『夏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
“夏”
それは、汗が鬱陶しいぐらいに付き纏っていた頃。
部活で校庭にいて、涼しくない訳でもないような感じのぬるい風が頬を掠った。
マジで暑くて天を仰いでいたら、ある人と目が合った。幼い頃から一緒にいた人。つい、手を振ってしまった
よく見たらなんでかあの子は顔が赤くなってた
あの子は顔を隠しながら手を振り返していた
『手を振っただけなのに?』
『暑いのかな?』
などと色々考えていたら、友達に呼ばれた。
すごく気になるが、部活をしなきゃいけないから仕方なく考えるのをやめた。
戻ってる途中、もしかして...と考えた。
俺のこと、少しは意識してくれたのかな……?
夏
うだるような暑さの中、流れる汗がキラキラと太陽に反射して、手を差し出して笑う君が誰よりも眩しかった。
天気は快晴で青空と呼ぶにふさわしい空で、雲一つなかった。
こんな暑さだと言うのに、はしゃぎ合って、走り出したくなる衝動にかられながら、いつもの場所へと急ぐ。
大人たちが近づかないその場所は、子どもたちにとって秘密基地みたいなもので、好き勝手やって遊ぶのが好きだった。
夏なんて、ただ暑い季節で、早く涼しくなればいい、と思うことが増えていって、走ることなんてもうしたくないと体が悲鳴を上げる歳になった。
それでも、あの頃の僕らは、大人なんかにはわからないその刹那を、誰よりも楽しんでいたと思う。
夏
「こんにちはー!今年の夏休みもきたよ!」
がらがらと扉をあける。
「いっぱいの荷物そこにおいておいてー!」
隣の座敷の部屋に荷物をおく。
部屋につながる縁側の先をみると大きな陶器のかめがあった。去年、田んぼや川でおじいちゃんとどじょうやえびをとったときにいれたあのかめだ。
今年も、そう思うと胸がどきどきする。
そのまま目線を外にやると、
目の前には隣の家の畑、わさわさと生えるトマト。
その後ろに見えるは遠くにはえる桜の木と
もくもくのくも。
ちょっと湿度がまじったつめたいような風。
「雨がふるかもねぇ、洗濯とりこんでくる」
とばあちゃん
こんな天気で雨が降るのかと思っていたら暗くなってきて、ゴロゴロと音が聞こえたと思ったら
ザーっと大粒の雨がふってきた。
わーほんとに雨だ。
懐かしい夏の始まりの1ページ。
この家が、それから10数年先になくなるとは
このときは思いもしなかった。
今日のテーマ
《夏》
「あっつい……」
「暑いねえ」
青い空。白い雲。
照りつける太陽はジリジリと肌を灼き、茹だるような蒸し暑さは容赦なく体力を削いでいく。
道の先には陽炎がゆらゆら立ち上っていて、公園の花壇では向日葵さえも心なしかげんなりして見える。
ハンディ扇風機で僅かな涼を取りながらだらだら歩いてたわたし達は、少しでも暑さから逃れるべく、通り沿いのコンビニに避難した。
「ああー涼しいー」
「生き返るぅ」
冷房の涼しさに思わず声を上げると、近くにいたおばさんに笑われてしまった。
ちょっと恥ずかしくなったけど、外はそのくらい暑かったし、店内は本当に生き返る心地がするくらい涼しかったんだからしょうがない。
わたし達は更なる涼しさを求めるように、自然とアイスの売り場に足が向かう。
冷凍ケースの中、お馴染みの棒アイスへこれもまた自然に手が伸びた。
わたしが選んだのはみかん味のもので、相方が選んだのはいがぐり頭の少年がトレードマークのソーダ味。
水分だけじゃなくて塩分も補給しないとね、と、干し梅も一緒に手にしてレジに並ぶ。
本当は店内のイートインコーナーで食べたいところだけど、消費税の2%が惜しいから外で食べることにした。
