『君の奏でる音楽』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
無造作に与えられた均等な愛情が
内蔵やそこらじゅうをくぐり抜けて心臓にたどりついた後
ここに佇んで、ひとかけらの侘しさを交ぜているような気がしている
それを恨むことすら疎むことすら出来ずに
音という音が乾いた臓器からせりあがって喉あたりで震えて口あたりで止まる
何故だかちいさく啼いたまま身動きのとれず熱に浮かされた蝉が頭を過った
ただ理性も知性もない救いようのない熱を腹立たしく思う
君が書く詞も君が作る曲も
全部わたしのためのものじゃなかったの?
大好きな君の奏でる音楽が
大嫌いになったのはいつからだろう
貴方の奏でる言葉は
心地よい
音楽を聴いてるみたい
優しくて
強く 響く
貴方の奏でる音楽を
聴きながら眠りたい
お題:君の奏でる音楽
君の奏でる音楽
いつからだ?
僕の音と似てきたね
それとも、僕が似てきたのかな?
君がいたから、僕は音楽に触れた
この世界に入れてくれた
色のない世界を彩ってくれた
相棒
これからもよろしく
……なんで涙出てんだろ……笑えてくるな
君の考える音楽は空想世界に入り込みたくなるような音色だ。
キッチンで鼻歌を歌いながら
手をせっせと動かす君を遠くから眺める
ご機嫌なようで、君の奏でる音楽はいつもより
アップテンポ
君のせいで名前も知らないのに鼻歌を歌える曲が
どんどん増えていく
何の曲か聞いて、君の鼻歌セットリストでも
作ってみようか
「ねぇ、それなんの曲?」
「ん?自分で作った」
無邪気な君の答えについ笑いがこぼれる
なんて素敵なんだろうか、
今までの曲もこれからの曲も歌えるのは君と僕だけ
いつか2人で歌って、録音して、
思い出としてCDという形に残してみよう
きっと何よりも素敵な宝物になる
平穏な毎日の記録として
音楽室…
放課後いつもピアノを弾いている君
ピアノを弾いている時の
優しくて柔らかい笑顔に惚れたんだ
君の奏でる音楽
君が吹奏楽部に入る
そう言って部活に入り
楽器も決まり
頑張ってる
来年のコンクール頑張ってね
長女ちゃん
今何してるんだろう
もう半年会ってないんだね、、
先生は変わらずそのままでいてね
【君の奏でる音楽】
最高でしかない
君の奏でる音楽
家族で食事中の話題で、楽器の演奏の話になった。
学生時代吹奏楽部にいた私は、楽器の演奏というと皆で合わせるというイメージだが、娘は一人で演奏する事をイメージするらしい。
何でも一人で行動する娘らしい発想だと思った。
人はそれぞれ違った音楽を奏でている。
ロックだったり、バラードだったり、演歌だったり。
それぞれの音を合わせた時、綺麗な和音になるのか、不協和音になるのか。
合わせたときに心地よい音楽が奏でられれば相性が良く、耳障りな雑音なら相性が悪いのだろう。
私と夫は心地よい音楽を奏でられているのだろうか?
ぴったりと合っているとは言えないかもしれないが、何とか曲にはなっている気がする。
良く耳を澄ませていないとずれてしまいそうなので、合わせる努力は必要なのかもしれないけれど。
そう考えると、娘の奏でる音楽に合わせるのは難しい。いつか心地よい音楽を奏でられる人に出会えるといいね。
君の奏でる音楽は君の喉を通して私に届く。
君の心でこしらえられた思いや考え、プライドと信念の合わさったものが貴方の身体を通って喉を通って私に届く。
ちゃんと伝わったから私は貴方に興味が出たんだよ。
君の音に救われた
綺麗で、綺麗で仕方ない
初めて、…泣いて…、
君は傍にいてくれた
ね…起きて、救って、すぐに倒れないで
起きて、
起きてよぉぉぉ!!
お題 君の奏でる音楽
その人の心を表す音楽。
君の音楽が私の音楽と似ている?
