『夏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夏の風物詩と言えば
海 花火 夏祭り 浴衣 水着
ぜーんぶあなたとの思い出にしたかったな
「夏」
音は至る所でなっている
山には山の音が
海には海の音が
人からも様々な音が鳴っている
それは季節も同じ
春も夏も秋も冬も
それぞれ違って
それぞれいい音がする
夏はとても高い音がする
山も海も川も空も
高い音がする
とても心地の良い
心を沈めてくれる音
それを皆は聞こえない
感じてはいるのに
聞き方を忘れてしまった
当たり前すぎて
誰も聞こえない
耳を済ませてみて
きっと
世界があなたの心を癒すために
君の奏鳴曲を奏でてくれる
夏に透ける白い肌。
あなたに触れることも許されないこの身体は
まるでユウレイ。
~夏~
大きめのリボンがついた麦わら帽子
最近はトップに耳ついて動物風
まっあたしたちの御方はどれも似合うけどね
56文字の黒の史書
夏。
暑くて少しイライラすることもあるけど、それ以上の青春を味わえる季節。
お題
『夏』
ミーンミンミーン
「あつ………」
梅雨も開け本格的な夏が始まった。
夏休みに入ったから無理に外に出る必要はなくなったけどやることがない。親からは夏休みのうちにやりたいこと探しなさい、って言われたけど…何やればいいか分からない。
気分転換に近くの森で有名な川に行くことにした。
サラサラサラサラ
綺麗な波の音を立てている。聞いているだけで心地がよく寝てしまいそうだ。静かな森でただ1人岩の上に座っているとかすかに声が聞こえた。
『あそぼ……。』
あそぼ?って聞こえる。森は気が集結しているから太陽の光があまり入ってこない。そのため少し薄暗い。声質から中学生くらいと読みとる。こんな暑い中ここに来るなんて、自分と同じ思考なんじゃないかと思い、
「いいよ、!」
と、声の主にささやいた。
ガサッ
奥の茂みから音が聞こえる。声の主だとは思うが少し身構える。何かあった時のために、
ガササッ
草木は大きな音を立てた。その隙間から1人の少女が出てきた。肌はとてつもなく白く透き通っていて声の通り背丈も中学生くらいだった。
『あの…こんにちは。遊んでくれるんですか、?』
澄んだ声に魅了されてしまう。
「うん。遊ぼ、何する?」
彼女とは一日中遊んだ。特にこれ、っといった遊びはしていないが楽しかった。別れ際に彼女は言った。
『また来てね。』と、
意味も考えず自分は森を後にし、家へ帰る。また明日も行こうかな、とそう考え眠りについた。
今日はよく眠れそうだ。
お題:夏
日の光が随分強くなってきた事に気が付き、あぁ、もう夏なのか、と思った。
子供の頃は夏が来るとプールや海に遊びに行くことだとか、夏休みに何をしようだとか、色々考えてウキウキしていたように思うが、今は出勤時間が暑くなるななんて事を考えて、憂鬱になる。
子供の頃は色々と楽しいことがあった。
だというのに、大人になったらそれらは別段楽しいことではなく、夏は単に暑いだけの季節になった。
溜息をついていると、スマホが着信を伝える。
見てみると学生時代の友人。
内容は「久しぶり」という挨拶から始まり、近況を聞く物だった。
それに当たり障りのない答えを返し、相手から何かしらの反応がある、というやり取りを繰り返していると今度飲みに行こうと言われた。
キンキンに冷えたビールに枝豆なんかの美味いツマミを想像すると、憂鬱だった気分が少し上向きになる。
友人と週末会う約束を取り付け、連絡を終了する。
夏は暑いばかりで楽しくもないと思っていたが、どうやら大人にも楽しみはあったらしい。
夏が始まってしまう。
気付いたらクーラーの効いた部屋にいる。
ギターを弾きながら海を唄う。
憧れるのに行かない。
今年も海に行かないのか。
それが嫌だからサーフィンでも始めようか。
夏は好き?
