『喪失感』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
全てが失われた気がした。
今まで積み上げてきた物が、一瞬にして崩れ去った。
【喪失感】に襲われ、動悸が止まらない。
時よ戻ってくれないか。
まだ私が存在していたと言えるあの頃に。
全身が脱力していく、視界がぼやけて端から暗い闇に沈んで行く。もう痛みも温もりも感じないのに、最期に微笑みかける事も出来なかった。
__嗚呼、俺が居なくなってしまったら。彼の頬は誰が拭ってくれるのだろうか。
『喪失感』
ぴろん、と通話が終わる。暗くなったスマホの画面に映る自分を見つめて喪失感に襲われた。
この時間はなんとも言えない虚無が待っているから嫌いだ。唐突に1人になる瞬間。
好きな配信者の生放送を見に行ったけれど今日は何だか気分が乗らなくてそっと閉じた。
バイト先でミスをした。
鼻が詰まってて辛かった。
寝不足で眠かった。
単純な嫌が積み重なって大嫌いになる。全て失いたい、なんてあまりにも贅沢な事を考えた。
『喪失感』
【喪失感】
彼の名はアダム。
神に創られた最初の人間であり、《楽園》の生活を絶賛謳歌中である。
そして私はアダムの世話係の精霊“トリシマール”。
アダムの世話をしつつ、アダムの《楽園》ルール違反を取り締まる。
《楽園》のルールは主に3つ。
1.“禁断の果実”を口にしない。
2.“罪”を犯さない。
3.“欲”を出さない。
――なのだが。
アダムはこのルールを破りまくっている。
禁断の果実は日常食だし、軽犯罪レベルなら割とする。
「《楽園》ってパチ屋みたいだな」とか言う。
にも関わらずアダムが罰せられないのには、こんな理由がある。
楽園管理省へ
パワハラとか言われるのが怖いから、人間には優しくしましょう。
神様より
この手紙が来てから、監視とは名ばかりとなった。
ルールは形骸化、まさに“楽園喪失”である。
程なくして何故かパチ屋が建った。
この後滅茶苦茶堕天した。
「喪失感」
写真の中の君を眺めても涙しか出なくて
あぁもう君はいないって言われてるようで
君から貰ったもので溢れる部屋
お揃いで買ったキーホルダー
意味の持たないもの達ばかりで
嫌になっちゃうな(笑)
愛しているよ
終わった後も恋が残っているのは私だけでしょうか。
叶わないってわかっていて、自然と目で追ってしまう。
動きの一つ一つ、言葉の一つ一つ、好きだなと思う。
あなたが好きです。
あなたに恋をしている私が好きです。
まだ終わらせたくないなあ。
私の中にあった恋の輪郭を鮮明に覚えている。
輪郭だけが残った空洞に当てはまるものなんて、この先あるでしょうか。
題:喪失感
あ 本当いろんなのある
い ?
あ 雲
い ああ
あ あれソフトクリーム
い 食いてぇー
あ またいつか、みんなで
い …みんなで
『喪失感』
#喪失感
人生は失ってから大切なものだと分かることが多い。
それは決して見て見ぬ振りをした訳では無い
人には未来が分からない見えない。
どんな可能性を考えても、それが当たる保証はどこにもない。
だから人生は後悔の連続と言われてしまう。
私は、思う。
人に必要な力は、人生の未来を考え続けるのでは無い。
未来にある後悔に耐える力が必要なのだと。
喪失感
「煙草を吸っているとき、私は喪失感を感じる。」
9月10日
仕事から誰もいない我が家に帰る。疲れ果てた精神と体を癒やすため冷蔵庫のキンキンに冷えたビール取り、ほっぺたに当てながらソファに座る。
「ふぅ...」思わず声がでる。油断すると寝落ちしてしまいそうだ。
プシュッ
私は日頃のストレスを晴らさんばかりにビールを一気に飲みほす。
「くうううううううっ」体中に染み渡るアルコール、今だけは辛い現実を忘れられる。
「も、もう1本だけ......」
「あと、ちょっと」まただ
「もういっぽーん」ダメだ
「えへへ~」やめて
意識が遠のいていく。
そして目が覚めたのは午前3時頃だった。またやってしまった。テーブルの上の大量のビール缶が見える。
散らかった部屋、破れたカーテン、なぜこんなところに?冷蔵庫でキンキンに冷えたリモコン。
「はぁ......」ため息がでる。散らかった部屋を片付け、カーテンを取り外したとき夜空が綺麗だったのでライターと煙草をもってベランダにでる。煙草に火をつけ息を吸う。「前も......こうだったな」
また彼を思い出す。彼はいつも私を支えてくれた。どんなときでも。そんな彼はもういない、私のせいで。
昔、私は仕事が上手くいかず自暴自棄になった。酒を浴びるように毎日、毎日飲み続けていた。酒がないとイライラして、どうしてもガマンできなくて私は、私は......ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
静かな部屋、どんなに他のもので癒やそうとこの傷は消えない。だからいつも
「煙草を吸っていると、私は喪失感を感じる。」
何も変わってなくてごめんなさい。許してほしいなんて言わないからもう一度......あなたの笑顔が見たい。なんてわがままを.....また明日も、明後日も、延々と思い続けるのだろう。
