『君の目を見つめると』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君の目を見つめると
あまりにキラキラ輝いていて
それは
満天の星空に
吸い込まれてしまいそうな
強力な美しさで
美しいけれど
君の大人しすぎる性格と真逆すぎて
瞳に
君の全ての力が宿ってしまったかのようで
ボクは何だか苦しくなった。
君はもともと身体が弱くて
ずっとベッドのうえで過ごしていたけど
たまに
ボクと夜中こっそり
夜空を見に行ったね。
君自身が
星空の中に吸い込まれてしまいそうで
ボクは
本当は君を連れ出したくなかったんだ。
でも
「星がすきなの。星になりたいの。」
って、キラキラした目で君に訴えられると
ボクはNo、とは言えなかったんだよね。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
君が旅立って
しばらくたつけど
願いどおりに
君は星になれたかな?
満天の星空の中で
ひときわ輝く星をみると
ボクは
いつも
君を想い出すんだ
大好きだった君を。
君の目を見つめると
君の目はとても黒く光っていた。
覗き込むと黒く染まった私が瞳にに写り込む。
君の瞳に移った私は陰を抱いているようだった。
あなたのしんとした瞳で何を見つめているのか私には到底わかり得なかった。
世の中をつまらなそうに眺め吐息を漏らすあなたに私は恋していた。
少し厚めの化粧で本当の自分を隠したあなた。
いまだにあなたを知ることは尽きない。
あなたに会うこともままならない。
私の思いが伝わることはこの先無いとわかっている。
だからせめて、私だけは忘れないように。
僕は、心に決めていた。
今日こそは、言おう、と。
早く着く予定だったのだが、 途中で目眩を覚え…
時折座っては呼吸を整え、また歩き出す。
1時間ほど待たせてしまっただろうか、
約束の場所にはもう、君がいた。
「待たせちゃって…、ごめん。」
「え、ううん。」
いつもなら、おどけて僕を笑わせてくれるのに。
今日の君はなんだかひどく遠くに見えた。
「ちょっと忘れ物しちゃっ…て…さ、…」それだけ言うのが精一杯で、僕は肩で息をしながら、崩れそうになる膝を傍らの柵に手をついて支えた。
桜の木の合間から見える淀んだ空から、桜雨が…。
「……傘、入る?」
掠れた声で尋ねると、彼女はただ俯いていた。僕は無理やり笑みを作って傘を広げ、二人の空間を淀んだ雨から切り離した。
傘に当たる雨粒の音が、僕らの言葉を奪っていく。
桜の花びらが濡れたアスファルトに張り付いている、冷たい雨の中で。
傘の中を覗き込み、君の目を見つめると、君は慌てて視線を落とした。
頬から、一筋の光…
その雫が頬を伝って消える。
「僕の心の距離、とっくに気づいていたんだね。」
少し震える声で言うと、君は黙って頷き、そっと手を握る。冷たい。でも、温かい。
「桜が散るのと同じだよ。僕は、この雨と一緒に消えるだけ。」
囁いた言葉は、桜雨に溶けていく。
そして君は言葉なく歩き出す、 渡した傘も振り切って...
