『夏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
久々に大好きな人の夢を見た。
光に満ちた広い空間に彼が立っている。
心配そうで優しい眼差しを
こちらに向けて立っている。
私は彼の方に歩いて近づいていたが
二人の間にはエスカレーターのような大きさの箱があって、その辺りから光が差して私の顔を照らした。
涙を見られてしまうと思い、寂しさで泣いていた私はそっぽを向いて引き返し始めて目が覚めた。
あつくて、あつくて
汗が止まらない夏
「どうにかならないかなぁこの暑さ」
「汗で身体ベタベタなんだけど」
口では文句言いながら
溶けそうなアイス片手に炭酸ガブガブ飲んでる。
誰かと過ごすそんな時間が好き。
きっと誰もが持ってる暑さをしのぐ夏の時間。
貴方は暑い夏に誰とどんな過ごし方をするのが好き?
夏になると、君を思い出す。
青春の1ページ。
大切に栞を挟んだそのページ。
形のいい唇に咥えられたペットボトルの口。
液体が流れると綺麗に上下する喉仏。
全てが私を擽った。
今、元気にしてますか。
気持ちは伝えられないまま終わってしまったけど、君には確か、素敵なパートナーがいた記憶があります。
私は今年、新たな命を授かって、
夏のページに新しい栞を挟むところです。
#夏
あっつーい。
まだ6月なのにもう夏と戦ってる。
くたばらずに頑張らなきゃ
/夏
「夏」
雲が少ない日の真夏の太陽
暑くてしんどいけど、どこか羨ましい。
会いにゆき、この思いを渡したいが邪魔する羞恥心。
その繰り返しで私の夏が何回終わったかは
あえて数えない。というか数えきれない。
今年こそは、思いを伝えるんだ。でも思うだけじゃ
届くものも届かない。
この真夏の太陽のように思いを放とう。
きっと伝わりますように。私の思い。
暑いし蚊も出て、
そこはほんと嫌だけど。
夏服や風物詩、
強い日差しで、鮮やかに見える世界、
うん、夏は好きだ。
#夏
夏
子どもの頃、昼は滅多に30度超えること無く、天の川も溢れていた…夏は、とても魅了的で…そして、貴女の想いで…
15作目 「夏」
夏は嫌いだ。
全てのものが暑苦しくなるし、日焼けで皮がめくれて脱皮みたいになるし、寝るとき暑いし…とにかく暑くて嫌いだ。
太陽が一番上に上がって、むせかえすほどの暑さの中、自転車をこいで急いで家に帰る。
玄関を開けると、空気がひんやりとしていたので、涼もうとクーラーのあるリビングへ足早に向かう。
リビングに入ろうとした時、なぜか汗だらけの君がリビングのソファーでくつろいでいた。
-なんで、君がうちにいるの
汗だらけのシャツをパタパタと浮かせながら君に聞く。
母がいれていたクーラーの冷たい風がシャツの隙間に入り、火照った僕の身体を冷やしていく。
-なっちゃん、あんたと宿題しに来たみたいよ。早く着替えておいで。
奥のキッチンにいた母が顔を覗かせて言ってくる。
母に着替えるように促されたので部屋に行き、着替えを済ませ、忌々しい夏休みの宿題を手に持ち、君がいるリビングに向かう。
-遅いよ「 」、待ってたのに
口を尖らせながら君が悪態をつく。
-連絡くらいしろよ。
君にそう言いながら、反対側の席に座る。
テーブルに宿題を広げていると、君の短い髪から覗かせている形の良い耳にはめていたイヤホンを僕に差し出してくる。
-これ、聞いてみて凄く良いから。
僕はイヤホンを受け取り、さっきまでイヤホンがはまっていた、君の耳を見る。
短い髪からは形の良い耳が覗かせており、うっすらと汗ばんだ真っ白な陶器のような君の首筋が目に入った。
ダメだと思いながら真っ白な肌が覗かせている君の胸元へついつい視線が行ってしまう。
視線に気付き目線をあげると、ニヤニヤと笑っている君の表情が目に入って来た。
胸の奥から熱が一気に吹き出す感覚がした。
恥ずかしさから何も言えずに固まっていると、ニヤニヤとした表情を崩さないまま君が唇を開く。
-すけべ
あぁ、本当に夏は嫌いだ。
夏の夜、受験に向けて勉強をする
隣からは扇風機の音がし外からは蛙の声がした
朝日が差し込み蛙から次は蝉の音になる
「もう朝か、、ここやったら3時間ぐらい寝ようかな、、」
