『命が燃え尽きるまで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
命が燃え尽きるまで
「今度こそお前の息の根を止める」
そう言って血を吐きながら倒れ命を終わらせたのは何度目だろうか。玉座の間を汚した勇者をヒョイと持ち上げ窓から放り投げながらそんなことを考える。なぜかは分からないが何度殺しても生き返り妾を倒しにくる。今回は女だったが性別も容姿もその時によって違う。なんとも摩訶不思議な話だ。
勇者一族に伝わる不可思議な能力の一つなのだろうか。
パチンと指を鳴らし血痕と刻まれた絨毯を修復し玉座に座る。
そもそも、待つ必要はないのだ。生まれた瞬間に殺してしまえばいい。ただ、それをするのは古の呪いを受けることになる。はるか昔に初代勇者と呪いで縛りあった約束。勇者、魔王どちらかが生まれてもすぐにその命を奪ってはならない。単純だが中々煩わしい約束を交わしてしまったものだ。ふう、とため息を吐き側に控えていた側近を呼ぶ。
「はい魔王様」
「初代はまっこと面倒な約束を取り付けたものだな?」
初代の魔王の時代から側近を務める彼にそう言えばにこりと微笑む。
「それが世界のバランスを保つことですから」
「勇者が魔物を殺し、魔王が人間を殺す、か……」
「はい」
「神とやらも面倒な役割を与えたものだ」
この世界の神が与えた役目はなんとも面倒でつまらないものだ。だが、そう決められてしまっている以上その役割をやるしかないのだ。まあ勿論、そう易々と殺されるわけにはいかぬわけだが。
「少し眠る」
「はい、当代様」
また何十年後かに勇者が現れどちらかの命が燃え尽きるまで戦うことになるのだろう。ふふ、と笑いながら瞼を下すのだった。
命が燃え尽きるまで
部活で怪我をして
もうスポーツはできないと言われた
あと少しのところで怪我するとか
努力が足りなかったんだ
やめたくない
だからできるとこまで頑張る
こよ命が燃え続ける限り
「命が燃え尽きるまで」
私の一生が終わるまで、私は精一杯生きようと思う。
「明日死ぬかもしれない」
そう思って生きていれば、やり残すこともないだろう。
たった一度の人生なのだ。
幸い私は今は健康な体 だし、どこにだって行ける。
「一寸先は闇」「 今日が人生で最後の日」
そう思って毎日悔いなく生きよう。
「本丸を落とすために」
君は、きっと気付いてない。
細々と、着実に、君の外堀を埋めていることに。
子供の頃から、ゆっくりと、確実に。
「おおきくなったら、けっこんしようね」
あの頃言ったこと、俺は本気なんだけど、君はまったく覚えてないんだよなぁ……
まぁでも君の両親は既に俺が懐柔してるので、二十歳になっても状況に変化がなければ、最悪そちらから攻めていけばいいかと思っている。
「お前、そんなことしてんのか……」
この話を親友にしたところ、ドン引きされた。
いや、死ぬまで愛し続けると誓った女に対しての攻略方法としては普通だろ。
「……普通かどうかはともかく、執念というか、執着がすごいっていうか……うん、やっぱちょっと普通じゃねーよ」
「いや、そもそも恋愛においての『普通』ってなんだろう」
「たしかに……」
まぁ、こんなこと、死ぬまで君には言うつもり無いがな。
色々とドン引きされそうだということは、わかっているつもりだ。
それに、君はまだ自分自身の気持ちにも気がついていない。
今、俺が君に告白したとしても、君はきっと戸惑って俺のことを避けてしまうだろう。
さて、本丸を落とすためには、どうしたものか……
────命が燃え尽きるまで
No.121『命が燃え尽きるまで』
命が燃え尽きるまで、途中でその火が消えてしまわないようにしたい。
だから無理をしないように。
人生をかけて挑戦したい事はあったか?
一生をかけて叶えたい夢はあったか?
