『声が聞こえる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『声が聞こえる』(創作:小説)
“愛が消えるとは、こういうことか”と、実感した。
僕は彼女のことが許せなかった。どうしても。
毎晩のように騒いで、僕の快眠を邪魔し寝不足にさせるくせに、僕が仕事している昼間は寝てばかりいる様子だった。
先日など、仕事から帰宅したら、お気に入りのフィギュアが壊れていた。オークションで競り勝って、やっと手に入れたレア物だった。
“あんなヤツ消えればいい”と、心底思ったから、捨ててやった。あんなヤツ知るものか。
程なくして、彼女は交通事故に合い亡くなった。
そして、その日を堺に夜になると、どこからともなく声が聞こえるようになった。
僕は彼女を捨てたことを深く後悔し、申し訳ない気持ちでいっぱいだったから、毎晩、その声に耳を凝らし、聞き入るようになった。
「にゃーん にゃーん」
“おかえり ミケ ごめんな”
今夜もミケの声が聞こえる。
自分の声は正直小さいかもしれない、周りがうるさいと自分の声はすぐ負けてしまう。自然と声が小さくなって
一瞬で消えてしまう
「声が聞こえる」
君の声が聞こえなくなったのはいつだろう。
ずっと楽しかった…
いつからその楽しいが…過去形になってしまったのだろう…
何も楽しくない
何も面白くない
何も…
そんな事を思っていたら
何もかも思い出せなくなってしまうのだろうか
いつか僕の中に君がいなくなってしまうんだろうか…
全ての記憶を抱えて生きていくことは出来ない
それが人間なんだ…
もう何が正解か…
分からないよ!
教えてよ…
すぐ僕の近くに来て教えてよ!!!!!
どーでもよくなったのは
いつからだろ…
君はこんな時どんな言葉を言ったのだろう…
声が聞こえる。
誰かが笑う声、誰かが泣く声、誰かが叫ぶ声。
様々な声が私の耳を貫く。
耳を塞ぎたくなる。
誰かが助けを求める声、誰かが泣き叫ぶ声、誰かが嗤う声。
私に向けられている。
私の泣く声、私の叫ぶ声。
私の耳を貫いた。
ワンダラウンド
また、私は実に愉快な夢を見た。というより、久しぶりに夢を見たと思う。最近の私ときたら、酷く疲れて夢すらまともに見ていなかった。もしかしたら、夢を見てはいても、すっかり忘れてしまっているのかもしれない。
脳ミソの記憶の引き出しにしまっているあれやこれやを模倣して見せているのが私の夢の世界の設定だ。だから、夢だからってカミソリで小指を切れば痛いし、電車に轢かれればさすがに死ぬ。だけど、夢と現実の決定的な違いは私を苦しめる存在がないことだ。
「やあ、カチューシャ。今日は学校休み?」
私は頭を抱えたくなった。何で夢の中でも大嫌いな学校に行かなきゃいけないんだろう。
「こんにちは、カミングス。悪いけど、私今ひとりでいたいんだ」
カミングスは私の架空の友達だ。現実世界でもたまに頭の中で語りかけてくるから困っている。意外とクールな髪型が気に入ってはいるけど。
「さっき君に似たオレンジ色の猫を見つけたんだ。すごく可愛いかったよ。君に見せたかったんだけどさ、ソイツすばしっこくて…」
「カミングス、ちょっと黙ってなよ」
私はちょうどガラス張りのビルがにょっきりと生えてきたから、その中へと歩みを進めた。
「ふん。そうやって逃げ回っていればいいよ、カチューシャ。君はいずれこの世界の住人になるんだからさ」
私は彼がついて来ないのを確認するとエレベーターホールへ行き、最上階へのボタンを押す。いちばん高いところからこの世界を見下ろすためだ。エレベーターはあっという間に到着した。
ガラス張りの何もない部屋は寂しかったので、双眼鏡とドリンクバーを設置し、オレンジジュースを飲みながら、眼下に広がる世界を眺めていた。
「何が『カチューシャ』だ、馬鹿馬鹿しい」
『カチューシャ』は私の本名じゃない。この世界での仮の名だ。
