『君に会いたくて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君に会いたくて
星々を見て語りかける
今あなたは幸せの中にいるのか
悲しみに溺れていないのか
いつも彼らにあなたを導くよう願っている
星が降ったらまるで
夜空があなたが泣いているのを教えているかのようで
少し心配になる
本当はそばに居て大丈夫だよと抱きしめてあげたいけれど
それは無理だからせめてもと
月に祈る
あなたを私の代わりに優しさで包んでくれるように
そしてまた笑顔が溢れるように
たとえ私がそばに居なくて
「君に会いたくて」
過去を振り返り
会ってみたい人を思い浮かべてみた
昔の友や彼女が浮かんだが
本当に会いたいのかと
自問自答してみると
会ってはみたいが
もう一度付き合いたい訳でもなく
もう一度あの頃のように弾けたい訳でもない
そう思うと会いたい事に疑問を感じる
本当にそこそこ生きてきているのに
会いたい人はいない訳がないと
思っていたら ふっと降りてきた❢
叶わぬもとの思っていたが
もし会えるなら母に会いたい
自分が5歳の時に天国へ行ってしまった母に
写真の姿しか思い出せない母に
「君に会いたくて」…
【小説 君に会いたい】
我ながらバカみたいだ。
お気に入りの服を着て、一番似合う化粧を施して、ラメは多めに、背の高い彼の隣もしっかり歩けるようにいつもより高いブーツを履くの。
髪は朝早くから起きて美容室に行って、綺麗なカラーコンタクトで気分を上げて、貴方はどんな格好でくるのかな。どんな話をしようかな。なんて考えながら電車に揺られるの。
待ち合わせ場所で貴方を見つけて、かっこいい立ち姿に見惚れて、手鏡で自分の容姿を見直してから。
お待たせって精一杯の笑顔で君に駆け寄るの。
そうすれば貴方はいってくれるよね。
「待ってないよ。今日もかわいいね。」
ありがとうって笑って、私たちはいつも通り、『友達として』一緒に過ごすの。
私がどんなオシャレをしても、どんだけ君に話しかけても。周りにバレるほどの好意をあなたにむけていても。貴方は一度だって気づいてくれないよね。
それどころか、私にむけたことがないほどの満面の笑みで振り返って
「これ、あの子に似合うかな?」
なんて聞いてくるよね。うん。似合うと思うよって私は頷いて、貴方はやっぱりって心底愛おしそうにその子に似合いそうなものを大事に抱えて会計に行くの。
その後ろ姿を見つめる私の顔を、貴方はみたことがないでしょうね。
ねえ、バカみたいでしょ。滑稽でしょ。
こんなに無謀な恋を、何年も続けてるの。
もう、嫌になっちゃうよね。
でもね、あの人がたまに私に見せる言動が、いつも私の心を揺さぶるの。
「ねえ!待っててよ!?僕君のこと一番信用してるんだから!」
「あーやっぱりゲームじゃ君には敵わないなあ。」
貴方の言葉で一喜一憂する私を、友達はいつも叱責するんだ。そんな恋やめて、次にいきなよって。
次に行こうって毎回思ってるよ。会うたびに、今回で最後にしよう。どうせ叶わないのならいっそ捨ててしまおうって。
そうなんだけどね、あの人ずるいんだ。
いざもう二度と会いたくないって伝えようとすると、途端に悲しそうな瞳で言うの。
「僕たち、友達でしょ?」
あの人は自分がどれだけ残酷なことを言ってるのかわかってないんだろうね。
でもそんな言葉に当たり前でしょって返してしまう私も大概なのかも。
結局はね、どんなに心を殺しても、傷ついても。あの人に会いたいんだ。あの人の隣で、あの人が語る思い人の話を静かに聞くの。時に明るく、時には悲しそうに、頬を染めたり、照れくさそうだったり、焦ってたり困ってたり。そう言うコロコロと変わるあの人の表情が好きで、同時にそんな表情を引き出してしまうあの子が妬ましい。
ねえ、知ってた?あの人会計を終わらせると、いつも楽しそうに笑って、あの子のリアクションが楽しみだなんて言うんだよ。キラキラと光る瞳が宝石のようで、幸せそうで。
ああ、この人が幸せならいいかもなあなんて、ふざけたことを思ってしまうの。その表情を、隣でずっとみてたいなともね。
