「をぉ~ぃっ…クショボ~~ジュ~ぅ」
…声が聞こえますね。
下校時刻、無部活、帰宅組の私。
モンスター姉弟、麗しの末っ子です。
とりあえず高訛り声を聞こえないフリして校門へ小走りしてみたら、声の主がモンスターらしく上から降って来た。
それを初めて目撃した数人が、「どっから現れた?」とキョロキョロしているのをお構い無しに、モンスター姉さんは口を尖らせ、
「オラぬ美しぇ~さ無すするちゃぁ、えぇ度胸じゃすけぃっクショボ~ズ」
「いゃぁ~春に飽きた真夏のウグイスかと」
「褒みらりた♪︎」
姉さんは、漢字を適当に並べた文言は褒め言葉だと解釈します。
「姉さん…露出が…」
姉さんは、山村から出る時、チャラピラな自分の服でなく、弟(兄)の服を着るのだが、身長190cmの兄のTシャツが150cmの姉さんに合う訳もなく、肩やら胸やらがはだけてしまっている。
男子生徒の注目の的に、薄手のジャージをかぶせたジェントル・オレ。
「ゆ…油断すたぬだ…」
「今度からオレの服着たら?」
「おみゃぁのば、つつがパツパツでのぉ…」
オレのは乳の所がパツパツだそうです。
「ちょっと位、大丈夫じゃない?」
「ダミだダミだぁ、オラ、テイちゃん(弟)だけぬ、可愛いさ思てもらぇてぇだおっ」
「テイちゃん一筋だね、姉さんは」
「うむ!オラぬは聴こえるんだば、
『ネイぬエロカワシェクスィボデーは、オラじゃけぬもんじゃけ、ちょころきゃまわじゅペロペロしゅる権利ばオラぬば有るけ、しゃいこう!』
…ちょゆう、テイちゃんぬ心ぬ声が♡」
「んな訳あるか。」
9/23/2023, 6:33:35 AM