そう呟き汗を流しながら私は夏の音を聞き机に向かう。
三秒前の空の色を、爪の色と喩えようか。
明日にも姿を変える空を、僕は明確な形に象って、思い出の中に付箋を貼って綴じるのだ。
あの初夏の空はラムネの色をしていた。
茹だるような暑さの中、ただ頭の中で涼しい思い出を反芻する。冷蔵庫から取り出したかのような水滴の光る瓶を脳裏に描いて、熱った手で自販機のボタンを押す。ピッと聞き慣れた電子音を鳴らし、自販機は目当ての飲み物を吐き出した。手を伸ばして容器を掴むと、ひんやりとした感覚が手のひらを伝い、身体を蝕む熱を急激に冷ましていく。鈍い痛みにも似たそれは、夏でしか味わうことの出来ない飲料の良さの一つだ。
残念なことがあるとすれば、この飲料がラムネではないことだろう。あいにく、今日は眩しいほどの晴天であった。
夏____
クーラーの効いた部屋。窓から差し込んだ光が私の瞳に映り込む。細い目で、カーテンを開けると、山の奥から飛びかかってきそうなくらい大きな雲が、真っ青で明るい青空に一つだけあった。手を伸ばせば届くんじゃないかってぐらい雲は私に近づいて来る。
スマホを見るともう10時だった。
中学校生活最後の夏休みはあと5日で幕を閉じる。
階段を降りると、リビングには誰もいなかった。食卓には一枚の「出掛けてきます。お昼はチンして食べてね」という母からの手紙がおいてあり、その隣には昨日のカレーが残っていた。この暑い日にカレーか、と思ったが、1日たったあとのカレーは上手いと皆が言うのだから、きっとこんな日でも美味しいのだろう。
誰もいないリビングにはクーラーの風の音と夏らしいセミの鳴き声が、家の中まで聞こえてきた。私はひんやりと冷えきった床に足をつけ、台所に向かった。
冷蔵庫を開けた瞬間の匂いと、冷たい空気が私に当たる。私は、1番に近くにあった冷たいサイダーを開けた。プシュと音を立て、ひと口いや、ふた口飲み干した。朝起き抜けの私の口はカラカラだ。それを一気に刺激のある炭酸がリフレッシュされ、程よい甘さが舌を和らげる。これを飲まないと1日が始まった気がしない。
私は冷凍庫を開けて、ガリガリくんを手に階段を駆け上った。出窓に座りサマーウォーズをつける。やっぱり夏は最高だ。
回る扇風機
手に持って
くるくるとまわる
学生の喋り声
少し背伸びしてメイク
バスの外をみながら思い出す
暑い夏 スイカ
おばあちゃんがよく用意してくれた
いかなごの佃煮も作ってくれた
一緒に歩いた坂道 懐かしいな
小さい頃の記憶はやたらと鮮明で
私はとても幸せな気分になる
あの味忘れられないな
低気圧、紫陽花、梅雨、花火、台風、夏休み
"夏"には沢山の楽しい事と沢山の気分が沈む事がある
子どもの頃、私は夏休みがあまり好きではなかった。
夏休みの課題は最初に殆ど終わらせるタイプだったし、夏の暑さが嫌いな訳でもなかった。
にも関わらず私が夏休みを好きではない理由は、ただ単純に終わるのが悲しいのと、冬になるのが嫌だったから。
それに私は夏休みの水泳教室がインフルエンザの検査と同じくらい嫌いだったのだ。
そんな水泳教室と諸々の呪縛から解き放たれた"夏"が
今はもう日常だけど、それがあるのは私が今まで苦手な事も頑張ってきたからある当たり前なのだと思う。
給料いらないからさ?夏の間だけ休ませておくれよお願いだよ汗かくの大嫌いなのよ
ー 夏 ー
逃げ出そう と彼女は言った。
僕はそれに黙って頷き 走り出した。
それは蒸し暑い 夏の事だった。
この出来事は ぱっと思いついただけの子供の遊びだったけど 僕らにとっては 決心のひとつで 選択のひとつで 逃げ出せないことの証明だった。
事の始まりはこの日の前日からだったと思う。
僕らは いつも通りに学校に行き いつも通りに学び いつも通りに帰ってくる。
その日は 帰りに少し寄り道をすることにした。
もちろん そんなに長い時間じゃない。
きっと 数十分 くらい。
1時間はたっていなかった。
お互いに 離れるのがなんだか寂しくて もう少しだけ と欲張っただけだった。
次の日の彼女を見て 僕はそんな欲など捨ててしまえばよかったと思う。
彼女の親は 近所では少し有名だった。
噂では 虐待をしているとか。