でもまあやっぱり、あの人との予定が終わると、泣いてしまうんだけどね。
それでも次の約束を取り付けてしまう私は、きっともう手遅れなんだろうね。
君に会いたくて 君に会いたくて、私は今から飛び降ります。
#4 君に会いたくて
お互い恋人がいる。
ただの仕事仲間、
だったー。
会社の飲み会。
もちろん君もいる。
その日、一度だけ一線を越えた。
それからというもの、君はボクにこう言うんだ。
「また飲みに行こうよ」
なんだかその言葉が妙に嬉しかった。
また君にプライベートで会えることが。
なんだかちょっぴりね。
別に今の恋人に不満はない。
だけれど、ボクはまた、君にメッセージを送る。
「今何してる?」
別に今の恋人に不満はない。
ただ、ちょっと。
ちょっとだけ。
君に会いたくなっただけ。
君に会いたくて
久しぶりのクラス会…仲良しの届いた誘いに、ふっと浮かんだのは、あの頃、秘かに想いを寄せていた君の顔…もともと人見知りで、クラスでも浮いていた私は、イジられるか、無視されるかのどちらかで…でも、そんな私にも、何時も普通に接してくれたね…優しい君の笑顔が迚も眩しくて、ちょっとだけ期待していた…勿論、あり得ないって解っていたけれど…結局、何も云えない儘に、卒業して君とは、逢えなくなったけれど…このクラス会で、もしも君と会える事が出来るなら…
いつもみる朝の情報番組は既に終わってしまった。
急いで髪をセットしたからかアイロンで火傷した。
それもこれも不運なこと全部めざましがいつもの時間にならなかったせいだ。
いつも早めの行動を心がけているがこういうのはどうしようもない。
もしかしたら、あの子、先に行っちゃったかな、なんて約束もしていないのに女々しく考えてしまう。
約束はしていないけれど、途中で彼女が後ろから走ってきてそれをおはよう、と返すのが俺の日常になってしまった
「…はあ、ツイてない」
彼女と一緒に学校へまで歩くあの道、結構気に入ってたのになぁ
思わずため息をついたら、その拍子にドアの角に足をぶつけたので今日はとことんツイてなさそう。
いつも通りあの道をあるく。
あの子がいたらなぁ、なんて考えて直ぐにこんな寒いなか待たせていたら風邪ひいちゃいそう、と直ぐに心配が勝った。
もし俺なんかを待っててくれたら可哀想でしかたない。
そう思うと自然と歩くスピードが早くなる。
…気の所為じゃない。
あそこにいるのって…もしかして、
「あ、先生っ!…よかったぁ、先行っちゃったかと」
いつもの場所にやっぱり彼女はいた。
惜しげも無く晒された白い脚が寒さからかほんのり赤く染まっている。
「貴方…ずっと待っててくれたの?約束、してないのに」
「約束はしてないですけど、もし同じ状況で先生がここで待ってくれたら私嬉しくて死んじゃうなぁ、って思って。朝から先生に会えたら幸せですし!…ぁ、…でも先生は嬉しくない、か。迷惑、でしたか…?」
きゅるっと上目遣い。あぁ、可愛い。可愛くないわけが。
迷惑なんて、とんでもない。君がもしかして待ってくれてたり、なんて淡い期待を抱いて早歩きになった俺も大概だ
「…ううん、迷惑じゃないよ。待っててくれてありがとうね、」
首元のマフラーを掴んでいた白い手にそっと触れる。
指先まで氷のように冷たい。可哀想だ。
カイロでも持ってくればよかった。
「…せんせ、?」
「……冷たい。ねえ、約束しようよ。毎朝8時にここでさ、待ち合わせするの。休む日はLINEでも電話でも」
「せんせいいの…?」
「貴方がいいなら。約束ね、」
俺と彼女の小指がきゅっと絡まって何度が上下した。
この約束をした今俺は寝坊する気がしない。
2024.1.19『君に会いたくて』
君に会いたくて僕は走り出す。君を殺したくて君を愛したくてその輝きが欲しくて会いたくて、会いたくてたまらならない。
そんな僕を僕は愛してやまない。
お題『君に会いたくて』より
きづいたら
みつけられなくなってた
にじはひかりのはんしゃ
あいもみえてないだけかも
いつかきづくときがくる
たりないぼくたち
くもりぞらでもそこにあるけど