これで良かったんだ。最後まで一緒にいたら、君を悲しませ過ぎてしまうから…。
僕は、蒼白く羸痩した指で傘を拾い、
桜が舞い散るトンネルで、君の人影が霧に消えるまで、ただ佇んでいた。
散り急ぐ花弁に、死神の影を纏ったような寂しげな影を落として……
僕は君の目が嫌いだ
いつも笑ってるように見えて酷く濁った目
あんたの目を見てると脳髄を網杓子で混ぜられるような、そんなきもちになる
あんたの目は死んでいる
見つめても自分が反射して見えない、あるのはただただうっすら白みがかった真円だけ
あんたの目が、見てくる
どこかの窓から、どこかの監視カメラから、自分のインカメラから、あんたの目が見てくる
あんたの目は、
吸い込まれてしまいそうな
何を考えてるかよく分からない真っ暗闇に見える
漆黒で綺麗
#君の目を見つめると
君の目を見つめると
胸がドキドキして
鼓動が早くなる
君の目を見つめると
何かに吸い込まれた気分になる
君の目を見つめると
私は君の目に夢中になる
そんな君の目が
私は大好き
雨降る吉原。三浦屋の張見世には、着物の裾を露で濡らす艶めかしい遊女達が、街行く殿方を待つ。
店の2階からは、雨粒の後ろに隠れながら、男女の時を過ごす声音があちらこちらで聞こえる。
店奥に一人佇む麗しい花魁。
揚巻太夫は、部屋の格子窓から外を覗いた。
遊郭の明かりに照らされ、雨雲は赤く染まった。
「あの人の目そっくり」
揚巻は、愛しの助六を想った。
彼のその、赤く沸る火を灯した目に揚巻は惚れたのだ。
「遅いねぇ…。…助六さん…」
今日もまた、店前には陰見世の札が掛かっている。
助六が買ったのだ。今宵の彼女を、
待ちくたびれた揚巻は、ゆっくりと床に伏せてみた。
少しして、階段の軋む音がした。
店の人じゃない。強い足音。雑踏の中でも一際聞こえた。
襖が開いて人の影が鮮明に見えた。
そこにいたのは、全身ずぶ濡れの助六であった、
「待ちくたびれたでありんす…」
水も滴る良い男とはこの男の事を言うのだろう。
顔も着物もじっとり濡れていた。
普段は傘を差してくるのに。
喧嘩の帰りだろうか。
傷ひとつない顔、されどくたびれた様子なのはすぐに見て分かる。
「すまないね」
助六の目は、まだ赤い火が燻って見えた。
「手拭いを」
「ありがとう」
「今日はどちらへ?」
「東門に輩が固まってたんで、懲らしめてきた」
「そうでありんすか…」
助六は着物を一枚格子窓に掛けると、揚巻の前に座った。
「お前の眼は綺麗だ。見つめていると、さっきまでの熱が冷めて疲れも癒えていくようだ」
「それなら、わっちも」
刹那、揚巻は助六の胸ぐらを掴んで引き寄せた。
「助六さんのその眼…。喧嘩の時の赤く沸る目も、輩を煽る時の幼い目も、私を見据えてくれる男らしい目も…全部好きだわえ」
「いつにも増して強気だな」
「遅れて来た罰でありんす。覚悟はよろしいか?」
「望むところだ」
雨降る吉原、三浦屋の店奥では、ずぶ濡れの色男と殿方の海に溺れる花魁の物語が始まった。
…
めっちゃミスった。
"君の目を見つめると"
私の入っている部活動は、個人戦が常だった
自分だけで戦い、自分だけの実力を身につけて
自分だけの評価を貰い続ける。
部室はいつも静かで、皆が一人一人自らの課題に向き合っている
例外なく、私もそうだった
一段落ついた時、私は顔を上げる。
先輩、後輩、同級生
皆が自分の世界に沈み込んでいる。
一人の先輩が目についた
いつも笑っていて、いるだけでその場を明るくしてくれる
そんな和やかで愛らしい先輩が、普段からは想像もできないほどの真剣な眼差しで、作品を作り上げている
見慣れているはずの先輩のそんな姿に、私はたじろいだ
