『変わらないものはない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
カラス鳴く
茜の空に
雲流れ
今日も悩んで
歩んだ一歩
移りゆく。景色も、人も。
それで良いのだ。
その時代にあった、体験をする。
それが意味のあるものになる。
私の辛いと思ったこと、素敵だと思ったことも大事な体験。
変わらないものはない。
それで良い。
その方が良いから、そうなっているのだろう。
#変わらないものはない
変わらないものはない。
気持ちも移りゆく。
二人の関係も移りゆく。
長い目で見る。
今が苦しくならないように。
PM. 変わらないものはない
いつもの日常がいつの間にか、
ガラッと変わるものはない...
いつも変わらないそんな風景が好き。
変わらないものはない
人間関係も
自分の考え方も変わらないものはない
あのころの自分が今の自分を見ていたら
何て言うんだろうか
変わらないものはない
変わるとは何か。
基本的に、同じものが時間の前後により変わる場合、同じ時間でも違うものに変わる場合がある。
諸行無常の考えで、変化しない物など永遠に存在しないというのが、ワーキャーな考え方である。
変わらないものはない
コロナになってしまった兄がゲホゲホと咳き込み隣で寝込んでいる。
貧乏な古い木造の家に、安全な部屋は1つしか無いのだ。
昔、資格を取ったアロマの知識で
抗ウィルス作用がありそうなティートゥリーとラベンダーのエッセンシャルオイルをティッシュに垂らしてはみたが、
半ば諦めて、兄と同じ部屋にいる。
昔は仲が良かったのに、私が幼稚園児の時はかっこいい高校生だった兄
自転車の後ろに私を乗せて名画座に映画3本立てに連れて行ってくれたり、
ミスタードーナツのフレンチクルーラーの中が半生のような感じの罪深い美味しさを教えてくれたり
インスタントじゃないキリマンジャロのコーヒーをいれて、本物の美味しさを教えてくれたり
世にある美味しい食べ物は、ことごとく、兄に教えてもらった。
兄は私がブヒブヒと喜ぶので、セッセと餌を与えてくれた……。
子豚を飼っているつもりだったのか……
言うなれば、デブの育ての親である兄。
こんなことになるなんて。
母の介護で仲違いするまでは仲良しだったのに……。
母は兄にベタベタに甘い。
小さい頃の兄の写真を特別な場所に隠し持ち
「色白で天然パーマで女の子みたいに可愛かった。本物の天使みたいだった。」
と、目をハートにして今でも言う。
母は私の前では認知症のようになるのに、兄の前ではしっかりしているのだ
私が母をいじめていると兄は思っているらしい。
母が高齢者な上に車椅子になったとたんに、大学病院の循環器内科を追い出されてしまった。
なるべく近所で優しい先生をやっと探して2回目の診察直後に
兄がコロナだったので濃厚接触者になってしまったので、検査になってしまった。
「濃厚接触者は公共機関を使わないでください。タクシーもダメです。」
私が1時間近くかけて2つの山と谷を越えて急いでお医者さんに連れて行く羽目になった。
母も凄ーく太っているので、坂が辛い。
ハァハァ言って必死に急いでいる前で母は当然のようにすましている。
時々、憎たらしい文句を言うので、その怒りでエンジンを爆発させて無理やり頑張って車椅子を押したが
40分で着く予定が10分以上遅刻してしまった。
お医者さんのお家の裏の綺麗なお庭に
濃厚接触者用の特設テントがあった。
中にストーブが4つも置いてある
下は玉砂利で外では色々な鳥が綺麗な声で楽しげにさえずっている。
昔は山だった土地なのでキャンプしてるみたいで悪くなかった。
ただ、凄く疲れてしまった……。
熱も無いのに汗だくである。
筋肉痛で体中痛い。
疲労と老化で目がかすむ。
よれよれになってパソコンを付けたらScanning and repairring drive
再起動しますか?
再起動します。
のまま……1時間経過。
なんと!パソコン壊れたの?!このタイミングで?
ぎゃあああ
万事休す。
シンクロニシティってやつである。
たぶん、母も私もコロナ陽性だと思う。
変わらないものはない
毎年のことだから
悔やむのも振り返るのもやめた
一年が365日なのも
寒くなればまた暑くなるのも
何もかも私のためではないから。
変わらないものはない
そうかしら
わたしは
うまれた朝から
日本の人だわよ
「変わらないものはない」で真っ先に浮かんだのが空だった。
夏の鮮やかな青空に広がる入道雲とか
夜が明けて間もない空に広がる淡い日の光とか
夕暮れの少しずつ夜に変わってゆく美しい色彩とか
ずっと変わらずにそこにあって、落ち込んだ時とかは気持ちを掬い上げてくれるもの。私にとっては変わらないもの。
移りゆき、散りゆく
襖が開いた。
「あら、もう来てたの、カエデ、モモ」
カリンはまっすぐな長い髪を靡かせて歩きだす。
「ええ、なんだか落ち着かなくて」
「うん、ひとりだと逆に怖くなっちゃう」
薄暗い部屋、円形の座卓に肘をついてふたりは言った。
「あんたらが思うのも無理ないわ。あんなことがあって…あたしだって、怖いもの….」
そう言いながらカリンはふたりと同じように座布団に座る。それと同時に、再び襖が空いた。
「あ、ユズ」
ユズは、3人がいる座卓の方をじっと見つめ、敷居の手前に立っていた。
「どうしたの?」
とカリンが言うと、ユズは俯き、掠れた声で言った。
「……こんなに減るとは思っていなかった」
ユズは静かに襖を閉め、静かにこちらに歩いてきた。
座ると、スカートをぎゅっと握り、さっきよりいっそう掠れた、震えた声で言った。
「私、怖い….…もし、ツバキたちみたいに───」
襖が開いた。サクラである。円卓の空気が凍りつく。
緩やかにカーブしている長い髪を、行灯が照らす。
「あら、皆さん御機嫌よう。お茶の準備をしてたら遅くなってしまったわ。まあ、そんな、緊張なさらないで。昨日ツバキが"去ってしまった"ことを気にしていらっしゃるの?でもね皆さん、私は、私たちは、ずっと同じじゃいられないのよ。世の中移りゆくものなんだから」
そしてサクラは微笑んで言った。
「さあ、楽しいお茶会を始めましょう」
12月27日『変わらないものはない』
ねぇねぇ 待ってよ〜
背中を向けて歩いていく君
いつまで続くのかなぁ……
小さな声で呟いた
彼に聞こえてたみたい!彼は(ずっと)こっちを向いて口パクでいいニコッと微笑んだ!
