『君の奏でる音楽』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「君の奏でる音楽」
海よ
君の奏でる音楽の美しさ
永遠に途絶えることのない
波の音
その安らぎに浸ろう
風よ
君の奏でる音楽の妙なる響き
この惑星の魂の声
すべての生命と響きあう
あぁ素晴らしい
すべての生命よ
君の奏でる音楽の美しさ
そこにあるのは誠の愛
怒りや哀しみさえも
やがては喜びになる
あとがき
やはり私は残したい。この私の魂が求めるままに。
本当にありがとうございました。
心より感謝いたします。
皆さまへの愛をこめて、この詩を贈ります。
昼休みの音楽室の隣の教室。そこをこっそり借りてお弁当を食べるのが好きだった。音楽室から部活なのか趣味なのかはわからないけれど楽しそうにピアノの鍵を叩く音が聞こえる。知ってる曲が演奏されたり、知らない曲が演奏されたり。昔ピアノを習っていたからそこそこ曲の知識には自信があった。でも知らない曲の方が楽しそうに演奏していて聞いてて気分が良かった。ピアノが苦痛になり辞めた身としては尊敬と、ほんのちょっと嫉妬心みたいなのがあった。そんな昼休みが好きだった。
ある日からピアノの音が聞こえなくなった。しーんと静まり返っている音楽室。どうしちゃったんだろうと思ったが、1度も足を運んだことがないので真相を知るために教室を尋ねるというのは出来なかった。そんな日が数日続いたある日、音楽室から音が聞こえた。これはあの人の伴奏じゃないっていうのはわかったけど、堪らず、音楽室へ駆け込んだ。ゆったりと演奏していた初老の彼は珍しい来訪者に演奏の手を止めた。そこで、毎日のように弾かれていたピアノのこと、最近弾かれることがなくなったこと、いろいろ知った。知りすぎてしまった。どうやら病弱だったらしい。
悲しさというか喪失感というか、いたたまれない日々を数日過ごした。数週間、数ヶ月と時間は飛ぶように過ぎてその日は突然やってきた。下校時刻、自転車で音楽室の前を横切った時、その音が、その演奏が聞こえた。彼の曲だ。そう思った私は自転車を停めその場に立ち尽くす。窓からは真っ暗な音楽室。やっぱりこの曲は、と思った。
はぁ〜〜〜、HR長すぎでしょ...終わったと思いきや、先生に呼び出されるし。
.....,音楽準備室で休んでから帰ろ。
下駄箱ではなく、音楽室に行くため踵を返した。
音楽準備室は確か此方だったはず....階段を下り、丁度右に曲がったところにあった。
音楽準備室。
そう書かれてる部屋に入った。
音楽準備室は私が高校に入ってから、元々のサボり癖も有り、教師から隠れる為に使ったり、人と関わるのが面倒臭い時などに活用している。
今日もいつも通り窓の縁、丁度人が1人座れる所に座り本を読んだり、偶に外を見ながらして休んだ。
30分経った頃だろうか、音楽室のドアが開く音がした。だが、どの教師陣も放課後は此処に来ないと分かっていた私は、ドアを開けた人は生徒ということがわかった。
カタンと音がなると、隣の音楽室からピアノの音が鳴り響いた。
少し好奇心が芽生え、窓の縁から降りようと思ったが、手が滑り落ちた。
其の音が聞こえたのかピアノの音が止んだ。
ピアノの音とは別に此方へ来る足音が聞こえた。
音楽準備室のドアが開けられると見覚えのある奴が入って来た。
「すげぇ音聞こえたけど大丈夫か?」
「....平気」
そう言いながら立ち上がった。
「手前はこんな所で何してたんだ?」
「担任がウザくて話の途中に逃げ出して来た」
どうせなんか言われるのだろうと少し身構えたが、そんなことはなかった。むしろ今迄言われてきたのとは正反対のものだった。
「俺も逃げて来たんだよ。同じだなニコ」
「そうだね」
「そういや、手前の名前は?」
「私?楠木奏、君は楠木凪音だよね?」
「なんで知ってんだ?」
彼は何故か警戒するように私を見た。