あたしは嫌い
だって君が遠いから
暑がりだもんね
あたしは汗かいてる君も好きなのに
汗気になるからって一歩遠くなる
そんなこと全然気にしないのにね
だから一歩遠くなった君に一歩いつも近づく
でもね、こんなやりとりだって愛おしい
けどやっぱり
夏は嫌い。
#夏
夏は私の嫌いな季節だ
暑いし、虫めっちゃ出るし、
夏祭りは好きだよ?でも、
嫌なんだよなぁ。
夏休みは楽しいよ?でも、
嫌なんだよなぁ。
‘`,、(๑´∀`๑) ‘`,、’`,、
夏本番の頃↓
( •᷄ὤ•᷅)は?(暑すぎて)
(*´꒳`*)(夏祭りと夏休みは楽しい)
(☼ Д ☼) クワッッ!!!(太陽を見てしまったとき)
砂浜で見つけた貝を耳にあて
打ち寄せる波の音を思い出す
日に焼けたいボクは真っ赤で
キミはどんなときも真っ白で
秒で登れるかきごおりの青色
ビー玉のカラフルが水に浮ぶ
ジリジリと刺すような太陽は
もくもくの雲をじっと見てる
蝉時雨蝉時雨、蝉時雨蝉時雨
ボクは思う
浴衣のおんなのこ 万歳!
『夏』
汗だくが
嫌で嫌で
汗だくで誰かと触れる肌が
嫌で嫌で
折角のメイクが崩れるのが
嫌で嫌で
蝉が鳴く声が飛び立つ羽音が
嫌で嫌で
蚊の羽音も刺されて紅く腫れる肌が
嫌で嫌で──
何かと理由をつけて
夏を嫌っていた
夏は私を孤独にするから……嫌いだった
仕方がなくて
夏が嫌いだった
けれど、貴方に出会って
二度目の恋が走り出して
少しずつ見え方が変わってきてるよ──
(2023.06.28/夏)
家から小学校までとても近かったので夏休みもよく学校に通ってた。
プールで友だちと遊ぶのも好きだったし、ひとり図書室で本を巡るのも好きだった。
こっそり三階の非常階段の鍵を開け、夜、友だちと肝試しに忍び込んだりもした、やっちゃダメなやつだけど。
家ではよくスイカが出てきた、近所の人がやたらスイカを提供してくれるせい。
父と庭で花火を楽しむのも好きだったし、ホタルを一緒に探しに行くのも好きだった、真っ暗な夜に出歩くワクワク感が夏の夜には有る。
家族でキャンプに行ったり夏祭りに行ったりもした、海水浴も好きだった、弟のアザラシの形をしたボートが沖に流されて浮かんでる所を遊覧船のスタッフに救出されていたのを今でも覚えている。
幼い頃の夏の思い出たちは太陽の眩しさと一緒でキラキラと輝いているものが多い。
大人になった今は夏の暑さに死にかけてる、暑い!という感想しか出てこなくなったし、エアコンが無いと生きていけない、暑さと戦うというより最初から勝負に負けてる瀕死の敗者。
あの眩しかった夏は蜃気楼か何かの幻影だったのかもしれない。
【夏】#13
夏といえば、青春が思い浮かぶ。春という漢字なのに夏を思い浮かべるのはきっと、夏休みがあるからだろう。少し変わった物事でも肩を押されて挑戦することができるからと思える私は、恵まれてるらしい。
好きな季節を訊かれると「冬」と答える
暑い夏は薄着でも暑いが、冬は重ね着で多少どうにかなるからだ
しかし改めて考えると毛布にくるまっている怠惰な時間がない分、夏の方が生産的ではあるのかもしれない
外的要因に左右されない人になりたい
視界が揺れる。
ゆらゆらと、コンクリートも建物も、海も砂浜も、夏の暑さで揺らいでいる。
ジリジリと肌は焼けていくし、耳は痛い。
なんで私はこのクソ暑い中、海に連れ出されたのだろうか。
最初は楽しんでいた。だけど夕方になって耳が猛烈に痛くなって、熱も出て―――
「中耳炎ですね」
は?
はぁぁぁぁ?
酷くないですか?
私、1人だけ病気のせいで、肝試しに行けなかった。
そして今日は、熱は下がったものの、1人置いていけないからと、海に連れ出されて、ビーチパラソルの下でワイワイ騒ぐ仲間たちを見ることに……。
悔しいぃぃぃぃ!