入口の脇、日陰になってる庇のある場所で早速アイスを袋から出す。
「やっぱ夏はこれだよね」
「いや、こっちのが定番だろ」
「それはそう。でもわたしはみかんの方が好きなんだよね」
「オレ、梨も好き」
「そういえば今年はまだ見てないね」
そんな他愛ない話をしながらも食べる速度は落とさない。
この暑さじゃ、ゆっくり食べてたらあっという間に溶けてきてしまう。
と、突然隣で彼が眉間を押さえた。どうやら急いで食べてキーンときてしまったらしい。
わたしも気をつけなきゃと思いながら、少しだけ齧る分量を減らして調節する。
「もうすっかり夏だよね」
「まだ梅雨も明けてないけどな」
「でも暦の上では5月から夏じゃん」
「オレは8月が暦の上では秋だって言われてもぜってー認めねー」
「それな」
笑いながら言い交わし、一口ずつお互いのアイスを交換する。
つきあい始めて2度目の夏。
さすがに間接キスだの何だのと恥ずかしがるようなことはない。
まあ、つきあう前からお互いそういうことをあまり気にするタイプじゃなかったけど。
でも好きになったばかりの頃は妙に意識しちゃってたっけ。
平気な顔してジュースの回し飲みする彼に、好きなのはわたしだけかとがっかりしたのも今となってはいい思い出だ。
「どした? ぼーっとしてると溶けるぞ」
「うん……去年の今頃は、こんな風にアイス交換するのもドキドキしてたなあって」
そっちは全然平気そうだったけど。
そう言って茶化すと、彼もまたアイスを食べる手を止め、ふいっと顔を背ける。
何か気に触るようなことでも言ってしまっただろうか?
窺うように覗き込むと、暑さのせいばかりとも思えない赤い顔。
「平気なわけないだろ」
「え?」
「平気なふりしてただけ! 変なこと思い出させるから暑くなってきちゃったじゃんか」
そんなことを言いながら照れを誤魔化すように頬を擦る。
彼のそんな態度に、こっちまで照れが伝染したかのように顔が熱くなってきてしまう。
ドキドキ高鳴る胸に落ち着かない気分を味わいながら、わたし達はアイスを食べ終わるまで沈黙を守ることとなった。
アイスで涼を取ったはずなのに、食べる前と変わらないくらい――ううん、食べる前よりもずっと赤い顔をして。
春夏秋冬、全部きらい。夏は歩くだけで全身がじっとりと汗ばむし、電車は人間の匂いがもわっとたちこめていて、予定外の駅で降りることもしばしば。
子どものころは夏が好きだった。なかでも心踊るイベントはラジオ体操。普段学校へ行く日は早起きなんて出来ないのに、毎朝しっかり六時に起きて町内会のラジオ体操へ向かった。夏の朝はすっきりとしていて気持ちいい。汗ばむこともない。なにより密かに好きだった男の子に会える。普段、見ることのできない眠たげな顔を見るだけで今日も来てよかったなと思えたし、クラスメイトの知らない時間が増えていくことが嬉しかった。
そういう思い出もまるっと込みで、子どものころは夏が好きだった。
夏
私は暑いのが苦手。
汗かきだからベタベタで最悪。
冬は気が滅入るけど寒い方が好き。
寒い中に電気毛布かぶってるのが好き。
こたつでアイスも好き。
夏は嫌いだ
暑いし、虫がたくさん出る
暑いと、歩いているだけで
汗がにじみ出てきて、服が気持ち悪くなる
夏が来るたび、
冬が早く来てほしいと
強く願う…
――夏――
太陽が強く生命を叫ぶ光で
夏蝉の声が弾み響く
草木の色も由り引き立つ
無機な教室まで暖かく照らしてくれる叫び声
世界も誰かの叫ぶ声で
何処か誰かの居る心室を温めていってくれるから
私は今日も着飾った叫びを放ち続ける
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LINEオープンチャットにて
「美しい言葉と生きる人達へ」
