屋でまったりするのが恒例行事。
冷凍庫なら持ってきたのはガリガリ君で「食べる?」と聞かれたので「うん。もらおうかな」と言うと準備して持ってきてくれて「ありがとう」とお礼を言って食べ始める。
夕方になり少し涼しくなると買い物に行くと言うので一緒に買い物をして帰宅する。また暑いが昼間よりは涼しくなり出かけやすい気温になった。
「昼間より夕方の方が涼しいよね」なんて世間話をしながら帰るのが僕のちょっとした幸せでもある。
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theme 夏 2024-6-29
『夏』
カンカンと照らされる日差しの中、私はそこに立っていた。
蝉時雨を背中に受けながら、額から汗を流す。
カンカンカンカンと踏切の鳴る音が聞こえる。
チリンチリンと風にそよぐ風鈴の音。その音の先で氷をゴリゴリと削る音。かき氷かな。
ここに立ち始めてからどれくらいの時間が経っただろう。額からは汗がたらりタラリと零れる。それをその都度丁寧にハンカチで拭いながら今日も暑い、なんて。
両手で手で握ったカバンをちょっとだけ膝で蹴り上げながら、ピュオ〜っと吹く風を肌で感じた。
「ごめん!おまたせ!!」
そんなところに現れたのは、私の待ち人。
麦わら帽子を被り、派手すぎない色のワンピースをまとった彼女はひまわりを感じさせる笑顔で手を振る。
待ち合わせからは10分も過ぎている。しかも連絡なし。ほんとは会ったら凄く怒ってやろうって気でいたのに大失敗だった。
彼女の笑顔を見た途端私の怒りはすっと収まり、それが愛しさへと進化する。
はあ、私ってばこの笑顔に弱すぎ。
自分の弱さを抱えニコニコと微笑むあなたに私は適う日は来るのだろうか。
「夏のはじまり」
朝
素足に風がからみつく
それが心地よくて
足をばたつかせると
そこいらはプールになった
遊び回るカーテンと
木の葉の歌を聴きながら
太陽が真っ直ぐ部屋に遊びにきた
ぱちゃぱちゃとした幻想
一人分しかないプールサイドで
夏が私を呼ぶ
夏が、始まる
お題:夏
夏は最も嫌いな季節だ。
常に生き物の気配がするのが嫌だ。虫の音はもちろん、あらゆる生き物が活気づいている気がする。
おそらく人間もそうだ。私がぐったりしている一方で、生き生きハツラツとする人間もいる。
私とそれらの何が違うのか。調子の悪い身体を騙し騙し誤魔化して、夏が過ぎ去るのを待つ。
ジリジリと日差しが肌を焼く。
日焼け止めを塗ったとしても毎年焼けてしまうのが不思議で悔しい。
「あっつー」
天気がいいからとテラス席にしたのは失敗だなと氷のグラスに注がれたサイダーを一口飲む。
喉でパチパチと弾ける感じが堪らないし気温も相俟ってより一層美味しく感じた。今日の休みをどう過ごすか考えていたら向かいの席に見慣れた赤髪の彼が腰掛ける。
「お疲れさん、と」
「レノ!今から任務?」
彼はウエイターに注文をすると体をこちらに向ける。
「いーや、今日はオフだぞ、と」
確かによく見ればいつものスーツではない。
私服から覗く腕や足は日焼けなどしておらず綺麗な肌だ。
「レノって日焼け止めとか塗るタイプ?」
「あ?んなの使った事ないぞ、と」
運ばれて来たカクテルを飲みがら聞く衝撃的な事実にさっきまでサイダーで気分が上がっていたのが急降下だ。
「う、そでしょ。塗らないでその色白を保ってるの…信じられない。」
ガクリと肩を落とすとそれを見たレノが私の姿を上から下まで見る。
「俺は少し小麦肌位がちょうどいいと思うぞ、と」
いうが先が行動が先か、レノは肌が少し見えてる私の腕をツツっとなぞって来た。
「ぴぇッ」
ビクッと肩が跳ねたのに気をよくしたのか口角を上げ満足そうにこちらを見つめる。