てをのばしてもふれられない
流行りの病がどんなふうに辛いのか彼女は話した。それは一方通行の語り口で、傾けられた耳は疑いにそばだった。
「ただのかまってちゃん……」
どこか腑に落ちないふうに、僕は首をかしげる。なぜ彼女はこんな投稿をしたのか。
「べつに心配してなんて言ってない」
「なら、どうしてこんな真似を」
「発信することで、辛いときに誰かが救いの手を差し伸べてくれるかも」
なるほど病気の報告をソーシャルネットワークでするのはかまってちゃんがすることのようで、実際には益のあることかもしれない。
「君の言うとおりだ。ごめん」
彼女の家のドアノブにかけられたコンビニの袋を、僕は熱い瞼に浮かべた。気をかけた彼女の友達が持ってきてくれたものだ。
「あなたは大丈夫?」
瞼を開く。熱い涙が頬をつたう。
僕はひとりだ。たったひとりきりだ。病に伏せているという投稿をしなかったのは、やったとて救いの手どころか温かみのある言葉ひとつ届かないから。
でも……
「僕は」
"君に会いたくて"
早朝の散歩から帰ってきて、裏口の扉を閉め錠を下ろす。カチャ、と乾いた音が響くと「みゃ〜」とジャンパーの中のハナが鳴いた。
そのまま居室へと向かい、ハナをジャンパーから出して水で満たされた皿の前に下ろす。
「ほら、水飲め」
それから間もなく、ピチャピチャ、と音が聞こえた。
一緒に早朝の散歩をするようになってから、帰宅してすぐ水を飲ませている。因みに水は、散歩に向かう前に水を水用の皿に入れて、ご飯と同じ場所に置いてからジャンパーを着てハナを中に入れて出ている。
するとハナの身体がピクリと動いた。視線は正面玄関の方を向いている。
その後すぐに、タタタ、と居室を出て廊下を曲がって行ってしまった。それは来客が来た時と似た反応だった。
──こんな朝早くに誰だ?
遅れて正面玄関に向かう。廊下の突き当たりにハナが立ち止まって廊下を曲がって消えて、その数秒後に声がして、その声に「みゃあ」と鳴いて挨拶をした。
少し距離がある上に閉ざされた扉の向こうからの声。普通の人なら《誰か》までは特定するのは難しい。けれど俺は《誰か》すぐに分かった。
早足になるのを何とか抑えてたどり着き、正面玄関の錠を外して扉を開ける。
「どうした、朝っぱらに」
「朝早くに済まない」
飛彩は申し訳なさそうな声色で謝ってきた。
「別にいい。……で、急な調べもんの依頼か?」
いつもの調子で問う。
──まさかこんな朝早くに会えるなんて……っ。
と声が聞こえた時から思っていたし今でも昂っているが、表に出さぬよう必死に取り繕う。
ふと飛彩の足元を見ると、ハナが飛彩の足に擦り寄っている。飛彩は「やめろ」と困った声色でハナの頭を撫でている。だが頬を擦り付けるのを止める気配が全くない。そんなハナを黙って見つめる。
「……」
──ずるい。俺だって、そうしたいのに……。
そうは思うが、早朝な上に飛彩の身なりは明らかに出勤前で、そもそも二人きりでもそんなに分かり易く甘えた事をした事も無いので、実際にはできるはずもなく。嫉妬心で黒い感情が渦巻いているのを、何とか抑え込む為に目を閉じる。
──まさか猫相手に嫉妬する日が来るとは。結構嫉妬深いのかもしれない。
自分を落ち着かせる為、バレないように静かに大きく息を吐く。
「いや、そうではなく……。ただ予定より早く支度が済んでしまって。貴方に会ってから出勤しようと……」
そう言い切って再び足元のハナに「やめてくれ」とハナの頭を撫でる。
──……ん?今、なん……。
一瞬少しパニックになる。落ち着いて先程の言葉を反芻する。
すると、みるみるうちに自身の耳が熱くなっていった。こういう時程『髪に覆われてて良かった』と思う事は無い。
「そうか」
恥ずかしさで震えそうになるのを必死に抑えて短く答える。
正直、さっきから開いた扉から入ってくる風に若干震えていた。だが今は、先程の言葉のせいで熱くなった耳を撫でる風が逆に有難い。
「では、そろそろ行く。……会えて良かった」
柔らかな笑みを浮かべながら言う。
「お……」
思わず素っ頓狂な声を漏らす。
──心臓に悪い……っ!
