『君の目を見つめると』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『私、もう長くない。』
_ああ、言ってしまった。
そう伝えただけで彼女の目には大粒の涙が。
…優しいな、ほんとに。
『…ごめんね、伝えられなくて。』
昔からそうだった。
あなたの責めるような目が嫌いだった。
見つめられると、なんでも話してしまう。
泣き崩れる彼女の横を通り過ぎる。
『…じゃあね。』
君の柔らかな肌
そっと、触れると 温かで
僕の肌が吸い付きそうにも感じる
柔らかいのは 肌だけではない
髪も柔らかで 染めたわけでもないのに
髪色は少し色が抜けた様に栗色で
その柔らかな 髪を小さな耳に
指でかければ、
僕の目を見つめて うふふっと
君は微笑んだ。
気持ちが昂り 強く抱きしめようとすると、君は身を捩らせて僕から逃げた
あぁ、もう 僕は本当に君の虜だ
夜更け、大判の白いタオルで
君の体を包み込んで 水滴を拭き上げる
シャワーを浴びていた君の体を
拭く事さえ、誰よりも喜んで僕がしよう
この白い肌を誰にも
触れさせたくないんだ
あぁ、このまま ずーっとこのまま
君と…
「パパ!早く 肌着着せてあげてよ
娘に風邪をひかす気?」
風呂場から妻に怒鳴られながらも
君の目を見つめると
お風呂上がりに喉が渇いたのか
グズリ出した
「あぁ、ごめんよ
お風呂上がりにお白湯飲もうね」
生後3ヶ月の可愛い僕のお姫様
#君の目を見つめると
君の目を見つめると
「ふっ、なにー?照笑」と
照れて逸らしちゃう君がかわいい。
でも、
「なんなのよぉー」じっ
と見つめ返されると
僕のが照れてしまって、、
ふはっ、、
なにこの幸せな時間。
っていうのを電車とかで思い出してにやけてしまうから危ない、、笑
デート、楽しみだ。
【君の目を見つめると】
いつからだろう。
私を見る幼馴染みの目が、私を呼ぶ声が優しいと感じるようになったのは。
それに気付いてしまってから、君と一緒にいると何だか胸がざわめいて落ち着かない。
君は昔から、性格も気質もほぼ正反対な私の事が嫌いなのだと思っていた。現に私が側に居ると苛々している事も多かったように思う。それなのに何故。
どんな心境の変化なのか知りたくて覗き込むように君の目を見つめると、熱に浮かされたような瞳で見つめ返された。その奥に潜む僅かな甘さと憂いに、胸が苦しくなる。
(ああ、これは恋をする者の目だ)
そして私もまた、同じ目で君を見ているのだろう。
君の目を見つめると
私が目で訴えても、見つめても、
君は絶対気づいてはくれない。当たり前だ。
相手は超能力者でも、未来予知でもないから。
私がアクションを起こさなければ、何も始まらない。
『病季(びょうき)』
春夏秋冬。
今は春。
外の桜がざわめく頃、
君と初めて出会ったね。
眉目秀麗。
君は僕に一瞬驚いて食べていた桜餅を喉に詰まらせていた。
あれは僕にとっても今世紀最大の喜びだったよ。
でも、これがきっかけだったんだよね。
その時の君の瞳は確か、
桜。だったね。
今は夏。
「海に行こう!」
急にそう言って走り出すもんだから、こけてすりむいちゃったじゃないか。
君はお転婆なのに頭はよくて、授業中よく叩きおこしてくれてたね。
あの花火大会は忘れないなぁ。
「可愛いでしょ!」と自信満々に浴衣姿を見せて来たから、思わず「可愛い」って言っちゃったよ。
その時の君の瞳は確か、
大きな大きな花火。だったね。
今は秋。
もう肌寒い頃なのに君はまだ半袖で、風邪をひいていたっけな。
意地でも半袖を着たい理由が「まだ夏に残っていたい」なんて子供っぽいね。
風邪が治ったら「紅葉狩りに行こう!」だなんて、君はどれだけ僕を振り回すんだい。
でも、そのお誘いは僕を想ってなんだよね。
その時の君の瞳は確か、
紅葉。だったかなぁ。
今は冬。
大雪が降ってきて興奮した君が僕に雪を投げつけてきたね。
「お返しだよ!」って投げ返したら、まさかの雪だるまにされたよね。
クリスマスは一番の思い出。
「クリスマス、デートに行きませんか!!」って君は少し緊張していたなぁ。
デートの前日は緊張してよく眠れなかったや。
その時の君の瞳は確か、
暗闇。
ねぇ、君。僕があの時言った言葉を覚えてる?
