『君に会いたくて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題 君に会いたくて
僕がまだ子供の頃に出会った君。もうあれから二十年が経った。
君は今、どこでどうしているだろう?
山奥で遭難し行方知れずの君を、僕は未だに生きてどこかにいるだろうと探し続けている。
遺品もなにも見つからないのだから、どこかで無事でいるに違いない。
もう諦めろと言われ続けても、僕は諦められない。
今日も山へ探しに行く。なにか見つかるまで退かない。
あの時君は、あの場所から連れ去られたのだから。円筒状の飛行物体に吸い込まれて……
子供だった僕でなくとも、信じられない話だから、誰にも言っていない。
だから僕が君を連れ戻す。どんな姿でも構わない。
君に会いたくてここに来るんだ。
【君に会いたくて】
会いたくても会えない人がいる。
会えないと思うからなおさら思いが募る。
この世にいる人なら何らかの方法を使えば会える可能性があるけど、この世にいない人はどんなに手を尽くしても会えない。
だから余計に会いたい。
それは慕う気持ちが今なおあるからだ。
その一方で
生きているうちに言えなかった文句や不満を言いたくて会いたいと思う相手がいないわけではない。
でもそんなことに時間や労力、感情を使うのはムダなこと。
わかっているけどさんざんな思いをさせられ挙げ句の果てに死んでからまで、その負の遺産に悩まされていると、面と向かって文句の1つも言いたくなるのだ。
しかし、そういう相手を君とは呼ばない。あいつ、お前、とんでもない奴、そんな呼び名が似合うだろう。
だから「君に会いたくて」というのは、私にとって本当に大切な愛おしい唯一無二かけがえのないあなたなのだ。
会って何をするのかと言えば、ただお礼を言いたい、感謝を伝えたい。
生きているときにもその時々に伝えてきたつもりだったけれど、今が最期というときに改めて伝えたかったのだ。
別れは突然である。
だからそんな「君」がいるならば、悔いのないように今から伝えておかなければならないだろう。
でも、あらたまって
「本当にありがとう」なんて言ったら、今、この世に生きている君はきっと「ギョッ」として訝しげに私を見るに違いない。
伝えるというのはなかなか難しいものだ。
私は今日も学校へ行く。一瞬でも貴方の視界に入るために、貴方の世界に入るために。私は他に何もしない。学校に行って普通の女の子として1日を終える。周りからみたら静かでおとなしい子。貴方から見ても。今日は貴方から話しかけられるのかな。名前を読んでほしい。それでも私は平然を装う。今日は貴方の誕生日。今日私は思いを伝える。叶うことのない恋でも、少しの期待を持ちながら。
私と貴方の白い息がキスをする。私は言った。
----------- 先生、好きです。
私の前には悲しそうに笑う貴方がいた。
【君に会いたくて】※フラアサ
もう二週間も会ってない。流石に我慢の限界である。
アーサーはベッドに身を投げ、メッセージアプリを開いた。一番上に固定されているフランシスのボックスを開くと、今までのやりとりが画面上に表れる。やりとりをしたのは三日前。
別に二週間会わなかったのが初めてじゃない。もっと長いこと、例えば三ヶ月ぐらい会わないことだってあったような気がする。でも、この関係を恋人という名前で呼ぶようになってから、しかも、特に忙しい時期でもないのに!こんなに会わなかったのは初めてだし、何より忙しい時期でないというのがアーサーは気にくわなかった。
国という特殊すぎる立場上、多忙なのは当然のことである。だから顔を合わせられない時期があることなど、同じく国であるアーサーは身をもって承知していた。なら、それなら、恋人なら、忙しなくないときには会いに来るのが筋ってもんだろう。
君に会いたくて
といえば、人格ラヂヲの曲を思い出す。
逢~いた~くて~♪というサビの曲。なつかしい。
雨か雪か
鈍色の空写す
窓辺にて
ふいにつぶやく
君に会いたくて
周囲の声を無視してただひたすらに
走り続ける……
どうなっててもいい。
とりあえず君に会って無事を確かめたい
後で怒られようがどやされようが
そんなの関係ない……
走って走って
