『喪失感』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ねぇ、喪失感って何?
大切なものを失った時に感じる
空虚な気持ちのことだって。
私はさ、産まれる前に兄を亡くしてるから悲しいとか思ったことはないよ。写真でしか見たことないし。
でも、お兄ちゃん欲しいなぁとか、お兄ちゃんがいたらなぁって友達に言っちゃうんだよね。
実の兄に酷いことしてるのかな...
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なんとなくだけどさ、ちゃんと見守ってくれてると思うんだよね。みんなお兄ちゃんは優しい人だったって言ってるから。
今年はお墓参りに行けなくてごめんね。
来年は毎年のようにお墓の前で近況報告するね!! ·͜·
喪失感
夕方、偶々見掛けた貴女は、知らない男性と並んで歩いていた…と言っても、貴女は僕の事なんて知りもしないだろうけど…何時も通る道ですれ違うだけの貴女に、何時からか想いを寄せていた…一寸したストーカーみたいだなと自嘲してしまうけど…長い黒髪が風に揺れる横顔、眩しい陽射しに翳す手の感じ、ふわりと香るいい匂い…そんな貴女に密かに恋してた…
祖母が私を忘れて。
共働きの親に代わって
いつも一緒にいてくれた祖母。
ショックで、悲しくて、混乱して、
帰り道、溢れる涙を止められなかった。
私を忘れちゃうなんて。
それまで毎日仕事帰りに寄っていた病院にも
怖くて行けなくなった。
でも、しばらくして少し落ち着くと
やっぱり会いたくなって恐る恐る病院へ。
すると祖母は私を友達と思い込んでいた。
その時なんだか吹っ切れて。
祖母が穏やかな目で見るから。
それからは一緒に折り紙したり、お喋りしたり、
平穏な日々。
私のこと忘れてても、友達と思ってくれて
楽しく過ごしてくれてるならいいや。
悲しい顔なんて見せないでいよう。
笑っていたかった。
ある日いつものように病室で折り紙しながら
お天気の話をしてたら祖母が私の目をみて
「ななちゃん、ありがとう」って不意に言った。
あまりに唐突で予想してなかったから
溢れ出す涙を止めることが出来ず
わんわん泣いて。
泣かないって決めてたのに。
それからすぐに祖母は旅立っていった。
心にぽっかり穴が空いてしまったけれど
私のこと 一瞬でも思い出してくれた。
あの日の奇跡みたいなこと忘れない。
ありがとう、おばあちゃん。
大好きだよ。
~喪失感~
「また明日」と言う僕に、あの日の君は下手くそな笑顔で答えた。
/「喪失感」
#75 喪失感
王城の夜会で起きた事件から数日後。
表向きは民を虐げていた貴族の大粛正、
真の目的は母を追い詰めた妃への復讐。
踊り子から生まれた王女が何年も掛けて計画を立て、父たる王すら巻き込んで成し遂げた。
彼女は自室の窓辺で庭園を眺めながら物思いに沈んでいた。
「ねえ、知っていて?ああ、独り言だから返事はしなくていいわ」
事情を知っている侍女に話しかけた。
「お母様は、あの女に踊り子の命たる足も先の未来も奪われたのに、最期まで幸せそうにしていたわ」
ふぅ、と溜息ひとつ。
「私はお母様が喜ばないと分かっていて、自分の為に計画を実行したわ。歓喜に満ちた一瞬だった。でも、それだけ」
振り向き、侍女に顔を向けた。
「喪失感って生きていないと味わえないのね」
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金華様が亡くなられた時とは違い、涙もこぼされず気丈に振る舞っておいでだが、姫さまの抜け落ちた表情からは、底知れぬ嘆きが感じられた。
身勝手な仇討ちと仰るが、それも金華様への愛情あってこそ。そして今も愛情深さ故の寂寥を受け入れてらっしゃる。
…立派にございます、姫さま。
死にゆく者は、心にある物すべてを持って逝かれますが、残された者は失ったまま生きていかねばならない。
私めでは何の慰めにもなりませんでしょうが、
せめて、お側に。
独り言だからと言う王女に応えるため、
侍女は深く頭を下げて涙を隠した。
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9/8投稿の#71「踊るように」後日談。
復讐が終わって初めて喪失感に襲われた王女。
今回は、残された人が感じる気持ちを喪失感として書きました。
心に空いた穴って埋まらないものです。時間と共に見ないふりが出来るようになるだけ。でも、それは生きてるからこそ、感じるものです。
普段は内容に影響ない程度にしか手直ししないのですが、投稿後に読み直したら、姫さまが予想以上にメンタル強めだったので、それに合わせて改稿。
侍女も共感・同情から、生きてなんぼの精神に切り替わりました。
『喪失感』
今日、これと同じように小説等を書くアプリを開いたら、サブ垢でログインされた状態でした。恐らく昨日いじった時、サブ垢にしてそのままだったのでしょう。
だから本垢でログインしようとして、アカウントを切り替えるところを押しました。
すると、本垢が表示されないのです。
もしかしたら垢BANされたりして消えたのだろうか?