そして同時に、この先輩について来てよかったなんて思う
置いていかれないように、後を追いかけられる人になるために
私は自らの作品に再び向き合った。
君の目を見つめると
2026年4月7日(火)今日の夢を夢日記しました
私はスーパーマリオギャラクシーの様な宇宙の中
1980年代のDIORが、手掛けたような
永遠のアイドル岡田有希子さんが衣装で着用しそうな 淡いピンクフリルドレスを着ていた
そのドレスからは英国、スウェーデン、オランダ王室など好みそうな可憐な薔薇の香りが漂う
私は、ナチュラルで薄い茶色のヒノキの長い椅子で
横になって寝ていた
スー…スー…
私の寝顔はとても穏やかで笑顔
宇宙の空気はとても寒くもなく、冷たくない
ちょうど良い冷たさだったのだ
雨で濡れたヒノキの香りがする
その近くに白袴を着た死柄木弔と
明るい茶色の狩衣を着ている岡田以蔵命がいた
以蔵は、完全に佐藤健や中島健人でもなく
身長165センチぐらいで後ろに髪を束ねてポニーテール
ワシのような鋭い瞳をしては、どこかが優しい瞳をしていた
死柄木『………』
死柄木は私を見つめて頭を無言で撫ぜた
岡田以蔵命は私の体調管理をして
管理人のようにペンで何かを書いている
夜空の宇宙は白くて光る星が転々と光る
山田裕貴さんと芦田愛菜さんが遠くで手を繋いで楽しいことを喋っている
私が寝ている地面は自然と黄緑色の芝生が生えていて
タンポポや小さな花が咲いていた
シロツメクサ、ニワザキショウ
スイートアリッサム、ヘリオトロープ
イベリス、シャスターデイジー
バーベナ
藤原佐為がいる
彼は、幽霊ではなく宇宙で働く人として働いている
水色袴を着て銀色のジョウロで
銀色の液体を花にかける
ジャーーー………
ジャーーー………
岡田以蔵命は近くにブラックホールがあることに
気づいた
テテテ………
以蔵命は宇宙船のハンドルを持って
ゆっくり移動した
2011年度の名探偵コナン主題歌の
GARNET CROW[Misty Mystery]が
ブラックホールから聴こえてくる
別離(わかれ)と涙引き換えに
何をその手にしたの
祈りだけ君に届くという
十六夜(いざよい)の月に出会う
あれは遠い街の残像
巡り巡る甘い追憶
まるで夏の嵐のようなscene
見せるだけ
哀しみは自然な現象
安らぎはただの印象
心模様解き明かすkeyword
あぁ探して
草原の光 風に消える
Misty Mystery
藤原佐為はブラックホールから漏れ出す音を
シャットアウト遮断する為に手で空気を触れると
ちゃんと遮断していたのだ
ビーーーン………
シャットアウトされている青紫の空気に一部変わった
藤原佐為『確認よし!』
死柄木弔もやってくる
死柄木『どうかしたのか?』
佐為『ブラックホールです!!』
死柄木『あぁ、これはとっくに俺が遮断したよ』
佐為『ええ!?ありがとうございます』
死柄木『お前は水だけ花たちにあげろ』
佐為『はい!』
藤原佐為は大のガーデニング好き男
以蔵『この空気が好きじゃなぁ』
フラワーシャンプーが出てきそうな藤原佐為作品の
フラワーアーチがある
以蔵『くぐらせてもらう』
クリスマスローズの香りがする中、
以蔵の頭に小さなピンクの花びらが落ちた
以蔵『〇〇の寝顔が見れる』
以蔵と死柄木は2人に一緒になり
ガーデニングが印象的で綺麗な富士山のような空気の中
庭を見て宇宙を眺めていた
【終】
君の目を見つめるとどうなってしまうのか自分でも分かりません
『君の目を見つめると』
いつもありがとうございます。
仕事が終わらず、スペースのみです。
彼女ちゃんを見つめているとキスしたくなる彼氏くんをテーマに書きたかったです😭