私は飲みかけのオレンジジュースを床に投げつけて叫んだ。
「私の居場所は『ここ』なんだ! 逃げ回ってもいないし、さ迷い歩いてもいない! どいつもこいつも私の人生を邪魔しやがって、クソ!」
私はガラスの壁面に扉を作り、開けると外に向かって飛び降りた。
地上に墜ちていく間、オレンジ色の猫を抱き抱えたカミングスがにんまりと笑って見ていた。
「何よ、ぜんっぜん似てないじゃない、ブス猫」
久しぶりに
最高の仲間と
時間を共に
大好きなみんなの
声がきこえる
"声がきこえる"
耳を済ませて。
声が聞こえる。
何の声だろう。
子どもが公園で遊ぶ声。
お風呂で歌を唄っている人の声。
夫婦ゲンカをしている声。
テレビを見て笑っている人の声。
様々な生活の声を消すかのように、蝉が鳴く。
裏の竹林は蝉のコンサートを開いているのかと
思うくらい、一瞬足りとも静かな時間は訪れない。
昨年も一昨年も蝉は鳴いていた。人間が激動の3年間を生きている中でも変わらずしっかりと鳴き続けていた。
また、来年も同じ季節に耳にするのだろう、
人間の生活の声を消すコンサート。
人間にとってはただの蝉の声かもしれない。
夏の風物詩かもしれない。だが、私は毎年変わらず鳴く、その声がとても頼もしく感じる。
私が来年も今年と同じように生きている保障なんてないから。
生活の声を消すくらいの大音量。
来年は、どんな思いで耳にしているのだろう。
静けさを取り戻し、笹がぶつかる音が風情に感じる涼しい季節に、未来を想う。
「何してるの、こんな所で」
『……何って、飛び降りようとしてるんだけど』
「ふーん、そっか」
『……止めないのか』
「止めて欲しいんだ」
『っ………てか、お前誰だよ』
『何処から話してんだ、姿ぐらい見せろよ』
「えー、やーだね」
「勇気の無い人には見えないのよ」
『……勇気があれば良いんだな』
視界が揺らぐ中、
女の子が笑顔で笑っていた。
ー声が聞こえるー
解説
勇気があれば見える子
ここから飛び降りれば、勇気があると証明できる
死にかけの男の子の目に映ったのは
笑っている女の子
この女の子は以前、ここから飛び降りて亡くなった
彼女は向こう側の世界から声をかけていた
ペナルティー
神さまが、私は、人を好きになってはいけないのでしょうか……?
人魚姫が、王子さまに恋をした。
家族に猛反対された。
それで、魔女と引き換えに自分の声を失った。
それでも、人魚姫は、王子さまを慕った……。
報われない恋と、何処か俯瞰で理解っていたのだろうな〜💧
そして、人魚姫は、泡沫となった。
幸せですか??
悲劇の泡沫.。o○でも、人魚姫姫は幸せと声を失ったから
泣き笑いの表情で(;_;)でそっと微笑むのかしら
人魚姫に、出来る精一杯の恋だっただよネ。
幸せって想える人魚姫は、素敵です.。o○
私も周りの方に私の恋を止められています。
ずっと、前に友達が言っていたな〜。
『あんずちゃんは、恋す?資格がないんだヨ。』と。
その時は、ピンと来ませんでした……。
ーー今なら、友達の言葉の意味が理解ります。
上手くいく魔法なんてなくてーー。
取捨選択ならとか、浅はかな私は考えた。
私も酷いペナルティーを受けた。
知り合いに、同情された。
両親にも沢山、迷惑をかけた。
私は、恋なんてしては行けなかったんだ。
ーーそれでも、私は夢を見ています。
声にならない声で、私は、そっと思慕っています。
風が秋色に染まるセプテンバーです……。終わり
子供たちの声が聞こえる。
公園向かいに、住んでいるおれは夕方に、小説の執筆をしていた。いつも小学生たちが学校から帰ってきて、すぐに公園で遊んでいるんだ。根暗で陰気な俺は友達と公園で遊んだ事なんて、数える程しかなかった。ノックの音がする。
大きな音を立て、扉をこじ開けてくる。
そこにはブルーベリー色の恐ろしい怪物が立っていた。
#声が聞こえる
