可惜夜

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“夏”
それは、汗が鬱陶しいぐらいに付き纏っていた頃。

部活で校庭にいて、涼しくない訳でもないような感じのぬるい風が頬を掠った。
マジで暑くて天を仰いでいたら、ある人と目が合った。幼い頃から一緒にいた人。つい、手を振ってしまった

よく見たらなんでかあの子は顔が赤くなってた
あの子は顔を隠しながら手を振り返していた

『手を振っただけなのに?』
『暑いのかな?』
などと色々考えていたら、友達に呼ばれた。
すごく気になるが、部活をしなきゃいけないから仕方なく考えるのをやめた。

戻ってる途中、もしかして...と考えた。




俺のこと、少しは意識してくれたのかな……?


6/28/2023, 1:51:42 PM