『君は今』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君は今、私の手を引き、「あの丘へ行こう」と言う。小さく、か細く、口遊むように続けられる取り止めもない話たちは、しかし決して弱くはなく、その丘までの確かな手引きとなっていく。小石ひとつ落ちていない侘しい道を歩いていく。あの丘、とやらがどういった様子なのか私には分からない。
私たちの十字架は、この脳髄にまで届きうるイバラの冠は。
「荊棘、と書く」
君は言う。
刑に処される、草の輪を頭に被る。
この脳髄にまで届く荊棘の冠は。
「この穴だらけの脳からこぼれる望みごと磔にしてくれる場所が、その丘?」
私の問いに君は笑って、わたしの荊棘の冠を持ち上げて、刺さった棘をひとつ抜き去って、その穴にキスを施す。
こんな小石も落ちていない道の先にある丘で、誰が私に石を投げつけてくれるというの。
君は今、何処にいるの?
教えてよ、、電話も位置情報も繋がらない
なんで、、突然消えないでよ、探してるのに
見つからない、、、 まだ探していない場所が
あるのかな、、?思い出そう、、
[君は今]
雪瀬
「君は今」
君は今、どこで何をしているのだろう。
君はいつも“自由”について問いていたが、確かに自由というものへの疑問はずっと持っていた。
どこからが、或いはどうなれば自由と云えるのか。
例えば…、就職して親元を離れたら?それとも何かしら引退(か退職)をして余生に費やす事になってから?
いくら考えても答えは出ない…。
この世に、人生に、本当の自由なんてあるのだろうか…。
立花馨
私はあの子が好きだ
君は今何をしている?何を食べている?もしかして、他の誰かと一緒にいる?
もしかしたら、事故に遭うかも?
ストーカーなんかにあってるかも?!
あぁ、あぁ、心配だ
だから今日も私はあの子を見守る
安心してね
貴方の生活は私が見守るから
「不みfroて、Qし么 x中さつ要tHf」
『...』
「玉日 き1-厶開H子ー 不@dfedQ?」
『うん...(ナンテイッテルンダロ)』
「ニコッ」
『ごめん、僕は君が今壊れていることしか知らない』
君は今
何をしているかな。
何を考えているのかな。
今日はどんなことするのかな。
何を食べるのかな。
どんな顔して過ごすのかな。
誰とどんな会話をするのかな。
少しは私のこと考えてくれたりするのかな。
街中がJリーグで
騒々しかった頃
僕は君と恋に堕ちた
永遠に続くんだと
信じてたんだ
四季を重ねながら
大人になった
少しずつピュアが
薄れていく
ゆら ゆら
ブランコみたいに
心が揺れた
君は今
元気で
そして…幸せですか?
/seiya
天国へと旅立った君にも
「今」という時の流れは
あるのだろうか?
もしも「今」を
わたしと共有出来るのならば
今朝の
この朝焼けの荘厳な美しさを
君と
眺めていたいよ
# 君は今
君は今何をしているだろうか。元気にしているだろうか。
あの時私が連絡を疎かにしてしまったせいで、君とはもう何年も会えていない。
多分もう会えないのかもしれない。
でも、私は君と過ごす時間が好きだった。楽しかった。
手紙に中々返事が出来なかったのは、君が大切だったから、君に値するような内容にするために、何度も手紙を書き直していたからなんだ。
会いたいなんて自分勝手なことは言わない。でもどうか、幸せでいて下さい。
もう私の中では過去の話になったかもしれない。恋人としては2年と少し。友達としては2年半。彼に出会う為にここの世界に入ったのかも。私はこちらの世界で自分を大切にしたいので出発します。
太陽のごときまばゆさでわたしを照らすひと。わたしに嫉妬という感情を与えたひと。羨望の視線はかの人へ届くよりはやく焼き尽くされ、焦げついたにおいに気づかれぬよう地を這うて逃げ出すほかない。お前さえ、お前さえ現れなければ。ひかりの届かないところまで行ったとて、あの忌まわしく輝きひとを疑わぬ笑みを惜しまず向けてくるあいつが、結局わたしの頭の中を占めている。
// 君は今
君は今、元気ですか。
ちゃんと食事を摂っていますか。
無理をしていませんか。
どうか自分を大切にしてあげてくださいね。
案外、生きているうちに失念しがちなことですから。
自己犠牲が当たり前、なんて考え方は絶対にダメですよ。
