NoName

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声が枯れるまで…
声をあげて叫んだ。
なぜなのだろう?
なぜこの時でなければならなかったのか?
なぜあなたでなければならなかったのか?
なぜあの時あんなふうに言ってしまったのか?
自問自答する。
心に残っているのは、
ただただ、後悔と悲しみと溢るる恋慕の情と、
そしてなによりも
あなたのいない世界で生きていかなければならないという絶望感。
あなたがいなければ、自分が生きている意味さえないというのに。
いっそのこと死んでしまいたいと思う自分がいる。
それでも、同時にあなたが最後に残してくれた言葉が
私をここに縛り付けている。
生に縛り付けている。
複雑な感情が心の中にひしめき合って、
何がなんなのかすらわからなくなり、
声も、涙さえも彼はって空虚を見つめる。
これからのことなんて何にも考えられない。
あなたのいない毎日なんて…
生きているのさえ苦しい、
息をするのもまた苦しい。
あなたがいないと全てが無意味だというのに。
あなたのいない明日なんて…

10/21/2023, 1:22:10 PM