『友情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ただの友達
気があって
楽しくて
でも時間が経てば
少しドキドキ
これが何なのか
分からなくて
少しずつ、少しずつ
カッコつけて
見え張って
強がって
知らないうちに大きくなった
これ以上、大きくならないで
望めば望むほど
自分の気持ちが逆行して
素直になれない
閉じ込めた思いは
濁った空のようで
自由が効かない
つぶやいたその気持ちは
空気と混ざって
遠い遠い貴方に届くかな
友情。
小説を書くことをわたしは享楽としている。尊敬の念を持つ先生に褒められたのは、わたしの観察眼。学校では、友達同士で和気藹々と話している同級生。喧嘩をした後だと思われる独特の空気が流れている友達、だった者共。男子生徒同士の無邪気な馴れ合い。どこか微笑ましいと羨ましがられ、その発言に赤面するカップル。先日、初体験を済ませたと自慢する子供。学校で学べることといえば、様々な人間がいるということだけであった。もっとも、そのままの成績だと、義務教育を終わらせられない。そう教師から忠告を受けられた人間がわたしだが。
前置きはさておき、ひょんなことからこんな奴にも仲良くしてくれる者が出てきた。本当にひょんなことなので、正直友が出来たことや、通り越して、生きていることに実感が湧かないが……名は二戸虹絵。何故か分からないが、非常に好かれている。最初は同級生とは思えないほどに頭が鈍いお子さんだと思っていたが、ただただ真っ直ぐにわたしのことを好いていると確信したときはある賞を受賞したときの心躍りに近いものだった。
「慧奈!なに考えてるの?」
「あ、いえ。次の小説のことについて考えていただけですよ」
「へ〜!わたし小説よめないけど、できるといいね!」
「はい」
あとやたらと距離が近い。世の中にそういう人間がいることはなんとなくと知っていたが、ここまで身近にいるとは……世間は狭いな。
「できたらさ!わたしに一番に見せて!慧奈はわたしの特別だもん!」
「あ……はい分かりました。一番最初に見せますね」
特別。胸が躍る言葉……!悪くないものだ。
「慧奈はわたしの特別なともだちだもん!大切なたからもの!」
『友情』2023.07.24
頼りにしてる。なんて言われて、喜ばないやつがいるだろうか。否、いない。俺はなまら嬉しい。
彼は大学時代からの付き合いで、同じ演劇部に所属していた。そして、今は同じ事務所で同じ演劇ユニットを組んでいる。
ここまでくると腐れ縁である。
昔の彼は有り体にいえば、暴君でガキ大将だった。よくメンバー間で衝突していた。
ある時、うちの最年少と意見が真っ向からぶつかり、大喧嘩になったことがある。胸ぐらを掴みあって、乱闘でもしそうな雰囲気だった。俺や他のメンバーもそれを見て、今までたまりにたまった憤懣をぶつけ、みんなでやいのやいの言い合ったのだ。
結果的に、スタッフに止められるカタチで喧嘩はおさまりはしたものの、その日は稽古どころではなくなった。
いい歳をした大人が、情けないものである。
しかし、そのすぐあと彼から飲みの誘いが来た。しかも、二人きりで。虫のいい話だとは思ったが、こういう時の彼はなにか真面目な話をしたい時だと察した。だから、受けた。
二人で飲みながら、様々な話をした。先のことはお互いに謝らなかった。
激情に任せることなく、まるで世間話をするかのように、つとめてフランクに。
そして、閉店まで語り合って、彼が奢ってくれることになったから、素直に甘えた。
店を出て、駅で分かれる直前、彼は
「頼りにしてる」
と、ポツリと言った。
だから、俺も
「頼りにしてる」
と、答えた。
それ以上言うのは、野暮というものである。
友情
友情ですか‥その素晴らしさは、今のわたしには書けませんね。
体験していないからではなく、その素晴らしさに浸っているからです。友情によって、頑張れた事、救われた事、希望を持てた事、これまでたーくさん有りますからね。
彼女とは10代からの付き合い。どちらが先に逝くかわからないけど、最期に友達でよかったと思いながら逝くと思います、お互いに。
その日までお互い頑張ろうね!