というオープンチャットをつくりました。
創作をしている、していない関わらず、文学系統に興味がある方を待っています。
夏と秋がゆきかう空の通い路には、どちらかに涼しい風が吹いているのだろうか。
あなたとサヨナラのキスをしたとき、遠い昔の故人が詠んだ、そんな詩を思い出した。
まだ夏の真ん中で、まるで秋空の上澄みをすくったような風が夏草を揺らしていた。
その心地よさを頬で感じながら、私は深く瞼を閉じる。ああそうか、と思った。
季節は一方的に過ぎ去ってゆき、とどまることを知らないのだ。
ひと夏の恋とはいうけれど、これであなたと逢うことはないという予感も、ある意味で必然的なのかもしれない。
私は刹那を生きる夏虫で、燃える火に飛び込み身を焦がす。はたまた、水草のかげから月をみる川底の魚。にぎやかで、儚くて、命の影が濃い。
何もかもがキラキラと輝いているから、
よけいに切ない。
あなたの唇がはなれてゆき、
夏の匂いを遠くに感じる。
夏
今年の夏はあなたがいるから…
記憶に残る夏になりそう。
もう少しだけでいいから、
このままの距離でいて。
夏はあっという間に過ぎ去るから、
大切に過ごしたい。
私は暑さが苦手で、毎年夏になるとよく体調が悪くなるんです。
近所に住んでいる幼馴染と一緒に夏祭りやプールに行くためにも体調管理を人一倍やらないと行けないくらいです。それでも1回は行けるようになったのでその幼馴染の子も喜んでくれるようになりました。
もっと喜んでもらえるようにこの夏も体調管理をしっかりやっていこうと思います。
夏は嫌いだ。
大嫌いって書こうとしたんだけどなぜかそうは書けなかった。
暑いのが人一倍苦手で命の危機を感じるほどなのに。
夏は嫌いだ
容赦なく射し込む太陽
ぎらぎらと攻撃的な光
冬眠ならぬ
夏眠なんてないだろうか
そういうと
君は微笑む
プールの底にずっといられたらいいのに
ゆらゆら
水中から空を眺めて一夏を越す
世界は全て曖昧で
おぼろな水の中
想像してみて
それもいいかもね
と僕は君を抱きしめる
かすかなミントの香り
そんな夏も悪くない
♯夏
『夏』
もう、あの夏は帰ってこない
その事だけが私の心を締め付ける
でも、もう忘れなくちゃ
二人でふざけあった帰り道も
君がくれたヘアピンも
全部、捨てて前を向かないと
あぁ、これで良いんだ
これが、二人のためなんだ
夏
夏始まってきてるなぁ
今年の夏が勝負
この夏は今年しかない
みんなに置いていかれないようにここに全てをかける
テーマ:夏 #227
夏が始まる。
プール開きが早くも始まった。
かと思えば暑い日々。
授業で寝る人続出、
体調不良者続出……。
夏バテ、
熱中症……。
気をつけないといけないことが山ほどある。
私の学校生活最後の夏が
今、始まる……
夏
暑いしジメジメしてて虫沢山いて嫌い
だけどスイカが美味しいから少し好き
あなたと
一緒に過ごすのは
今年で
3回目。
さて
今年は
何をしよう?
よく
候補にあがるのは
避暑地か
バーベキューか
花火。
あ。
海もいいかも?
ほんとは
暑いし
日焼けしちゃうけど
あなたと
一緒なら
暑くても
日焼けしても
まぁいいや。
#夏
電気代が怖いから、冷夏だと嬉しい。
今年の夏。
夏休みになると
決まって三家族で
海にキャンプへ行きました
親同士が仲が良く
子供は総勢四人
わたしはひとりっ子
他所の車に乗せられて
そこの2歳上の男の子と後部座席
当時わたしは小学校三年生
怖くて恥ずかしくて
気持ち悪い思いをそこで味わいます
どんなに抵抗しても手を伸ばしてくる
次の年も一緒に乗りたくないと抵抗してもだめでした
もうなん10年も昔の話ですが
傷付いた心は今でも癒されることはありません