そう焦って検索をかけてみた。
そう思い検索をしたら本垢は出てきて、消された訳では無いとほっとしたと同時に、なぜログイン出来ないのか疑問に思った。
何度アプリを閉じても、再起動をしても、一向に治らない。
そして私は少しイライラした。何故アカウント自体は消えていないのに、ログインできないのか。
再ログインしようにも、そのアカウントはまだ私がスマホを持っていなかったときで、母のLI○Eでログインをしていた。しかも母のスマホも変えてしまって前のスマホだからログインすることが出来ない。つまり打つ手無し、𝐆𝐚𝐦𝐞 𝐨𝐯𝐞𝐫って訳だ。
まぁ、いずれログインできるようになるだろう。できなくなったら、1から始めればいい。
まぁ、無理か。
2023/09/10 22:28:51
私がなくしたものは
時間
睡眠時間
自分の時間
習い事も家事も何も変える事が出来ず
シングルを理由に
辞めることは
出来なかった
いっぱいいっぱいの私から
逃げるように
生活する長女
あの時頑張らない選択が
あったのか
私がなくしたものは
子供達との
楽しい時間
ここから
ハッピーエンドにするから
やり直しは出来ないけど
感情が溢れて愛隠す日は
自分に問うよ
どうしたら良いのか?
どういうことなのか?
頑張ってきた私にありがとう
『群像劇』
来た道に置いてきたのは ポケットの中のパン屑だけじゃないはずだ 忘れたことを忘れた頭に虚飾に満ちた驢馬の耳 私はとある舞台のキャストだけれど その舞台には間に合いそうに無い 私の参加しない群像劇は砂埃にまみれて 馬車馬の嘶きとともに何処か彼方に消えてしまった
あの人が死んだ。
百合のように美しい、
僕の好きな人。
ああ、君の眠っている顔は
どんな花よりも美しい。
でも、僕にはもう、
何も残っていない。
『別れ』
ぽっかりと、心に穴が開いたようだった。
これが喪失感、というものだろう。
妙に冷静だった。
隣に君が居ないことを正しく認識し、
それでもなお、冷静だった。
君が居ないのだから君の荷物を片付けなければならないな、と思った。
君が買ってきたアイスもそのままだから、食べてしまわないとな、と思った。
君が好きだったお菓子、君の服、君の想い出全てがこの部屋に詰まっていて
片付けながら、涙が溢れた。
君はもう居ないのだ。
そう、また思ったとたんになにもやる気が起きなくなった。どんどん溢れる涙に戸惑いを隠せなかった。
もっと君と居たかった。
君も、きっとそうだった。
僕はこれからもずっとこの喪失感が消えないのだろう。
君がいた日々が、思い出になっても。
お題:《喪失感》
喪失感
食事が喉を通らないとはまさにこのことだった。
街並みが白黒に感じて
いつだって涙がでてくる。
頭では頑張って気を張ってるけど
心は嘘をつけない。
すぐに崩れてしまうじょうたいだった。
独身の時は。
今子供がいるから、本当に頑張れちゃうけど
やっぱり心はやられてる。
でも1人の時とは全く違う感じ。
#喪失感
ダメだダメだダメだダメだダメだダメだ!
