『声が聞こえる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
声が聞こえる
暗闇の中、耳を澄ませばやっと聞こえてきた声
今にも消えそうで、必死に叫んでいる声
誰の声かは最初からわかってる
ずっと気付かないふりをし続けた
声が聞こえる
小さくて、幼くて、震えている
私の声
今、抱きしめに行くよ
『声が聞こえる』
部活に好きな先輩がいた。
優しくて、明るくて、いつも楽しそうで。
絵を描くのが上手くて、トランペットの音が綺麗で。
自分の中に、決して揺るがない「何か」を持っている人だった。
私の隣で、先輩がトランペットを吹く。
チューニングの時、全く音程が全く合わなくて、「気持ちわるー」って言って笑った。
トランペットに名前をつけ、メトロノームに名前をつけて笑った。
先輩のバイト先の話とか、家族の話とか、私は横で聞いているだけだったけど、十分楽しかった。
基礎練習でも、個人練習でも、合奏でも、自分の音に先輩の音が重なると、途端に厚みが増すのが楽しかった。
先輩が笑っているのが嬉しくて、
自分もその隣で笑えているのが嬉しくて、だから、寂しかったのかもしれない。
先輩が卒業した途端、何も感じなくなった。
ほんの数ヶ月前まで先輩が使っていた教室を、今度は私が使っている。教室移動の時、気がつくと先輩を探している。
自分が歩いてきた廊下を振り返る。
先輩の後ろ姿が見えた気がして、声が、聞こえた気がして。
過去にとこにも行かずあまり色々経験してこなかったので、この年になって「もっと若いときに色々しておけばよかった!死ぬまでにあそこ、ここ行きたい」と思って後悔。
ハゲは家におりたいタイプでほっていくにしてもいちいち鑑賞されてうざい。
早く死んでくれたら、もっと好き勝手できるのに
向こうから声が聞こえる
自分で言うのもなんだが、私は幽霊だ
もう何年もここから出ていないし、誰にも会っていない
「ーーーー」
声をはっきり聞くと12~17位の女性の声だった
そう考えていると、久しぶりに視界が明るくなっており、声の主がこう言った
「僕と“友達”になってくださいっ!!!」
「………え?」
こう声が出たのも致し方ない
は?我幽霊ぞ?
そう思った
その後最高の友達になったのは言うまでもない
(5つ目)
何も期待するな
自分が辛い思いをするだけ
期待するともう戻れない
裏切られてやっと気づく
どれだけ馬鹿なことをしていたのか
どれだけ周りを見れていなかったのか
気づいた時にはもう遅い
手遅れだ
少し肌寒い風が吹く時、、、私は何もできなかった
私は昔から自分の話をされるのが嫌だった
悪口を言われているんじゃないか、
自分を仲間はずれにするのでは無いか、
怖くて怖くて本当にこれでいいのか心配だった
それでも周りからは強く見えるように振舞った
週末の駅前
政治家が がなっている
「安保法がー」
「社会保障がー」
「我々は闘うー」
だから清き一票を 清き?
僕はそれを聞くともなく聞いている
通勤電車の定期を買いに
そして早く家に帰るために
その時
顔に包帯を巻いた女性と目が合った
彼女ははっと顔を背(そむ)けて
歩き去った
言っていただろうか 僕の口が
可哀想にと
語っていただろうか 僕の目が
同情を
僕は不意に物悲しくなった
でも僕は強くあらねば
他人に薄っぺらい同情を
している場合じゃない
妻のため 娘のため 僕は強くあるんだ
だから家に 早く早く 帰るんだ 帰るんだ
声が聞こえる
今夜、あなたの声が聞こえる場所へ
B'z LIVE-GYM 2023
#35
君の声が聞こえる
活発で溌溂な声が
オルゴールのような声が
でも、そんなオルゴールのように段々途切れ途切れになって
消えていく
世界が音を失ってはや5年。
耳は正常。ただ、音が生まれなくなっただけだった。
ある日、ひとりの男が訪ねてきた。
男は筆談で会話する。口が聞けないわけではないのに。
皮肉っているのだろうか。
こんな世界を。
男と共に旅をした。
男は多くの曲をつくった。
世界はそれを拒絶した。
ある日、男が血を吐いた。
男は世界に一時の別れをつげた。
世界は動揺した。
あとわずか。
世界は白衣の者にそう告げられた。
男は笑っていた。
世界は初めて誰かのために音を奏でた
男が息を引き取るその時も
最後のさいご、男は世界につぶやいた
「ずっとあんたのファンだった。」
