『友情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「親友だからねっ!」
そう言って、あの子はいつも勝気に笑う。
楽しい時も、嬉しい時も。
寂しい時も、悲しい時も。
裏表のない性格は、常に周りを惹きつけ。同じように周りから妬まれる。
どんな時でも笑みを絶やす事はなく。その強い眼差しは揺らぐ事はない。
例え謂れのない悪意に晒されたとして、傷つき苦しみながらも前に進む事を止めようとはしなかった。
それは側から見れば、使い古された物語のようにありきたりで滑稽ですらあり。
それでもそれを終わらせるには惜しい程に、気に入ってはおり。
つまりは、少しばかりは手を出しても良いかと思える位には、あの子に情があるという事だ。
深夜。誰もいない教室で。
「ねぇ、本当にやるの?」
「あたりまえじゃない。今更何言ってんのよ」
「何、怖気付いたの?かっこわるぅ」
ひそひそと囁き合う少女達。
机の上には、人型に切り取られた紙が置かれており、その紙の中心には誰かの名が書かれている。
「先輩達に気に入られてるからって、調子に乗りすぎだっつぅの。少しは痛い目を見れば良いんだ」
「大丈夫なのこれ?ヤバくない?」
憎々しげに吐き捨てる声。怯えを含んだ声。
もう一人は何も言わず。ただ早く終わらせるために、準備を進めていく。
暗い教室。光源は机に立てられた五本の蝋燭のみ。
中心に紙の人形を据え、四肢と頭部に蝋燭を立て。
四隅には赤く染めた、獣と虫を模った人形を置き。
「これで終わりだっけ?」
「そ。あとはお呪いを唱えるだけ」
準備を終え、少女達は机を囲うように手を繋ぐ。目を閉じ、覚えた呪いを口にして。
一つ、獣の頸を並べ。
二つ、四肢をもがれた羽虫を晒し。
不意に締め切ったはずの教室内に、生温い風が吹き込んだ。けれど少女達は気づかず、さらに言葉を紡ぐ。
三つ、欠けた星を地に堕とし。
四つ、呪い巫女の血を撒いて。
五つ、
吹き荒れる風。蝋燭の火が消えて。
「えっ?何、なんで風が」
「やだっ、もぅおうちに帰る!」
「待って!途中で止めないで!中途半端にするとっ!」
「ソウだネェ。自分ラに返ってシまうネェ」
ざらつき、ひび割れた声。少女達のものではなく。
悲鳴をあげて彼女達は逃げようと踠くが、いつのまにか四肢と首に絡みつく何かに阻まれ身動きが取れない。
「アァ、まったク。あまリ喋ラセないデ欲しイものダ。呪イを唄うのモ存外疲レルんだヨゥ」
少女の背後。いつの間にか現れた、人の形をした影がゆらりと揺れ腕を伸ばす。
蝋燭を避け、中心の人形を手にし。
声もなく、影が嗤った気がした。
「喰っテもイイガ、少ぉしオイタが過ぎルから、コノまま返ソうネェ。チゃあント反省するンだヨゥ?」
最早声も出せず、泣く少女達にそれだけを告げ。
一歩影が下がると同時、消えていた蝋燭が再び火を灯した。
「!?アンタ、あいつの」
光源を得て、影の姿を認識した少女が目を見開く。憎しみに顔を歪めて声をあげようとするが、しかし口から漏れ出たのは声にもならない呻き声だけだった。
「ぅぐ…が、ぁ……っ」
「いっ、た…いぃ…!」
「ぁ……ぁあ…」
苦痛に、あるいは恐怖に顔を歪め、その場に崩れ落ち。焦点の合わぬ目が虚空を見つめ、涙を流し続ける。
その様を無感情に眺めつつ、影は手にした人形を飲み込んだ。
「ンっ……まったく。嫉妬だかなんだか知らないが、馬鹿馬鹿しい。こんな歯抜けだらけの呪いなんぞ、旨みの一つもないっていうのに」