扉の前に来る
君がいる部屋の扉を開けようとして
あかないことに気づく……
「あれ……あかない!!なんで」
上下に揺らしてもあかなかった。
すると
扉が開いて君は笑いながら言った……
「そりゃ。あかないよ。この扉
横に開けるんだよ(笑)」
いつものようにそこには笑顔で笑ってる君がいた。
「会いたかった……」
もう、離さないよ……
そんなことを思いながら
君を抱きしめた……
「君に会いたくて」
君の好きなものを見つけるたびに
君の笑顔が浮かんでくる
嬉しいことが起こるたびに
君に話したくてたまらなくなる
君も同じ気持ちでいてくれてる、って
そう感じてしまうのは私の自惚れかな
君の好きな花を買って、君の好きな料理を作って。
「そっちはどう?」
『そろそろだよ』
スマホ越しのあなたの声に嬉しくなる。
私はベランダに出る。季節外れの電飾で飾り立ててピカピカ光らせている。一月なのにMerry Christmasなんてちょっと変だけど、これしかなかったから仕方ない。とにかく光れば良いのだ。君に見えるように。
私はスマホのライトを点けて夜空に向かって振る。あんな遠くからじゃ見えるはずない、分かっていても、ここにいるよと伝わるように。
まだかな、寒いな、なんて思っていると。
「あっ!」
澄んだ藍色の空に、ダイヤモンドのように光り輝く流れ星。
あれは国際宇宙ステーション。あそこに私の夫がいる。
「久彦!」
私はここで帰りを待ってからね。
君の名前は白い息になって空へ溶けていく。
【お題:君に会いたくて】
19時には帰宅する。
残業はしない。
20時には君の配信が始まるから。
駅の構内を足早に駆ける。
音声だけならイヤホンで聴き取ることは出来るが、君は特別だから。
雑踏の中で君の配信を聴くことは、なるべくならしたくない。吊り革に掴まりながらではコメントも打ちづらい。停車駅を乗り過ごさないよう、注意もしなけりゃならない。
僕は君の顔も年齢も知らない。
スマホの画面に映るのは仮初のアバターだけ。
けれど、その非現実世界が僕にとってのリアル。
フラットな日常の、唯一の起伏。
君に会いたくて、君の声が聞きたくて、今日も僕はアプリを開く。
>>>
私にとってのリアルはハガキ大の平面空間に集約されている。
怠惰な学生時代のツケか、私は就活に失敗し続けた。
気付けば卒業後2年間、派遣社員として働き続けている。
友人達は皆、正社員という肩書きを持って働いている。
現状を話したくなさ過ぎて、古い友人とは疎遠になった。
別に良いじゃない、とある人は言う。
派遣社員だって別にさ。
若いんだし、大丈夫よ、とかなんとか。
無責任な慰めに対し、私は意味のない笑みを返す。
流行りのソーシャルゲームも出会い系も飽きてしまった。
そんな時、私は配信アプリに出会う。
そこでは容姿を晒さなくても素性を明かさなくても、顔の見えない誰かが私を受け止めてくれた。
告知さえすれば20時の配信時間に、必ず誰かが私を訪ねてくれる。
優しい嘘に満ち溢れた、箱庭の様な空間だ。
目を背けたい日常の、唯一の平穏。
みんなに会いたくて、みんなに見て欲しくて、今日も私はアプリを開く。
君に会いたい。
まだ会ったことのない、
いるかもわからない、
僕が堂々と好きと言える人に、
僕のことを心から好きと言ってくれる人に、
いつか、会えるといいな。
あの子にまた逢いたくて
同じくらいの時間この前見かけた道を通る
曲がり角からふいにあの子が現れた
その真っ白なフワフワの子は
この前と同じように元気そうで
機嫌良さそうにいそいそ歩いて
風や匂いや感じるものすべてに嬉しそう
あの子にまた逢えて嬉しかった
君に会いたくて
百夜をば一夜にちぢめ
一夜をば
このたまゆらにちぢめたる恋
―吉井勇―
祇園の花街文化を愛した歌人、吉井勇の短歌です。
思うように会えない恋をこんなに鮮やかに詠んだ歌があるでしょうか。
初めて知った時、息を呑んで、何度も何度も読み返しました。あれから何十年経っても胸に刺さっています。
震えるほど君に会いたくて、駆け出す夜。
#151
◯君に会いたくて◯
ぽこん。ぽこん。
君がお腹に宿って、もう少しで10ヶ月。
今日も元気だよって教えてくれる愛しいサイン。
“ママとお喋りでもする?”
