『友達』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「友達じゃない。」
「……えっ?」
「最初から、愛美は俺の友達じゃなかった」
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私は、男の子と話すことがあまり得意じゃない。そんな中で唯一よくお話するのが、蓮人(れんと)目立つ存在ではないけれど、いつも周りを俯瞰して見られる。そんな彼だ。
そんな私と蓮人は今日も放課後に二人で帰っている。周りからはもしかしたらカップルに見られているかもしれない。
「蓮人ー、今日は半分こしよ?」
私が和菓子屋さんで購入した今川焼きを、蓮人と半分こして食べたいと思った私。
けれど…、
「いいよ。愛美が買ったんだから、愛美が全部食べな」
「もうっ!違う!蓮人と二人で食べたかったら私が買ったの!……もういいっ!」
蓮人は、周りを俯瞰して見られるのに、私のことは全然わかってない。
察してくれないというか、察しすぎてて遠慮されてるのが凄く分かる。
「私達、友達なんだから、遠慮なんていらいよっ!」
そう、私が言うと、蓮人は少し俯いた。
えっ?なんで?
「………蓮人……、どうして俯いてるの?」
私は今川焼きを半分こして蓮人にあげようとした、その時、
「友達じゃない……」
「えっ?…、」
「最初から、愛美は俺の友達じゃない……」
私の中でゴーンと、なにかに打たれたような衝撃がはしった。
私、傷ついた?
「ど、どうして、そんな事、いうの……?」
今川焼きを持っている手が震えてるような気がする。
「俺と愛美は最初から友達じゃない。
俺にとって愛美は、女の子で、可愛くて、友達以上になりたいって思ってる人……。」
「………………え……………?」
蓮人を見ると、俯いていた顔がみるみる赤くなっていく。
蓮人、照れてる…。
「可愛い………」
思わず私は言ってしまった。
「か、可愛いじゃないっ!!告白してんのっ!!!」
「分かってる。ちゃんと………」
「俺………愛美が好きだ……」
私の手には半分個になっている今川焼きがある。熱々の今川焼きは段々と冷めていく。
私達の気持ちとは、正反対に。
友達は全部架空人物 わたしだけのもの
家族や親なんていらないの
自分の思い描く友達で楽しく暮らすのよ
あなたのものになれないなら、せめて相談できるような仲の友達になりたい。
人生において何よりも大切で
全ての分岐に存在があり
どんなことも受け入れ支えられ
互いに、と言いたいが
返せているのだろうか
思ってくれているだけ
応えられているのだろうか
そんなことを伝えても
いてくれるだけでいい
会えることが幸せだと
君たちは真っ直ぐな目で笑う
あぁ、今日もその存在に
私がどれほど救われているのか
生涯をかけてこの絆を守り抜きたい
歳をとっても昔話で笑いたい
覚えていなくても、私が忘れないから
長い人生色んなことがある
私では助けになれないこともあるかもしれない
けれど必ず側にはいるから
根拠のない大丈夫と馬鹿馬鹿しいほどのポジティブで
希望を見せてみせるから
だからどうか、勝手にいなくならないでね。
まあ、許可は出してやんないんだけど
【友達】
【 友達 】
今、隣りにいるのは誰だ?
周囲を心配する人? 保身が大事な人?
そもそも他人に関心を持たない人?
言葉を交わすから、思いは伝わる。
言葉を交わしても、すれ違う。
なら、言葉を交わさなければ…?
静かに心の声を受け止めて、黙って寄り添ってくれる。
そんな君こそが、一番の理解者だと思う。
物言わぬ、ぬいぐるみ。
どんな時も一緒。大好きだよ。
友よ。
しんと静まった寝室で、伏せていた頭を上げる。
重たい脳みそが愚鈍に回り始めて、刻々と、音を鳴らしながら進む時計の秒針の旋律を耳が粟立ちながら拾い上げている。
そろそろ行かねばならない時間だ。分かっている。
私の友は随分と神経質だが、自由で優しい。遅刻したって許してくれるだろう。
まぁ、それ故に損をすることが多い。そんな姿を眺めては、どうして楽な道に進まないのか、と心の中で呟くのだ。
何度それを呟いただろう。何度幸せを願っただろう。けれども人に雑に扱われる彼女を、どうして私は救えない?