いつも喧嘩ばかりで好きともいえなかった。
私の気持ちはそれでも変わらない!
たった一つ!
〜彼が大好き〜
No.25『やり直し』
散文 / 掌編小説
クリスマスイルミネーションが撤去された、寂しい街中をひとり歩く。クリスマスイブにされたプロポーズを断ったわたしは、酷く後悔していた。
『君を幸せにするよ』
そう言った彼の言葉が信じられなくて。そこで『二人で幸せになろう』と言われたのなら、わたしの努力でなんとかなるからOKしたかも知れない。
だけど、子どもの頃に、母親に浮気されて捨てられた父親から言われた『変わらないものはない』という酷い言葉が、まるで呪文のようにわたしの心を縛りつけていて、咄嗟にごめんなさいと口にしてしまった。後悔するも後の祭りだ。
「あ……」
その時、プロポーズを断って以来、連絡がなかった彼からメッセージが届いた。今夜会えるかな、と一言だけのメッセージに、なんと返そうか悩む。いいよだとか大丈夫だけだと素っ気なさすぎるし、連絡をくれて嬉しいだと図々しすぎる気がして。返事に悩んでいると、続けて『いつかやり直させてもらっていい?』とメッセージが入る。
このやり直しがプロポーズのことだとしたら、わたしはまだ、彼の恋人でいさせてくれているのだろうか。わたしは付き合い始めた頃から変わらず、彼の恋人でいたい。
お題:変わらないものはない
一度、炎が消えた
そして、それを失った
途方に暮れて迷子になった
道が消えて泥沼に足をとられて
がむしゃらにがむしゃらに
歩いた私はやっと
違う世界を見出し中
変わらないものはない
胸が締め付けられるように悲しくて、
泣いていた夜があった
その悲しみすら忘れたくなかった
失くしたのはとても大切なものだったから
まるで、心の中の時間が止まったようだった
けれでも季節は巡って
大切なものが残してくれたものの
輝きが増していくのを見たとき
大切なものの欠片はまだ時を進めているのだからと
自分も歩み出せそうな気がした。
変わっていくことを寂しく思うこともあるけれど
変わった先で素敵な出来事が起こることを信じて。
今日は何の日だと思う?
周平くんがぼくに訊いた
ぼくは首を傾げた
十二月二十七日?
そう
うーん、なんだろう
クリスマスは終わったし
大晦日でもないし
何にもない中途半端な日?
周平くんは笑って言った
十二月二十七日は
淳平が病院から帰ってくる日
だからぼくには特別な日なんだよ
その笑いが静かに大人びていたので
ぼくは恥ずかしくなって
そっか
と言った
よかったね
うん
三十年近く経っても
毎年思い出す
十二月二十七日の会話
変わらないものなんてない。
そんなのは分かっている。
だけど面影は、少しだけでも残していて欲しいな
幼い頃に遊んだ、遊具達
力一杯駆け回り
揺らして、揺られて
一生懸命にはしゃぎ通した
この場所はなんでも知っていた
ささいな喧嘩で仲間はずれにされた私の事も
小さな声で、ごめんね、と謝ってきたあの子の事も
いつの間にか、キィキィと音を鳴らし
握りしめた手は茶色く汚れるようになった
一つ、また一つと仲間を失い
今はただ、"立入禁止"の文字を風が揺らす音が響くだけ
変わらないものはない
とき日がたてばなんでも変わる
変わらないものなんてない
でも今の幸せな日々だけは変わりたくない
そんな日々も変わっちゃうのかな
変わってしまってもまた違う形で幸せになりたい
高校2年生、文化祭。
私の人生最高の瞬間だと思ってた。仲間と力を合わせ、私の最大限を注ぎ込んで作品を完成させたあの喜びを、超えるものなんてこの先味わえないって、そう思ってた。
しかし今、20年を経てフィルム越しに見るその絵はとても稚拙に見える。色彩も粗いし、筆運びも雑だ。20年前の世界一の傑作も、本職の目にかかれば高校生のおままごとにしか見えない。
一生忘れないと思っていたあの時の歓びが、気付けば心の中から消えていった。もう二度と味わうことはないのだろうな。そう思いながら、そっと写真を棚の中に戻した。
『変わらないものはない』