『声が枯れるまで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
叫んだら、誰が助けてくれるのだろう。
ぼろぼろの声で叫び続けて、
蹲ってしまったら、
もうきっと、立ち上がれない。
それが怖くて、何も出来ずにいる。
声が枯れるまで
助けてと
叫び続けた
伸ばした手は届かない
一人ぼっちの私の傍に
何も言わない君がいた
一人ぼっちだと思っていたのに
ずっと君がいた
助けてと叫んでも
手を伸ばしても
何も変わらないと思っていたのに
私は君がいてくれたことに
気が付かないまま
誰かに向けて助けを求めてた
君がずっと傍にいてくれたのに
君はただ困ったように笑って言った
やっと気づいた?
頼ってくれるの、ずっと待ってたのにな。
私は涙が止まらなかった。
声が枯れるまで叫んだ。
もう戻ってこないと知っていても
叫ばずにはいられなかった。
最近泣かなくなった、感動する映画を観てもあ〜ね〜とは思えども泣かない。泣けないのではなく、泣かないのだ。
枯れたなぁ〜涙も枯れ果てたのか?感動する機関が、壊れたのか?それとも、他で泣くより自分の人生で泣いてきたからなのか?う〜ん枯れたなぁ〜!
#24 【声が枯れるまで】
泣いたって
喚いたって
あなたは帰らない
声が枯れるほど
名前を呼んだって
あなたは還らない
わたしたちの間にあるのは
絶望だけ
声が枯れるまで
「声がなくなるまで」という歌があった。いつごろだっけ。たぶんあたしが若い頃。あたしもう若くないの? うーん。わかんないけど大人になった気しない。なんの話してたっけ。そう、そう、「声がなくなるまで」よ。ジュンスカよ、あたしあれすっごい好きだったのよ。声が枯れるまでじゃなくて、声がなくなるまで。声が枯れるくらいなによ。枯れたってまだ声があるなら歌いなさい。…そう、そう、あたしはそう思っていたの。自分がほんとに声をなくすなんて思ってもみなかった。あたし癌で声帯をとってしまったの。それでもあたしは声を出す訓練をした。ゲップの要領で声を出すの。ひどい声よ。カエルみたいよ。でもこれはあたしの声。いまあたしに出せる最高の声。あたしの声はまだなくならない。
【声が枯れるまで】
もし、今
声がでなかったら。
自分の声が好きでなくても、
声が枯れるほど
自分の"声"というものを
出したくなるのだろうか。
声が枯れるまで稽古に全力だった娘。
余りにも声がガラガラで、そのままの声になっちゃうんじゃないかと心配した。
引退して声は戻ったけれど、きっと身体は覚えている。
あんなに声を枯らして頑張る姿は私にも娘にも忘れられない思い出。
先生が、未成年に対する淫行で捕まった。
私が高校生で、先生の教え子だったから。先生のアパートに出入りしていたのを、同じ高校の生徒に見咎められて、SNSに晒された。
日常の崩壊は、あっという間だった。本名を、現住所を、職場をネット警察に公開されて、私たちはまともに外に出られなくなった。
先生は交際を認め、逮捕された。父親は激怒し、母親は悲嘆に暮れた。
「転校させよう。お前の実家に預けて、苗字も変えさせるんだ」
父親は策を弄した。泣きくれる母親に手続きを取るように命じた。
私は反発した。断固拒否したけど、携帯も解約され、先生と連絡も取れず二進も三進も行かなくなった。
ーーどうして? 好きな人と一緒にいたかっただけよ。それがたまたま高校の先生だっただけ。
世の中には10も歳が離れた人たちが沢山お付き合いしてるのに、どうしてだめなの?
声が枯れるまで、両親と何度もやり合った。でも誰も答えを私に差し出してくれなかった。
そんなのおかしい。絶対に、私は諦めない。
先生を待つ。刑期を終えて、出所する彼を待つの。
その頃には、私はもう高校を卒業してるはず。
誰にも、邪魔されることはないはずよ。
強制的に転校させられ、預けられた母親の実家から、先生の元へ私は手紙を書いた。それしか手段がなかったから。
でも、一度も先生からの返信はなかった。
#声が枯れるまで
「空が泣く4」つづく
声が枯れるまで、泣いて
声が枯れるまで、叫んで
声が枯れると、涙まで枯れて
そうして分かったのは、
涙を流した分、心に余裕ができたこと
声が枯れるまで何度だって君の名前を叫ぶよ
お前が好きだと叫んでやる
君に届くまで君の名前を呼ぶから
君も叫び返して俺の名を叫んでよ
俺が好きって言ったら好きって叫んで返してな
『声が枯れるまで』
ニンゲンという動物の鳴き声は、なんと7139種類もあるらしい。
生まれた種族・地域によって異なる特徴を持ち、その全てを聞き分けるのは至難の業だ。
中でも特徴的なのは、ニンゲンは他の動物に見られるような求愛や威嚇のためだけでなく、音楽という文化のためにその鳴き声を巧みに使う。
音楽のために使う道具を楽器というらしいが、声はニンゲンにとって誰もが持っている最初の楽器であり、誰とも同じものがない自分だけの楽器なのだという。
中には、声だけを重ねて作る音楽もあるらしく、実に興味深い文化を持つ生物である。
あまり酷使させ過ぎると掠れていくようだが、その儚さももまた一興か。