世界という名の青年の目から、
一筋の涙が溢れた。
【声が聞こえる】
「をぉ~ぃっ…クショボ~~ジュ~ぅ」
…声が聞こえますね。
下校時刻、無部活、帰宅組の私。
モンスター姉弟、麗しの末っ子です。
とりあえず高訛り声を聞こえないフリして校門へ小走りしてみたら、声の主がモンスターらしく上から降って来た。
それを初めて目撃した数人が、「どっから現れた?」とキョロキョロしているのをお構い無しに、モンスター姉さんは口を尖らせ、
「オラぬ美しぇ~さ無すするちゃぁ、えぇ度胸じゃすけぃっクショボ~ズ」
「いゃぁ~春に飽きた真夏のウグイスかと」
「褒みらりた♪︎」
姉さんは、漢字を適当に並べた文言は褒め言葉だと解釈します。
「姉さん…露出が…」
姉さんは、山村から出る時、チャラピラな自分の服でなく、弟(兄)の服を着るのだが、身長190cmの兄のTシャツが150cmの姉さんに合う訳もなく、肩やら胸やらがはだけてしまっている。
男子生徒の注目の的に、薄手のジャージをかぶせたジェントル・オレ。
「ゆ…油断すたぬだ…」
「今度からオレの服着たら?」
「おみゃぁのば、つつがパツパツでのぉ…」
オレのは乳の所がパツパツだそうです。
「ちょっと位、大丈夫じゃない?」
「ダミだダミだぁ、オラ、テイちゃん(弟)だけぬ、可愛いさ思てもらぇてぇだおっ」
「テイちゃん一筋だね、姉さんは」
「うむ!オラぬは聴こえるんだば、
『ネイぬエロカワシェクスィボデーは、オラじゃけぬもんじゃけ、ちょころきゃまわじゅペロペロしゅる権利ばオラぬば有るけ、しゃいこう!』
…ちょゆう、テイちゃんぬ心ぬ声が♡」
「んな訳あるか。」
「何の『声』が聞こえるか、ってハナシよな」
久しぶりに書きやすそうなお題が来た。某所在住物書きは題目の通知画面を見ながら、安堵のため息を吐いた。
「鳴き声、泣き声、怒鳴り声、猫撫で声、声なき声に勝どきの声。『話し声が聞こえる』がこの場合、比較的書きやすい、のか?」
まぁ、時間はたっぷりある。前回書きづらかった分、今回はゆっくりじっくり物語を組めば良い。
物書きは余裕綽々としてポテチを食い、スマホのゲームで気分転換をして、
「……あれ。意外と、パッとネタが降りてこねぇ」
結局、いつの間にか次回の題目配信まで4時間プラス数分となった。
――――――
今年はなかなか、秋の近づく声が、聞こえづらいような気がしますが、皆様如何お過ごしでしょう。
最近最近の都内某所は、ようやく少しだけ気温が下がって、ほんの少しだけ夏の終わる気配。
とはいえ月末にまた30℃超の真夏日が来るらしく、一進一退の残暑と晩夏が続きます。
このおはなしの主人公、雪国出身の藤森といいますが、暑さ涼しさの乱高下と、諸所のトラブル事情で、少々お疲れ気味の様子。
どんより暗い雲の下、自分のアパートの近くにある、森深き稲荷神社にやって来ました。
「はぁ」
坂を登って、鳥居をくぐって、阿吽(あうん)な狐の石像を通り過ぎ、賽銭箱に小銭をチャリン。
大きなため息ひとつ、階段に座り、神職さんが手入れをしているのであろう花畑を見つめました。
「東京だろうと田舎だろうと、花はキレイだな」
丁度、ヒガンバナの咲き始めるシーズンでした。
満開にはちょっとだけ遠いものの、ポツポツ、狐の神社に赤い花が少しずつ顔を出して、フォトジェニックスポットを絶賛形成中。
ひとり、ふたり、狐の石像とヒガンバナを同時に写真に収めては、満足そうに去ってゆきました。
「ここのヒガンバナも、見納めか」
藤森は来月末、東京を離れて、田舎に帰る予定でおりました。
理由はカクカクシカジカ、まるまるチョメチョメ。
要するに、過去の恋愛トラブルが尾を引いて、今になって藤森の周囲に、藤森が都内に居るせいで、小さな迷惑の火の粉が降りかかったのです。
藤森はそれが悲しくて、悔しくて、色々疲れてしまって、神社の花に癒やしを求めに来たのです。
「……キレイだな」
ポツリ。藤森が再度呟きます。
パトカーのサイレン、ドクターヘリのローター音、電車の通過音に何かのデモ活動の合唱。
それらはすべて神社の森によって少し低減され、
藤森の周囲には、ただ、大型ビオトープたる泉と小川のせせらぎと、風に戯れる枝葉のささやきだけがありました。
「さて。……いい加減、レンタルロッカーの整理を終わらせないと」
そろそろ、作業に戻ろう。現実に帰ろう。
藤森が階段から腰を上げて、もの哀しげに背伸びをした、その時でした。
ギャン!ギャン!