「音楽の界隈では有名だよ。楠木凪音、どのピアノコンクールでも必ず3位以内には君臨できる天才ピアニスト。そしてバイオリンのピアノ伴奏でも活躍していて、楠木凪音が伴奏を弾いたバイオリニストは必ず1位になれる。此の常識といえるものを知らない人なんて音楽家失格だよ」
私が言い終わると唖然とした顔をしていた。あまりにも間抜けな顔だったので、笑ってしまった。
「なんで笑ってんだよ!」
「ごめん、君の顔が間抜けすぎて笑ってしまったよ」
「じゃあ、次は俺の番だな」
「どういう事?」
疑問に思っていると楠木凪音は口を開いて喋り始めた。
「楠木侑、小学生の頃からずっとどのピアノコンクールの1位を奪い取り、其れは中学生になっても変わらず、一部のピアニストからは時々嫌がらせを受けていたが、そんなことも気にしなかった。だがある日突然楠木侑はコンクールに出ることはなく、その後のコンクールにも顔を出さなかった事から今では海外に出たと噂されている......手前も随分と人気者じゃねぇか」
「確かに私はピアニストだったね、だか其れも昔の話、掘り起こしても仕方ないだろう?」
今、自分が自分が笑っているのか、怒っているのかわからない。それくらい今の話は私にとっては聞きたくない話だった。だが、平常心を保って答えた。
「そんな事言ってるけどさ君の音は本当に本気で弾いてるの?どう聞いても駄目な音にしか聞こえないけど.....嗚呼、もしかしてスランプ?その理由は...人間関係か」
「なんで、わかった?俺が今その状態だって」
「元ピアニスト舐めないでくれる?弾いてる音を聞いているだけで、どんな気持ちなのか分かる。いや、どの音楽家でも、わかる。今、君の音は満足できてない」
わかってる、とでも言いたげな顔で私の顔を見ていたが何かを言う気力もないのか、下を向いてしまった。
「君の奏でる音はそんなもの?昔の音はどうしたの?」
「わからない、其れを探すためにここで弾いてんだよ」
「なら、心優しい私が其の手助けをしてあげよう!」
「は?本気で言ってんのか?」
「言い忘れてたけど私君の事ピアニストとして好きだから」
「はぁ!?」
なんやかんやあり、楠木凪音の音探しが始まった。
# 92
君の奏でる音楽
君の奏でる音楽が
私を呼んでくれたから
君を見つけることが出来たんだ
噪音がついに僕の律動をかき消そうとした夜に
凡庸な楽譜を転調する君のアジタートな独唱が響く。
あの時はありがとう。僕はこれからもクレッシェンドを続けるよ、君の分まで。
君の奏でる音楽が好きだ。
ネット上で出会っているから生で聞く機会は今後ないかもしれないけれども、その繊細だけど力強い音は電子越しでもとても魅力的に映る。
きっと小さい頃からその腕を磨いてきたのだろう。
私はその音と、君の人生そのものがとっても気になっているし、好きなんだ。
虚実と現実が混ざるこの電子の画面の先からでも、静かに応援させてくれないか。
表情豊かに楽器を吹くあなたを見ていたい。
後ろから聞こえてくるあなたの音から、あなたが吹いている姿を想像する。
大きく息を吸うときに膨らむほっぺ。低い音を出す時に見開く目。「酸欠になりそ〜」って言いながらゆっくりと楽器を置く姿。
あなたの音が、みんなを支える。それに少し嫉妬してしまう。
#君の奏でる音楽
君の奏でる音楽がどんどんうまくなってゆく
その様子を見ていくだけで幸せだった
君の奏でる音楽と君自体が愛しくなってゆく
胸が張り裂けそうだ
君の奏でる音楽と君と僕は出会った
…10年前に…
幼馴染としての関係はある。
でも、俺は______
お前はなんかでかくなったみたいだな
俺はずっとお前のことが…
え、何、もしかして大っ嫌いだってゆうの?
え、私…
昔は、大好き💕っていってくれてじゃん。
💕はついてないかもしれないけど、慕ってくれてたと思ってたんだけど、私
最近木下先輩と仲良く付き合えてるからってこと?
え、リア充爆発しろってこと?
え、ひどくない?
