『喪失感』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
喪失感
外に出るとえらく静かに感じる。
いや店内がうるさすぎただけか...
そう思いながら片手をポケットの突っ込んで陽の光を浴びる。
タバコを吸いながら空を見上げる。
秋の空と言うんだろうか。青空は広く雲は静かに足早に流れていく。
そよそよと吹く風は秋らしく乾いていてそれで涼しい。
なんとも気分がいいのだろう。
体が軽くなりそうだ。
そう思いながらタバコを1本吸い終えて歩き出す。
たった今、所持金を全部スった。
銀行からおろさないと。
全部失ったはずだが、頭の中では
次は当たるだろうと謎の自信に満ち溢れていた。
語り部シルヴァ
─── 喪失感 ───
幼い頃からの夢
彼らが自由だとは思わなかったけど
天高く羽ばたく鳥達を眺めながら
いつも心の底から羨ましく思ってた
どうすれば私も空を飛べるだろう
そればかり考えて
そして思いついた
肉体を捨てればいいのだと
生まれ方を間違えていただけなんだ
自ら命を断ち私は私を手放した
肉体がないのは少し不便だったけれど
今の私は夢を叶え自由に空を飛べる
「喪失感」
これはフィクション 作 アイ
私は最近喪失感を感じる、何か大切なことを忘れているような…まぁそのうち思い出すよね
高校2年生の時、私は事故にあった
横断歩道を渡ろうとしていたところを信号無視したトラックが突っ込んできたらしい。全治6ヶ月の大怪我を負った。
この時からだっけ…何となく喪失感を感じるようになった
怪我がある程度治り、退院していつも通りの生活が始まった。
友達にいろいろ聞かれると思っていたけど誰も事故のことについて何も聞いてこない。
事故についてどころか休んだ理由すらも…
私は変だなと思ったけどまあいっかと何事も無かったように過ごした。
何週間かした後やっぱり気になるから、聞いてみることにした。
ねえ、どうしてもみんな何も聞かないの?
どうしてってなんのこと?
ほら、あの事故のことだよ!
え…なんでって、ねえ…
みんなが言葉をつまらせる。そんな中1人が口を開いた
アイ、ほんとに言ってるの?、みんなアイに気づかってくれてたんだよ
え、どういうこと?私、怪我しただけだしそんな気遣うことなんてあったっけ
怪我しただけだしって…その怪我だけですんだのは誰のおかげだと思ってるの?!
誰って…私はたまたま助かって、
喋り終わる前に次の言葉が飛んでくる
あんたが助かったのは〇〇くんのおかげでしょ!?
自分の彼氏が死んだって言うのに悲しくないの?
〇〇…?…かれ、し?…
そのとき、全部思い出した
私がトラックにひかれそうになったとき〇〇が助けてくれたことを…〇〇は私の初めてな彼氏だった
優しくて明るい人だった
え…死んだって、
〇〇くんはあんたを助けてかわりにトラックに引かれたんだよ?、覚えてないわけないよね
気がついたら涙が溢れていた。私が忘れていたもの、それは死んだ彼氏だったみたい
喪失感end…
今でもあの日を夢に見る
我々の目論見はあと一歩
いや残り半歩のところまでたどり着ついた、が
意図せぬ隙間からこぼれ落ちた
我々に落ち度があったわけではない
同様に相手も必死だったのだ
世界征服
甘美な響き、究極の欲求
あと一言、
あとたった一言、発する言葉が早ければ世界は私のものであった
下劣で下品で忌々しいあの豚野郎が
ギャルのパンティおくれ、などと叫ばなければ
だが私は諦めない
かつて世界を混沌に陥れた魔王と手を組むのだ
世界の禁忌、魔王をその封印から解き放ち
我々に恩義を感じた魔王に世界を制圧してもらう作戦だ
封印から解き放つまではシナリオ通り
でも、まさかあんなにあっさり裏切られるなんて
だが私は諦めない
人民の気が緩んだ時にこそ、我々に勝機が訪れるのだ
星ごと奪おうと襲来した宇宙人も
マッドな科学者が扱い損ねた生物兵器も
邪悪な魔道士の生み出した魔人でさえ
我々の夢に及ばなかった
私は決して諦めない
決して諦めてなるものか
世界を征服するその日まで
失うものはないのだから
『喪失感』
喪失感
何かを失うときには、気が付かない。
失ってから気がつく。
思い返すと結構ちゃらんぽらんな生き方をして来ました。
夢中になった事もたいしてなく、嫌な事からは上手く逃げ、何者になりたいのかも考えず…
「もっとああすれば良かった…あの仕事を目指すべきだった…」等、数年前まで後悔していました。
自分の可能性を自分でゼロにしたのですから…
膨大な時間を無駄に過ごした事が悔しい。
もう後悔する時すら過ぎ去ってしまいました。
ただもう一度 この世に「生」をうけさせてくれるとしてもやめておきます。
有り難いことに、こんな私でも大切なものが出来たので「良し」としましょうかね。
喪失感をも埋めてくれる刻がこの世にはある様です。
喪失感があるということは
あなたの心に大切な何かが残されたという証です
喪失感
何かが、足りない…
目の前には、柔らかく微笑むあなたがいて、優しい時間が流れている…お気に入りの食卓も、香る珈琲も、いつも通りの朝なのに…
あなたと同じ時間を歩きたいって、希って、やっと叶って、こうして、あなたと同じ朝を…
なのに、凄く幸せだって…そう感じているのに…何処か、何かが欠けたような…これ以上の幸せなんて、贅沢だって判ってる…けど…何か、何かが…
情動に愛着と罪責の強い衝撃を与え
喪に服し項垂れる私を天より眺める人
渡し損ねた言葉は数知れず
