向かい合わせ』の作文集

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向かい合わせ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/25/2023, 1:22:14 PM

向かい合わせ

水面と空
それを眺めている
その外にいる

誰側でもない
ただの私がいる場所

そうでなければ
どちらかしか見えない

どちらでもないことの重要性

あなたでなければいけない場所がある
誰かではいけない場所
だからこそあなたがいる

誰でもいい場所なんていても仕方ない
数は大切だけど所詮はひとつに過ぎない

必要な数だけいたらいいのに
数が力みたいになってたりするが
増え過ぎたそれを無駄と言うんだよ

あなたが必要としてるのは数ではない
あなたしか行けない場所だと思う

共有することで別々だと解る
違いの分だけ数になる
共有することで助けにもなる

8/25/2023, 1:22:12 PM

【向かい合わせ】

レイは緊張したまま、向かい合わせに座った身体のデカい男を上目遣いに見た。

名前はナカジマシュンと言うらしい。通っている高校はレイの通う高校より偏差値が低い所だ。それに目つきが悪くていかにも、不良みたいな雰囲気の男。普段なら絶対に関わりたくないタイプだが、この男の体格は完璧だし、カフェの店長とのやりとりを見ている限りでは、そんなに危ない奴ではないはずだ。

「なにそれ?」

男が喋った。レイのカバンの中のスケッチブックを指差している。

「え…と、これは僕が書いたデザイン画なんだけど…」
「見てもいい?」
「う、うん!」

レイからスケッチブックを受け取ってパラパラとめくり始めたシュンはほとんど表情を変えずに、
「すげぇ…」
とつぶやいた。仲の良い友達には何度も見せてるし褒められるのは慣れてるはずなのに、なぜか顔から火が吹き出しそうだ。

いつも、少し斜めから物事を見てきた。こうやって真正面から何かに立ち向かい、真正面からのぞき込まれるのは、怖いし、いたたまれない気持ちになる。でも、これはチャンスでもあるんだ。

「ここ、最後のページ。」
そこには、がっしりした男性に着てほしくてデザインした、黒をベースとした衣装が書かれている。
「なんか、ガンダムみたいでかっこいいな。」
シュンの顔が一瞬、おもちゃを見つけた子どものように輝いて見えた。
「うん。『変幻』っていうテーマで作ったんだ。着方を変えると、日常的にも着れるようなデザインにしてある。」
「へぇ。」

レイはすぅっと息を吸い込んで、言った。
「これを、着てほしいんだ。モデルになって欲しい。」
シュンがぽかんとした顔をしている。
「え、俺が?なんで?」
「なんでって…。体格がいいし、イメージにぴったりなんだ。絶対かっこよくなるよ!」
シュンは目をぱちくりさせてこっちを見ている。眼光鋭いと思っていた瞳は、よく見てみるとただひたすらに黒く、何もないようにすら見える。まるでブラックホールだ。

(吸い込まれそう…)

もちろん気のせいだろうが、かすかに引力のようなものを感じてめまいがしかけたときだ。店長の声が聞こえた。
「シュン、モデルやるの?いいねぇー。背も高いし、ばっちりハマるんじゃないの?」
例にもれず、なんともいけ好かないニヤついた顔でカウンター越しにこちらを見ている。日曜日のお昼どき、料理の出ないこのカフェはガランとしていて、レイたちの他に客はいない。

「別にいいけど…、具体的にどんな事すんの?」
「まず、シュ、シュン君の体格に合わせて衣装を制作するから、採寸させてほしいんだ。出来上がったら着てもらって、写真をとりたい。」
名前を呼ぼうとして、噛んだ。穴があったら入りたい。
「それくらいなら、いいよ。」
シュンは何も気にしてなさそうだ。
「ほんと?じゃあ、今度うちに来てもらってもいいかな。」
今度は跳び上がって叫び出しそうだ。レイはなんとか感情を抑えた。もしかしたら文化祭でファッションショーができるかもしれない、ってことは、まだ言わなくていいかな。

(冷たい奴に見えたけど、こんな顔するんだな。)

