『声が枯れるまで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
声が枯れるまで
「•*¨*•.¸¸♬︎•*¨*•.¸¸♬︎•*¨*•.¸¸♬︎•*........」
ねぇ
いつまで
貴方に歌を歌い続ければいい?
声が枯れるまで歌い続ければ
いつかはこの声に応えてくれるの?
起きないって事は分かってるよ
だけど私は
貴方が好きだから
貴方がたとえ起きなくても
貴方が夢の中でも迷わないよう
歌い続けさせて?
声が枯れるまで歌い続けるね
"声が枯れるまで"
「いつか見た希望には…♪」
作業中、思わず歌ってしまう。
なぜか分からない、何だか急に歌いたくなって…。この場に俺一人だけで良かった。
今歌ってるのは、男性バンドの曲。歌ってるのが男性で声の高さが丁度いいから、原曲のキーで歌ってる。
実は、前に聴いてた曲と同じバンド。あの曲の曲調が気に入って、あの後他の曲もいくつか聴いた。今歌ってるのはそのうちの一曲。
このバンドの曲は、歌ってて楽しい。一度歌い始めると、『声が枯れるんじゃないか?』って位に他の曲、他の曲とメドレーみたいに歌ってしまう。
「…よし。終わり」
なんて歌っていると、思ったより早く作業が終わって一息吐く。
「……」
冷静になって無言になる。
──誰も来なくて良かった。
「声が枯れるまで」
叫んで 叫んで 叫んだ
でも誰にも僕の想いは伝わらないんだ。
こんなに叫んでいるのに
潰れているのは、喉ではない。僕の心だ。
僕の叫びは喉を震わせない
言葉が詰まって息ができない
心に想いが詰まり過ぎて、気管をも塞ぐ感覚。
僕は声が枯れるまで叫ぶことが出来ない。
ただ、心の中で叫び続けている
誰か 誰か 誰か!
人魚姫もこんな気持ちだったのだろうか。
誰にも届かない声、感情、叫び。
僕も泡になってしまえたら。そんな事をずっと考えていた。
息苦しくて、生き苦しくて。人を見るのが嫌で、逃げるように反対の電車に乗り込んで、海を見に行く事にした。
誰もいないと思っていた、秋の海。予想に反し、僕より先に、人がいた。少し歳上だろうか?
グレーの寂しそうな瞳が妙に印象的だ。目を伏せ、眉間に皺が寄った息苦しそうな表情を浮かべている。
鏡の中で、毎日のように見る僕の表情と同じだ。
これがシンパシーというものだろうか?一人になりたくて此処へ来たと言うのに、何故だかその人の存在だけは自然と許せた。
僕は聞こえるわけが無いと知りながらも、心の中で、そっとその人に声をかけた。
「すみません。貴方も何か叫びたい事があるのでしょうか?何故、此処に来たのですか?」
すると、その人は唐突に振り返り、そして、僕に無言でスマホを差し出した。
画面を覗き込むと、こう書いてあった。
「私は先天性の病気で声が出ません。」
僕は驚いた。僕は声を出していないのに、その人は僕の言葉を聞いて、振り返り、返事をしたのだ。
僕の声が届く人がいるなんて……!心が震える。
後天的に声が出なくなった僕と、先天的に声が出ないと言うその人。人間社会の波に打ち上げられた二人の出逢いは、静かだった。
波音だけが、耳に響いている。
300字小説
迷い鳥
登山遠足の昼休憩。山の奥からぎゃあぎゃあと鳥が鳴くような声がする。
「アレには昔、口減らしにこの山に捨てられた子が声が枯れるまで親を呼んで鳥に変わった、という伝承がありましてね。あの声を聞くと迷うと言われています」
捨てられたのに怖い話をつけられるなんて可哀想。私はリュックの、のど飴を山頂の祠に供えた。
中高年登山ツアーの昼休憩。山の奥から可愛らしい鳥の鳴き声が聞こえる。
「昔は人を迷わせるなんて怖い伝承のある鳴き声だったんですけど、最近では迷い人を麓に案内してくれる、なんて言われているんですよ」
秋晴れの下、紅葉に彩られた木々の奥から鳴き声が響く。
「のど飴が聞いたのかな?」
楽しげな声に私は耳を傾けた。
お題「声が枯れるまで」
声が枯れるまで君の名前を呼ぶよ。
どこにでもないどこかにいる、たったひとりの君に聞こえるように。
そのためなら喉が潰れたってかまわない。
君にこの思いが届くのなら。
私は声が枯れるまでカラオケをした。好きなミュージシャンの曲をたくさん熱唱した。
はじめての恋人に、サヨナラを告げられた。
その瞬間、私は笑って「わかった」と答えた。
「こんな時までものわかりいいのな」
「何考えてるかわからんくて、もう冷めたわ」
だって。
最後なら笑顔を記憶されたいでしょう。
だって。
何か反対したら、嫌われないかこわかったんだよ。
好きだから、どうしたらいいかずっと分からずにここまで来たんだよ。
「じゃあな」
告白してくれたときの、優しかった瞳はもうそこにはなかった。
光の灯らない瞳が、最後を物語っていた。
なんで最後くらい、あなたの前で泣けなかったのだろう?
私のこころを、さらけ出せなかったのだろう?
