Open App

太陽のごときまばゆさでわたしを照らすひと。わたしに嫉妬という感情を与えたひと。羨望の視線はかの人へ届くよりはやく焼き尽くされ、焦げついたにおいに気づかれぬよう地を這うて逃げ出すほかない。お前さえ、お前さえ現れなければ。ひかりの届かないところまで行ったとて、あの忌まわしく輝きひとを疑わぬ笑みを惜しまず向けてくるあいつが、結局わたしの頭の中を占めている。


// 君は今

2/26/2024, 8:36:34 PM