僕は 元気でよく笑う彼女と 虐待 という言葉が上手く結びつかず そんなものはただの虚言だろうと思っていた。
だけど その日の彼女は 顔を腫らし 足は鮮やかな痣で彩られていた。
その日 学校で彼女に話しかけるものはいなかった。
それでも 僕らは一緒に帰った。
無言の中、彼女が口を開く。
「別に 君のせいじゃないよ。ただ 少し虫の居所が悪かっただけ。慣れてるの。こんなの。だって。子供は 親の 玩具で 操り人形で サンドバックで 所有物だから。こんなの 別に平気だよ。だから 気にしないで。」
僕は 震える手で彼女の手を握った。
彼女は少し驚いた顔をした後 少しだけ 力を込めてくれた。
僕らは そのままお互いの家へと帰っていった。
彼女から連絡があったのはその数時間後。
【昨日の公園へ来て欲しい】
とだけ表示されたメッセージを見て 僕は公園へと走り出した。
すぐ飛び出したのにも関わらず 彼女は 僕よりも先に公園にいた。
「こんな時間に呼び出してごめんね。用事はないの。なんでもないの。でも あの家にいたくなくて。でも 誰かのそばに居たくて。ただそれだけなの。少しだけ 少しだけでいいから。わたしの相手をしてくれない?。」
僕らは他愛もない話をした。
彼女の痣を見ないように。
彼女の涙に気づかないように。
僕は細心の注意を払って。
そろそろ帰ろうか と彼女は言った。
僕は そうだね。 と答えた。
公演を出る時 小さな声で 逃げ出そう と彼女は言った。
その言葉を聞いた瞬間 僕は彼女の手を掴み 走り出した。
2人きりで走る夜の街は 寂しくて 暖かくて 今でもずっと 覚えている。
走って 走って 。
疲れた頃には 2人で笑いながら また走った。
笑って 笑って 走って。
僕らは警察に補導された。
僕らは それぞれの家に帰らされた。
次の日 彼女は学校へ来なかった。
次の日も 次の日も ずっと。
僕は 彼女の家の前を通る度に悲鳴が聞こえる気がした。
彼女の 鮮やかな痣と 一緒に。
朝 父の読む新聞をチラッ見たとき 大きく 少女の死亡 と書かれていた。
僕はそっと新聞を捨て 彼女の家の前を通るのをやめた。
夏。蒸し蒸しとしてとても暑く苦しい。
私は8月生まれの「夏海」だ。
私は夏が大っ嫌いだ。
家族にも友達にも驚かれるが、どうしようもなく嫌いなのだ。
私が夏を嫌いになったのは5年前の出来事だった。
「なっちゃーん 遊ぼー!」
「海行こ、海!」
「ほんと元気だねぇ…行こっかぁ…w」
私は冬華が大好きだ。
いつも明るくて、初対面なのにびっくりするぐらい話してくれて、本当に可愛かった。仔犬みたい。
元々、あまり人が好きではなかった私が初めて一緒にいたいと思った。
人が苦手で友達もいなかった私にとっては冬華といる日々は楽しすぎて幻だと思ったほどだ。
そんな冬華と夏休みに初めて海に行った。
泳いだり、
ビーチバレーしたり、
砂遊びしたり、
かき氷を食べたり、
とにかく一日中遊んだ、時が過ぎるのも忘れて。
あっという間に夕方になってしまった。
「明日暇?」
「暇だけど…どうしたの?」
「明日も遊ぼうよ!夏休み中毎日遊ぼ?だめ?」
すごいこと言うなぁ…体力持つかな…w
「体力お化けが…w いいよ、遊びに行こw」
「やったー!めっちゃ楽しい夏休みになる!」
「「またあしたね、」」
「「おはよ!」」 「「またね!」」
「「おはよー」」 「「また明日!」」
本当に夏休み中毎日遊んだ。
もう今日で最終日。
今日は橋の名所を見に行こうと言っていた。
(正直橋とかわかんないけど冬華が楽しそうだからいいやw)
「おはよう」「おっ、やっときたー!行くよ?」
ひたすら歩いた。
まさか徒歩だと思っていなかった私はクタクタになってしまった。
「ま、、まだ?もう限界…」
「後ちょっとだよー!頑張れ!」
本当に絶景だった。
少しでも顔を出せば真下にとても澄んだ海があった。吸い込まれそうだ。少し怖くなった。
「なんで、、、ここに…?」
「うーんたまたま?見つけた時ビビッと来たんだよね、ここがいいって」
よく分からなかった。ただ疲れていて頭も働いていなかったんだと思う。
「夏海、、学校好き?」
えっ……?冬華の声…変わった…?