かつての自分にはいくつもあった。
しかし挑戦するその度に失敗と諦めを繰り返し
夢の一つひとつを過去に置き去りにして
今では空っぽになってしまった。
でも不思議と悲観的な気持ちにはならない。
心が軽くなった様な気もする。
ただ、今を懸命に生きられればいい。
命果てるまで。
♪ 命果てるまで/ゆず
足元にはとっくに冷たくなった仲間たちと
もう誰のものなのか分からない赤い水滴
目の前には俺たちの攻撃なんてものともしない
巨大なドラゴンときた
逃げたい、負けるのが目に見えているのに
続ける必要はあるのだろうか
暖かいご飯が食べたい、帰りたい
恐怖なのか痙攣なのか疲労なのか
足はもう動かぬようで、
しょうがない
最期まで足掻いてみるのも悪くないかなぁ
「命が燃え尽きるまで」
アタシと云うアタシは歴代のアタシたちの記憶を持ったまま生まれ
この世の出来事を記録していく命を受け継いでいる
ワタシが見た物、聞いたこと、見たことを記憶して記録していく
輪廻転生を繰り返す
命が燃え尽きるまで
この世の出来事を記憶して記録していく
燃えるように湧き立つ
透明な泉の水を大空へ解き放つ
願いを含んだ小さな雫たちは
思い思いの場所へ降り立ち
また新たな泉を潤す手伝いをするのでしょう
そうして繋いだ湖の青は
いつしか世界を優しく包んでゆくのでしょう
いのち短し恋せよ乙女
この命尽きるまで
わたしはずっとあなたに恋をする
燃え尽き症候群ですね、確かに医師はそう言ったのだ。
何故だかその言葉は、私のこれまでの生き方を全て否定されているような気がする。
必死に働いた。必死に働いて働いて、目標のためだけにひた走り続けてきた。
その結果がこのザマである。
言葉通り、燃え尽きたのだ。後に残るは灰の残りカスだけ。
やる気も情熱も全てエネルギーへと変換してしまった。
ぽっかり空いたは心の隙間。
医師曰く、ひとまず休めとのことだ。
休むって?何を?どうやって?そもそも休み方が分からない。
私、頑張っていたよね。生き方、間違っていないよね。
ただ誰かに認めてほしかった。
それでも現実はモノクロに染まってゆく。
味のしないご飯、針が止まらぬ時計の音、起き上がれない自分の身体エトセトラ
命を燃やせるほど打ち込めることがあるってきっと素敵なことだ。
それでも過ぎたるは猶及ばざるが如し。
先人達は偉大な言葉を遺してくれている。
何事も程々で良い。
燃やし過ぎにご用心。
命が燃え尽きるまで。
物事を一生懸命やっていきたいと思う。
お題『命が燃え尽きるまで』
箒星を見て、あの人のようだと感じるようになったのはいつからだっただろう。
誰もが羨むような煌めく才能を持っていながら、いつだって誰かの為に忙しなく駆け回っているあの人は、心の底から人助けが大好きだった。
「ひとの笑顔を見ると嬉しくなるんだ」とは本人談。
出来るからという理由だけで他人を救ってしまうし、親切は自分のためだからと笑って、いとも容易く人の心を掴んでしまう。私もまた、そうして心の真ん中を攫われた人間の一人だ。
けれど時には傷だらけになって帰ってくることもあって、一度、どうしてそこまでするのかと尋ねてみたことがある。
そうすると返ってきたのは「好きで、やりたいことだからね」と屈託のない笑みで。
その時私はぼんやりと、この人が歩みを止めることはないのだろうな、ということを思ったのだった。どこか寂しいような、誇らしいような気持ちで。
例え誰が止めようとも、何が立ち塞がろうとも、それでも。
いつか彼方で、砕けて消える箒星。
きっと、命が燃え尽きるその時まで。
命が燃え尽きるまで
燃やす燃料が買えないほどの貧乏。
チャレンジ56(命が燃えつきるまで)
わが家の庭に、蜘蛛の巣ができた。2本の木の間を渡してある。大人の腕よりも幅が広い。壊してしまうのは簡単だが、蜘蛛の努力に惹かれたので、そのままにしてある。先日の雷雨に耐え、外周が少しずつ大きくなっている。蜘蛛の命が燃えつきる日まで、サイズが拡大するかもしれない。
見慣れた庭先では狼煙が上がっている
焚き火の爆ぜる音は無音の自室に生々しく響き
その距離を忘れそうになりながらも
窓の外で景色が白に両断される様を眺めていた。
「こんな下らない物を聴いてるから
素行が悪くなって門限も守れないのよ
貴女はもっと高尚な音楽を聴くべきね」
何も知らない母の声はノイズとなり
同じ言語だと言うのに内容は理解しがたく
漸く思考が追い付き懸命に謝罪をしたが
戯言として扱われ、聞き入れてはもらえず
部屋にあった数枚のレコードの束は
乱雑にビニール紐を巻きつけられ
油の染みた新聞紙に埋められて
火種は、その上へと無情に落とされた。
親戚でも兄の様に慕っていたあの人
彼が遺してくれた素敵な四人組のレコードは
今頃、熱にぐったりと溶けてしまった頃だろうか。
勉強時間の合間にコツコツとバイトを続け
ようやく買えたステレオタイプのレコード再生機が
中身を失って夕陽を背に受け、郷愁に暮れている。
兄さんはとっくの昔に、この世を去った
それは十分に理解していた。
だけど、あのレコードを聴く度に
兄さんの心に手が届きそうで
命が灰に変わったと言う事実に
違う答えが見い出せる気がしていたんだ。
…結局、夢物語になってしまったけれど
伝える先も無い狼煙はだんだんと薄まってゆき
兄さんの命がまた燃え尽きる様子を
弱い私は言葉も失くして呆然と見過ごした。
硝子越しに風に舞い上げられ視界に映りこむ
原型を忘れた“Let It Be”のレコードの端が
手酷い皮肉の言葉に成り代わって、漸く
温度のない水滴は頬を滑り出していた。
ー 命が燃え尽きるまで ー
詩(お題)
『命が燃え尽きるまで』
延命措置をどうされますか?