では、今日も声が枯れるまで、歌ってもらうこととしよう。
あの頃の自分へ
例え、答えがNOでも
例え、そこまでの事じゃなかったとしても
素直になれば良い
素直に言えば良い
あの子のYESかNOで心がスッキリするはずだから
心がスッキリするんだから
無駄になる答えなんて無い
たった一言声が枯れるまで叫び続ければ良かったんだ
何かに無我夢中になって、
周りも見えない位に、
声が枯れる程に、叫ぶとか。
そんな情熱、素敵すぎるよ。
見つけたいなぁ。
『声が枯れるまで』
歌う、叫ぶ…この2つには共通するものがある
バーチャルシンガーは声が枯れるまで歌い続け
叫び続ける
歌い手も同じ
芸能人は誰かが笑ってくれるまで笑顔になるまで
声が枯れるまで話続ける
誰もが声が枯れるまで全力を尽くす
1人1人が違うようで同じ声が枯れるまで頑張っている
今日も明日も、声が枯れるまで誰かが頑張っている
全力を尽くしている
運転中の車内で一人叫び散らかす
(声が枯れるまで)
声が枯れるまで、叫ぶしかない。
おかしい。おかしい。おかしい。
それで、やってきたつもりか。
妥協点を見つけたつもりか。
人を外に追いやって、掻い潜ったつもりか。保身の立場は逆転する。私が、本当に立ち向かわなければいけない相手が、顔を出した。十年の眠りが、研ぎ澄まされた。頭は、まだ冴えわたっている。あの真っ黒な空気は嫌だな。何とも言えない。家族を必死になってバラバラにしようとした。される事は、確かに宿業だが、それだけで、済まされる筈もなく、相手に返っていく。その重みは、勝負である。
私達は、乗り越えて行く。
だから、そんな中でも留まる事が出来た。
病気だからと、逃げるつもりは無い。
時の流れだと思う。そういう空気が流れている。
声が枯れるまで109
また来週月曜日
チャレンジ92(声が枯れるまで)
衆議院選挙を控え、各地で演説が行なわれている。公示日には普通の声だった候補者は、投票日の前日には、声を枯らしている。
最後の、最後のお訴えに参りました。
「お訴え」とは奇妙な言葉である。あまりにも悲痛な声に、よく頑張っているなと同情したくなる。当選したら、訴えの真剣さと熱意を、国民のために活かしてほしい。
〚声が枯れるまで〛
叫びつづけるよ、君のために。
「声が枯れるまで:舞の叫び」
起:
高校2年生の舞は、演劇部の中心的存在で、彼女の声はまさに舞台の命。伸びやかで表現力豊かなその声は、誰もが憧れるものだった。次の大会に向けて、舞はまたも主役を任されていたが、ある日、練習中に事件が起きる。体育館での練習中、部活中の男子バスケ部のボールが飛んできて、見事に舞の顔面に命中。「ゴンッ!」と響き渡る音に全員が一瞬凍りつく。
その後、舞は倒れ込み、しばらくして起き上がるが、みんなの前で叫ぼうとした瞬間、「え?声が…?」。驚いたことに、舞の声がほとんど出なくなってしまった。花が「大丈夫?でも…その低い声、ちょっとカッコいいかも!」と気を使うが、舞にとっては大問題。どうやら、声帯を一時的に痛めたようで、まともな声が出ない状態に。
承:
大会はもうすぐなのに、舞の声はかすれたまま。顧問からは「少し休めば治る」と言われるが、舞の焦りは募る。しかも、練習中に出てしまう低いガラガラ声に部員たちが「それ、悪役っぽい!」とからかう始末。花も、「もういっそ、全編通して悪役に路線変更する?」と冗談を言って笑わせるが、舞は笑えない。
そんな中、顧問が「声がかすれてるなら、それを逆手に取って新しい表現を作りなさい」と提案する。「声が枯れている状態を活かして感情を爆発させるのよ!」と。最初は戸惑った舞だが、「この声だからこそ伝えられるものがあるかもしれない」と前向きに取り組むことに。花も「じゃあ私が特訓相手になるね!」と協力を申し出る。
転:
舞は、かすれた声を活かして独自の演技スタイルを模索し始める。低くて枯れた声で感情を込めてセリフを言う練習を続けるが、最初は「なんか、ホラーっぽくない?」と花が言ってしまい、二人で大爆笑。しかし、次第に舞の声には一種の迫力が生まれ、独特な魅力が出てくる。
部員たちも最初は笑っていたが、徐々にその新しい表現に感動し始める。低く枯れた声でも、しっかりと感情が伝わり、舞の存在感がさらに際立つようになる。花も「ほんま、なんか凄みが増してる!」と感心し、舞は少しずつ自信を取り戻していく。
結:
そして迎えた大会当日。舞は、かすれた低い声を最大限に活かし、全身全霊で演技をする。彼女の声が普段のような美しさではなくとも、そこには魂が込められていた。会場中がその独特な声に引き込まれ、観客は舞の感情を肌で感じる。
最後のシーン、舞は声を振り絞り、かすれた声で「愛してる」と叫ぶ。舞台裏で見ていた花が思わず涙を流しながら、「舞、やっぱすごいな」と呟く。観客も感動し、会場は拍手の嵐。
舞台が終わった後、部員たちは「新しい悪役女優の誕生や!」と冗談を言いながらも、舞の努力を讃える。舞自身も「声がどうであれ、全力でやり切ったことが大事やな」と満足げに笑い、みんなで舞台の成功を喜び合う。