前回投稿分の続き物。
「ここ」ではないどこか、別の世界に、世界線管理局なる厨二ふぁんたじー組織がありまして、
そこの収蔵部で働く、ドワーフホトというビジネスネームのお嬢さんと、
経理部のスフィンクスという女性エンジニアは、
入局が同じ年だったこともあり、とっても仲良し。
前回投稿分では彼女たちの職場に魔女のアンゴラおばあちゃんが、
プラネタリウムと花見を一緒に楽しめる、コンセプトカフェを期間限定オープンしましたので、
2人並んで、美しい桜と魔法のプラネタリウムを、
穏やかに、幸福に、楽しんでおりました。
ところで
前回投稿分で
このスフィンクスとドワーフホトに
ティーセットと料理を運んできたヤツですが
去年のあたりにドワーフホトお嬢さんに命を救われて別組織から天職してきた
ホトお嬢さん推しのハイスペ執事野郎でして。
(お題回収開始)
「ハァ。 ホト様、ドワーフホト様。
今日もやはり、おうつくしい」
アンゴラおばあちゃんにホトサマスキーの弱みを握られて、3日の短期バイトを契約させられて、
大忙し、てんてこ舞いの野郎です。
前職はビジネスネームをネギと、管理局入局後はカモと言います。
「ホト様、俺はあなたに救っていただいてから、ずっと、あの御恩を忘れたことはありません……」
アンゴラばあちゃんの見込んだとおり、
まるで人気飲食店のホールでもレジでもワンオペでも数年の経験があるかのように、
カモはテキパキ、手ぎわ良く、私情を挟んでも決して仕事はおろそかにせず、
予約をさばき、会計を見て、テーブルも見て、
誰より多くの仕事を、効率よく為しました。
ところでさっき少しだけ
ほんの少しだけお嬢さんと目が合った気がします
(君の目を見つめると云々)
だけど、カモは知っています。
ドワーフホトお嬢さんと、スフィンクスの間に入り込むことは、誰にも、何人にも、カモにも、
決して、許されないことなのです。
カモは、ちゃんとわきまえる、紳士なのです。
ところでそんな仲良しの
ドワーフホトお嬢さんとスフィンクスが
嬉しそうに、幸福そうに、視線を合わせています
(君の目を見つめると略)
お嬢さんと、お嬢さんの親友が、幸福にしている。
それを見るだけで、それと目が合うだけで、
カモは胸があつくなり、お嬢さんからの御恩を思い出して、
恩返しの心を、あらたにするのでした。
「ホトさま、ドワーフホトさま」
「バイトくん、バイトくん最上層フロアのヘルプに行ってちょうだい」
「あなたの目を見つめると、俺は、私は……」
「バイトくん、ちょっと、カモくん」
「ああ、ホト様」
「そのドワーフホトちゃんがいる最上層フロアの注文が詰まってるのよ。ヘルプにいt」
「ただちに行ってきますアンゴラ店長」
「頼んだわよ〜」
てきてきパキパキ、テキテキぱきぱき。
アンゴラばあちゃんが自分のとこの、東京に持っている喫茶店に採用してやろうかと思う程度には、
ハイスペ執事のカモはハイスペに、仕事をこなして終わらせました。
その間もカモが推している、ドワーフホトお嬢さんは、大親友と幸福な時間を過ごしておったとさ。
"君の目を見つめると"
黒々とした目がくっきりと。
奥まで澄んだ瞳を見つめて、どうしたものかと腕組みひとつ。
知り合いから送られてきた立派な魚が一尾。
ツヤっとした表皮に張りのある身。
キラキラした目から察するに、鮮度は抜群だ。
ただし、大きい。
あまりにも、大きい。
以前送られてきた時もどうしたものかと悩んだけど、そのときよりも更に大きい。
有難いんだけど、なんだろ、業者とかお店やってる人だと思われてるのかな。
一般家庭には普通そんなに大きな魚を捌くスペースは備わっていないんだよ……?
