黒山 治郎

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情動に愛着と罪責の強い衝撃を与え
喪に服し項垂れる私を天より眺める人

渡し損ねた言葉は数知れず
たらればの懺悔も増え続け
容易く増えて、容易く割れる
そんな、儚いしゃぼん玉の様に
こちらを見下げて一瞥しては
身勝手に空気へと霧散し飽和し
湿り気ですら残りはしなかった。

只々、情動に空いてしまった空洞が
乾ききった強風を通す度に
悼みを憶えているだけだった。

ー 喪失感 ー

9/10/2024, 2:29:27 PM