シュンは心の中で感心していた。レイは抑えたつもりだったが、デザインにかける情熱、その熱量は、向かい合わせに座るシュンの方までしっかりと流れ込んで来ていたのだ。

8/25/2023, 1:21:32 PM

向かい合わせ


こんなに暑さが残るのに
夕暮れは気づかぬうちに
早くなってきて

白い雲を赤く染める
まだまた暑いですねと
ヘッドライトは行き交う

何が正解なのか
わからない日々でも
何かしらを選んで
過ごしてるんだから
立ち止まる暇はない

迷い、振り返りながら
向き合ってるんだから
やっぱりあの時って
言わせてください

あの時の迷い
知らせてください
どれが正しかったか
教えてください

気持ちの
行ったり来たりは
いつものことで
なんでもない顔して
心はふらついている

迷う時ほど思う
自分なりの答え
簡単に見つかる
ものじゃないけど
人生をかけて探す

悩みながら考え
価値観は少しずつ
形になってくる
それでも
いつも潜む迷い

自分の中では
なかったことに
出来るけど

忘れたことに
した瞬間に
ウソをついた
ことになる

背中の痛みのように
わかっていても
手が届かない

どうにかするにも
自分しかいない
己の心と向き合いながら

明日になれば消えて
なくなってしまうから
そうなる前に己に向かい
信じた景色に出会えますように

8/25/2023, 1:20:25 PM

向かい合わせ

鏡を見て、自分と向かい合わせになる。
鏡なら当然、自分が笑えば笑う。泣けば泣く。

人と向かい合わせになった時、その人と同じ表情になっているだろうか。対等になれているだろうか。

自分を卑下しすぎて、相手に合わせ過ぎて、無理をしている、そういうのじゃない自分がいい。

堂々とした自分をもって、人と向かい合わせになりたい。

8/25/2023, 1:18:14 PM

「ふぅ...」
僕は机にしまってあった椅子を引き出し,それに腰をかけた
...来た
ここ最近,僕が席に座ると机を挟んで向かいに彼女が座るんだ。彼女って言っても付き合ってるわけじゃない。ただ毎回僕の向かいに座ってるため気があるのではと思ってしまっている。実際彼女は見た目は若めで短髪,肌は少し焼けてるくらいで丁度僕のタイプなのだ。なので,僕も少し気になっている。しかし,奥手な僕は自分から話しかけることが出来ない。いつも彼女から話しかけてくれる。ああ,今彼女が準備が終わり僕に話しかけようとしている。
『それでは取り調べを始めます』

僕と彼女の向かい合い

8/25/2023, 1:15:49 PM

題:向かい合わせ

いつだって貴方とは
向かい合わせだったのに、

あの日突然貴方は
どこか遠くへ行ってしまったね。

私を置いて。

8/25/2023, 1:12:17 PM

隣に寝ても
恥ずかしいからと背を向けて眠りについたのに
僕の目が覚めると向かい合わせに寝ている
愛おしい君

そっと柔らかい髪を撫でると一瞬、微笑んだ顔をする
「起きてるの?」
「起きてないよ?」
閉じていた目がゆっくり開いて
目が合う君と笑い合う
この瞬間が幸せと言うのかな

8/25/2023, 1:10:55 PM

いつだったか用事があって母親と出かけて、電車に乗って座席に座ってたんだ

そしたら高校生のカップルが乗ってきて、向かい側に座ったんだよ

この二人がイチャイチャしだして、なんならチューするんじゃないかってくらいのいきおいでさ

それを母親と並んで見せられる気まずさったら…

いやあ、あの4駅は長かったなあ

8/25/2023, 1:09:18 PM

電車に乗って
子どもと並んで座っていると
急にキャッキャと笑いだす

向かいの席のお兄さん
変顔したり手品をしたり
声も出さずに七変化

少しの間なのに別れが惜しい
多くの子を喜ばせてるんだろな
素敵なエンターテイナー




「向かい合わせ」

#203

8/25/2023, 1:07:56 PM

2人組ずつ組まされると俺はほぼ必ずと言って良いほど君と向かい合わせになる。君は俺より少し小さい、ほんの少し目線が下がる。君は少しだけ俺を見上げ、そしてほんのちょっと眉を顰めるを
何見てんの? 何も見てないよ。
嘘。君を見ているよ。
嘘。本当は見てないくせに。
互いに口には出さない。想像の会話。妄想の君。
いや。嘘。
実際口にしても同じことを思うだろうな。
それほどまでに俺と君は。

なに?