どうやら気が合うようだね。
たまに学校の別棟から変わったピアノの音が聴こえる。
放課後、1ヶ月に2回ぐらい。
幼い頃からピアノを学んでいた私は、あの変わった音符たちが不思議でならなかった。
楽しい音。
悲しい音。
怒った音。
寂しい音。
嬉しい音。
モヤモヤした音。
楽譜通りでもない、ひっちゃかめっちゃかな音符の羅列。
私には出せない音。忘れた音。
あの頃には戻れない。
その音は私からこぼれ落ちてしまったの。
いつの間にか手から消えて失くなってしまったの。
ピアノの前に座って音を出してもAIの音と変わらない。
今日も聞こえる。
あぁ、羨ましい。
君の奏でる音楽は不思議だ。
童話、神話、色んな情景が浮かび上がる。
君の音楽を聴いているだけで、世界中を旅しているようだ。
君の新曲が楽しみだ。次はどこへ旅立とうか。
神様は大きらいなのと舌を出しひかりぼっちのぼくの悪魔よ
短歌 君の奏でる音楽
いつも廊下の奥から響いてくる午後3時50分
僕が丁度勉強を終えた時に聞こえてくるピアノの音だ。
ある日僕はこのピアノの音を誰が弾いてるのか気になった。
こっそり見に行ったらそこに居たのは
白髪の制服を着た女の子だった。
でもうちの学校は頭髪に厳しい校則があるため訳が分からなかった。
4時50分。塾があることを思い出した。
帰る途中も塾の講義中も塾終わりもあの子のことが頭から離れなかった。
次の日同じ時間にピアノの音が鳴る音楽室へ向かった。
やはりあの子だった。
僕はあの子に思い切って声をかけた瞬間、
目を開けれないほどの風が吹いた。
目を開けた瞬間に君は風と共に何処かへ行ってしまった。
あれからピアノの音は聞こえない。
僕はまたあの音色を聞きたい。
僕は君が奏でる音楽が大好きであると同時に
君は、僕の耳にピアノの音色を届けた瞬間、
僕という音楽にビックバンを起こさせたのだ。
可愛い笑い声
走り回る足音
テキトーに作った歌
何かを描いてるクレヨンの音
「ママー。」と呼ぶ声
すやすやと眠る音
全てが愛おしい
見逃してしまう時もあるけれど
全て忘れずにいたいと思う
君の奏でる音楽は
どんどん変わっていく
君の成長のしるし
嬉しくもあり寂しくもある
君の奏でる音楽は
わたしの生きる力
なんだか、疲れたなと思いながら、どこかのベンチに缶コーヒー片手に座り込んだ。なんだか、やる気がなくて、でもすぐに家に帰る気分でもなくてただただ、ボーっとしてた。でも、なんか、寂しくなったりして、ふと、スマホで動画配信なんて、みたりしてた。その中に現れたのは、一人の女性で、その女性はピアノを奏でながら、歌を歌っていた
よくある歌ってみた動画ではなく、自作した音楽のようだった。透き通る歌声とピアノ演奏で、よくわからないが、私はただ、ただ涙していた。
こんな世の中で自由を失くしている日々、自分は何のために働き、何のために生きているのか、わからなくなっていた。私はもう、この世からいなくなろうとかそんなことまでは考えてはなかったが、それでもどうしようもなくなることだってあるし、生きるのがしんどくなることだってありまくりで、でも、死ぬなんてできなくて、私は生きてる。心を何度も死なせなから生きてる。泣くこともない日々をただひたすらいきてる。
この動画配信のところには名前なんてなくて、あるのは彼女の、奏でる音楽と歌だけ。それをきいて、私は泣いている。どうしようもなく、泣いている。回りに誰もいないかとか気にしないようにないていた。その歌は、私に語りかけるように紡いでいた
ーーーあれからいくつかの日々をこえた。私は今、こうして、パソコンの前にすわり、考えている。その時、ラジオから流れた歌に懐かしさを感じた。あぁ、この歌はとともに、私はキーボードをたたいた
〈君の奏でる音楽〉