けれど時には無理をしなければいけない時もあります。
ですから、今から無理をするのはおやめなさい。
必要な時に無理が効かなくなってしまうから。
ずっと元気でいるための、最低条件です。
彼とはアルバイト先で出会った。
当時営業職でスーツを着ていたので「大人の男の人だなぁ」というのが第一印象。
歳は6つ離れていたけれど2人共バイクが好きで、すぐに休日に遊びに行くような友達になった。
まだ成人前だった私にいろいろな遊びや美味しいお店、景色の綺麗な場所も教えてくれたね。
とくにお互い恋愛感情があるわけでもなく、兄妹の様な居心地の良い関係がとても好きでした。
実の兄よりも兄らしく、頼りがいのあるお兄さん。
いつも会うと笑顔で迎えてくれて当時の私にとって安心できる唯一の時間でした。
ある日あなたが泣いている姿を見ました。
それまで1度も感じた事がない胸が締め付けられるような思い。
何が起きても…身近な人が亡くなった時でさえも(そういうものなのだろう)としか感じなかった私の初めての感覚でした。
その人とはその後嬉しいことも悲しいこともたくさんあったけれど、いつしか自然と連絡を取ることが減り会うことも無くなった。
今思えば性別をこえて恋愛関係でもなく、そこまで寄り添えたのは後にも先にもこの人だけだろうと思う。
大切な思い出をくれた君。
あなたは今幸せですか?
お題 君は今
ふと思い出す人がいる
昔、一度だけ遊んだ隣町の子
犬の散歩中、よくすれ違ったおばさん
結婚して去っていった、幼稚園の先生
いつの間にかいなくなっていた転校生
無愛想で怖かった近所のおじいさん
優しくて好きだった、教育実習の先生
きっと、もう関わることはない人たち
時たまに思い出しては、平穏であることを祈る
そんな人たち
毎朝17分間。
私は君を思い出す。
自転車で、髪の毛が風に吹かれるのを感じながら。
中学を卒業して別々の高校に行き、どちらかが「会いたい」と言わないと会えない関係になってしまった。
連絡するきっかけも掴めないまま、はや半年。
なにしてるかなんて、今更意気地無しには連絡できない。
私にもっと、勇気があれば良かった。
毎朝17分間。
俺は君を思い出す。
電車の窓際で、流れる景色を横目に心地よく揺られながら。
同じ学校だった中学と違って、会おうと思わないと会えなくなってしまった。
半年近く連絡していないことに焦ってはいるものの、勇気が出なくて話しかけれていない。
中学の時、もっと仲良くなっとけば良かった。
『君は今、なにを見ていますか。』
-君は今
君は今何してるかなんて気にしたくない。気になるっちゃ気になるけども。絶対何事も無いようにすんとした感じで過ごしてると思うと悔しいから。
君は今、何をしているんだろう。
誰と居て、何処で暮らしているのか。
私には分からない。
けど、あの頃のように君を想う気持ちは変わらない。
君は今、海にいるのだ。
何せ私が沈めた。そう、わかりやすく言えば私は殺人犯で君は被害者。
理由は、なんだったろうか。
些細だった気もするし、とんでもなく入り組んでいた気もする。どっちでもいい。どっちでもいいのだ。
ただ、私は今回のことを納得しているし後悔もしていないのだ。
これで私は。私は、ついに何もないのだ。
何もない私は君と言う罰だけが残った。
君は今
始まりは ほんの些細な事 小さくて弱い思い付き
それがいつの間にか 大きく 重くなっていて
押し潰されてしまった
続ける理由も 辞める理由も 見付からないけれど
勇気も覚悟も中途半端 どっちも選べないんだ
そんな日が遂に来た
慎重に歩いて来たつもりだったのに
君を見失ったみたい
そうしたら怖くなって 焦って来た
君は今どこに居るの
苺狩りに興味津々な君を連れて、ちょっと遠いが馴染みの観光農園に車を走らせた。
途中に点在するサービスエリアで君の機嫌を回復させつつ進むこと二時間、目的地に到着。
君には思う存分苺を楽しんでほしいから、一棟まるごと貸し切りにしたよ。
「人気ないんですね」と機嫌の悪さからか失礼なことを言う君に、苺の採り方をレクチャー、種まで真っ赤に色づいた完熟の苺を採ってみせる。
「変な形、食べても大丈夫なんですか?」そう言い終わる前に君の口腔に特大の二番果をねじ込んでやった。
文句は食べてから言いなさい。
テーマ「君は今」