『声が枯れるまで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
声が枯れるまで
まで、なんだね
それからはどうする
どうしたとこで伝わらないものはある
伝えたくもないものもあるね
声が枯れて満足できたなら何より
言葉や音で伝わらなくても
他の方法もあるんだよ
あなたが表現しているものは
あなたが表していて
それはあなたではない
だからあなたには伝わらない
どんなに頑張っても誰かにしか解らない
どうやったら
あなたはあなたに伝えられるのかを
知らなければいけないのかもしれない
もちろんあなたが伝えたいならだけどね
今日もイライラせずに仕事を終わる事ができた
午後はゆっくり休息する事ができた
契約書を仕上げる事ができた
声が枯れるまで
泣くなんてしない
私は
喉が破けるまで啼いて
絶頂の只中で
死んでいきたい
(声が枯れるまで)
声が枯れるまで
叫ぶ。
君に届くまで、私は叫ぶ。
喉が潰れてもいい。
いつか君に届けばいい。
届け。
僕達はずっと、親友で2人なら最強だった。
君は真面目すぎたんだよな。
真面目だからこそ、この世界の矛盾に疑問を持ったんだよな。
僕は何も思わず、考えるのも面倒で気楽に笑っていればいいやって思っていた。
だから、君がこんなに苦しんで、もがいて歪んでいくことに気づかなかった。
そんな君を止めるために、僕は君を殺さなければいけない。
親友の君を殺め、僕の目の前は真っ黒になった。
晴れだった空は気づけば黒くなり、雨が降っていた。
僕は声が枯れるまで泣き叫んだ。
でも、その声は雨の音にかき消されていった。
君の魂と共に。
【声が枯れるまで】
#89
貴方の温かな膝の上はわたしの特等席
ご主人様はいつも嬉しそうにわたしのことを優しくて撫でてくれる
特に縁側で日向ぼっこしているご主人様の膝の上でくるりと丸まるのが大好きだ
暖かな太陽にあたりながら何時もよりゆったりと過ぎて行く時間はこのまま続けばといつも思う
大好きなご主人様
わたしがにゃあと鳴けなくなるその日が来たら
最期は貴方の傍にいたいと願う
『声が枯れるまで』2023,10,21
声が枯れるまで貴方に声を届けよう。
「大好き、愛してる。」
◤喉の奥より◢
痛みと苦しみというものは、心より与えられるものであると彼の者は言った。屈強な者に拷問は効かねど、尋問は効くと。人質や仲間を使って脅せば落ちる者は落ちる。痛みで落ちるものは心が弱いからと。声が枯れるほど叫べば助けて貰えると思っている甘えであると。
慣れぬことをしております故、どうか許されよと目の前の男は言った。彼の者の言う通りであれば、俺のこの心はどうなると言うのだろうか。痛みも、仲間への心もない俺は人ではないということだろうか。それならば、この運命もあまんじて受け入れよう。味方に見捨てられ、敵地のど真ん中で拷問を受け続けるというこの状況を。
声が枯れるまで
小さい頃は、声を上げて泣くこと、たくさん。
迷子になった
姉と喧嘩した
親に怒られた
大人になって、泣くことが少なくなって。
人前で泣くことも。
感情をださないようになることが、大人になることだと、思っているのかも。
だけど、声が枯れるまで、叫んだり泣いたりしたい。
嬉しいことも、悲しいことも。
思いっきり表現できる大人も、カッコいい。
まあ
孤独だった私に貴方は手を差し伸べてくれた。
他人と違う私に貴方は優しくしてくれた。
私は、貴方に救われた。
だから、今度は私の番だ。
きっと貴方を救ってみせる。そう決めたの。
貴方を探し続ける。体が壊れるまで。
貴方を呼び続ける。声が枯れるまで。
【声が枯れるまで】🎼
21日目
声が枯れるまで、君の名前を叫んだ。
もう聞こえることも届くことも無い君に向かって、僕は何度も何度も名前を呼んだ。
生と死の淵にたっている君は、僕が何度名前を呼んでも目を覚まさない。
毎日毎日声が枯れるまで叫んで、泣いて、叫んで、泣いてを繰り返している。
その一週間後目を覚ますことも無く、僕の声に答えることもなく君は死んだ。あっさり死んでしまった。
棺の中にいる君には、もう届くことは無い。
その三日後には灰になって消えてしまう。そうなれば一生僕の声も届くことはないのだろうか。
僕は君のことを思い出す度、何度も何度も名前を叫ぶ。
たとえ声が枯れようとも、声が出なくなろうとも、僕は君の名前を呼び続ける。
『声が枯れるまで』2023.10.21
「愛してるよー!」
曲の合間にみんなでそう叫ぶ。広い会場の奥にいる人たちにも届くように。
数年に一度開催される、事務所をあげての一大イベント。今回はメンバーも新たに加わり、ライブに寸劇、ちょっとしたゲームなど盛りだくさんの内容だった。
多少ハプニングもあったがそれすら笑いに変えて、観客たちは喜んでくれた。
出演者全員で歌うエンディングテーマ曲。今回は今年メンバーに加わったばかりのアイドルグループがみんなで考えた曲だ。彼ららしい明るく前向きになる曲で、我々とファンの気持ちが一緒であるということを表現している。
『声が枯れるまで叫ぼう』
『愛してるよ』
出演者と観客が声をそろえて叫ぶ。その演出のにくさは、さすがはアイドルといったところだろう。