「僕を忘れて」
これはちょっとしたお願いに過ぎないんだけどね。
でも、本当はこう言いたかった。
「僕のことを忘れて、幸せに生きて」
僕はクリスマスの前日に死んじゃった。ごめんね。折角のデートだったのに。
でもね、僕はまだ生きてるよ。
君の瞳の中に住んでる。
少し鏡を覗いてみて!僕の笑った顔が見えるでしょう?
僕が景色を見つめていた時、君は僕を見つめていてくれたもんね。ありがとう。
泣きたくなったら、鏡を見て!君の瞳に住んでる僕が君のことを笑かしちゃうぞ。
嗚呼、でもそれだと君は僕を忘れてくれない。
お題『君の目を見つめると』
※眉目秀麗(びもくしゅうれい)=容貌がすぐれ、大変美しい様
君の目を見つめると
君も見つめ返す。
「言葉以外にも気持ちを伝える方法は
たくさんあるんだなぁ。」
と私は気づいた。
「………………」
「………………」
かれこれ十分、二人は見つめあったまま。
一言も発さず、呼吸さえ忘れたかのように。
睦言を囁きあっているのならまだ分かる。
人目もはばからずイチャつくバカップルとして断罪しよう。
喧嘩をしているならまだ分かる。
メンチを切り合い一触即発な雰囲気を打破し引き離そう。
が、
ただただ無言で見つめあっているのである。
周囲もどうしたものかと動けず、異様な空気のまま、今十三分が経った。
もう限界だ。
片方のツレが思い切って声をかけた。
「ちょっと」
彼の人生で一番嫌な「ちょっと」であったという。
その「ちょっと」で、二人は拍子抜けなほどあっさり視線を外し、距離を取った。
そうして、一言も交わさないまま各々の群れへと帰り、何も無かったかのように振る舞いはじめる。
さすがにそのままスルーも出来ず、お互いのすぐ隣の人間がごく当たり前のことを聞く。
「何をしていたんだ」
二人は同じように答えた。
「自分がどう映ってるかを見てた。手遅れだった」
#君の目を見つめると
いまだかつて授業中にこれほど緊張したことがあっただろうか。左から感じる視線に押しつぶされてしまいそうだ。
私の隣の席に座る彼は寡黙であまり表情が変わらない人でこのクラスになってそろそろ一年たつが数えるほどしか話をしたことがない。
そんな彼がずっと見つめてくるなんて私はなにかやってしまったかと記憶を掘り起こしてみると、教科書を忘れて一緒に見させてもらったり、ペンを貸してもらったり先生に当てられたとき答えを教えてもらったりと彼に助けてもらった記憶ばっかりだ。言葉は少ないが実は優しい彼でも思うところがあるのかもしれない。
本日最後の授業が終わり意を決して理由を聞いてみようと隣を向くと、ぱちり、と目が合った。その瞬間わかってしまった、どんなに察しが悪くたってわかってしまう。耳まで真っ赤にした彼が目をそらした、常に無表情な人だと思ってたけど実は瞳に感情がでやすいタイプなのかも。
人と話をするときは、目を見て話そう。
どこかで聞くフレーズだ。
正直、会話する時にそんなこと意識しない。大半の人とは。
君もそうなんだろうね。
ねぇ、私と話してる時君はどこを見ているの?
私が君の目を見ようとすると、君もちゃんと見てくれる。
そういえば、いつも私から目を合わせてるね。
気づきたくないのに気づいちゃった。
君からは一度もないことに。
#君の目を見つめると
君の目を見つめると、思わず逸らしたくなる。
そういう感情なんて一切ないはずなのに、なんでこんなに胸が痛むんだろう。
私の目の中にいる君。
けど君の目の中に私は存在しない。
それがどういうことか、私には分かる。
君は天使だ
君の目を見つめると
僕の足枷は消える
君の目を見つめると
あの人の心は晴れる
君の目を見つめると
あの子は希望を持つ
君は天使だ
それはずっと変わらない
なんでこう昔のケータイ小説みたいなお題ばかりなんだ。血走ってるし目の下にクマもできてるからあんまり見られたくないし、動物の目をじっと見るのは敵対行動だよ。
君の目を見つめると
青い目の君。
君の目は、学校のプールの水面のよう。
君の目は、日を浴び光るびいだまのよう。
君の目は、あの日遊んだ海のよう。
君の目を見つめると、遠くへ旅に出てる気がして。
嗚呼いっそ、君の目の中に僕を閉じ込めて欲しい。
君やほかの友達が嫌う、君の目の中に。
君の目を見つめると
君は笑った。
深海の様な君の目が、夕日に照らされ輝く。
「ふふっ」と君の顔がくしゃりと歪む。
今日も、僕達は冗談を言って笑い合っている。
こんな日がずっと続くといいな。
#君の目を見つめると
はい、初投稿の初心者です。下手なのはお許しを!
