21日目
声が枯れるまで、君の名前を叫んだ。
もう聞こえることも届くことも無い君に向かって、僕は何度も何度も名前を呼んだ。
生と死の淵にたっている君は、僕が何度名前を呼んでも目を覚まさない。
毎日毎日声が枯れるまで叫んで、泣いて、叫んで、泣いてを繰り返している。
その一週間後目を覚ますことも無く、僕の声に答えることもなく君は死んだ。あっさり死んでしまった。
棺の中にいる君には、もう届くことは無い。
その三日後には灰になって消えてしまう。そうなれば一生僕の声も届くことはないのだろうか。
僕は君のことを思い出す度、何度も何度も名前を叫ぶ。
たとえ声が枯れようとも、声が出なくなろうとも、僕は君の名前を呼び続ける。
10/21/2023, 1:28:54 PM