君の声が聞こえる。
こっちにきてくれないかな
声が聞こえる。
表には出さないけど、心の声が。
いつも通りでいるけれど、
怒り、悲しみ、絶望の声が。
この声を一生背負っていき、一生かけて
なくしていかなくてはならない。
【声が聞こえる】
「貴方はママの言うことだけを聞くべきなのよ。」
それが母の口癖だった。
「あの子とは遊んじゃだめよ。お母さんが変な人だもの。」
「小学校に上がったら勉強しなきゃいけないのよ、そんなんで大丈夫なの?」
「あの人ったら、この子のこと何にもしてくればいで。やっぱり、付き合うんじゃなかった。」
今思い返せば、僕は幼い頃から友達と呼べる人がいなかった。母から言われたことを素直に聞きすぎていたせいだろうと、そう思う。
そんな僕も大学生になり、今年で親元を離れた。会う人会う人、変わった人ばかりで、純粋に世界が広がって、考え方も広がった。
流石に、僕の根っこにある考え方は変わってないのだろう。けれど、久しぶりに会った母は、どうしてか、昔に見ていた母よりずっと子供っぽく見えた。
「貴方は私の言うことだけ聞いているべきなのよ。」
……
僕は気づいた。僕は今まで僕自身の声を聞いていなかった。
「あのね、母さん。実は、僕は……、」
【僕は、初めて僕自身の声が聞こえた。】
【声が聞こえる】
毎日、無いはずの声が聞こえる。
おかしい。絶対おかしい。怖い。やめろ。
やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ
僕の食べている白い粉を食べると聞こえる?
あの声。怖い。いやだ。
……やめなきゃ。
でも、無理だ。
何故かやめられない。不思議とやめられない。
ほしい。ほしい。食べないと苦しい。
苦しい。苦しい。頭。痛い。体。だるい。
食べなきゃ。
粉が。無い。
なんで?
くれた奴からまた貰わないと。
きつい。きつい。みんなの目が怖い。陽の光が痛い
みんな見てる! 怖い。 逃げなきゃっ!
頭。痛い。体。だるい。
みんなの騒ぐ声。微かな悲鳴。
遠くで聴こえるピーポーの音。 立てない。
……さよなら。世界。
五感を失っても
耳を澄ませばさ
君の笑顔が
ちゃんと
聞こえてくるのよ
【声が聞こえる】
最近はやけに集中力がない。
前にあった行事のせいだろうか
先輩が引退したからか?親友が学校に来てないから?
『 』
どうせ何かを理由に逃げたいだけだ。
またこんなアプリ開いて……
何がし『 』たいん……だよ。
どうせ言うだけ無駄だし。諦めようかな
――――――――なにかの声
これでよしっと。
あはは…ほんとに何がしたいの、かな。
早く勉強しなきゃ。
集中力がないからって時間が止まるわけじゃないし
『 』
っ……
みんな頑張ってるから置いてかれちゃうよ。
準備しようかな、
あーあ。この悩み…深掘りしなきゃよかった……
こんな感情邪魔なだけだし
『 』ってこと親友に言っても、
友達でいてくれるよね…
『 』って自分で思い込んでるだけかも。
きっとそうだ。
絶対に。
――――――――なんて言われるかな。
「声が聞こえる」
しずかなしずかな秋の夜
誰かを想う声なき声
きこえてきますか?
今はもう懐かしい人たちの声
声が聞こえる
地元に帰ってきた、
田舎ため、のどかな雰囲気だ。
人もいないし、一人で散歩状態。
後ろから声が聞こえる。
慣れ親しんだ声だ。
振り返ると親友だ。
{声が聞こえる}
最近涼しくなって鈴虫の声が聞こえる朝晩
だいぶ、秋を感じ始める今日この頃。
私はネガティヴだから、何かするたびに声が聞こえるんだ。
「どうせ上手くいかない」だの「そんなことしたら迷惑がかかるからやめろ」だの。
それは誰でもない声で、本当は誰もそんなこと言っていないのはわかっている。
だけど、そんな微かな声すら気にして、一丁前に落ち込んでしまうんだ。
これもまた、私の良くないところなんだな。