ねぇ待って!置いてかないで!
行かないで!
逝かないで
喪失感。
手のひらから、胸の辺りから、
突然何かがさらさらと零れ落ち、
その場にへたりと座り込む。
その瞬間、私は人というものを忘れました。
何もなくなった今、私は大声で笑うことしか出来ませんでした。
あなたは僕にとってたった一人の人で、一生一緒にいたかったし、そのつもりでした
突然の別れは、あなたにとっても不本意なことだったでしょうね
僕たち、あんなに愛し合っていたのに
あまりにも辛くて、とても生きて行けそうにないと思ったこともあるけれど、あなたとの約束があるから、もう少しがんばってみます
だから、せめて今夜、夢に出てきてください
どうかお願いします
喪失感
何か失くした気がするんだ。
大切で、肌身離さず持っていて、いつも一緒だった。
ーそれなのに、何を失くしたのかわからないんだ。
ーそれはみんな持っていて、いつか失ってしまう。
誰もが経験する喪失感。
誰もが経験する成長の証。
ーその名は 童心
喪失感
初めて、うさぎを飼った。黒い毛並みが美しく、焦茶色の瞳に引き寄せられた。潔癖症の性格で少し触っただけでも、毛繕い。
チモシーの葉っぱで作られたお家は、自分でバリバリ引っ掻いたあと、ボロボロの葉っぱを咥えて、ケージの外へぷっと出す。
お散歩をしてもケージに帰ってから必ずトイレで用を足す。
本当に綺麗好きだった。だけど、夜中になると、ぷぅーわぷぅーわ鳴いて、私を探して甘えていた。甘えん坊な一面も見せる。
可愛い可愛い愛兎。ご近所のおじさんが、ミニにんじんを数本、うさぎのためにくれた。嬉しくて、綺麗に洗ってから与えると美味しそうにカリカリと音を立てて、食べる、カリカリ、カリカリと――
いつまでも一緒に居られるとは思ってはいなかったが、心の底ではいたかった、いつまでもいつまでも。
別れは突然だった。朝、目を覚ますと横たわっていた。信じられなかった、まだ温もりがあったから。
何度名前を呼んでも、動かなかった。大好きなにんじんを口のそばにおいても、食べなかった。
その日にお葬式をした。何も考えられなかった。頭が真っ白だった。
家に帰ってから、空っぽのケージを見つめた。今でも聞こえてきそうな、彼が残した様々な音が。
涙がたくさんこぼれ落ちた。ポロポロ、ポロポロ、止まらない。
心にぽっかり穴が空いたような、喪失感。
なかなか、立ち直ることができなかったのを今でも覚えている――
守りきれなかった…。
頑張って引き留めようとした…。
でも、君は死んだ…。
いつもそばに居た君が居なくなった…。
心にポッカリと穴が空いた…。
この喪失感を埋めるにはどうしたら良いのだろう…。
#喪失感
#23
(この話単体でも、昨日の話の続きとしても読めます)
喪失感
ああすればよかった、こうすればよかった
もともと何も持ってないけど
欲しかった未来が消えていく気持ちを
喪失感と呼ばせてくれ
埋められない。埋まらない。
もしかしたら、最初から無かったかも知れないのに。
ずっと、心に満たされない穴が空いている。
何かを失った時、ふいに襲ってくる喪失感
喪失感って身を裂かれるようで辛いけど
喪失感が大きければ大きいほど
失ったものがすごく好きで、すごく大切だったって証拠。
「あぁ私すごく好きだったんだ」
「私にとってすごく大切なものだったんだ」
「そりゃあ辛いはずだわ」
失って分かることっていっぱいあるけど
何かを必死で好きだった私
そんな私にOK出して、私自身をたっぷり癒やして労ってあげたい
「大丈夫だよ、私。よく頑張ってるよ」