『君に会いたくて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【君に会いたくて】
「ただいま。カブトムシもらってきたぞ!」
カブトムシが父と共に帰ってきた。
「わぁ~すごい!かっこいいねぇ。」
小学2年生のわたしは飛ぶように喜んだ。
当時のわたしは虫が好きでも嫌いでもなかったが、カブトムシはかっこよくて好きだったのだ。
「よかったね!大切に育てないとね。」
嬉しそうに語りかける母であるが、母は今も昔も虫が苦手だ。
おそらく家にいる間世話をみるのは彼女である。その笑顔は苦笑いであった。
田舎であったため、カブトムシは採ろうと思えば採れた時代だ。
そういえば当時ムシキングというものがあった。
流行ってはいなかった。あったのである。
田舎でよくみる虫を、誰が好んで2次元の写真だけで喜ぶのであろう。
都会であれば需要があったかもしれないが、田舎の子どもたちには本物が身近にいたため、興味をひかれることはなかった。
ムシキングのなかでも弱い扱いを受けている虫たちは、どんな気持ちで生きているのだろうか。
彼らはその事実を知らないまま生きている。
私もヒトキングというものがあったら弱い扱いであろう。他人事ではない。
私は小学2年生当時のわたしに会いたい。
今ひとりで静寂の中の部屋にいる。
どこからかがさがさと聞こえる不気味な音に、不安を抱えている。
あれから時が経ち、私はどうやら母に似たようだ。
虫が苦手になったのだ。
この部屋にいるであろう虫を好意的に受け入れられる私はもうこの世にはいない。
あの当時のわたしがいてくれさえすれば、不気味な音を立てている存在に立ち向かえるだろう。
無惨にもそんな奇跡は訪れないのだ。
私は今から恐怖の一夜を迎える。
貴方を想えば想うほど
無性に会いたくなってしまう
明日早いことは知ってるけど
今日は少しだけ
「君に会いたくて」
許してね。
君に会いたくて
君に会いたくて、今日も朝を迎える
色の無い俺の世界は、
いつしか君色で染まってた。
俺の世界は、君が中心みたいに
君のために、俺は全てを捧げるんだよ
君だから、こんなにも想いが溢れるんだ
君の笑顔が見たくて、
君の心を守りたくて
君が光の下を通れるように、俺が影になるよ
だから、もう消えないで…
「久しぶりだな」
少し冷めた微笑みを浮かべながら君は言った。
高校生の時以来、ずっと会えていなかった、安否すらも知らなかった君の手がかりを拾ったのは数週間前。友人から君らしき人を見たとの情報を得て必死に探った末、今、大好きだった君は僕の目の前にいる。
「君は……ずいぶん変わったね」
「……12年も経てば人は変わるだろう」
そうは言ってもいささか変わり過ぎているように見える。華奢だった身体は硬そうな筋肉に覆われ、長く麗しかった髪はばっさりベリーショートに切られ、綺麗だった笑顔は今や残像すら見当たらない。言葉遣いも明らかに棘があって男性らしくなっている。
「幻滅したかい?あの頃の私じゃなくて」
無表情のまま君が問う。
僕はその問いに、言葉ではなく笑顔を返す。
そんなわけ、無いじゃないか。一体幾つ寂しくて不安な夜を、君がいない夜を越えてきたと思ってるんだ。
君がなんの前触れもなくいきなり高校を中退して引っ越した時から、僕は君に会いたくて会いたくて仕方がなかったんだ。その願いが、今日、やっと叶ったんだ。
「"少し話"をしようよ」
君がどう生きてきたのか聞きたくて、近くの喫茶店を指差す。
「フッ。"長い話"の間違いじゃないか?」
ああ、どれだけ見た目や言葉遣いが変わっても、その柔らかい笑い方は変わってないね。
僕と君は店の中に吸い込まれていった。それぞれ12年分の思い出を抱えて。
「君に会いたくて」
君に会いたくて、いつも探してる。
グルグル歩き回って君を見つけたとき、
何気に見てたら君の姿が目に飛び込んできたとき、
私は本当に嬉しいんだよ。
やっと君に会えた時の喜び。
君には分からないだろうな。
なんてことを図書館でよくやってます。目当ての本を探しに行ってもない事が多く、がっかりして帰ることが多いです。だから目当ての本を見つけた時は、心の中でガッツポーズ。でも目当ての本がなくても、新たな出会いもあるので満足してます。
コーザは口いっぱいに頬張った飴を、苛立ちからかがりがりと噛み砕いた。
普段側近のノストラに止められているが、今はいない。
どこに行ったかもわからない。
「ゔぁかぼけやほう(馬鹿呆け野郎)」
部屋の中央にある革張りの長ソファの肘置きを枕替わりに寝転がり、両手を天井に伸ばしてる。その先には広げた一枚の地図。
「ノストラは、どこいったんですかね?」
コーザの頭側のソファ横に、直立して控える護衛がコーザに声を掛けた。
「コーザ様に無断で出掛けるなんてどんな神経してるんだか?」
ん?とコーザは顔は動かさずに、地図から護衛に視線を移す。
「そもそも、いつもコーザ様に無礼な口きいてますからね。先代から重用されているからって、示しがつかないですし。この際少し長期の休暇でも取ってもらってもいいですよ。代わりの雑用は俺が…」
遮るように、ごくんと喉を鳴らして飴を飲み込む音がした。
「おまえ…」
コーザはゆらりと立ち上がり、左手に地図を持つ。
身長は平均的には充分高いものの、護衛より少し低いくらいだが、形容し難い威圧感があり、それなりの修羅場をくぐってきた護衛でも、思わず後退ってしまう。
それを止めるかのように護衛の頭に手を乗せ…にっこりと笑いながらがしがしと撫でる。
「いいこと言うなあ!いい心がけだよ!」
驚きながらも「へ、へへ」と護衛はへらへらと笑った。
突然、がん!という音と共に、視界が一瞬暗転し、次の瞬間床が目の前に広がっていた。
なにが起こったかわからないまま、今度は鉄の臭いと鼻に烈しい痛みが襲う。
頭にはコーザの手が乗ったままだ。恐らく机に思い切り叩きつけられたんだろう。その証拠に硝子製の応接机が粉々に砕け散っている。
コーザは立ち上がりながら、護衛に言う。
「ごめんなあ、ちょっと手が滑っちゃた」
全く悪びれていない、先と変わらないにこにこした声が、降り注ぐ。
「雑用なんでもやるって言ったな?まず、その汚え血と、飛び散ったごみを片しといてね」
慌てて立ち上がって掃除用具を取りに行こうとする護衛を、おいと低い声で呼び止める。
「どこ行くんだよ。舐めろ。全部舐めて片付けろ」
「で、ですが、机の硝子が…」
「え?早口すぎて分からなかった?まだ慣れてないもんねぇ。普段はないんだけど、もう一度だけゆっくり言うね」
真っ青に立ち竦む護衛に含み聞かせるようにゆっくりと伝える。
「ぜんぶ、なめて、かたづけろ。…わかった?」
「は、はい、分かりました」
「あ、臭くなるから、そのあと拭き掃除してね」
その時、左手に持っていた地図から、じじっという微かな反応があった。
「あはっ!」
がばとソファに飛び乗り、地図を広げる。
先程はなかった焦げたような跡が一点だけ付いていた。
「あいつ、僕に助けて欲しいんだぁ?そのために、指まで折ってさあ。じゃないとさあ、この地図に印はつかないもんねえ?」
ソファの脇で這い蹲りながら硝子片を舐め取っている護衛に、悦びを隠せないといった口調で叫ぶ。
「早く、早く行かなきゃ!あいつどんな顔するかな。やっぱり嫌な顔するかなあ?そしたらどうしよう!?殴る!?」
ははは!といいながら、脇に吊っていた拳銃を抜き、一瞥もせず護衛の頭に向かって引き金を弾く。
「ノストラ!今行くよ!」
うきうきとしながら、血溜まりに降り立ち、コーザは走って出口へ向かった。
君に会いたくて
会いたい人はいないけどペットに早く会いたくてちょっと早足で家まで帰ったことならある。
マジ可愛いんよ
「やあ、幽霊部員くん。今日は何用かな」
部室に入った途端、逆光を味方にして微笑むメガネ女が目に入る。どっかのアニメで似たような場面があった気がする。
「用がなきゃ来ちゃダメなのかよ」
「いいや? キミは一応部員だから、問題はないけども」
「だろ?」
近くにあった椅子を引いて座り、スマホをいじる。
メガネ女はツッコむことを諦めたのか、息を吐いた後、床に積まれた本を適当に机に広げた。
パラパラ。本のめくれる音だけがする。
十分くらいスマホをいじって、顔を上げる。メガネ女と目が合った。
「なんだい?」
「いや、別に」
「ふぅん」
「…………なんだよ」
「いや、キミ、意外とこの部室が好きだよなと思って」
「は?」
スマホが手から滑り落ちそうになる。慌ててバランスを取って、もう一度「は?」と言えば、メガネ女はニタリと笑った。
「最近よく来るだろう? わざわざ、私しかいないこの部室に、幽霊部員のキミが」
「それはっ……」
「よっぽどこの部室が好きなんだな」
そっ、と口から漏れる。
それは違う。って言いたいけど、コイツは多分言ったら気付く。いくら鈍感でも気付く。好きなのは部室じゃない。
どう言えば誤解が解けて、多少なりとも伝わるのか、悩んだ末。
「…………お前に会いたくて来てるんだよ」
「は?」
メガネ女の素っ頓狂な声がする。
自分で言った言葉を思い出し、頭の中で繰り返して、俺も「は?」と素っ頓狂な声が出た。
もしや、好きと言うよりも恥ずかしいことを言ってしまったんじゃないだろうか。
もう会えないと解ったら あなたに会いたくなって
瞼の向こう側に探しにいくよ
恥ずかしくて言えなかった 今は沢山言いたい事
大事だった事失くして知るよ
あなたが居た事 あなたと居た事
過ぎていく時間 時々忘れるけど
他人事にはしないよ 何度でも思い出すよ
いつか会えなくなるから 出来るだけ側に居るよ
独り言にはしないよ 沢山話をしようよ
"君に会いたくて"
音楽を聴く
友達と話す
ドラマをみる
君に会えないのが辛いから気を紛らわすのに
何をしてても君が思い浮かぶ
どんだけ君に会いたいんだ、
どんだけ好きなんだ、。
#君に会いたくて
こんな寒い夜は
星の瞬きさえ
なんだか泣き出してしまいそうで
ふと
ぜったい言葉にしないと誓った思いが
溢れ出しそうになる
隣にいるだけで暖かかった
名前を呼ばれるだけで
ココロ震えた
初めて愛する事を教えてくれた人
明日のサヨナラは
突然やってくるんだと教えてくれた人
会えないけど会いたくて
会いたいのに夢にさえも会いに来ない
雪降る窓辺
窓の外を見下ろせば
コートの襟を立てたあなたが
見上げてるような気がして
ずっとここを離れられずに
夜がまた更けてゆく
❋君に会いたくて
君が亡くなって1年。
寂しさは薄れるものだと思っていたが
むしろ どんどん増していくよ…。
『もう一度 会いたい』
叶わないと分かっていても、そう願ってしまう。
君に会いたい。
会いたくてしかたない。
神様、もう一度 彼に会わせて…。
君に会いたい
そう思ってきたのは
またいつか会えると
私の心が知っているから
その時何を話すのだろうか
ふと思いついたこと、
その時大好きなこと、
生真面目な挨拶とか
それとも
ただ、にっこり笑うのだろうか
どんな出会い方をしても
きっとこんなことを
明るく話すんだろうなぁ
「貴方がいなくても
私はひとりで私の人生を
楽しんでこられたよ
これから先は
こういう私が
いつも一緒にいるから
楽しさ倍増だからね!」
「また、お世話になります」
私が頭を下げると、看護師である彼女は穏やかに笑った。
「いえいえ。それより、怪我が早く治るといいですね」
その言葉にチクリと罪悪感を覚える。
以前、入院した時に会ってから、私は彼女のことで頭がいっぱいになってしまった。
だから、また入院するために、わざと怪我をしたのだ。
そんなことを露とも知らない彼女に世話を焼かれると、とても申し訳なく感じる。
「すいませんね」
「いえ、大丈夫ですよ。それに、また会えて嬉しかったです」
体を拭かれながら言われた言葉に、顔をぽぉっと熱くなった。
もしかしたら両思いかもしれないと、ドキドキと鼓動が速くなる。
「何か困ったことがあったら呼んでくださいね」
そう言って立ち去る彼女を、私はぼんやり見つめた。
※※※
○○さん、また来てくれて良かった。
やっぱり、ご飯に少しだけ興奮剤を入れたのが良かったのかな。
それとも、願掛けのために、夜中に耳元で「あなたは私を好きになる」と唱え続けたのが効いたのかな。
入院でもしてくれないと、接点なんて全くないもの。
まぁ、もし、また退院したのなら、私のしわざだとわからないように上手く怪我をさせて、また入院してもらえばいいか。
君に会いたくて
君に会いたくて歩いた道を戻ってみた
けれどその道はどこにも見当たらない
目の前にあるのはただ真っ直ぐな細道
そばに居たい、会いたいって叫んでも
君の背中は遠く今にも消えそうなのに
この想いはずっと消えないから信じて
小さい声だけどそう言われたみたいで
涙が一粒スッと零れたのを今も忘れない
君も必ずまた明日があると信じている
だから一歩一歩でいい、前に進むんだ
君に会いたくて
「君に会いたくて」
会いたいってだけで会える関係から、
用がないと会えない関係に変わった。
もう、会いたいからって理由じゃダメなのか。
…悲しい。
悲しいからって理由でもダメだろうな。
トモダチってもどかしい距離。
わたしの主治医は
わたしの病状が重くなると
「君に会いたくて来ちゃったよ」って
人懐っこい笑顔で寄り添ってくれた
その笑顔に
笑顔で返さないわけにはいかなくて
「わたしもね、待ってた」
まるで恋人みたいな返事をした
本当は…
本当の恋人になりたかったんだけどね
それは来世の楽しみにしようって
決めてるから
#君に会いたくて
君に会いたくて、ここまで来たよ。
君のお母さんは随分ふくよかな人だって聞くね。
君のお父さんは随分寡黙な人だって聞くよ。
その、レンガ造りの家屋は、屋根は緑色で、ウェストミンスターの、コテージみたいな小さな造りをしていた。
彼女の家は、カナダにあって夜になるとオーロラがよく見えた。
地球の高緯度帯で観測されるオーロラは、自然の奇跡のように思えたよ。
とにかく雪深い町で、クマがよく森に出るのだと聞いた。
秋の暮れのクマを、お父さんがやっつけた話も聞いたよ。
今日はそれで、ホット・バター・ド・ラムを引っ掛けて眠りについた。
暖炉の日が、燃え尽きるまで、二人はこれからについて話し合った。
⚠️ワンクッション⚠️
・BLです
・文ストの太中です
・トラウマ系っぽい
・MOB要素あります
横浜は今台風が直撃し、強風と大雨に襲われている。
雨の日は大キライだ、特に大雨。
俺がまだ小せぇ頃、大雨の日に変態ジジイ誘拐された。
インターホンが雑に連打され、その音はキライになった。
開いていた窓を開けて俺を拐っていった。
奇跡的助かったがそれ以来大雨の日、インターホン音、
六十程のオッサンが無理になった。
嗚呼また思い出しちまった、と潰れるくらいの倦怠感に
襲われて、玄関に座り込んだ時だった。
『ピーンポーン』
トラウマがよみがえった中也は息を飲んだ
『ピーンポーンピンポンピンポンピンポンピーンポーン』
さっき帰ったばかりで鍵は閉めていなかった
〝 ガチャ 〟
ドアが開いてしまった
死ぬほど怖かったが恐る恐る覗いた。
すると、、、
「やぁ、中也!遊びに来たよ〜!」
そこにはびしょ濡れの太宰が立っていた
誘拐犯が太宰とゆう事実にほっとしたのか
急に涙がボワっ流れてきた。
なぜ自分が来たら泣くのか、、
太宰は困惑していた
でも中也が泣いているので優しく愛でてくれるのでした
#15 【 君に会いたくて 】
✧︎ 𝐄𝐍𝐃 ✧︎
あとがき
見てくれてありがとうございます。物語書けなくてすみません、明日もできる気がします投稿。頑張ります。
それでは行ってきます!
ひぐま ( ´◕㉨◕)
ずっと会いたいと願ってた。
全力で、自転車で坂を駆け下りていく。
風になびく髪やワイシャツも、今はいらないとさえ思えた。
ずっと好きだったから、ずっと好きだから。
エゴにも近い想いで、ひとつの道を走る。
ただ君に、会いたかったから…。