ここでようやく今回のお題回収、神社の拝殿の下から、狐の吠える声がしたかと思うと、
稲荷神社在住のコンコン子狐が跳び出して、藤森のズボンの裾をかじり、ぐいぐい一生懸命引き留めにかかったのです!
行っちゃダメ、行っちゃダメ!
不思議な不思議な子狐の声は、必死に藤森に叫んでいるようです。
何事だろう。
首を傾けた藤森に、まさしく丁度のタイミングで、
ポツリ、ポツリ、大粒の雨が落ちてきました。
「雨か」
藤森はなんとなく、理解しました。
「しまった。傘を持ってきていない」
ヒガンバナ咲き、狐の石像が見守る稲荷神社を、バラリバラリ、秋雨が濡らします。
雨降って、気温が下がり、木の葉が色付き始める。
東京もそろそろ、秋、……の筈です。
「第1章 葬式」
声が聞こえる。アイツの声が。
葬式後…
ジャベリンナイト「マキちゃん。死んじゃったんだすね…」
メタナイト「そうだな…アイツ、今頃天国で何をしているのだろうか…」
船員ワドルディ「考えるだけで悲しくなってきました…」
メタナイト「とにかく、今は戦艦ハルバードに急ごう。」
メタナイツ「はい。」
その日の夜…墓場にて…
(マキの墓に花束を置く)
メタナイト「アイツ、天国で元気にしているだろうか…」
その時。
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メタナイト「!?」
マキ「メタナイト様、私だよ。マキだよ。」
メタナイト「マキ、貴様が何故ここに…」
マキ「私、メタナイト様に会いたくてこの世に来ちゃった☆」
メタナイト「そうか。ひとつ言わせてくれ。自殺はするなと何回も言ったであろう。」
マキ「そのことはごめんね。自分でも反省してる。」
メタナイト「そうか。反省しているならいい。最近はどうなんだ?」
マキ「皆と仲良くできてるよ。天国も楽しいし。最近はレナと仲良くなったよ。」
メタナイト「そうなんだな。なんだかんだでいい感じなんだな。」
マキ「うん。あっ、門限すぎちゃう!急がないと!」
メタナイト「何!?、マキ、それを過ぎてでも構わない。もう少し話を聞かせてくれ。」
マキ「でも、もう行かなくちゃ。そっちでも元気にしててね。」
メタナイト「マキ!!」
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メタナイト「行ってしまった…」
ジャベリンナイト「あれ?メタナイト様、何してるダスか?」
メタナイト「ジャベリンナイトか。すまない。マキの墓参りをしていた。」
ジャベリンナイト「そうダスか。少し心配だったダス。」
メタナイト「マキ、また私が墓参りに来た時、話を聞かせてくれるか?(ボソッ)」
ジャベリンナイト「ん?何か言ったダスか?」
メタナイト「いや、なんでも無い。」
ジャベリン「じゃあ、もうすぐ朝ダスし、もう帰りましょう!」
メタナイト「ああ。そうするとしよう。」
妄想昔話 第6話
『そんな…僕は行けないのか…』
天狐は人間の身体であることを怨みました。
村の狐たちの間で沈黙が流れました。
沈黙に耐えかねた翁狐が
『誰も行く者はいないかの。
では儂が…』というと
『いや。わたしが行く』
霊狐が翁狐の言葉を遮って
声を上げました。
そして天狐の目をじっと見つめて
『あんたはあんたのできることをやりな。村人を変えるのはあんたにしかできないんだよ』
『天狐や仲間達が殺されたあと、冷静でいられなくなった。人間なんて死んでしまえばいいとばかり思っていた』
『だけど、あんたの言葉を聴いて分かったよ。わたしの本心はひと時の和じゃなくて、人間と共存し後世に紡いでいく安寧を望んでたんだ』