「…なに?」
君が俺を見上げて想像通りに言うものだから、俺はただただ微笑んだ。


向かい合わせ

8/25/2023, 1:06:31 PM

目の前に悪魔がいた。教師という名称を盾に偉い態度で椅子に座っている悪魔が何か喋っている。唯一聴き取れたのは、なぜクラスに来てくれないのかと言うことだけだった。なぜ、そんなのは明確だろうに。クラスに行かないのは、そのクラスに問題があるから行けないのだ。更にその問題を起こしたのは、目の前のかつて人間だった教師だ。
かつての自分の姿を忘れてしまった哀れな悪魔は、まるで神かのように救いの手を差し伸べようとしている。けれど、実際はその手にあるのは救済ではなく地獄への道連れコースでしかない。だからこそ、私はこの悪魔を哀れまずにいられないのだろうか。もしかしたら、神も悪魔も元は同じなのかもしれないと考えてしまうのは、私がこの悪魔の対面に立っているからだろうか。

神と悪魔はいつでも向かい合わせの場所にいる。

お終い

8/25/2023, 1:03:56 PM

向かい合わせ




向かい合わせに座るキミは、いつも窓の外を見ている。
窓がない席では、壁とかを見つめている。
絶対にこっちを見ない。いつも私が一人でべらべら喋るだけ。
どんな話をしても、うんともすんとも言わない。ただ、軽く頷くだけ。
黙っていても、支障はないがつまらない。何か話して欲しい。
手を伸ばして、触れようとすると上手く避けられる。
向かい合わせなのに、遠く離れている感じがした。
歩いている時もそう、先々歩いていく。その後ろを必死についていく。
ある程度距離が空くと、振り返って待っててくれるが、範囲内に入るとまた歩き始める。
嫌われているのか、そうでないのかよくわからない。何を考えているか、たまにわからない。
とうとう怒りが爆発して、言いたいことを山ほど言った。
すると、きょとんとした顔をした後、困った表情をするキミ。

「なんか怒らせちゃってごめん。でも、いつも緊張して、どうしたらいいかわからなかったから、つい、甘えていたかもしれない」

初めて目と目が合った。綺麗な黒い瞳に長いまつ毛。整った顔立ち。
色白の肌はどう手入れをしたら、そんな肌を保てるのか、疑問に思う。
とてもじゃない、キラキラ輝いて眩しいので、目を閉じてしまった。

「え、なんで目を閉じるの?どこか痛い?」

ここぞとばかりに声かけなくていい。――待って、声、そんな良い声してた?
というか、話すのも久しぶりなような気がする、いつぶりだと思うくらい。

「大丈夫?」

恐る恐る目を開くと、まだ眩しかった。
この人を好きになってしまった自分が悪い。ただ単に不器用なだけだったんだ。
普段から不器用なのはわかっていたが、もっと理解するべきだった。

「大丈夫、大丈夫。ごめんね、なんか」

「……ううん、僕もごめんね」

頭を優しく撫でられた。じんわりと涙が出る。

「隣でも緊張するのに、向かい合わせになると余計に。顔を見ると、何話せばいいかって……」

早口で喋るキミ。頑張って、頭働かせて言葉を選びつつ話してくれている。
段々声が小さくなり、目線も逸らす。まるで、叱られた大型犬がしょんぼりと反省しているように見えた。

「わかった、もういいよ、ありがとう」

私の言葉を聞くと安心したような表情をする。

「これから、少しずつ慣れていこう」

向かい合わせ、いつ慣れるかわからないけど、気長に待とう。
自分が選んだ人だ。不器用だけど、優しくて、心配も一応してくれる。
キミなりに気を遣ってくれているのが、よく見ればわかることだ。
焦る必要なんてないし、みんながみんな一緒じゃない。
完璧なんてつまらない、不器用くらいがちょうど良いと思った。
今日も向かい合わせに座るキミ。いつもみたいに窓の外を見るのではなく、今日はこっちを見てくれた。
でも、すぐに窓の外を見てしまう。その様子を見て、クスリと私は笑ってしまったのだった――

8/25/2023, 1:01:02 PM

目覚ましの音がなる

ガサガサゴソゴソ

止めなきゃ〜

ピ、これでよし(๑•̀ㅂ•́)و✧

カチャっとシャッターの音がなった。

眼鏡をかけてよく見たら

カメラに切り替わり取られた一枚

「わぁ酷い顔だな、、、」

寝起きで自分と向かい合わせになっちゃた。

8/25/2023, 12:59:38 PM

『向かい合わせ』



俺は、高校の美術の教師で、今は生徒と個人面談をしている。



『どう思います、こういう絵…』

彼は、俺が特に一目置いている生徒だ。
その本質は、『変人』と思って差し支えない。

そんな彼の描いた絵…今見せられている物だ。
線はぐちゃぐちゃ。色も線からはみ出ていたり、塗れていない所がある。
構図は、人と人が向かい合っているという、とてつもなくシンプルな物だ。
背景は、うねうねした線が原色で描かれている。