友情
放課後の公園で、毎日時間を忘れて遊んだ
あの頃の僕たちは
この日常が永遠に続くと信じて疑わなかった
知らなかったから
世の中は変わっていくもので
僕たちの日常も変わっていくものだと
いつの間にか
僕たちは公園に足を運ばなくなったし
連絡先も、わからなくなっていた
忙しかったから
他の付き合いも大事だったから
そんな言い訳をし続けているうちに
声をかけにくくなっていったんだ
こんな僕でも、友だちと思ってくれるかい?
僕は今でも、たまに思い出すんだ
ここで待っていたら、会えないだろうか
空白の時間なんてなかったかのように
他愛のない話ができるだろうか
友情は永遠だって、信じていいのだろうか
7/24 お題「友情」
シャッシャッ、シャッ…。
静けさの中、軽やかなペンの音がする。彼女は真剣にクロッキー帳に向き合い、時折目を上げて私を見ては、また手元に視線を戻す。
部屋を訪ねれば彼女はいつも、私の大好きな香りのお茶で迎えてくれる。私は彼女のひいきのお店のお菓子を片手に上がり込む。
20年前から変わらない。変わったのは、貧乏だった学生時代は精々麦茶とビスケットだったこと。
お茶を楽しんだ後、彼女の「修行」が始まる。モデルになった私は、昔から控えめで伏し目がちだった彼女の真摯な眼差しを一身に浴びる。
私を練習台にしたクロッキーは何千枚になっただろう。変わらない、積み重ねた、時の証。
今も私たち二人、共にいる事を最高に楽しんでる。
(所要時間:11分)
友情
なぁ、俺達って友達だよな?
は?どうした?急に
いやさ、お前とよく遊ぶだろ?ゲームとか旅行とかしてさ。
うん、友達じゃん。友達っていうかよき親友だと思ってるけど?なんで?
そうか…、なぁ、俺達の友情は切っても切れないと思うか?
なんだよ。切れないと思ってるよ。
どうした?マジに頭でも打った?
うんや、なんつうか…、お前と一緒にこうやってバカな話してたらさ、考えちまったんだ。
なんだよ、俺は、お前のこと嫌いじゃないぜ。むしろ…友達以上に好きだ…。
え?友情じゃなくね?
え?おかしい…かな?友達以上って変?
うーん、いいんじゃね?べつに…。
じゃあ、好きだ笑笑
終わり
♯友情
私は画家だ。
昔ながらの知己はホテルの創業者をしている。
私は彼のホテルの創業祝いに絵を四つ宛てることにした。
彼亡き今、私の絵を呪いだというデマが流れている。
私はその四つの絵を破壊しなければならない。
彼の想いを守るためにも。
人生で初めて出来た友達
本当のところははっきりと覚えていないけれど
私の記憶上、初めて出来た友達とは今でも仲良くしてもらっていると思う
"友情"
本物の友情なんてものはきっとそんなに簡単に手に入るものではないけれど
本当の友達だと自分が思える関係なら
本物の友情になるのかもしれない
自分ひとりでは気付かない
互いの中の
良きものを見い出し
それを尊重し
育むことができる
世界がどんなに醜く
道がどんなに険しくても
分かり合える友が1人いれば
笑って歩いていける
「友情」
#175
友情
簡単に壊れるもの
あの時、こう言ってれば壊れなかったかもしれない友情
あの時、止めていれば、なくならなかったかもしれない友情
あの時、好きって言わなければ、…ずーっと続いてたかもしれない友情
こんなにも簡単に崩れるもの。
本当に友情と言うのだろうか
利害関係で構成された、それだけの関係。