「ほー、可愛い反応するな」
「突然揶揄わないでよ!もう…恥ずかしい」
その場を誤魔化すように、私は結露したグラスを持ってサイダーを一気に飲み干した。
ジリジリ焼けるのは肌かそれとも恋心か
-夏-
知っていますか
紅葉やイチョウ達が艶やかに人の目を引き付ける中
貴方は花火の如く私の目を真っ先に奪っているんですよ
知っていますか
手先を真っ赤にさせる程の寒さが身を包んでも
熱帯夜の様な寝苦しい夜を過ごしているんですよ
知っていますか
出会いと別れの結末が耐えられないくらいに
貴方という海から顔を出せずに深く溺れているんですよ
貴方に出会ってから
四季なんて無くなっちゃいました
毎日ずっと
暑くて、熱くて、アツくて、もう堪りません
夏
電車に揺られ、ただ遠くを目指す。
誰も知らない場所へ、只管に、遠く、遠く。
終着駅はよく知らない田舎町。
昼に出た筈が、もうスッカリ夜である。
とりあえず、持参した縄を片手に森へと入った。
森は夜に塗られていて、蛍が宇宙を創っていた。
生まれた光の後を追って、産声が空に谺する。
近くで祭りでもやっているのだろう。
祭囃子と篝火の明かりが、
木々の隙間から微かに覗いている。
全く、
これから死のうってのに煩瑣いったら、
ありゃしない!
いま正に、一人分の呼吸が消えると言うのに、
世界は随分と暢気なものだな。
夏
暑さに弱い私には
苦手な季節
涼しいお部屋の中の
冷たい床で
ゴロゴロするのが好きなのです
過ごしやすい季節になれば
あなたに甘えてくっつきますが
今はどうしてもダメなのです
全身を覆うフサフサの毛が
暑くて暑くてたまらないのです
あなたは私を抱きしめて
かまいたいのかもしれません
折角ですが
全身で拒絶してしまいます
冷たい態度をとってしまう私を
どうか許して下さいね
また涼しい季節になったら
かまってください
あなたの愛猫より
夏といえば、臭いって思われないようにしないとと思ってしまう。夏だよ?こんなエネルギーに溢れた季節に他人から嫌われたくないということが第一に出てくるのはちょっと少し惨めかな。もちろんケアは大事。
でもそれよりも、、、仲の良い人たちとお化け屋敷とか行きたいなー
↑そう来なくっちゃ!
『夏』
夏の楽しみといえば
僕は
BBQ!
青空の下で
気の合う仲間と
肉塊を喰らう!
冷たいビールを
流し込む!
大いに笑う!
他に何が要る?
最高だ!
いつもこの季節になると無性にアイスを食べたくなる。近くのクーラーの効いたコンビニに入り、ショーケースを開けて、手を突っ込む。まるで氷水に手を浸したような感覚を覚え、とても気持ちが良い。バラ売りの棒アイスを2本、片手に持ってレジへと向かう。この時、自然と足取りが早くなる。なぜだろうか。
コンビニを出るとモワッとした熱気が前から風と共に襲ってくる。身体中の汗腺から水が滴り、一瞬にしてワイシャツは水浸しになる。
駐車場の車に戻ると、車の中には、額を腕で拭っていた、こんな暑い中長袖の黒シャツを腕まくりしている恋人の姿があった。
「おう、買ってきたか」
「ええ、ボス。やっぱりこんな暑い日はアイスに限りますよね」
「そうだな。それじゃ、俺に1本くれや」
夏の猛暑の中、2人で過ごす時間は、熱くもありながら、アイスで冷やされる、爽やかなものであった。
暑いなぁ
ジメジメする
ムシムシする
抱きついたときに
暑くてかなわないから
君と私の間に
ひんやり生地のだきまくら
(できればペンギンとかシロクマとかの)を
挟むことで快適なハグができる
そんな夏を
君と過ごしたい
今日は、無性に暑い。そろそろ7月になるな。夏は本当に暑いね。だけどこれがちょうど良いんよね‼️これでも今日は役にたつね!