友が傷つき、苦しむのは何回目だろうか。友人、恋人、家族、他人までもが彼女に不義理と嘲りを残して去ってゆく。
友よ。それならば、
口にも頭にも心にも出してはならない言葉はどうやって捨てよう。私に預けられた信頼を崩すことなどあってはならないのだから上手に捨てようと、ずっと前から決めていた。
彼女が立つそのグラグラした足場を支えている自負がある。しかし、支えるだけでは宙ぶらりんで苦しいままだ。
私が与えられるのは味方であるという支えのみなのだから、彼女が望む温度感で、距離で、言葉で、傍にいようと。
友よ、友はなぜ私の友達なのでしょう。
私では足りなかったのだ。
暖かな季節、柔らかな淡紅白色に降られている。
友らしい季節のチョイスだ。清々しい気持ちで外に出たくなるような、決して黒一色で出歩くには相応しくない優しい日光が何かを祝福するように降り注いでいる。
彼女が好きだと言った花を手向け、手を合わせる。私がヒールが嫌いだと知っていたはずだけど、いやはや。
こんな機会を頂くとは、目が痛くって仕方がない。
友は私を裏切った。
私の、春と想いを永遠に重くて叶わないものにした。
友達
友達こそ一期一会で、その時の環境だからこそ共感できる思いがあって、同じ環境だから思いが伝わって、一緒に過ごす時間が長くなれば相手の趣味嗜好が把握できて、こちらの趣味嗜好を把握してもらえて、顔を見るだけでもどんな状態なのか察せられる。
聞いて欲しいことを聞いてもらい、相手の話したいことを受け止める。
アドバイスができないにしても、喜びは2倍に、辛いことは半分に。話した分だけ気持ちが楽になる。四六時中一緒にいるから仲が良いということではなく、離れていてもお互いを気遣いあえる関係。どんなに時間を置いても、またいつも通りの空気感があって、何も気を張ることもなく、見栄を張るこもなく、ありのままの自分のままで、ありのままの相手のままで、お互いが気兼ねなく、気負いなく過ごすことができる相手。
それが友達。対等であること、どちらかが一方的に利を求める関係ではなく、心配し合い、感謝を伝えられる。その人の顔を見るとホッとして、くだらない話も楽しくて、楽しいことや面白いことを共有できる。共有したくなる。
・気を遣わない
・会話のペースが合う
・物事に関しての考え方や価値観が近い
・何時間でもおしゃべりがつきない
#友達
(1)コミュ障冒険家
また冒険パーティをやめた
最近はどこのパーティでいても浮いてしまう
前衛戦士2 後衛魔術師2人
俺は後衛で魔術師を担当していた
子供の頃から家の中で呪文の研究ばかりしていたから魔術師としては結構な実力を身に着けた。
ただ一人で友達も作らず魔術の研究ばかりしていた俺は
17歳で結構なコミュ障になっていた。
【友達】
子どもの頃から、
大勢で遊ぶことが苦手だった。
勝ち負けのある遊びが嫌いだった。
嫌いだから、そうとは思っていないつもりでも、
いつも負けていた。
好きこそ物の上手なれ、というが、
勝負ごとは本当に下手で、
うまくいった試しがない。
鬼になると、捕まえてられないから、
延々と鬼だった。
仲間はずれにされることも多かった。
友達はいたけれど、
それは心を許せるほどの仲ではなかった。
ずっと一緒に遊んでいた幼馴染であっても、
新しいグループに私を入れることはなかった。
その夜は泣いた。
どうして、あの子は私を仲間に入れないのか、と。
おそらくは、すべて他人任せだから、
何かあれば呼んでくれるだろうから、
という受け身の姿勢が良くなかったのだろう。
積極的、とは言えない性格だった。
今ならそれがわかるけど、
成人するまで、ずっとわからなかった。
みんな、流されてきたから、
自分から流れを作ることを知らなかった。
友達は、対等な存在。
お互いに影響しあって、育つもの。
受けてばかりでは、相手は成長できない。
何もしてくれない相手、であった私は、
友達甲斐のない存在だっただろう。
成人してから、
一度、本当に好きだった相手から、
手酷く交際を切られた。
両思いだった。
でも、いつしか相手は、
私が親友だと思っていた女性と
交際していた。
夢にも思わなかった。
親友が私の相手を奪うなんて。
相手のことは、一気に冷めた。
でも、親友とは仲違いしたくはなかったから、
正直な気持ちを伝えた。
彼女は、今も私の親友でいてくれる。
一緒に遊ぶこともあるし、食事もする。
私が、私の方から行動を起こしたのは、
それが初めてだったかもしれない。
親友、とはいえ、べったりじゃない。
適度な距離感を保って、
お互いが楽な立ち位置にいる。
そう考えれば、
子供の頃の幼馴染が離れて行ったのは、
私が幼馴染に依存していたからなのだろう、
と思う。
ひとりは寂しい。
でも、だからといって、親友にべったりはしない。
10年音信不通でも、
会えば一気に10年は吹き飛ぶ。
そんな存在を自分で行動して、
手に入れた。
友達。
そして、私に関わっているすべての人に。
このご縁に感謝します。
友達 #9
友達だよねって言われると狼狽えます。
えっ?ってなります。
仲間では?
知人では?
同僚では?
上司部下では?
色々な関係性はあるけれど、
友達って難しい。
難しく考えることもないんじゃない?