物を貰って、物を渡して、
愉悦を感じて、嫌悪を感じて、
それが友情。フレンドな関係。
けどビジネスライクとは何が違う。
物だけの関係じゃないと、割り切っても、
心の中では同義だと思う。
結局はプラスか、マイナスか。
決して利益の無い献身などでは無い。
奴らは愉悦と言う感情を、
私との関係性で感じ取っているのだ。
そう考えたら「要らないな」って思えた。
どうやら私が求めてるのは、友情では無いらしい。
劣等感を感じている、謙虚な弱者。
軽度の施しに巨万の富でも得たかのように喜び、
私にだけは常に笑みを浮かべている弱者。
私は弱者に物を与え、
弱者は私に愉悦を与える。
私はこれも同じと思うが、
皆はそうと言わないのだろう。
【お題:友情】
┌────┐
| 一言 |
└────┘
皆にとっての友情は、私にとっての友情だけど、
私にとっての友情は、皆にとっての友情じゃない。
友情…
男子の友情は、すぐに壊れかけるけど
すぐになおる
女子の友情は、壊れにくいけど
壊れたとき、すぐにはなおらない
あなたはどっちがいい?
私はどっちの良さもあると思うから、
選べない
両方の友情を大切にしたい…
夫がいない。
いないっていうか、在宅時間がほぼない。
平日は日のでた頃に帰宅して、着替えて出社。
休日は慈善事業団体のなんたらでハシゴするほど忙しいらしい。
結婚した意味…。
あぁ、子供がいますわな。もうすぐ幼稚園。
子供は父親の認識はできない。仕方ない。いないんだもん。
子供には、たまにいる私の友達と認識されてる程度な夫。
自営の後継長男な夫。
手取りの収入15万円。
笑っちゃうね。どうやって暮らせるのさ。
独身時代の貯金崩しながらなんとか食べていけてる。
早く仕事復帰したいけど、結婚を機に夫の地元の田舎にきたもんだから、どうしようもない。
離婚覚悟かなぁ。
って言うのも夫は彼女がいると思うから。支えようなんて気にもならない。
汗かいたからコンビニで買った。というパンツが有名ブランドなわけない。
どうしたもんかな?
実家に泣きついてみようかな?
と悩んでいた頃、懐かしい男友達から電話がかかってきた。
「久しぶりー。元気?」なんてありふれた会話と、私の愚痴を聞いてもらった。
電話の友達は、仕事で海外に行く前の連絡だったらしい。
「東京のマンション。いつ帰ってくるかわかんないから残すつもりだったんよ。しばらく住んでていいよ。水道光熱費は奢っちゃるわーはっはっは」と。
逃げたかった、夫から。
逃げたかった、田舎から。
そこから手を差し伸べてくれた友達。
20年来の友達。
異性だけど、ずっと友達。
これからも友達でいたいから、
「気持ちだけ貰っとく」
って言って、少し泣いて。
いつか、アイツが困ったらそっと手を差し伸べられる人になろうと決意した。
友達は自分を強くしてくれた存在。
友情
愛と勇気だけに
感じている気持ち
そう、ア○パ○マンだからね
【友情】
俺さ〜人を信じれないんだよね。
少し前までは疑うことなくみんなと仲良くしてたんだけどね、
AちゃんとBちゃんがいるとするね。
3人でいる時は仲良く喋ってるのに、Aちゃんがいなくなった途端Bちゃんがね、Aちゃんの悪口を言い始めたんだよ。それで、人を信じきれなくなっちゃった。
他にもあるよ?
小学校の時にね
親友が男子っぽい服を着るのをハマってたんだ。
男装ってやつ?