あぁ、そうだ。
今年はどうします?
最近は半袖ですら暑くなったのか、タンクトップや和服やらで過ごしている傍らの腐れ縁の相手は言葉が足りないときがある。
主語や話の脈絡もなく放たれるそれは腐れ縁の中ではどうやら無意識のものらしく、注意や指摘をされたら一応直そうとしてくれるが未だに改善されてはいない。
今回のそれも無意識のものだったらしく、問いかけに少しだけ眉を顰めれば、キョトンとした後何かを察したのか、あー…という声とともに気まずそうに視線を逸らされた。
気づいたならいい。
「…気をつけます」
「いい。それよりさっきの話は何のことだ?」
「いや、あのですね。そろそろお盆が近いのでどうするのかなぁ、って思いまして。それに夏祭りも…」
あぁ、帰省か。
そういえばここ数年は感染症やら何やら色々あって自粛してたなぁと思い出す。
傍らの腐れ縁も同じような理由でかえっていなかったはずだ。
最近少しだけ緩和されてるようで、確かにかえるにはちょうど良いかもしれない。
「かえろうかと思うが」
「便乗します」
久々に盆踊り踊りたいです、なんていう背中に
「少しだけだが、花火もあがるそうだ」
と告げれば嬉しげな声が上がる。
「楽しみが増えましたねぇ」
「そうだな」
同意をすれば、珍しいと笑われた。
「……夏だからな」
「そうですねぇ、夏は暑いですから」
まだまだ突き抜けるような青さが広がる空に二人分の笑い声が響いた。
【一度書いたのが消えてオチ見失ったので…思い出したら追記】
夏
期末テストが終わり、落ち着いた頃。
体操服での登校が許可され、
プールの授業も始まってくる。
そんな夏が、暑い日差しが好きじゃない。
だけど、体育祭が、夏休みが、青い空が。
キラキラ輝く青春が、確かにそこにあった。
お題《夏》
陽炎《かげろう》の向こう側、夏の唄を聴く。
蝉時雨が流れる。
蒼い木の葉が儚く紡ぐ旋律。
きりりとした果実の海に、氷の花が揺れる。
空白のノートに思い出を綴って。
暑いけど
君の隣で見る花火とか海とか
汗かいちゃうけど
その汗を拭う横顔とか
いつもより何割増しかに感じちゃって青春
いつも以上にドキドキする
君と過ごす季節の中で
わたしは夏が1番すき
#夏
夏
夏の青い空を見ていると、
何だか、無性に悲しくなる。
夏の強い日射しも気に留めず、
麦藁帽子を被り、虫取り網を片手に、
甲虫を探し、蝉を追って、
朝から夕方迄、野山を駆け巡っていた、
あの日の少年は、
何処へ行ってしまったのだろう?
真っ白な入道雲の元、
太陽の激しい光を浴びて、
キラキラと輝く水面を見詰め、
海や川で、只管水浴びに興じていた、
あの日の少年は、
何処へ行ってしまったのだろう?
ここに居るのは、
本格的な夏の訪れを前に、
既に暑さに参った身体を引き摺り、
鬱々と仕事を熟す冴えない男が、
ただ、一人。
夏は嫌い
幼い頃から人より少し暑さに弱く外を歩けば気持ち悪くなったり、頭が痛くなったり悪いことばかり、
でも唯一好きなところと言えば
秋、冬、春には無い
キラキラとした目を開けているのが疲れてしまうほど眩しい夏が
1年の季節のひとつとしてとてもいいと思う。
夏。暑さに弱い私はクーラーを入れるか耐えるかを毎年悩む。近年は自分1人でもクーラーを入れることを選択しているが、10年程前は節約の為に水風呂に浸かり暑さを凌いでいた