「…色塗りが下手クソだ。」
『僕は、上手いとか下手とかどうでもいいんです。』
「何故だ?絵が上手ければ、何でも良いじゃないか。」

彼にとっては、息が詰まるような空間だろう。

『……』

「…………言いたい事はそれだけか?」

『…では、お聞きしますけど。』

「はぁ。」


『先生にとって、『絵を描く』ということは、なんだと思いますか?』
「……質問の意図が読めない。何故聞く。」

『………質問を変えましょう。先生、絵で一番大事なことは、なんだと思いますか?』
「勿論、線の綺麗さや細部まできちんと描く事___」
『違う。』

彼は言葉を遮る。このような事態は、想定外だ。

『……違うんです。』
「待て、どういう事だ。俺は__」
『逆に聞きます。『感情のこもっていない絵』は、綺麗に見えますか?』
「…おい_」
『『描きたくて描いた訳で無い絵』は?』

言葉に詰まりながらも、何とか返答しようとすると、

『……貴方が学校に来て、早々に感じたんです。
貴方は、本当は『絵を描きたい』なんて思っていない。
裏に込められたメッセージでさえ、どうでもいい…そんな感じ。』
「教員には敬語で__」
反論も許されず、
『貴方にとって、絵というのは一体何なんですか?
只、上手いか下手かだけで評価できる世界では無いんです。』

「…………何を言いたい。」

『……貴方は、僕がこの絵に込めた思いも、何も考えていない。
独善的に、絵を判断している。』

『……この絵から、何を感じ取れますか?』

「…何処と無く緊迫した表情だな。背景から考えると、『混乱』か?」

『…こうして見ると、僕たちにそっくりじゃないですか?』
「……ああ。目も微妙に上に寄っていて、三白眼気味になっているな。」
『そういう所までは意識してませんけど。』

「逆に、お前にとって絵を描くというのは、何だ。」
『…『楽しくやる』。それだけです。』

8/25/2023, 12:58:03 PM

今日は誰とも話さなかった

向かい合ったのはスマートフォン
SNSの向こう側
 
外はたぶん
偶然の向い合せが交差する人々の舞台だ 

小さな瞬間に大きな可能性が込められてるんだろう

私は何かを見失なっているのだろうか

まぁいいや
そんな勇気も度胸もないし

そうして 大きな宇宙の
ちっぽけな人生をたった一度だけ歩む

8/25/2023, 12:55:53 PM

今日も日々の業務にてパソコンと向かい合わせで座っていた。まだ全然使いこなせてないけど、もっと使いこなせるように向き合っていたい。

8/25/2023, 12:53:54 PM

向かい合わせで座っていても
目が合わせられなくて
さっきまで普通に話していたのに
僕が気持ちを伝えてしまったから
次に視線が交わったとき
感じるものは暖かさだろうか、冷たさだろうか

(向かい合わせ)

8/25/2023, 12:50:18 PM

向かい合わせで話すのが苦手。

だけど、今は勇気出さなきゃ…!

「ずっと前から好きでした…!!」



#向かい合わせ
#7

8/25/2023, 12:50:13 PM

向かい合わせ

なんて嬉しいんだろう。
あの人と向かい合わせで座れるなんて。
恥ずかしくて目を合わせられない。
隣を座れる日は来るのかな。

8/25/2023, 12:47:09 PM

寡黙な父だった。
食事中はテレビを見ること、携帯を触ることが禁止だった。
母は共働きで、料理が嫌いだった。
兄とは歳が近いこともあり、つまらない事でよく喧嘩をした。
みんなそれぞれ、違う日常。違う景色の中で、一日を迎え、そして終える。

そんな僕ら家族は、毎週末だけ、4人が同じテーブルで夕食を食べた。
しん、としたリビングに置かれたダイニングテーブルに、毎回不思議なくらい味の定まらない野菜炒めと、玉ねぎの味噌汁。
冷蔵庫だけが冷たい音を響かせながら、食卓を彩っていた。
ちらり、と横目に父を見る。
黙々と食事をし、深い皺を眉間に刻んだまま話さない。
顔を上げてみたが兄も、母も最後の晩餐のように。
表情も変えず箸を運んでいた。

せっかく、家族で食べているのに。

僕は笑って口を開いた。まるで道化師のように、時に大袈裟に、時におどけて1週間を家族に話す。
父が、ふっ、と笑って。兄と母が笑った。
それだけでいいと思う。僕はみんなの笑顔がすきだ。
家族が、どうしても、すきだから。


「向かい合わせ」

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