俺はもう何も言えなかった。
そっか、こいつ、先週の月曜は峻先輩に告ってたんだ
峻先輩、同じサッカー部で秋から部長をつとめる2年の木下峻先輩だ。
峻先輩、いい人だ、サッカー部の先輩はすごい人ばっかだけど、2年の先輩の中では峻先輩が1番すごい。
3年生の山中青斗先輩がサッカー部の中では1番モテる。カッコいいし。
峻先輩もモテる。外見もいいし、勉強と運動ができる。ここまではみんな知ってる。
でも、先輩は努力家だ。働いてる両親に変わって弟さんと妹ちゃんを世話してきてる。料理は小5の華那ちゃんの方が先輩によるとうまいらしいけど、この前家にお邪魔した時、先輩が作ってくれて、めっちゃうまかった。
勉強は予習と復習が大事だからそれでどうにかなるって。
運動はなんとなくできるらしいけど、華那ちゃんや小4の陸くん、小3の理音ちゃんと理央くんとかの練習に付き合ってたら体力つくとか言ってた。でも、それ以上に努力してるし。
性格がいいとかこの辺りは知らない人が多い。
サッカ部くらいだろう。
ほんとに尊敬してて、大好きで隠れ大ファンしてる先輩と
昔からずっと可愛くて成長してる、大好きなこいつが両想いって。
参っちゃうわ、先輩。
先輩なら、こいつを幸せにやってくれるだろう。
最後に、こいつの奏でる音と俺が歌って音楽を作ろう。
奏でる音楽と君と君と過ごした時間にさようならしよう。
名残惜しい初恋だけど、幕を下そう。
こいつと先輩はいい初恋ができたみたいで、いい人と付き合えて、よかったって笑顔で言えるようになりたい。
高校はいいところ目指して頑張ろう。
俺の名前は湊なんだな…
いつかこいつと先輩とミュージシャンとしてコラボしたい。
そん時は俺は2人の大親友って紹介されたいな
来月の結婚式にはスイートピーを贈る。
萊夏と峻先輩にむけて。
花言葉は 青春の喜び
門出
永遠の喜び
優しい思い出
なんてとこの意味がある花だ。
/君の奏でる音楽/
従姉妹の菜子ちゃんが音楽を辞めた。
「そろそろ働こうと思って」と、所属していたバンドを抜けたらしい。私の10個上だから、29歳。考える年齢なのかな、と私の未来に置き換えて少し考えた。けど、それでも私は音楽を続けて欲しかった。
その菜子ちゃんが、私がバイトしているカラオケ店にやってきた。正直なところを言うと、もうそれだけで私は凄く安心した。 歌うことの好きな菜子ちゃんがまだそこに居たから。でも、欲が出た。
この時間に私が働いてるとは思わなかったのか、一瞬しまったという顔をして踵を返した菜子ちゃんを捕まえることに成功した自分を褒めたい。代理でバイトに入っていて運が良かった。
そして運が良い私は、菜子ちゃんの歌を一曲聴く権利を得た。「一曲でいいから!お金払うから!」と縋った私は相当うるさかったと思う。必死さを憐れに思ったのか、渋々了承してくれた菜子ちゃんは優しい。お金はしっかりと辞退された。
シフトはもう終わる時間だからあがっていいよと店長が声を掛けてくれて、すぐに菜子ちゃんのいる部屋に行くことが出来た。
「光、ホントに一曲だけだからね?もう夜遅いんだから聴いたら帰るんだよ」
「うんうん、分かってる」
イントロが流れる。この曲は、死んだ恋人を想うしっとりとしたバラードで、私の好きな曲だった。
「前にこの曲、光が好きって言ってたから」
マイクを握った菜子ちゃんは「私も好きなの」とちょっと笑って、歌い出した。
もっとステージで、沢山の観客の前で、歌う菜子ちゃんを見ていたかった。でもそんなの菜子ちゃんが一番思っていたに決まってる。
カラオケルームは狭くて、観客は私だけ。いや、元々観客は居なかった。どういう思いでカラオケ店に来たのか、知る権利は私には無い。
最後の一音まで丁寧に歌い切った菜子ちゃんは、マイクのボタンをカチッとオフにした。
やっぱり菜子ちゃんはすごかった。
「アンコール、アンコール」
「絶対言うと思った……」
昔から2人でカラオケに行ったらそうだった。お決まりのノリって菜子ちゃんは思ってるけど、いつだって私はその時まだ聴きたいと思ったから言ってるだけだ。
「ね、ね。アンコールだからオマケでもう一曲」
「ばか」
とすん、と私の横に座った菜子ちゃんが私に全体重を預けて寄りかかってきた。多分結局のところ、また菜子ちゃんは歌ってくれる。菜子ちゃんは優しくて、私はずるいから。