下校中にその子の話題になって、俺が
「自分の着たい服着れて良いよね」って言おうとしたら、一緒に帰ってた子のひとりが
「○○って男子のフリして気持ち悪くない?」
とみんなに言うと、俺以外のみんなが
「それな」とか「ガチキショい」とか言い始めて、
みんな悪口を言うタイプじゃないと思ってたからショック受けたんだよ。
親友のことを言い始めた子(Cちゃん)はダンスのレッスンも一緒にやってて、本当はダンスのレッスンが休みの日に習ってる中で1番最年少の子が、
「本番上手く出来るか心配なので、もっと練習したいです」と先生に言ったのかレッスンの量が増えた。
そうすると、Cちゃんは俺に
「なんで、私まで練習の量増やすの?私今年受験生だから勉強したいのに」と言ってきた。
いや、俺に言ってきても意味ねぇだろ。
またショックを受けた。だって、Cちゃんは最年少の子にいつも優しく接してたから、悪口を言うなんて有り得ないと思っていたから。
友情なんて儚く脆い物だな〜と思ったよ。
人は信じない方が良いね。信じすぎるといつか裏切られるよ。
夢のなかで 散歩をしよう
君は速かった 全力疾走の最中
ピンク色の舌が 笑みから溢れていた
夢のなかで ご飯をあげよう
君のお腹が 空かないように
夢のなかで たくさん触れよう
口角のあがっている君は 目を閉じている
トンネルを抜けると そこには海があるらしい——
君も僕も 不思議と 歩みが早くなる
波の音は 激しく (ザァ、ザァと表すべきだろう)
僕たちは 思わず 顔を見合わせた
海が見えた フナムシもいた
そして 君が リードを強く引っ張った
夢のなかで 毛を梳こう
赤茶の毛の艶が もっともっと 輝くように
夢のなかで 芸をしてくれないか
君の得意だった 「おかわり」を
君は助手席に乗って 景色を見ることが好きだった
窓に鼻までくっつけて 何を見ていたんだろう
上手にシートに腰掛ける君
僕は 鍵をロックした 「落ちないでね」
夢のなかで逢おう
君の大好きだった 公園で
「友情」
友情
一緒にゴールしようね。
マラソン大会のスタート前で約束したのに、なぜか置いていかれてしまう。それでもゴールした後は約束を反故にされたことを忘れて、仲良くスポーツドリンクで乾杯。
余程の裏切りがない限り水に流せる関係のことが友情ってやつかな。
お題 「友情」
友情ってすぐに崩れますよね
どんだけ仲良くても
どんだけ関わっていても
些細なことで友情は無くなり、
戻ることは難しい。
本当の友情ってなんだろうか
俺はまだ本当の友情を知れていないかもしれない
今まで色んな人に強制的に意見を合わせられ
長くも関係は続かなかった。
まず、本当の友情ってあるのだろうか…
#友情
ひとりが寂しいキミのため、そうしてボクはキミの親友になった。
初めのころ、キミはボクのことなんて見向きもしてくれなかったね。
それから1年がたち、2年が過ぎ、3年目の春、やっとキミはボクに触れてくれた。
抱き上げて、一緒に来て、そう言ってボクを連れて行ったのは、たくさんの石が並ぶ広場だった。
「ここにね、僕のお父さんとお母さんがいるんだ」
その一角にある小さな石の前で、キミはその大きな目から、ほとりほとりと雨をふらせながら、ボクにそう教えてくれた。
「今まで怖くてこれなかったけど、きみが一緒だからやっと来れたんだ」
ありがとう。そういって固いボクの体をめいっぱいに抱きしめてきたキミ。
そんなキミを見て、ボクは、ボクが壊れて動かなかくなってしまうまで、ずっとずっと友だちでいよう、そう誓ったんだ。
あれからいくつも季節がすぎた今も、すっかり大人になったキミの隣にまだボクが友だちとしていて、そんなキミそっくりなキミの子どもたちと、ボクそっくりな小さなボクたちも、とても仲のいい友だちとして、こうして一緒に過ごしている。
そして、それはこれから先もきっと変わらず続いていくんだろう。