喪失感
コナンくんが終わったら喪失感えげつないと思う。
終わらないでくれ。
喪失感。
元々あったものが、何らかの原因で失った時に感じやすい感情。
自身にとって大切であればあるほど、その苦しみは強く出る。
裏を返せば、それほどまでに幸せであったという証でもある。
失わないとわからない苦しみがあるのだから、この世界はなかなかに意地悪だ。
喪失感に打ちひしがれるか、幸せな思い出として慈しむか。或いは別の感情を抱くか。
それを決める自由は、各人に委ねられている。
喪失感に出会ってしまった時は、沢山泣いて、自分の膿を出す。
そして、時薬の力を持って、大切な幸せな思い出へと昇華する。
人の数だけ方法はあるだろうが、こんな向き合い方もありではないだろうか。
努々勘違いしてならないのは、人を貶める為に心を燃やすこと。
考えられる限り、コレだけは良い未来に繋がらないと思われる。
心の本質に邪が入れば、そちらに引っ張られてしまう。
人の心は、案外強いようで弱く、また、脆い。
故に、心に何を置くかが鍵となってくる。
畢竟、全ては心の在りようなのだから。
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喪失感
自分の心が空っぽになった気がする
これを喪失感というのかな
大切な存在というのは、案外失ってから気づくものだ。
お気に入りの消しゴムがなくなった。
毎日使っていたコップが割れた。
靴を履こうとしたら、靴紐が千切れた。
ある日突然、貴方がこの世を去った。
本当に、突然のことだった。
酒に酔った運転手が、人を一人跳ねた。ただそれだけ。ありふれた日常の中でも、どこにでもあるような悲劇だった。
まだ、一緒にやりたいことが沢山あった。
何がやりたかったの?と聞かれれば、すぐには答えられないけど、段々と話していくうちに見えてくる未来が輝かしかった。
スイカ割り、バーベキュー、イルミネーション、山登り、カフェ巡り。
貴方は、やりたいことの一つも叶えることはなく、私を置いてどこかへ行ってしまった。
失ってからじゃ遅い。
後悔してからじゃ遅い。
貴方という存在がいなくなって、私の心にはすっかり大きな穴が空いてしまった。
他のどんなもので埋めようとしても、崩れてしまう。
時間が解決してくれるだろうか。
この大きな穴が埋まる日は来るのだろうか。
いや、多分きっと来ない。
来なくていい。
貴方との記憶を、他の適当なもので埋めるくらいだったら、一生この喪失感を抱えたまま、死んでしまいたい。
『喪失感』
喪失感
長年のものや関係性など
が離れたり…手放したり
すると…
心に穴が空いたような
気持ちになります
これから…の灯火を
閉ざされた…
あなたとの未来も…
大切な宝物も…
心が痛みます
次に向かう気力
乗り越える力さえ
出てこない
喪失感
祖父の散骨の日程が決まった。
さっき、母から家族のグループLINEに「ファミリー散骨プラン」のリンクが送られてきた。船では音楽をかけられるが、母は実の父が好きだった音楽を知らないらしいので、プリンセス・プリンセスでもかけてリズムに合わせて投げよう、などと笑っていた。花などのオプションもあるが付けないそうだ。まあ、祖父がそういうものを望むとは思えないのでいいと思う。
思い返せば、葬儀も簡素なものだった。しかし祖母の涙につられ、母はもちろん私を含む孫はおろか、祖父と血の繋がっていない父まで涙を見せた。
さらに遡ると、祖父の亡くなった日。私はバイトをしていた。バイト直前に訃報を知り、そのままバイトに行けと言うので終わってすぐ帰ると変わらず家族がいた。特に重苦しい雰囲気は感じられず、母は手続きか何かで少し忙しそうにしていた記憶がある。
葬儀以外で、母の涙は見ていなかった。
うちの家族、カラッとしたとこあるし、と思っていた。
亡くなった日から葬儀の日まで、母が毎晩泣いていたことを知ったのは最近だった。
世界を救うために、恋人を手にかけた
世界に平和が訪れた。
恋人が育てていた薔薇は枯れ果てた。
肉を断つ感触も、耳に残る呻き声も、
思考を縛り付けて、離してくれない。
温かな日差し、荒れた家。
キッチンに立つ君はもういない。
カーテンを開け、窓の外を覗く。
君を犠牲にした世界は、
僕が見るにはあまりにも美しい平穏だった。
壊れかけの君を見ているのは辛かった。
だから壊した。
壊れた君を見たとき、何かが背中に走った様な気がした。
あんなに大事にしてたのに、どうして壊しちゃったんだろう。
あーあ、またやり直しだ。
アナタと別れてから
ずーと何かが埋まらないの
これが喪失感ってやつなのかな?
まだ未熟だった頃、大切な存在を失って喪失感に襲われた。今は心の傷も完治しているはずなのに、たまにあの頃を思い出してして、胸の奥が痛む。まぁ、今更何もできないのだけど。
喪失感
今更どうということもないけれど
若い頃に負った傷が
今でも時々しくしく痛むように
失ってなお残るこの気持ち
今更どうということもないけれど