この言葉が呪いになってるのか、救いになってるのか、はたまた特に重みは無いのか。菜子ちゃんの表情からは読み取れない。
でも例えばこれが呪いの言葉だとしても私は歌を求めるだろう。菜子ちゃんを苦しめるとしてもだ。
私がアンコールを待ち望んでるって、貴方の歌が好きだって、知っていて。
誰よりも透き通って聞こえる
僕だけの音楽
「君の奏でる音楽」
秋の落ち葉を
踏む音
夏の雨上がりの蝉の音
冬の雪の上を歩く音
春の風の音
学校のチャイムの音
今気づいた。
どんな音にも
君がいた
軽く歌い出されたその一節だけで。
あたりの静寂に色がつく。
君の奏でる音楽。
「きのうの南陽台で」
大人2人、子ども3人、小犬一匹
歩幅も、靴で地面を叩く強さも、様々で
どんどんどん ちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃ
どーんどーん てんてんてんてん
ぺたぺたぺたぺた とっとっとっとっ
湿った風も頬をなでる ふお〜 ずぉー
僕らのすぐ横をすぎる車 ぬいーん
鶏モモガーリック んじゅじゅわ〜
ポップコーン んぺぺぺん
冷たいビール びしゅっ
冷たいハイボール じじびぎじじにじ〜
ちょっと眠くなったな グオー
君の奏でる音楽が聞きたい。
どんな音になるのか、、。
想像するだけで感性が広がる
一人、一人違う音、そして自分自身。
さあ、一緒に音楽を奏でよう。
m
『君の奏でる音楽』
──あぁだるい。
イヤホンから流れる軽快な音楽を聴きながら、その心にはドロドロとした惰性が覆っていた。
だるい。何もしたくない。面倒臭い。
だるい。
だるい!
かったるいっ!
仕舞いには怒りさえ湧いてくる始末。何がなにやら自分でも分からない。
ウゥ〜と呻くもおさまらない。
イヤホンからは未だに空気の読めない音楽が流れている。
タッタカタカタン♪タッタッタッ♪
タタッタタンタン♪タッタカタン♪
両手を頭に持ってきて、ズズっと前髪を掻き上げる。頭皮も一緒に持ち上がり、目付きが少し鋭くなった。
少し気になって立て掛けられた鏡をみれば、そこには酷い顔をしたブスが一人、変顔晒してこちらを見ていた。
──あぁ泣きたい。
理由はないが情けない。
なんかもう生きたくない。
死にたいわけじゃない。
生きたくない。
生きたくない。
仕方が無い。
タッタカタカタン♪タッタッタッ♪
タタッタタンタン♪タッタカタン♪
軽快なBGMが流れる中で、思考がクルクル踊り出す。鈍くて重い思考のダンス。
ワン・ツー・ワン・ツー
ドン! ドン! ドンッ!
……醜悪すぎて観てられない。
チクタクチクタク時計が進む。
今日も私は──
「……何してたっけ?」
君の奏でる音楽に惚れました。
力強く、そして優しく鳴るギターの調べ。その音楽に、君の美しい歌声も混じり合って、私はとても心地よく穏やかな気持ちになれました。
流れる旋律は川のように、低く高く響く音は飛び跳ねる魚のように。歌声は川を撫でるように吹く風となって駆け抜けていく。そんな情景が思い浮かんで、私はどこか別の地にいるような気分になります。
その時間はとても幸せで、そんな世界を見せてくれる君に、溢れんばかりの感謝を届けたい。この胸の奥に燻っている気持ちを伝えることはないけれど、ただ一言、ありがとうとだけ伝えたいです。
音楽を紡ぐ君へ
いつも素敵な時間をありがとう。
『君の奏でる音楽』
君の奏でる音楽は
老若男女が楽しくなる
君は天才だね
楽器を演奏する君は
誰よりも綺麗で輝いていて
演奏している姿を見られてよかった。
また君の奏でる音楽で
みんなを楽しませて
─────『君の奏でる音楽』
私オーケストラ部の飛花(あすか)バイオリンをやっていて中2先輩たちをがんばって背なかを追っているけどなかなか追いつかないでも、今日嬉しい事が1つ「君の奏でる音楽ってキレイだね」先輩からの一言の言葉だった。 うれしい!
ゆらゆら
さらさら
ひらひら
ぷちぷち
ざあざあ
きりきり
くるくる
こつこつ
君の奏でる音楽って すてきだね
何か一つくらいくれたっていいじゃないか
同じ言葉でも君が音にのせればみんな褒めそやす
その口で、その手足で、空気を震わせただけなのに
誰も彼もがたちまち虜になっていく
天地がひっくり返っても追いつけないほどの才
僕にもそれがあったならよかったのに
【題:君の奏でる音楽】