水場以外で捌くと後片付けが大変だし、やっぱりお裾分けがてら知人の店の厨房を借りるか。
しばらくは魚づくし。
ありがとう、美味しくいただきます。
『君の目を見つめると』
君の目を見つめると、
たくさんの思い出が蘇るの。
悲しい思い出も、
美しい思い出も。
思い出して、
涙が溢れたり、
笑顔が溢れたり。
そしてまた、
君に恋するの。
見つめると全てはうわの空になる見つめたいのに見つめられない
#君の目を見つめると
『君の目を見つめると』
俺が映る目が
今、目の前にあるなんて
今もまだ……
信じられない気持ちでいっぱいになる
今の俺に
どこまでできるか分からないけど
俺を映し続けてくれる
その綺麗な目を
ずっと―――ずっと、大切にしたい
〜シロツメ ナナシ〜
君の目を見つめると
目を見て話すってのは俺には少し難易度が高い。無理ってわけじゃないけどなんとなく気恥ずかしい。
それはそれとして今日は歯医者だった。治療ではなく治療した場所についての指導。歯磨きについて教えてもらってついでにクリーニング。
でも正直歯磨きの指導とか必要ないしクリーニングしてもらっても歯石取りというわけでもないからこれも必要性を感じなかった。
それでかかった費用がおよそ千円。これで千円取るのかーって感じの内容だった。
歯に関する意識を高めるためにも定期検診や歯磨きの指導は必要だとは思うけどあれで千円取るかと思うとその必要性も疑問に感じる。
ただ今回は治療のあとにする特別な指導のはずだからそんな頻繁にするわけでもないだろうからしょうがないかという気持ちもある。
でもあれで千円かと思わずにはいられない。でも歯は大事だからしょうがない。でもなあ。
君の目を見つめると
君の目はたいていピンクの煌めきを放っていて、時々エメラルド、みたい。
まつ毛も目と同じ色どりで、ばさばさと音がしそう。
覗き込んだら瞳の中は色の洪水、でもその奥にぽっかりした場所があって。
星が溢れてくる時もあるけど、空洞の時もある。
その空洞が空虚かというと、空虚なんだけど、哀しいとか寂しいとかそういう類の空虚じゃなくて良きも悪しきも乾いてさらさらの空虚。
どんな状況を目の当たりにしてもAll’s right with the world.って無邪気に言い放つ感じのあれ。
でも心は感じる。
たしかに心の存在を、気配を、笑いも怒りも躍動も、空虚と同居。
あ、韻踏んじゃった。
愛しの君、我が子のようでもないし友達みたいでもない、大切な大切な、ちょっと厄介な、君。
「この際だから、はっきり言うわ。君と私が付き合うとか、絶対に無理だから」
と、ワガハイの主人が、君に言った。
君はなに食わぬ顔をして「ふ~ん?」と、口の端を上げたままの表情で返事をするが、君の内心は穏やかでないことを、ワガハイはよく知っている。
君は、とても主人に弱い。
軽薄そうな人となりを装っては見せ、しかしそれは君の仮面であり、盾や鎧でもあるのだ。
主人が『君の目を見つめると』、君は不自然でない程度に、そっと視線を外す。
確かに、主人の飼い猫であるワガハイ──もっとも主人はワガハイを「生涯唯一無二のパートナー」と称する──も、主人に見つめられると、どうしても7秒ほどでフイ、と横を向かざるを得なくなるのであるが、君に至ってはなんと、3秒も持たない。
……ほら、いま現在も。
主人の、君をまっすぐに見つめては、スッを目を細めてみせる、あの独特な圧力に耐えかねて、急にワガハイを撫でたくなってしまったなあ、というフリで、ワガハイがくつろぐソファへと逃げてきたではないか。
「無理、って言われちゃったよぉ~。どうしよう、ワガハイ?」
「どうしようも、なにも……大体ね、私は誰かと付き合ったり、一緒に暮らしたりは出来ないって、君にはちゃんと、説明したよね?