そんな声を出した俺に、首を傾げながら不思議そうな顔で見てくる。恥ずかしさに見てられなくて、咄嗟に顔を逸らす。
「おう、そうか。……なら早く行ってこい」
我ながら無愛想極まりない言葉を発する。素直じゃない自分に嫌気が差してくる。
「あぁ。行ってくる」
そう言って身を翻して、歩いていく。その後ろ姿を見送りながら『あぁもう、俺の馬鹿』と心の中で自分への文句を言い放つ。
曲がって物陰で見えなくなる前に立ち止まってこちらを振り向き、手を振ってきた。
──そういうの、俺なんかじゃなくて女にやれ……。
そう思いながらも口には出さないのは、結構重症だ。そんな自分に呆れながら、控えめに片手を上げて振り返す。
ふっ、と笑いかけて物陰に消えていった。
扉を閉めて、ハナが中にいる事を確かめる錠を下ろして早足で居室に入り、ベッドに飛び込んで枕を抱いて顔を埋める。
──なんだあれ。なんだあれ……っ!
思わず出た、呻きに似た声が枕でくぐもった声になる。
──あんな……ずるい……。何もかも……。
「……もう」
まだ朝食前で、朝食の準備をしようと思っていたが、胸がいっぱいで何も食べる気が起きない。
「みゃあ」
「……」
ハナの鳴き声で我に返る。
──ハナの朝ご飯の用意するだけでいいか……。
枕を離しベッドから降りて、ふらふらと台所に向かった。
君に会いたい。
他の誰よりも、君に会いたいんだ。
出会いは最悪だった。
わたしのことは睨んでくるし、変なこと言ってくるし。あの頃の君は本当に何がしたいのか、何がしたかったのか、わからなかった。
でも、君のことをもっと知りたいと思った。
だから、君を追い続けた。
どこに行っても、君を追い続けた。
わたしはただ、君のことを追い続けたかった。
行方知らずの今。
君はどこにいるの?
君の声を聞きたい。
君の姿を見ていたい。
君を感じたい―。
君に会いたいよ……
君に会いたくて
君に会いたくて待っていた。
君に見つからないように。
こちらからは見える場所でひっそりと。
昨日と違う人と歩いてたね。
3回手を繋いだ。
君は騙されているんだ。
僕にしなよ。
今日も僕は君に会いたくて遠くから見てるよ。
❤️🐭🐮🐯🐰🐲🐍🐴🐏🐵🐔🐶🐗❤️
300字小説
愛の力
君に会いたかった。恒星間通信の画面越しでもなく、VRのアバターでもなく、直接、君に会って声を聞き、触れたかった。しかし、君と僕の間には何百光年という距離がある。
だから。
通信や映像では確立していた技術を人の移動にも広げる。きっと、君に会う。その一存で僕はひたすら研究を進め検証に励んだ。
「……愛の力って偉大よねぇ」
惚気けるおばあちゃんに思わず、息をつく。
「いくら、おじいちゃんがワープ航法を生み出したからって、そんな恥ずかしい冗談を……」
肩竦める私の脇をすり抜け
「あなた!」
庭から入ってきたおじいちゃんの腕に、おばあちゃんが抱きつく。
チャーミングな笑顔におじいちゃんがデレまくる。私は思わず空を仰いだ。
お題「君に会いたくて」
無理に笑わなくていいよ。
君は、いつもニコニコしてるね。
素で、いつもニコニコできる人なんていないのだよ。
ずっと笑えてる人は、感情がない人だよ。
意味もなく笑うなんて怖いでしょ?