我々、出演者は応援してくれるファンたちに向けて、ファンは自分の推しに向けて。
声のかぎりに強い想いを叫んで、感動の熱気のままにイベントは幕を降ろした。
『声が枯れるまで』
これは、一人の神様と一人の青年の話。
__遠い遠い、昔。
「~~♪」
なんてことないラブソングを歌う俺。
『やっぱり、上手いな……俺もそんな風に歌えるようになりたいや。』
お前の羨ましい眼差しが、とても嬉しかった。
憧れられていることが嬉しかった。
それよりも、お前が聞いてくれてる事が嬉しかった。
昔からこうやって好き勝手歌ってたが、お前のような奴は初めてだった。
それの1ヶ月くらい前。
出会いは、本当に突然だった。
「ーー……」
樹林の奥で、今よりも感情を出さずに歌っている時。
『……!誰か、ここにいるのか……?あ!』
アイツは、道路がある方の木々を掻き分けてその姿を見せた。
「……!?……お前、俺が見えてんのか。」
『……?』
「いきなり言われても分からねぇよな。所謂『神様』って所だ。ほら、触れてみろ。」
アイツは俺の手に触れようとする。
『……触れない?』
だが、アイツの手は、俺の手に触れることもなく、そのまますり抜けた。
『……そんなこと、あるわ、け……』
アイツの手は、俺の首に触れようとする。
だが、またしてもすり抜ける。
「それがあるんだよ。俺は『声の神様』って所じゃねぇか?」
『……本当にあるんだな、こんなの。』
ずっとずっと、ここで孤独に歌っていた。
誰も俺に気付きなんてしなかった。
気づけば、辺りに建物が建っていた。
それでも、俺の周りには誰も居なかった。
『……触れる。』
「神様だからな。お前が俺に触れられるようにするのなんか、簡単だ。」
冷めた瞳をしたお前の手は、とても暖かかった。
お前は段々老けていく。
そしてじきに居なくなる。
……お前が居なくなってから、何千年が経ったのだろうか。
「~~~~」
お前が教えてくれたラブソングを歌う。
お前が教えてくれた暖かさを思い出す。
お前が教えてくれた寂しさを酷く感じる。
決して枯れることはない声で歌う。
この世に居ない人に対する、愛の歌を。
人と話していると、次何を話せばいいのか、相手はどう思うか、顔色を見て今何を思っているのか、
声が枯れるまで…
声をあげて叫んだ。
なぜなのだろう?
なぜこの時でなければならなかったのか?
なぜあなたでなければならなかったのか?
なぜあの時あんなふうに言ってしまったのか?
自問自答する。
心に残っているのは、
ただただ、後悔と悲しみと溢るる恋慕の情と、
そしてなによりも
あなたのいない世界で生きていかなければならないという絶望感。
あなたがいなければ、自分が生きている意味さえないというのに。
いっそのこと死んでしまいたいと思う自分がいる。
それでも、同時にあなたが最後に残してくれた言葉が
私をここに縛り付けている。
生に縛り付けている。
複雑な感情が心の中にひしめき合って、
何がなんなのかすらわからなくなり、
声も、涙さえも彼はって空虚を見つめる。
これからのことなんて何にも考えられない。
あなたのいない毎日なんて…
生きているのさえ苦しい、
息をするのもまた苦しい。
あなたがいないと全てが無意味だというのに。
あなたのいない明日なんて…
【声が枯れるまで】
(※性的表現有り🔞)
「あっ ああっ…!ダーリン!
もっと!もっとちょうだい!
んあっ そうっ…そこにもっと…!
ああっ…!ダーリンっ…!!」
…。
なんて いつもの事だ。
男も女も関係なく
抱かれる方はソイツの『器』にされる。
好きでもないプレイを要求されても
断ることが出来ず、
ただひたすら声を出して快感を得ているふりをする。
よくヤッていると
それなりに演技はできるようになる。
それで相手がイケば
相手は勝手に満足してさっさと寝れる。
呆れたもんだ。
おかげで自分のイキ方を忘れた。
相手の快感のために体を晒して
器にしてやってるのだから…。
自分のイキ方は
やはり自分でしか出来ない。
相手が上機嫌で先にシャワーを浴びているうちに
素早くオレはこっそり自分をイカし
ティッシュで拭き取ってシャワーを浴びる。
それで相手の目の前で
「すごく良かった♪」と甘い嘘を付く。
そうでもしないと
オレ達の仲は崩れるだろうからな。
声が枯れるまで助けを求めたあの子。
声が枯れてしまったら助けを必要としている事さえ
気づいてもらえないんだよ。
私は声が小さいらしい。
声が通らないとも言うのかな。
声のよく通る人は私の憧れだ。
声が小さいと思うから、
話をする時は頑張って喋る。
この間、大きな声で喋ったつもりもなかったのに、
声が枯れていた。
私にとって、〝声が枯れるまで声を出す”は、
通常会話で達成出来てしまうらしい。
paki
声が枯れるまで、名前を呼んだ。
喉が潰れるまで、名前を叫んだ。
しかし、外から返ってくるは、
無機質な返答だけでした。
悲しくて、悲しくて、
枯れた声でしくしくと泣きました。
やっぱり誰も相手にしてくれなくて、
厚いかべに囲まれたへやに引きこもります。
あなたにもしも会えたら
絶対、絶対、最後まで声を枯らして
応援するよ。
私の感謝が、届くまで。
#声が枯れるまで -41-