目の前を、一羽の白鷺が飛び去った。
広げた真っ白な翼が陽の光を一時的に遮断し、地上に黒い影を落とす。耳からイヤホンを外し、飛び去った鷺の軌跡を追う頃には、鷺は川の中に潜む獲物を器用に足で捕まえたところだった。
その雄々しい姿を視界に捉えようと、川を取り囲む柵へと足を踏み進める。鷺の狩りをする姿を写真に収めようと、いそいそと手元のスマホの操作を始めた時。ふと、足元に伸びる一つの人影に気が付いた。スマホを弄る手を止めて、影の元を目で辿ると、川の上流に黄昏れる友人の姿を見つけた。
無機質な文字盤の短針は南東を指し、空は陽の色に染まりつつある。下校時刻はとっくに過ぎている筈だ。周りを見渡しても、彼女の連れの姿は見えない。それが何となく引っかかって、スマホをポケットに仕舞い込んでから彼女の元へと近づいた。
「久し振り。こんなところでどうしたの」
声が耳に届いたのか、彼女はゆるりとこちらを見た。
「岩里くん?久し振りね」
彼女とこうして会話するのは、実に二週間振りと言う所だろうか。しばらく話す機会がなかったからか、少しぎこちない会話になってしまう。否、ぎこちなさの原因はそれだけでは無いのだろう。久しく目にした彼女の顔には陰りが見えた。
「何だか、元気ないね」
「……あら、わかっちゃう?」
くす、と小さく笑う彼女の目元には、うっすらと隈が浮かんでいた。
「なんてことは無いのよ。ただ、ちょっと悩み過ぎただけ」
穏やかな川の流れを、彼女は静かに見つめながら言葉を紡ぐ。
「悩んでも答えが見つからない時は、よく此処に来るの。川の流れを見ていると、心が落ち着くから」
「そうだったんだね。……」
言葉は、続かなかった。彼女と自分の間にできた空白は、時間にしてみれば、ほんの僅かな間だったに違いない。けれども自分にとってこの一瞬は、まるで永遠の一部をを切り取ったかの様に錯覚させた。彼女の髪が、風に揺れた時。彼女の瞳から目を離すことが出来なかった。同年代よりは少しばかり色白に映る横顔を、自分は確かに意識した。彼女の友人という、当たり前の様な自分の立ち位置が、少しもどかしく感じる。彼女の視線が自分に向かい、色素の薄い、琥珀色の瞳がはっきりと自分の姿を映したのを見た。
「でも、今日、貴方に会えて良かった」
桜色に色づいた頬を上げて、彼女は朗らかに笑う。
夕陽の色を灯した瞳は、鼈甲飴のように絢爛としていた。
今だけは、自惚れさせて欲しい。彼女の瞳に、真の意味で自分が映る日がやって来ないのだとしても。
きっと、逢魔時が僕を惑わせたのだ。だから、少しばかり魔が差したとしても、どうか大目にみてはくれないか。そんな言い訳に似た言葉が矢継ぎ早に思い浮かぶ。
夕陽が地上を煌々と照らす。その下で、二人の視線は確かに重なり、互いに笑みを交わし合った。
永遠とも取れる短い間。彼女の瞳の中に映る彼の姿に、新たな色が差すのが見えた。
君の目を見つめると、
その 君 ってのは
やっぱ幼なじみくんの君しかいないよ
明日出ていくんだよね
寂しいけど
伝えらんないわ
他の子の彼氏にならないで なんて
今の関係壊したくないし
言えないや 笑
うちじゃダメかい
ダメじゃないなら
早く言ってほしい
多分正面から見つめ合えるの
君しかいない。
_ ₁₈
#22 君の目を見つめると
子供達の顔をみていると
母を思い出す
母の面影があちらこちら
ちりばめられて
目の奥に母を感じる
脈々と子供達にも母の血が流れているんだと
木の根のように
時々祖母も現れる
その奥に光がある。
見出そうとする者にしか見えない光が。
通り過ぎる雑踏の中では見つからないだろう。
そこに理想を見ようとしても、きっとだめだ。
君を知りたい。
僕はもっと、君を。
渦を巻く星空のように遠く果てしない祈り。
君の瞳のポラリスが、それを静かに導いている。
#君の目を見つめると
青空の瞳、夕焼けの瞳、夜空の瞳。
先生のその瞳にとても惹かれている。
先生の目は吸い込まれそうなほどうつくしくて。
授業中も気づくと先生の瞳を見つめてしまう。