たらればの懺悔も増え続け
容易く増えて、容易く割れる
そんな、儚いしゃぼん玉の様に
こちらを見下げて一瞥しては
身勝手に空気へと霧散し飽和し
湿り気ですら残りはしなかった。
只々、情動に空いてしまった空洞が
乾ききった強風を通す度に
悼みを憶えているだけだった。
ー 喪失感 ー
そこに確かにあったから
なくなったって感じるんだ
過ごした時間があったから
終わったって感じるんだ
なら最初から
何もなかったら良かったのに
ならもう二度と
誰とも出会わなければいいのに
でもそういう訳にもいかなくて
まだまだ地球は回り続ける
別れるために出会う
出会うために別れる
どっちが最初かなんて
わかんなくなってしまうぐらい
この地球が回り続ければ
もう寂しくなんてない
 ̄[喪失感]
【喪失感】
ベッドに横たわり、窓の外を見る
人々は往来し、鳥が飛び交う
当たり前の風景
私はどこか他人事のようにそれらを眺めている
視線を正面に向ける
そこにあるはずのもの
二本の足
私をどこへでもつれていってくれる自由の羽
今はもうどこにもない
もうどこへも行けない
世界が閉じるてゆくのを感じる
私から世界が失われつつある
失いたくなくて、手を伸ばす
それはただ空を切るばかり
いま、私は世界を失った
お題:喪失感
何度味わったか分からない
ある人との繋がりがなくなった時
大事にしていたものをなくした時
愛する家族をうしなった時
「うしなったとき、初めて気づく大切さ」
そんなものは感じたくないから
今日もいつも通りを大切に生きたい
喪失感
何かはっきりとしたもの失ったわけではなく
なにか変わったことがあったわけでもなく
けれど
いつからか 自分が自分で無くなった ような
落ち着かなさが
それを支配するようになりました
さみしくて さみしくて さみしかったから
軈て だれかが もっていって しまったのだ と
想うことにしました
きえてしまったのでは
いしころになってしまったのでは
あまりに あまりに あまりにも
くるしいことにおもえた
喪失感
あの時はただただ混乱して
自分の感情なんてわからなかった
周りが騒いでいるのを
意外と冷静に眺めていたものだった
だけど、周りが徐々に落ち着いてきて
日常を取り戻すにしたがって
心に穴が空いてしまった自分に
気がついてしまったんだ
僕の日常の中に、確かにいた君
鞄の中をひっくり返す度
帰り道のオレンジ色の空を見上げる度
ふとした瞬間に君を思い出して
胸が苦しくなる
今はもう、どこにもいない君
この、空虚な心を埋めてくれるものは
どこにあるのだろうか
ー喪失感ー
僕は、この階段を登り続けている。
最上階は見えない。見たくもない。
この階段を登り始めた頃は
この先に続く景色への期待に
心はオレンジ色で満たされていた
階段が急になり始めた頃だろうか、
僕の心の色は失われていった。
心には小さな穴が空いていた。
何かが足りないという喪失感にとらわれる。
視線を落としながらも登る。
踊り場に足をのせたときだった。
誰かの足が視界に入った。
顔をあげたその瞬間、
君と目が合った瞬間、
僕の心は一瞬で
熱くなって、
知らない色で満たされていくのを感じた。
そして、君を失った今、
僕の心には前よりも
大きな穴が空いている。
影さえできるほどだ。
でも、なぜか、
僕はその穴を愛しいと感じている。
「喪失感」
ある日、ある時、突然に心が凍る。
大きく分厚く濁った氷の中には
絶対零度の感情が詰まっている。
氷が全て澄んだ涙になるまで
長い長い時間がかかるだろう。
その時間は空白のような感じがする。
だけど、少しずつ氷が溶けて
まわりが見えるようになったら
涙を悲しみを昇華してしまおう。
愛猫との別れは突然だった。
朝、お気に入りの段ボールから起きてこないので呼びかけたら眠ったまま、待っても待っても起きてきてくれなかった。その夜は一睡もできなかったのを覚えている。
お別れをした翌日、うたた寝をしていたら夢に愛猫が出てきた。いつもの様にわたしの足元にまとわりついてすりすり。夢でも会いにきてくれて嬉しかった。
あれから4年。もうしばらく夢で会えていないけど、時々思い出してはこんな風に書き記している。
「好きなお菓子をまだストックがあると勘違いして最後の一袋を空けてしまった時の喪失感と言ったら·····」
「わざわざ飲み屋に呼び出して言うこと?」
「だって勝手に食べるなんて酷くない?」
「もう名前書いとけよ」
「あー、私のカラ〇ーチョ!!」
「飲み屋で揚げ出し食べながらする話じゃねえな」
「あ!」
「あ?」
「私が食べようと思ってたのに!それ!」
「あーもーうるせえうるせえ」
以下、エンドレス。
END
「喪失感」
【独り言】
自分からLINEしないけど誰1人も来ない
嫌われちゃったんかな??
学生の頃卒業してから全く会ってない
自分も社会人だから 別に会ってもいいんだが…
やっぱ寂しいかな…分からないけど
ここ最近不調が起き続けてる
足がおかしいし 今耳がおかしくなってきてるんよ
ストレス解消法してるんだけど
中々出来なくなってきてる やばない??
以上でごわす
心の穴埋められたらなぁ。
永遠に暗い穴を覗けど欠けるだけ。
アタタカイモノが流れ出して冷たくなる。
いないから。いないから。
君はいないから。もう君が全てだったから。
君が全てじゃなかったなら。
もう少し良かったかなぁ。
ただ。ただ。ただ。ただ。
いないから。それだけだから。
墜ちるだけ。喪失感の中を。