『もう迫害なんてさせない。ここにいる我らの世代で終わらせる。そのためにわたしは力を尽くしたい』
天狐は姉にいろいろと伝えたい言葉がありましたが
『気をつけて…稲荷様を説得して雨が降ることを祈ってるよ。村人は僕にまかせて』
としか言えませんでした。
『決まりじゃの。出発はいつにするのじゃ?』
『善は急げだ。今すぐにでも行きたいが、こんな夜更けに赴くのは稲荷様に失礼かな』
『稲荷様には朝も夜もない。失礼にはならぬじゃろ』
翁狐は火、水、木、金、土の5文字を地面に書くと、それぞれの文字を線で繋ぎました。すると星形が浮かび上がってきました。そして星形の中央に、勾玉を2つ組み合わせて作った陰陽太極図を置いたのです。
『詠唱を始めるから皆、離れていなさい』
『イーナリズシクエ…』
『アーブラアーゲトゥキトゥキ!』
翁狐の口から青白い炎がボオッと出て火、水、木、金、土の文字に吹きかけました。すると、その5文字が金色に発光して宙に浮かび上がると、陰陽太極図に向かって吸い寄せられて消えました。やがて、陰陽太極図の場所には、ぽっかりと円状に空いた闇が広がりました。
『この闇に落ちれば天界へといける』
翁狐が言いました。
『ありがとう。行ってくるよ』と
霊狐は村の狐たち一人ひとりに目配せした後
意を決して闇に飛び込みました。
30秒ほど落ち続けたでしょうか。
途中、閃光がときおりパッパッと飛び散るのが見えました。その閃光が1つに集まり、巨大な光となって霊狐の身体を包み込んだのです。視界が真っ白になったとき、やっと地に脚がついた感触を感じました。
強烈な光をうけたせいで、しばらく目が眩んでいましたが、徐々に視力が戻ってきて周囲の状況を把握できるようになりました。
日の出と日の入のときの空の色を混ぜたような背景の
空間がどこまでも広がっていて、どこに向かえばいいのかも分からない。そんな場所でした。
『こちらにおいでなさい』
どこからか声が聞こえてきました。
霊狐は声のする方向へ
身体を翻しました。
次のテーマに続く
"声が聞こえる"
白い夏 中田 小春 文
私は今、数学の授業を受けている普通の中学二年生。
数学は嫌い。 今すぐこの教室から抜け出してしまいたいな。 そんなこと思いつつ授業を受ける。
〜授業の終わり〜
「疲れた〜」っと私は言った。 すると好きな人が…
「お疲れ様」っと言った。 私は慌てた 初めて話しかけられたから。しかし、嬉しいという感情もなくただ慌てただけだった。
最近いちばん耳に残って困ってるのは、
♪アンサーは、タンサ
【声が聞こえる】
ここはどこ?......。
声が聞こえる。愛おしくて聞き慣れた温かい声が。
重くて暗かった瞼をようやく開く。
そこには私の手を握りしめ泣いているあなたがいた。
ありがとう。
戻るべき場所に戻ってこれたよ。
綺麗だと思った
これは同情とか情けとかじゃなくて
ずっと聞いてみたいと思った
鈴を転がしたようなかわいいものじゃなくて
きっと聞けると思った
だってきみは話すたびに瞳に寂しさを隠すから
僕は背中を押せるかな?
世界は君に優しくて少し心苦しいけど
これは君と僕の話
手で繋がる君と僕の話
#声が聞こえる
秋を感じる今日この頃。今日はお彼岸である。
空からいつも見守ってくれている主人の声が、風とともに聞こえてくる。
暇を持て余して
YouTubeを開く
あの人の声が
動画とともに流れ出す
なんでこんなに泣きたくなるんだろう?
【声が聞こえる】
声が聞こえる
私を留めるもの
逃げたいと思った
午前3時。屋上。
一気に飛んでしまえ
一気にいってしまえ
その時、聞こえた
そっと聞こえた
優しいあの声
声が聞こえる
午前4時。
空は明るい