サヨナラしたくないって言えてたら、ほんの少しくらいの愛は遺ったまま記憶されたかもしれないのに。
一人になったこの部屋で
やっと、泣けた……声が枯れるまで。
私たち中学生は今大切な時期だ。
なぜなら文化祭があるから。
その中でも合唱コン。
声が枯れるまで歌わなければいけない。
今日も喉が痛い。
風邪ではない、そう思っておこう。
【声が枯れるまで】20 kogi
いつもずっと、自分の心とは裏腹なことばかりを言い続けてきた。
あまりにも慣れすぎて、自然にベラベラと出てくるもんだから、自分でもそれが本心なんだと錯覚していた。
そのことに気付いた時、本当の声が枯れていた。
― 声が枯れるまで ―
『声が枯れるまで』
誰か私を愛してよ
誰か私を求めよ
誰か私を連れてってよ
声が枯れても届かない私の
儚い夢
声が枯れるまで…
…
悲しい時お酒を飲みながら泣いてはいけない。
苦しい時も。
辛い時も。
体の水分が全て絞られたような抜け殻になってしまうからね。
悔しい時大声でカラオケで歌っちゃいけない。
寂しい時も。
やるせない時も。
お酒を飲みながら大声で叫んで歌うのも駄目だね。
ものすごく後から疲労感が襲ってくるよ。
何をしてもどうしようもない時、思い知らされる。
自分で、自分にダメージを与えていると実感するから。
発した声が、かすれている…、
声が枯れるまで、追い込んでしまったんだと気付くから。
誰にもやつ当たれない、そんな時。
他の誰かにやつ当たらなかった自分を褒めてあげようね。
明日は、ちょっと美味しいのど飴食べて、またやり切ろう!それしかない!
声どうしたの?って聞かれたら…
喉の風邪かなって誤魔化すことにしている。
そのくらいの嘘…いいよね。
*読んで下さり ありがとうございます*
嫌だ、嫌だ、嫌だ!
怖い!助けて!
ねぇ!助けてよ!!
うまく説明できない恐怖が
私の心に爪を立てて
引っ掻く
助けてほしいのに
何もないように
「大丈夫。」なんて。
反比例の本音は
喉にすら届かない
叫んでいるのに
目が、心が、体が…
–声が枯れるまで–
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声が枯れるまで誰かに
好きを伝えたいと思えるほどの
恋情をまた抱いてみたいです
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Theme:声が枯れるまで
声が枯れるまで
声が枯れるまで貴方に言えば良かった。
声が枯れるまで貴方に歌えばよかった。
声が枯れるまで貴方に伝えればよかった。
声が枯れるまで貴方に謝らなくちゃ。
声が枯れるほど愛してたから。
声が枯れるほど涙が出るの。
声が枯れるまで愛してたから。
声が枯れるまで嗚咽が止まらないの。
この枯れた声が治ってしまえば、きっときっと、
貴方のこと忘れてしまうでしょう。
だから声が枯れるまで叫び続けるの。
声が枯れるまで愛してたから。
声が枯れるまで
声が枯れるまで、永遠に貴方の隣で貴方への愛を奏で、貴方の隣で貴方への愛を叫び、囁こう。何時までも貴方だけを愛していると…「恋は盲目」と言う言葉があるがまさにその通りだと私は、思う。何故なら、人は、誰しも、恋をすると、ガラリと見た目や性格、ファッションなど全てがその人好みに変わるから。それに、人は、恋をすると、時に周りが見えなくなる。だからこそ、友達がガラリと変わると、恋人出来たんだ、とか、新しい恋人が出来たんだと分かる。そう、何時だって恋は盲目…それでも、一生をかけて、貴方だけを愛していくの…これからも…ホントに最近、貴方以外の他の男性との妄想とかすると、それだけで吐き気がする程、貴方しか見れないし、貴方しか愛せない体になってしまった…確かに私達は、結構な程、色々な物の価値観が違ったりするけれど、価値観だけが全てじゃないから…価値観が違う、ただそれだけで上手くいかなくなる事なんて無いから…例え、どんなに二人の価値観が違っても、二人は愛し合ってる…それが確かな証拠で、どんなに二人の価値観が違っても、二人が愛し合っていれば、何でも乗り越えられるから。
「声が枯れるまで」
あなたに 私の想いを伝え続けたい
いつだって…
沈みきれないこの想いだけが
悲しみの色となって
僕の心の奥底に根付く
声が枯れるまで…
君の名を叫び続けたけれど
もう誰もそこには居ない
冷たい風が頬を打ち
眩しい光が心を刺す
理不尽なまでに激しい鼓動は
あの日の君を思い出させる
失くした時に頼る先が
見当たらなくて…
君の手を離してしまった
後悔から僕はまた
声が枯れるまで…
君の名を叫び続ける
広くなった部屋にひとり立ち尽くして
じわじわと現実が胸に沁みわたる
離したくないとみっともなく縋って
声が枯れるまで叫びつづけていたのなら
何か変わっていたのだろうか
今になって僕は
悲しみで、声を枯らしている
(声が枯れるまで)
声が枯れるまで伝えればよかった…
どれだけ愛してたか
どんなに必要だったか
声が枯れるまで叫び続けたい
大事な全てを奪ったあなたを許せないと
私は叫んだ。声が枯れるまで。
でも、届かなかった。
叫んだ方向には、誰もいなくて、みんなはもう私よりも遠くへ行ってしまった。
誰も振り返ってはくれない。引き返してもくれない。
所詮こんなものだと、私は絶望した。
ふと目線をあげると、そこには私の大切な仲間がいた。
「あなたはひとりじゃない」
そう言って、私をゆっくり抱きしめてくれた。
私は泣いた。声が枯れるまで。