苦しいのは可哀想です
何度も聞かれる
どうされますか?
変更しますか?
できるだけ治療して下さい
過剰な延命は望みません
けれど、出来るなら時間は欲しい
あきらめる時間が欲しいのです
命が燃え尽きるまで
そう思えるまで
父の死は
受け止められない
9月15日の朝が来る
私は冷酷に
父に「生きろ!」と
叫び続ける
何かしてみたい、でも何がしたいのか分からない。何も出来なかった毎日だけが淡々と過ぎていく。
部活に励む学生を羨ましく思う。自分の好きなことに一生懸命になって取り組む人のことを尊敬する。
毎日、自己嫌悪に陥りながら眠りについている。勿体ない一日だったなんて考えてしまう。
日曜日の朝
いつも通り、朝食を食べた
降雨なのでお散歩は中止
そして、
朝食の片付けをしながら
いつも通りこのあとの予定を
ざっくりと考える
お昼になったら
いつも通り自宅で昼食をとり
近くのスーパーへ買い出し
夕方6時頃
いつも通り夕食を食べ
テレビでニュースを見る
夜になったら
シャワーを浴びてお布団イン
一日の終わりに
SNSをチェックして
本を読んで寝る
『命が燃え尽きるまで』
いつも通り
まー
命が燃え尽きるまでやりたいようにして精一杯生きられたらいいけれど、現実はそんなあまくなくてやりたくてもできなかったり、勇気が出なかったりする。
だけど、自分なりに後悔なくは無理でも勇気が出なくてもその時の最善を尽くして生きられたらいいなと思う。
命が燃え尽きるその日までこれからはできるだけ楽しく幸せに笑顔いっぱいで沢山学びのある人生にしたい。
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今日もお疲れ様でした!
今日は楽しかったですが、SNSでおじさんに言い寄られたり口説かれたりして本当に今すごく不愉快というかイライラしております…
顔見た事無いくせに「可愛い」とか言ってきまして、お世辞だとか薄っぺらい会話がほんとに苦手なので余計にしんどかったです。
慣れたものなのですがやっぱり不愉快でイライラします!💢
ブロックはしたのですが、なんでもお金を出せば寄ってくるみたいなナメた態度とかにムカつきます…
後、30代くらいの男性と付き合ってるとかいう先輩がいるのですが、その先輩の同級生をみんなは子供みたいな感じで見下すような感じとか付き合ってる男性だけを見て世の大人、男はみんな子供みたいな感じで話してくる感じにも本当に不愉快というか言い方は悪いですけど浅はかで愚かだな〜と思うのと同時にこっちまで見下して来てる感じがなんかすごい腹が立ちます…。その先輩と、関係は無いのですが式典行事に大声で話しててものすごい共感性羞恥と同時に腹が立ちました…。
式典時に「浅はかで愚か〜共感性羞恥〜式典行事はお静かに!」って言ってやれば良かったと今思いめちゃくちゃ後悔してます…()
こんな所で愚痴ってしまいすみません💦
今日も読んでいただきありがとうございます。
おやすみなさい!
#76「命が燃え尽きるまで」
死にたい
その一言が口癖になりつつある
でもそれは贅沢な悩みで
生きたい人に失礼だと知った
「命あるかぎり」という歌もそうだし、従兄弟にも
その2つは僕の人生で1番印象に残っているものだ
折角神に貰ったものなのだから
使えるものは使わないと損だと感じた
僕はこの命が燃え尽きるまで
全力で人生に抗ってみるのも面白いかもしれない
これで生きていけるかは別だけど