呆れるその声は、先程とは異なり少女のそれ。
壊れた少女達をそのままに、踵を返し教室から出て。
一つ伸びをして、その姿は夜の闇に紛れて消えた。
「なんか変な夢を見た気がするんだよねー」
朝。教室に入るなり、挨拶もそこそこに屋上へと半ば引きずられ連れられた。
サボりになってしまうだろうが、話を聞く限りでは今日の一限は自習になるらしいから問題はないだろう。
「夜の教室とか、蝋燭とか…あとは黒いバケモノ?とか」
首を傾げて夢の内容を思い出そうとする彼女に、内心で笑みを浮かべる。
必死になる彼女の表情を眺めるのは、存外愉しいもので。
「…何で笑ってんの?」
隠していたつもりではあったが、表情に出てしまったらしい。ごめんと謝れば、膨れた顔がそっぽを向いた。
「こっちは結構真剣に悩んでるのに。ずっと調子が悪かったのに、今日は絶好調だし。教室入ったら、何か机が変わってるし…おまけに今朝の話とか、さ」
翳りのある笑みを浮かべ、彼女は小さく息を吐く。
まぁ無理もない。
直接見たわけではないが、自分の机に変なものを乗せられて、しかもその周りに気が触れたクラスメイトの三人が倒れていたという話を聞かされれば、彼女であろうといくらかは堪えるのだろう。
「気にしなきゃいいさ。夢は夢。現実は現実。あの三人は馬鹿をやっただけ…気になるなら学校に戻ってきた時に聞けばいいよ」
乱雑に頭を撫で笑ってみせる。
「せっかくの自習なんだ。ありがたく昼寝の時間にさせてもらおうか」
「ちょっと!あたしの話はどうすんの!?」
乱れた髪を直しつつ、翳りながらも強さを失わない瞳が、咎めるようにこちらを射抜く。
それを遮るように手を振って、くるりと背を向け横になった。
「大丈夫大丈夫。いつものように何とかなるって」
文句を言う彼女の声を聞きながら、静かに喉を撫でる。
どこまでも真っ直ぐな眼をしたこの子は、何故か私を親友と呼び慕ってくれる。昨夜飲み込んだ彼女の人形からも、それが嘘偽りない事を示していた。
慕われて悪い気はしないし、何より愉しませてもらっているのだから、それなりの見返りはしようと。
彼女に対する情を見て見ぬふりをして。ただの暇つぶしだと嘯いて。
嘘を吐き続ける行為に、馬鹿馬鹿しいと自嘲した。
20240725 『友情』
「友情」
「前回までのあらすじ」────────────────
ボクこと公認宇宙管理士:コードネーム「マッドサイエンティスト」はある日、自分の管轄下の宇宙が不自然に縮小している事を発見したので、急遽助手であるニンゲンくんの協力を得て原因を探り始めた!!!お菓子を食べたりお花を見たりしながら、楽しく研究していたワケだ!!!
調査の結果、本来であればアーカイブとして専用の部署内に格納されているはずの旧型宇宙管理士が、その身に宇宙を吸収していることが判明した!!!聞けば、宇宙管理に便利だと思って作った特殊空間内に何故かいた、構造色の髪を持つ少年に会いたくて宇宙ごと自分のものにしたくてそんな事をしたというじゃないか!!!
それを受けて、直感的に少年を保護・隔離した上で旧型管理士を「眠らせる」ことにした!!!悪気の有無はともかく、これ以上の被害を出さないためにもそうせざるを得なかったワケだ!!!
……と、一旦この事件が落ち着いたから、ボクはアーカイブを管理する部署に行って状況を確認することにしたら、驚くべきことに!!!ボクが旧型管理士を盗み出したことになっていることが発覚!!!さらに!!!アーカイブ化されたボクのきょうだいまでいなくなっていることがわかったのだ!!!