海風で耳の鼓膜が痛む。
手でふさぎ、風もそして仲間たちの楽しそうな声すら遮断する。
後ろに倒れ込み、視界に映るパラソルと空。
こんなのが夏の思い出に残るなんて屈辱的だ。
今年で3回目。
この季節が近づくと、
君は真っ白のシャツを身に纏う。
少し袖を捲って、日によっては半袖だったりして。
運動部らしく健康的な腕は君を逞しく見せて。
服に隠れた部分と焼け始めた肌のコントラストがやけに眩しく思えて。
ふいに抜けた風が、君の髪を揺らした。
君と、目が合う。
…あぁ、顔が熱くなってゆく。
それもこれも全部、夏のせいだ。
夏
去年の夏も今年の夏もこの先もずーっと何も変わらない
日照りが続き
渇きを抑えられない
滴る汗と滲むシャツ
泥だらけのクツ
......................。
あれからどれだけの時間がすぎたのだろうか
このまま枯れて砂となり
風に乗って消えてなくなりたい
存在そのものを無くしたい
ツラいツラい今を生きる為には
泥だらけになってもがいたところで
何も変わらない
滴る汗が地面に落ち蒸発する
ツラい過去を噛み締め歩んできた私の道は
どこを探しても見渡す限りの
砂丘の様に
同じ景色をしていた
「夏」
短編小説「夏のせい」
昼の熱気がまだ残る真夜中の帰り道。
つい30分前にあったことを思い出して
頭の温度が2度上がる。
自販機で麦茶を買って首に当てて歩いた。
いい風が吹いてきたので公園のベンチで一休みした。
家庭の事情で会社をやめることになった先輩の送別会は
2次会には会社辞めてる人が来るくらい人が多かった。
面倒みがいい先輩はいろんな人に慕われている。中には泣いてる人もいた。
入社二年目の私には少し居心地が悪い。
でも人生相談も含めてたくさんお世話になったから二次会まではと思ったけど、明日が早い。
迷ったけど途中で帰ることにした。
深酔いの同僚達に囲まれていた先輩は「可愛い後輩との最後の別れだからな〜」と、いいといったのに店の外まで見送ってくれた。
「歩いて帰るのかぁ?大丈夫かあ?」
「ここからなら30分くらいだから大丈夫ですよ〜」
と私が言うと
「明日からお前に会えないと思うと寂しいぞ」
と頭をなでた。
これがセクハラにならないくらいの裏表のない優しい人で、偽りない言葉に私も泣きそうになるのをこらえて
「私も寂しいです」と笑顔で言うと
彼は額を私の額にコツンと当てた。
そんなことは初めてだったからびっくりして固まっていたら
キスされた。
無意識に私も目を閉じてしまった。
数秒二人で黙っていると
「かわいいからやっちまった〜」と照れて空を仰いだ。
「恥ずかしいから店に戻る!気をつけて帰れよ!」と店のドアを開けたとき
振り返って
「これは夏のせいだからな!水分とって体に気をつけろよっ。元気でな」と笑って店に入った。
私がなんて返したか、全く覚えてない。
なんで?どういう意味で?と頭の中をぐるぐるいっぱいにしながら、
ふと、
大きな体に似合わない雀のようなかわいいキスだったなあと思った途端笑ってしまった。
奥さんの療養のため、大好きな仕事もやめて奥さんの実家に行くとわかったとき、先輩らしいと寂しいながら納得もした。
淡い気持ちもあったけど、もちろん私は彼氏が好きだし、恋にも至らなかった。
でも…
「キスはずるいなあ」と空を仰ぐ。
ぬるくなった麦茶をごくりと飲んだ。
月が滲む。
汗が頬を伝う。
明日から、もう会えない。
スマホを取り出し、先輩のアイコンを見つめた。
好きなサッカーチームのマスコットだった。
熱く語るサッカー愛。
仕事がうまく行かないときは隣で泣かせてくれた。
気が弱くなって落ち込んでる姿が大人の男の人なのに可愛く見えた。
いつも率直な意見をいうのに、人を批判しないところを尊敬していた。
奥さんの病気のことを話すとき、初めて泣くところをみた。
大きな手でいいことがあっても悪いことがあっても頭をぽんぽんと叩いてくれた。
キスの前に初めて見た、あの表情は…
(先輩?意味を教えてほしい)
snsの画面を見つめて送信を押すか迷っていたら
ぴこっと、
通知がきた
「花菜、送別会終わった?迎えに行こうか?」
彼氏から。
「夜も暑いから水分とれ〜」
と時間差で届く。
スマホを抱きしめながら先輩の最後のセリフが被って
わらってしまった。
うん、そうだな。
「あーもう!夏のせいだなっ」
メイクも流れた顔をハンドタオルで拭いて、
空になった麦茶片手に私は彼に
「あと五分で着く」と返信した。
「夏」
それは、君がいちばん合う季節。
焼けるのいやだ、とぼやく君。
焼けた顔も好きなんだけどな。