「あんまり、かな、」
「夏海、私の事好き?」
また声色が変わった。余計低くなった。いつもの冬華じゃない。
「もちろん、大好きだよ。」
「そっかぁ…」
自分で聞いておきながらあまり反応がなかった。
「冬華?なんか変だよ?」
「……」
冬華は泣いた。声もあげずに。ひたすら泣いていた。
私は驚いた。なんで。なんで。冬華?
唐突に強い風が吹いた。
そして、冬華はそのまま消えた。
どうなったのかは結局分からなかった。
あとから冬華が虐められていた事を知った。
きっとあれは最後のSOSだったんだと思う。
今どこにいるのか私には想像もできない。
生きていると信じることしか出来ない。
私は夏が嫌いだ。夏海が大っ嫌いだ
冬華に会いたい…
「夏だよ。夏。inkと私が運命の出会いした季節だよ」
「大分クレイジーな運命だなぁ」
彼女はため息をつきながら言う。
「あれからかれこれ4年経ったね」
「僕の友達史上最長で友達やってるよね君」
「あれ?あの子は?ほら、小さい眼鏡のショートのロリ。あの子少2からの友達で私より友達歴長いんじゃない?」
この質問はしない方が良かった。
「あー、アレかぁ。彼氏と別れたのを僕のせいにしたり、僕のありもしない悪い噂を流したりしてきたからさ、絶交したよ。」
「…あんな可愛い顔して、性格醜女極めてるな」
そんな会話をしてきました。
夏は運命の出会いをした季節だったなぁてお話!
祭りの後みたいな
夏の夕暮れ
泣いた赤鬼の涙みたいな
夕日が切なくて
どうしてあの時
もっと素直になれなかったんだろう
もう忘れてた気持ちが蘇る
カラスたちが帰ってく
わたしも帰らなきゃ
どこに?
本当は帰るところなんてないんじゃないかな
そんなセンチメンタルを
楽しめるほどまだ大人じゃなかった
まるでイルミネーションにように町並みを明るく照らしてくれる蛍、夏の暑苦しさを忘れさせてくれる唯一の存在だ。
『夏のこと』
夏は寂しい気がする。
こんなにも蒸し暑くて日差しは輝き、青春を謳歌する学生も多い。
なのになぜだか、どこか寂しく感じる。
夏を題材にした作品は、現実の夏ほど蒸し暑くなさそうに見えるからだろうか。
ほどよく風が吹き、風鈴が鳴る。
扇風機の前で宇宙人をして、縁側でスイカを食べる。食卓に並ぶ色鮮やかで綺麗なそうめん。
そして夏も、別れの季節。
それはお盆があるからだろうか。
今もお盆の迎え火と送り火をしっかりやっている人たちは居るのだろうか。
なんてことを考えたりする。
七夕で、織姫様と彦星様は今年は会えるのかしら、なんてことも。
がやがやとしたお祭りも花火大会も、
夏ならではだな。
夏は不思議だ。そして、きっと他人事だ。
お題:《夏》