そんなある日、ボクのきょうだいが発見されたと事件を捜査している部署から連絡が入った!!!ボクらはその場所へと向かうが、なんとそこが旧型管理士の作ったあの空間の内部であることがわかって驚きを隠せない!!!
……とりあえずなんとかなったが!!!ちょっと色々と大ダメージを喰らったよ!!!まず!!!ボクの右腕が吹き飛んだ!!!それはいいんだが!!!ニンゲンくんに怪我を負わせてしまったうえ!!!きょうだいは「倫理」を忘れてしまっていることからかなりのデータが削除されていることもわかった!!!
それから……ニンゲンくんにはボクが生命体ではなく機械であることを正直に話したんだ。いつかこの日が来るとわかっていたし、その覚悟もできたつもりでいたよ。でも、その時にようやく分かった。キミにボクを気味悪がるような、拒絶するような、そんな目で見られたら、お覚悟なんて全然できていなかったんだ、ってね。
もうキミに会えるのは、きょうだいが犯した罪の裁判の時が最後かもしれないね。この機械の体じゃ、機械の心じゃ、キミはもうボクを信じてくれないような気がして。
どれだけキミを、キミの星を、キミの宇宙を大切に思ったところで、もうこの思いは届かない。でも、いいんだ。ボクは誰にどう思われようと、すべきこととしたいことをするだけ。ただそれだけさ。
そうそう、整備士くんや捜査官くんの助けもあって、きょうだいは何とか助かったよ。
712兆年もの間ずっと一人ぼっちで、何もかも忘れてしまって、その間に大事な人を亡くした彼は、ただただ泣いていた。ずっと寂しかったよね。今まで助けられなくて、本当にすまなかった。
事情聴取は無事に済んだ!その上、ボクのスペアがきょうだいを苦しめた連中を根こそぎ捕まえてくれたからそれはそれは気分がいい!
だが、実際に罪を犯した以上、きょうだいは裁判の時まで拘留されなければならない!なぜかボクも一緒だが!!
……タダで囚人の気分を味わえるなんてお得だねえ……。
牢獄の中とはいえ、随分久しぶりにふたりの時間を過ごせた。小さな兄が安心して眠る姿を見て、今までずっと研究を、仕事を続けてきて本当によかったと心から思ったよ。
きょうだいのカウンセリングの付き添いがてら、久しぶりにニンゲンくんと話をしたんだ。いつも通り話がしたかったけれど、そんなことはできなかった。
ボクの心は、ボクの気持ちは紛れもない本物だと信じて欲しかったけれど、受け入れてはもらえなかった。
機械のボクはもう、キミに信じてもらえないみたいだ。
でもまあ!!!きょうだいもボクも元気に牢獄暮らしが送れているから当面はよしとしようか!!!
……というかこの「あらすじ」、長すぎるね!!!また作り直そうか!!!
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「ね!ね!⬛︎⬛︎ちゃん!これよんでー!」
「おや、そういえばこんな絵本もあったねえ!!!懐かしいなぁ!!!……えー、どれどれ……。」
「ぼくは ともだち?」
「ここは すたーぼし。」今思えば安直なネーミングだね。
「ぼくは ここで くらす 『あお』という きかい。」
「そして このこは 『あか』。いきものの おんなのこ。」
「ふたりは とっても なかよし。ごはんを たべるときも、 おにわで あそぶときも ねるときだって ずっと いっしょ。」
「あかの たべものも すきなものも ねるじかんだって、ほんとは ぼくのと ぜんぶちがう。」
「でも、ぼくは あかが だいすきだから、ぜんぶいっしょ。」
「あかも ぼくが だいすきだった。かぞくごっこをしたり、おそろいのふくをきたり、おふろにはいったり。とっても たのしかった。」
「でも、みんなは ぼくたちのことを へん だといいます。」
『あのこ、きかいと あそんでる!ともだち いないの?』
『きかいは どうