『君と出逢ってから、私は・・・』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
結婚についての認識が変わった。
オススメされたアニメを見るまでは、結婚に対して良いイメージがなかった。
母と父は離婚した。母は再婚しようとしていたことがあったけれどその騒動で家族が壊れた。再婚を阻止した私と母との関係に亀裂が入りネグレクト状態になった。
父は私が9歳の時に再婚していたと20歳を迎えた歳に伝えられた。妹がいるらしい、ずっと欲しかった妹
その話を知った時ショックだった。
叔父は結婚をしておらず叔母は結婚して3人の子宝に恵まれたが、結婚相手の人格が付き合っていた頃と真逆になり豹変、ずっと苦労していることを最近知った。離婚したくても出来ないらしい
とまあ身近な人が結婚に成功していなくて、そんな環境に幼い頃から置かれていた私の思考は弄れ独身でいることが1番幸せだという結論に至った。男の人がいなくても生きていけるくらい強くなろうと思った、男の人と一緒に住むことに抵抗があったし再婚騒動とストーカー騒動もあり軽い男性不信になった。
アニメでは、高校生の時に知り合い恋に落ちた2人が結婚をし、貧しいながらにも幸せそうに暮らしていく描写があった。このアニメを見た時、人生本当に色々なことがあるけれどこの人だと思う人が現れたら結婚してもいいのではないかという思考が思い浮かんだ。
初めて結婚という人生設計を建てた。母性分野には長けている自信があるので、子供が欲しいのならいつまでに出産した方がいいのかはわかる。けれど仕事をこなしたいという考えが強い私は育児をとるか仕事をとるかで迷っていた、そこで初めて女性がキャリアを積むことの難しさを知った。ブランクがどうしてもできてしまう。
婦人科医から妊娠はほとんど望めないと高校生の時に病気が発覚すると同時に説明されており受け入れている、自分の子供が欲しいとも今は思わないし欲しくなったら考えるという結論に至った。
いつも友達に聞かれても分からないで答えていた、
実際自分がどうしたいのか分からない。
周りにはカップルがだいぶ増えた、「結婚を考えないで付き合う人はなかなかこの歳になっていないよ」という同級生も増えた。
結婚したいと思うのか分からない。ただ、家庭を築きたいと思う人がもし現れたのなら、同性なら一緒にウエディングドレスをきたい。白いベールを一緒にまとって2人だけで写真が撮りたいと思った
《君と出逢ってから私は…》
大好きな人に逢いに行った。
相変わらず、君は天使みたいに笑う。
柔らかな貴方の微笑みが降り注ぐ場所は酷く心地よくて、あるはずもない永遠を望んでしまう
君と出逢ってから、君の生き様を知ってから。ほんの少し強くなれた気がする。
君が僕のことを知らなくても、君の柔らかな声や笑顔と、ほんの少しの幸福の手助けくらいにはなれていると自惚れながら明日からまた、歩んでいけるのだ。
君と出会ってから、私は…………
「─それでさ、昨日おばあちゃんがさ……」
むか。
「おばあちゃん、いつもは……」
むかむか。
「で、今度おばあちゃんと出かけるんだけどさ、」
むかむかむか!!
性格が、悪くなってしまったかもしれない……!
家族想いなのはいいことだ。私は君のそういう優しいところに惹かれたわけだし。
「……あれ、どうかした?」
うう、私の様子にすぐに気づいて心配してくれる、そういう他人思いなところも好き……
いや、じゃなくて!
「おばあちゃん、おばあちゃんって!もうご家族の話はいいよぉ!昨日も一昨日も先週も、話題の中心おばあちゃんじゃん!私もう相槌のレパートリー尽きちゃったよ!!可愛い彼女が目の前にいるのに他に話すことあるでしょ!?
おばあちゃんは君にとってなんなのよ!!!」
「え……祖母……」
それはそう。
なんだか力が抜けてしまって机に突っ伏した私の頭を、ごめん、って謝りながらそっと撫でてくれる。
機嫌をとろうとしてるようだけど、残念!もう機嫌直ってます!私ほんとちょろい!
大好きな人の話を共有してくれてるのに、こんなことで寂しくなっちゃって怒って、私のばか……
「んーん、こちらこそごめんよ……」
君と出会ってから、私は少し性格が悪くなってしまったかもしれない。
彼の話すこと、することに毎日振り回されっぱなしだ。
~~~~~~~~~~
購買行ってくる、と教室を出ていく彼女を見送っていると、
「お前、また婆ちゃんネタにして彼女いじめてるのかよ。」
前の席の悪友が振り返って話しかけてきた。
「いじめてるとは失敬な。からかってるだけだ。可愛いだろ僕の彼女。」
そう、別に僕はおばあちゃん子ってわけじゃない。あ、祖母が嫌いって意味ではない。
平均的な祖母と男子高校生の距離感なので安心してほしい。
「いやまあ確かに反応可愛いけどさあ、」
「は?彼氏を目の前にしていい度胸だな」
「なんて答えたら正解のやつ?」
ちょっと引かれた。
「ほどほどにしとけよ~。流石にクラスの女子をネタに使うのとかは、」
「それは絶対しない。不安にさせるのはマジない」
「あ、そう……」
……僕のことで君がコロコロと表情を変えてくれるのがなんだか嬉しくて、ついちょっと意地悪をしてしまうんだ。
君と出会ってから、僕は少し性格が悪くなってしまったかもしれない。
君と出会ってから私は‥‥
不慣れなことで
体もクタクタになりもするが
日々新しい出来事に出会い
新しい発見に出会い
かわいい君の為に頑張る
自分の世界が一変した
君の成長なんだけど
自分の成長もさせてくれる
君が成長すると
より駆け引きが必要であった
厳しさと甘やかしの加減も
君が大切だから 難しい
いつまでも 子供扱いできないしね
@君と出逢ってから、私は…
優しくて、運動神経抜群で、頭が良くて、可愛い。
そう、私は誰から見ても”完璧“な存在。
私が怪我をすれば、みんなが心配する。
私が喜んだら、みんなも喜ぶ。
私はそれが嬉しかった。
自分が大切にされていることではなく、私一人でみんなが笑顔になってくれるから。
だからずっと”完璧“でいればいいと思ってた。
中学校に上がっても私は“完璧”だった。
綺麗に結び上げたポニーテール。
相変わらずの運動神経。
みんなから頼られる頭脳。
一人を除いて、誰からも愛される可愛さ。
そう、“一人を除いて”。
「なんで自分に嘘ついてんの?自分を大事にしろよ」
初めて言われた否定的な言葉。
私は嘘をついてる?自分を大切にしてない?
違う。私は“みんなの為”に生きてる。
みんなが笑顔だと私も嬉しい。
それが私の幸せ。私は自分を一番に考えてる。
「自分のこと大事にしてるよ」
私一人でみんなが笑顔になってくれる。
それでいい。それがいい。
「バカ、わかってねえな。
俺は誰の為に自分を大事にしてるかって言ってんの」
「”みんな“の笑顔の為に大事にしてんなら、
それは“自分”を大事にしてるとは言えねえ」
その言葉は私についた鎖をボロボロに崩していった。
スカートと一緒に買ったスラックス。
肩につかなくなった髪の毛。
嫌いな勉強は染み付いて離れない。
好きな運動はそのままで。
”僕“が可愛くなくたってみんなを笑顔にできる。
「本当は元気な僕っ子なんだよね」
可愛いのは女の子みたいな見た目だけ。
丁寧な言葉使いだけ。
僕一人でみんなが笑顔になるのは、
僕が“これぞ女の子”って存在だったから。
可愛い女の子だったから。
……でも違った。
イメチェンしたの?かっこかわいい〜
ショートもいいね!
可愛いは変わらないなぁ〜
見た目で人は決まらない。みんなの笑顔は変わらない。
「もう自分に嘘ついてねえな!」
変わったのは、笑顔の数が一人分増えたくらい。
君と出逢ってから、私は・・・
君と出会ってから、少し優しくなったかな。
貴方と出会って私は自分の中の醜い感情に気づいてしまった。
貴方が他人と話すのがイヤ。
貴方が誰かと出掛けるのがイヤ。
貴方が口に出す人間関係の全てがイヤ!
嫉妬の焔がお腹の奥から燃え上がって貴方に関わる全ての人を燃やしてしまいそう。そんなことをすれば貴方に嫌われると分かっているから、私はお腹の焔を毎日毎日無理やり鎮火させる。
いつの日か抑えきれない焔が私を焼き尽くしてしまうかもしれない。
でもね、貴方に出会わなければよかったとは思えないの。笑っちゃうね。
(君と出逢ってから、私は・・・)
私の人生の一部に、「君」という存在が組み込まれ ただけ。ただ、それだけのことのはずだった。
ものとか、道端の石ころとか、ただ通りかかっただけの、知らない人とか。ほんのわずかな時間視界に入っただけで、心に残らないような。
そんな存在だったら、どれほど良かったか。
あの日、初めて君と出逢ったあの場所で、私は今も君を探している。もう逢えないとわかっていながら、何度も何度も、この場所を訪れた。
一本の電柱の周りが、沢山の花束と、飲み物の缶と、君のことを知らない、沢山の人の想いで溢れている。それは、日が経つにつれ、だんだんと褪せていったけれど。
私は、遂に何もなくなったその場所に—君の最期の場所に、今日も一輪の花を飾る。
やっぱりここじゃ、君に逢えない。
君のおかげで変わらずにいられた私の命は、君に出逢って変わってしまった私の心によって、殺されるだろう。君と同じ苦しみを味わって。君と同じ痛みを知って。
そしてまた、私は、タイヤの跡が残るアスファルトの道路に飛び出した。
「———危ない…!」
聞こえた声は、あの日の記憶か、それとも…。
そんなことを考える間もなく、私の思考はそこで途絶えた。
目覚めた先が、君と同じ世界であることを願って
群れよりも 独りを好み
我欲のまま 漂う
去る者にも 振り返らず
灰色の空に 瞳は彷徨う
けれど
突然の衝撃に 光りが弾ける
霧が晴れ 彩りが溢れ出す
鮮やかな世界へ 踏み出して行く
不安と希望を胸に
―「君と出逢ってから、私は…」―
「君と出逢ってから、私は」
何かが変わった
のだと想う
はっきりと
言葉としては
出てこないのだけど
意識が変わった
のだと想う
まだ
迷うことは
多々あるのだけど
なんでだろう
君と出逢ってから
私は
ここに
居てもいいのだと
漠然と感じてる
君が居るから
私も居る
『君と出逢ってから、私は…』
(男性同士の恋愛を匂わせていますので、苦手な方はお逃げくださいませ)
♪君と出逢ってから~、いくつもの夜を語り明かした
はちきれるほど my dream~
トランクひとつだけで、浪漫飛行へ in the sky
飛びまわれ、この my heart~♪
仕事帰り、明日は休みと言うことで久しぶりに職場の何人かと夕飯へ。
その後、これまた久しぶりのカラオケに。
日付も変わったし、課長の『浪漫飛行』も出たことだし、そろそろお開きかな。
というか、課長の『浪漫飛行』ホント久しぶりだなぁ。
まあ、コロナが流行ってからは会社関係の飲食は一切禁止になっていたし。
けど、課長の好きなこの歌は、既にすっかり俺の耳に馴染んでいて、テレビなんかで本物の歌手が歌ってるのを見ても、課長を思い出してた。
普段は落ち着いたハスキーな声なのに、歌っている時は綺麗な高音響かせてて。
プルースト効果って、ある特定の香りがそれに結び付く記憶や感情を呼び起こす効果があるけど、俺の場合は香りじゃなくて歌。
『浪漫飛行』を聴くと課長を思い出す。
ハッキリとした二重なのに、笑うと無くなっちゃう目とか、横から見た時にくっきりと出てる喉仏とか、書類を指差す時の骨ばった長い指とその先にある形の良い爪。
課長の声で名前を呼ばれたら、聞き惚れちゃってたまに内容が入ってこないし。
課長、ご機嫌だけど酔っぱらってはいないんだろうなぁ。
いっそ3件目誘って酔い潰すか?
いや、ダメだ。
どう考えても俺のほうが、酒は弱い。
ああ、何かお持ち帰りする方法無いなぁ。
いや、俺が課長の家に行っても良いけど。
課長。
課長はご機嫌に「君と出逢ってから~、いくつもの~」なんて歌ってますけどね、俺は課長と出逢ってからずっと一途に片想いですよ。
そろそろ限界なんで、コクっても良いですか?
愛してますよ、課長。
太陽のようにきらきらしい人。透き通る瞳が弧を描く。はじける笑顔が眩しい。
伸ばされた手が私の手を取る。つられて私まで笑顔になってしまう。
――君と出逢って私は、こんなにも世界が美しいことに気づけたんだよ。
『君と出逢ってから、私は…』
【君と出会ってから…私は】
君と出会った時、何ともなかった
しかし、たくさん話すうちに、病にかかった。
忙しい上に病を抱えるとは
と思って、無理矢理病を治そうとした。
治らなかった。
君と目が合う度に
期待してしまう
若し、君と結ばれたら、赤い糸があったら…
告白できたら、
でも、言えない。偉さが違うんだ
そのまま卒業した。
会えなかった。
「ありがとう」すら言えなかった
若し会ったら言おう
成人式まで待って欲しい
そう思っていた
なのに、運命はコロコロ変わるもの
彼は、学校を卒業した。私が見えない離任式で
最初、友達経由で知った時、驚いた。
けど、その感情をマスクの下に隠して
『そうなんだ』と一言呟いた。
君と会ってから
「恋病」を知った
教えてくれてありがとう
また、何処かで会えることを信じて…
会ったら言うからさ
「(恋を教えてくれて)ありがとう」って
君と出逢って私は、自分を嫌いになったし
好きにもなれた。
君はすごいね。私をこんなにも変えられるんだから
19君と出会ってから、私は…
君と出会ってから、人生が輝きはじめた。
色とりどりの風船を持って駆ける子供みたいに、僕は最近、素直に笑っていると思う。
だれか他の人間が転んでしまったら、慈悲の笑みを。
彼がまた走り出せたら心からの拍手を。
僕は、いや僕らは優しくなり、世界を鮮やかなフィルターを通して見られるようになった。
人生は楽しい。
あれもこれも何もかも、本当に全て、君のおかけだ。
ありがとう。今日も君へ最大限の感謝を。
僕は今日も祈るよ。君の魂が宿った、小さなツボに。
このツボに祈ると力が沸いてくる。こんど、両親の分も買う予定なんだ。
家族の人生が、僕のそれと同じように輝く。それはなんと素晴らしいことだろうね!!
君と出逢ってから、私は…、のお題。
ここでの君とは、私自身だ。毎日毎日悩みばかり、いっそ突き放したいこともある。でも一期一会のこの機会。お互い長くやってきましょうよ、寿命がくるまで。
二人三脚みたいな感じで。そしてこれを書いてる私を語る私は誰なのか?謎は尽きない。
自分の手を眺める。これは誰なのかなんなのか?この世を生きる自分という存在は結局何?
常に不思議を感じて生きている。おはよう、こんにちは。おやすみ。また明日。
君と出逢ってから、私は・・・
恋をする苦しさを知りました。
君と想いが通じて恋人になれたけれど、君がキレイな女性と親しげにしているだけで嫉妬したり、取られちゃうんじゃないかって不安になったり。
私が君の隣にいていいのかな。って弱気になったり。
幸せな時間もたくさんあるけど、ネガティブな感情に心が蝕まれるときもある。
それでも君が好きだから、君の笑顔を信じてるよ。
3月、まだ風が少し冷たい今日この頃、青雲と海想、蒼原と竹凛はお彼岸のため祖母の家に来ていた。墓参りが終わってしまえば暇な4人はちょっとした遊びで飲み物を賭けていた。そして同率で負けた、青雲と蒼原は近くの自販機まで文句を言いながらも歩くことにした。
「あのクイズ、絶対竹凛兄さんのイカサマだよね」
「あはは、負けは負けだよ、蒼原。例え竹凛兄さんがイカサマしていたとしても気づけなかった時点で私たちの負けだ。きっぱり諦めて飲み物を買いに行こうじゃあないか」
「…海想は気づいてたのかな」
「いや、あれは先に竹凛兄さんが仕込んでたとみた」
「……もしかして、青雲は気づいてたの?」
「まあ、分かりやすかったからねえ。だからノってあげたのさ」
得意気に人差し指を立てて笑う青雲を見て、蒼原はため息をつく。ふと、道向が騒がしいことに気がついて目をやると、そこには喪服を着た人たちが疎らに家に入っていく様子が見えた。
「ああ、坂本さんのうち、誰が亡くなったんだねえ」
ひょこっと青雲が顔を出し、蒼原もそれをもう一度確認する。別によくしてもらったとか、話したことがあるわけではなかったが、田舎という狭いコミュニティの中で聞いたことはある程度の家の名前だった。
「そういえば、ばあちゃんがなんか言ってたなあ。坂本さんちのじいさんがどっか手術してから、めっきり弱ったとかなんとか」
それかなあ、なんて呑気にいう青雲とは正反対に蒼原は少し顔をしかめながら、なにも言わずにその光景を見つめていた。ふと見えた泣いている初老の女性を見て
「…ああ、やっぱり亡くなったのはじいさんの方だったね」
と青雲は納得したように呟いた。
「それにしても、みんな飽きもせずによく泣けるねえ」
「不謹慎だよ、青雲」
「そう?」
青雲は飽きてしまったのか、蒼原の腕を引いて歩き始めた。蒼原は足を縺れさせながらも、それに倣い歩き始める。
「…誰か大切な人が亡くなって、泣くのは当たり前のことだよ」
「でも、誰だっていつかは死ぬんでしょう?なら、心の準備とかそんなの生きているうちにできるものじゃあないの?」
「そうだとしてもだよ。青雲も近しい人で考えてみれば分かるんじゃない?例えばお母さんとお父さんとか…」
蒼原にそう言われて青雲ははあ、と首を傾げた。蒼原はあ、と思い発言を取り消す言葉を考えたが
「…私たちのことを道具くらいにしか考えてない人たちが亡くなっても、所有者が消えたな~くらいにしか今のところは思わないなあ」
と笑いながら青雲に言われ、頭を抱えた。その隣で青雲は不思議そうにまた首を傾げた。蒼原は気を取り直すように一つ咳払いをすると、思いつく名前を口に出す。
「…海想」
「楽になれてよかったね、と思う」
「竹凛兄さん」
「たしかに悲しくは思うけど、竹凛兄さんもきっと楽になれたと思うと少し安心するかも」
その後も、友人や先生、蒼原の知っている限りの名前を上げていくが、青雲は笑いながらのらりくらりと答えていく。そして蒼原はお手上げだと言うように両手を軽く上げた。
「ここまで上げても悲しく感じない答えを用意できるなんて、筋金入りだね…」
「答えを用意できるなんて失礼な…!……まあ、私にも亡くなったら悲しく思う人くらいはいるさ」
「誰?」
「君」
今度は蒼原がはあ、と声を上げた。青雲はその反応は傷つくねえ、とからから笑いながら蒼原を見た。
「考えたんだよ。彼らが泣いているのは亡くなった人についてじゃなくて、亡くなった人との記憶に対して、だって。記憶を作りたいから生きていたいと思えるんだって。
「僕は、君がいてくれるから、まだここにいたいと思える
「蒼原、君が、先に死んだときを考えたんだ。…君がいなくなったら、僕は息の仕方すら忘れてしまうかもしれない」
青雲はやっと着いた、自販機の前でお金を入れて、まず、レモン味の炭酸飲料のボタンを押した。蒼原は何も言わず、ガタンと落ちてきたペットボトルを取り出した。
「…もし、蒼原が死んで、布団の中で動かない君を僕はずっと見ていたとして、こうして蒼原と罰ゲームで飲み物を買いにきたことをきっと僕は思い出す。他にも、ドライブに行ったり、海に行ったことを思い出す。そうすると自然と涙を流す僕が想像できたんだよ。」
次に冷たい緑茶、砂糖の入ってないコーヒーとぼたんを押していく。
「だって、蒼原、君と出会ってから、私は…
「君が僕の世界なんだよ。」
最後に白い乳酸菌飲料を買って、蒼原はゆっくりとそれを取り出す。いつの間にか他の買った飲料水には水滴がついていた。青雲はお釣りを取り出すと、さあ、行こっかと言い、蒼原から半分飲み物を受け取った。蒼原はその姿と、さっきの言葉を思い返し、小さく息をついた。
「青雲」
「なに、蒼原」
「きっと僕が死んでも、青雲は楽になれてよかったねっていうと思う」
青雲の流れる空気が一瞬止まった。蒼原はそれに気づかず、飲み物についている水滴を小さく払った
「だって青雲は生きることが苦しいって知ってるから、さっき言ったのと同じことを言う。ただそこに記憶がついて、置いてかれて、ちょっとさみしくなるだけだとよ」
蒼原はうんうんと小さく頷きながら、一人納得する。自分のためになく青雲はあまり想像できなかったから、こっちのほうがしっくりくると心の中でごちる。
「でも少し安心した、僕は君を泣かせたくないし」
そう言いながら蒼原は青雲にもう行こうと声を掛けようとして、言葉が出なかった。青雲の顔がまるで迷子の子どものような顔をしていたから。
「青…雲?」
蒼原が小さく呼ぶと、青雲は弾かれたように、あ、と声を出し、またいつもの笑顔を浮かべ、ごめんごめん、ボーッとしちゃった、と笑った。そして
「蒼原がいうならそうかもしれないねえ」
と言い、帰ろうと歩き始めた。蒼原は首を傾げながらもそれに答えて、青雲の隣を歩く。取り留めのない話をしながら祖母の家に帰ってきて、蒼原は文句を言いながら靴を脱ぎ慌ただしく家に入る。少し遅れて青雲もただいま、と言った。しかしさっき蒼原に言われた言葉を思い出し、俯いた。
「まったく、伝わらないなあ…」
奥から、青雲を呼ぶ声がして急いで玄関を上がる。扉を開け、みんなの顔を見る頃には、青雲はいつもの笑顔で笑っていた。
「君と出逢ってから、私は···」
君とで出逢ったその日から、私は奇跡を信じるようになった。
キミと出逢ってから、私は、、
か。
うーん、もう!いーや話しちゃえ!!!
私には好きな人がいるんです(初恋じゃないけど)。
でも、私それまではほんっっと口悪くて。
でもその子のタイプ(好み?)は言葉遣いが綺麗な人なんです!
あと、上品で女の子らしい人。
だからホントに髪の毛とか毎日くしでとかすようになったし(普通じゃない、?)
言葉遣いも気をつけるようにしました。
ぜーんぶあのひとのおかげ!!
だから、
キミと出逢ってから私は、女の子らしく出来たよ。