だって知ってるんだし、、、
って言われたことあります。
私にとっては特別な存在の人が
友達
友達って、難しい。
やっぱり学校の頃の友達が未だに残っているけど、遠方に住んだりライフステージが変わると途端に会わなくなるし、疎遠になっちゃう。
きっとそれを繋ぎ止めるための年賀状とかだったんだろうけど、昨今それも流行らない。
ネットがあれば新しい友達もできるだろうと思ったけど、転勤して10数年まともに友達はできていない。
そう考えると、私はこれからの友達のあり方を疎んでいる。
私には友達といえる友達はそんなに居ない。信用出来る友達と信用出来ない友達がいる
人は誰しも痛みを持っている。
その痛みを視る力の無いうちは、
本当にその者を知ったことにはならない
人の痛みを知ることは、
ただそれだけで
その人を救うことにもなる。
そのような関係性のことを『友達』というのではないだろうか。
コロナ禍以降、もう何年も会っていない
年賀状以外で連絡を取ることもなくなった
それでもたまに夢に出てきて
学生時代に戻って遊んでいたり
修学旅行に行ったりしている
本当は会いたいのかな
友達
友達とは何かと考えみた。友達はいろいろいるけど、心友なのか、知り合い程度なのか、はたまた仕事の仲間なのか、私はどう思ってるのだろう?相手はどう思うのだろうか?その考えが頭を巡る。その考えが頭にあるうちは、本当の友達はいないかも知れない。1人の友人が入れは良い、その繋がりが多くの知り合いを作り、友達になり、心友になる。そして彼女にもなって、奥さんになるに違いない。私はそうなりたい。
私にとって友達とはどんなことでも言い合える関係だと考える。
友達百人できるかな。これってなんだっけかな。歌かキャッチコピーか。まぁどうでもいいか。友達自体がどうでもいい。
友人や恋人は人間強度が下がるから作らない。おたくが好きな言葉だ。作れないのを作らないと言うのは気持ちいいからね。
これ言った物語の主人公は結局普通に結婚したってなにかで見たな。物語シリーズは追いきれなかったから本当か知らんけど。
友達も恋人も最初は作れないから始まるんだけどいない状態に慣れちゃうと本当に作らないになるし欲しくもなくなるのよな。
見栄が本当になったら人間だめだね。少なくともこのケースでは社会不適合者でしかない。友達も恋人もいるほうが普通で健全だよな。
今は多様性だとかでこういった人間も肯定する流れな気がするけど誰もがそれじゃだめだってわかってるしそんな人間を心の中では見下しているだろう。
結局人ってのは一人じゃ生きられないってことだと思う。ちんぷな言葉こそ真理なのかもしれないな。
友達。
友達ゼロ。
恋人イチ。
それで良い。
私の人生は、それで良い。
『友達』
高校時代からの付き合いのある友達もいるし、職場で知り合いビジネスを超えて友達になった人もいる。オンラインゲーム友達もいるし、手紙アプリで知り合った海外在住の友達もいる。
行きつけのバーに行けば、よく見知ったいつもの顔がいつもの席に座っている。身も蓋もない、中身もオチもない他人の話に茶々をいれる関係。それもある種、友人だろう。
全て、本当の〝私〟だ。それは間違いない。
だけど全員に同じ顔をしているわけじゃない。
高校からの友人に仕事やキャリアの相談はできない。いや、しようと思えばできる。……けど、結婚や子育てで大変な中で「転職を考えてるんだけどどう思う?」だなんてあまりにも申し訳ない。相手は困るし、きっと「いいと思う!」「頑張って!」みたいなコメントしかしようがないと思う。だから。夫や子供の話の聞き手に回る。
ビジネスから友人になった人にも同じことが言える。仕事の愚痴やキャリアについて相談はしやすい。けど、家での困りごとは相談しにくい。仕事に係る以上、切っても切り捨てられない部分なのだが……。「家族に指定難病の人がいて生活大変で、どうにか楽になれる方法ないですかね」なんて言ったところで困惑するに決まっている。だから会社の悪口と希望を語る。
オンラインゲーム友達や海外の友達に関しては住んでいる地域が違うからそもそもリアルで会うことがない。だから、私がどんな容姿をしているか分からないし、都会と田舎じゃ生活水準が大きく違うから話がかみ合わないこともある。相談の種類は多いが、どれもこれも親身になってはもらえない。「手取り14万なんてありえない!!」なんて言われた日は何も言い返せなかった。
唯一、相談のジャンルを一切気にせず話せるのはバーだ。私が間違っていたら、それはおかしいと意見してくれる人がいる。逆にすごく応援してくれることもある。だけど誰一人として連絡先を知らない。きっとこの先も連絡先を知ることはないだろう。
「あー暇だなぁ」って独り言LINEを送っても大丈夫な友達が欲しかった。
「あー眠たい」っていう他愛ない言葉に返してくれる人が親以外に欲しかった。
2023/10/25――日記
お題 友達
俺はあいつにとって、大切な友達と思ってくれているのだろうか?自分に聞いてみても分かるはずなどない。
友達とはいったい何なんだろう。
もやもやしたままあいつと一緒にいるのはキツイから、思い切って聞いてみた。
「なあ、俺のこと友達だと思っているか?」
あいつはこう答えた。
「友達に決まってるじゃん。当たり前だろ?そうじゃなかったら一緒にいないよ」
そうだよな。一緒にいるのが当たり前だから分からなくなってたんだ。あいつはごく自然と友達だと思ってくれていたんだ。
「ごめん、変なこと聞いたな」
あいつはにこっと笑いかけてくれた。
それでいいんだったな。友達なんてのはそんな感じなんだな。そっと心の中であいつに感謝した。
ありがとう。