気を使わないで。
君は幸せ
幸せだけど、幸せじゃないのかな。
うん。分かるよ。
そこの君、無理しないで。
みんな
本当の君に会いたいよ。
#君に会いたくて
「君に会いたくて」
君がわたしの前から消えた
昨年の8月4日
19歳の年齢で
医者は匙を投げた
君に もう一度 会いたくて
君と初めて会った ここへ来た
君の残した髭とともに
子どもの産めないわたしにとって
唯一 母性を感じる存在だった
君は猫𓃠だけど
かの子
懐かしい匂いはもうしなくって、血の臭いだけがした。あと、微かに硝煙の臭い。
身体の損壊の凄惨さとは裏腹に、彼の顔は酷く穏やかだった。まるで総て終わったと言いたげな。満ち足りているかのような。
どうして、そんなに満足げな表情をしているの、あなたは……あなたはまだ、志半ばで、したいことだって、たくさん、たくさんあったでしょう?
問うても返事は返ってこない。ぼろ布のような彼の衣服が一点濃ゆくなった。また一点。ぽたり、ぽたり。拭っても、拭っても、溢れてくるものはひっこまなかった。
多くの死体が並べている道路の傍で、死体を運搬していた作業員が一息ついていた。彼はおや、と言って、彼の亡骸を指差す。
「この兄ちゃん、苦しそうな顔して事切れとったのに、なんや、穏やかな顔しとるやんけ」
最後にあんたに会えたからやな、彼は私の肩をポンと優しく叩いた。
君に会いたくて、戻って来たんだ。
彼がそう言っているような気がした。もう生きてはいないのだけれど。それでも、最後に会えた。会えたのだから。私の無事を確認して、安堵したのだろう。そう思いたい。信じたい。
彼の顔の泥を払って優しく頬を撫でる。涙が止まらなくなって、やがてはそれは慟哭になった。
なんとなく仕事がだるい時、
勤務表を見て
仲のいい人が出勤かどうか、
確かめるときがある。
その人が休みでもちゃんと出勤するけど、
モチベは下がる。
なんかそういう時ってないかな?
君に会いたくて、君がよく行っていたバーに
今日でもう5日連続で行っている。
しかし、君は現れない。
酒に酔う事しか出来なかった。
君に会いたくて、君が好きだったケーキを
買って家で待っていてもう4日目になっている。
しかし、君は現れない。
ケーキを食べても吐いてしまう。
気持ちだけが肥えて仕方ない。
君に会いたくて、宛て先の無い君のLINEに
『あいたい。』と送って3日目になった。
しかし、君は現れない。
既読すらつかない。
いつもはすぐに返してくれるはずなのに。
いつから束縛する様になったのか。
君が束縛を嫌うのは、知っているはずなのに。
君に会いたくて、君がこだわっていた骨董品を
わざと落としたのは一昨日の事だった。
しかし、君は現れない。
拾おうとして手から血が出ても、
君はその手を握ってはくれない。
怒ってくれる君もいない。
心配してくれる君も、もう居ない。
君に会いたくて、今日は君が居なくなった場所に来たんだ。
今世で結ばれる事は出来なかったけれど、
きっと来世は、今より君を大切にするからね。
そして僕らはもう一度、あのバーで出会い直すんだ。
了