ぽこん。
タイミングよく君がお腹を蹴る。
お返事してくれて、ありがとう。
“君はね、ママとパパの人生一番の宝物なの”
愛しくて、大切で、幸せ。
君が私達を選んでくれた、親にさせてくれた。
“君に会いたくて、ママとパパ待ってるからね”
何があっても君を守るって決めてるの。
会えるまで、あと少し。
初めて見かけたときからすこし不安定なところがあってヒヤヒヤすることも少なくなかったけど、それでも光と希望で満ち溢れていた。
あなたのつくりだす独創的な世界が大好きで、それと同時におなじクリエイターとして尊敬していた。今でも、ふとした瞬間に誕生日プレゼントと称して送られたイラストを見返しては元気を貰う。
だけど、……ああ、あなたは私を置いていった。
ある夏から弱音を吐くことが増えて、八月の中旬、帰らぬ人となってしまった。
知らせを受けた時、私は泣けなかった。やるせない気持ちでいっぱいで、おめでとうと言うべきか、どうしてと言うべきかわからなくて。
ただ、津波のように寂しさと哀しみが押し寄せたことだけをハッキリと覚えている。
あの感情ですら、今では風化してしまって、あなたとのやり取りも思い出せない。見返そうにもあなたのお姉さんが、あなたの願い通りにアカウントを消してしまったからそれも出来ない。
だんだんと私の中であなたが風化していく。
その事実が、私はつらい。
私はあなたの顔も名前も知らない。端から見ればきっと赤の他人も同然だけど。
今、どうしようもなくあなたに会いたい。
▶君に会いたくて #55
折りたたみくしを胸ポケットにしまうとき、ただひとつ、ぱちん、とひびき、拍動がくしに絡みつく、まぬけな音に春のぬくもり
ありがとね、せにきみをみるうしろそで ひかれたきがしてふりむくぼくに
「ありがとね」。背に君を見る後ろ袖引かれた気がして振り向く僕に
あめのみ
君に会いたくて
ただ進み続ける
会えない
なぜ
おかしい
ただ
君に会いたくて……
けど抜け出せない
この場所に
私は学校に行けないくらい辛い。でも、あなたに会いたくて。あなたの近くに居たくて。あなたは私に幾ばくか遠くて、手の届かないすぐそばにいる。そんなあなたに会いに学校へ行く。学校はとっても辛いけど、あなたに会えば更に辛くなる。それでもあなたに会いたくて。あなたの近くに居たくて。
君と話すのが楽しくて、君と一緒に過ごす時間が僕にとっての宝物で…。君ともっと話したい、遊びたい、一緒にいたい、毎日の小さな幸せを君と噛み締めたい。
君に、会いたい。
だから、君を僕のお家に招待することにした。
僕の自慢の歌で君を呼んで。
君の手を掴んで、僕の、お家に。
最初は喜んでたけど、僕のお家があとちょっとのところで手を振り払われた。なんで?
そのまま君は上に上がろうとするから僕の自慢の尾びれで暴れる君を捕まえた。さっきまで楽しそうにしてたのに、なんでだろう?
僕のお家はもっともっと下にあるんだから、君にはもっと頑張ってもらわないと!
……あれ、急に大人しくなった。
なんでか分かんないけど、これでようやっと僕のお家まで行けそうだ!
《君に会いたくて》
遠距離の僕ら
中々会えなくて虚しく思う
少しの時間でも君に会いたいの
距離的に難しくて会えない僕ら
その問題があるから僕らは苦しいんだ、そう思った
だから僕は君の近くに引っ越すことにした
次の日君の家へ会いにいった
“ごめん、我慢できなくて会いたくて引っ越してきちゃった”