もう、人に振り回されたくない、惚れた腫れたはうんざりなんだって、なのに……ハァ」
二人掛けの片方が不在になったテーブルで、まだ片付けられていない朝食の皿を前に、主人が大きなため息をつく。
君の、ワガハイを撫でる手が止まり、君はまたヒラリと主人の元へ、今度は椅子に掛ける主人の傍らに膝立ち、主人の腰に軽く手を回して主人を見上げて見せた。
「……なにしてんの」
「なにって、スキンシップ。ねぇ、こんなにくっついても大丈夫な相手なのにさぁ、なんで無理って思うの。これまでの矜持? みたいなの、そんなのはさぁ、返上してもいいんじゃないかなぁ」
「そう、簡単に言うけどね。でも、じゃあ……ちゃんと、説明する。
あのねぇ……私、知ってんのよ? 本当はこの週末だって君は、趣味のキャンプに行くはずだったんでしょう?
そうやって無理に私に付き合わなくていいのに合わせてくる、そういうのが無理、って言うか、私は知っての通り、絶対的にインドア、君はバリバリのアウトドアなんだから、ほら、ね?
そもそも水と油みたいな、だから、私と君が付き合うなんて無理ってこと、そういうことだから。……わかった?」
そうやって一気にまくしたてた主人は、自身の主張の論点が既にズレていることには、気づいていない様子。
一方の君は、それに気づいているのか、ニコニコと主人の言うのを聞いていたのだが、主人がふう、と息を切らしたところで、主人のおろしている長い髪を、わざと大げさに、手に取ってみせた。
「や、この週末は確かに、予定をキャンセルしたりもしたけど。でもこれは無理したわけじゃない、なんかさぁ、ここが勝負所かな、って思ったからだし」
「……勝負所?」
「ここでしっかり口説いて、しっかり落とす。もういろいろと、うやむやにしないで頑張ってやる、ってね?」
「っ、落とすって、っ、んむっ……んん」
君が、主人の髪に手を絡めたまま、両手で主人の頭を引き寄せ、そして……。
おやまあ、とワガハイは、慣れた感想を抱きつつも顔を背け、しかし耳だけは、二人のいるテーブルに向ける。
そして……二人の、そこそこ長かった接吻の音が絶え。
そこからまたしばらくしてから主人の、戸惑ったような、小さな声が聞こえてきた。
「だからね、私は……例えば君と『星空の下で』コーヒーなんかを楽しめるような、そんな女じゃないのよ?」
「フフッ、あーね、アウトドアって言うと、そういうイメージ? でもオレは、オレの女にそういうの、求めてませーん」
「っ、趣味だけじゃなくて、好きなものも、いろんなことが違うし、そういうことで無理したくないし、させたくないの!」
「それは、オレもそう。お互い無理はしないしさせない、趣味やらなにやらが違うのはそりゃ、人間だもの?笑 そういうモンだし……えーとオレらは水と油、だっけ? そんなん、いつもは分離しててもこうやって、必要なときに乳化させてやればいいだけー、まぁだからさ、オレと付き合おうよ。ね?」
このチャプチャプという音はおそらく、テーブルに出しっぱなしだったドレッシングのボトルを、君が、これみよがしに振っている音だ。
フン……この成り行きで、どうやら主人の「唯一無二」ではなくなりそうなワガハイは、それでも君を歓迎するだろう。
あの主人に、束の間とはいえ勝利した君へ、わざわざ君の指先をちょい、と舐めてやる、その程度の褒賞は与えてやってもよいと、そう思える……このうたた寝の後にそんな気分になったら、の話ではあるが、な?
「君の目を見つめると」
いつものように教室のドアを開ける。
おはよーと無気力に声をかけると、
朝の挨拶をすっとばかして
『ねえ今日の私いつもとどこが違うと思う?』
と言われた。
聞く人を彼氏と間違えてるなと思いながら友達の顔を
じっと見る。
こういうのは不得意分野だと毎回言っているのだが
構わず聞いてくる。
まんまるの綺麗なカラコン
左右対称に引かれたアイライン
ぷっくりとした涙袋
うん全然分からんぞ。
そもそも服装やその日の気分でメイク変えるんだから
"いつも"という概念は彼女に存在していないと思う。
しばらく眺めて、 ふと気づく。
「つけまがない!!!」
珍しく正解できた記念にポッキーを1本頂戴した。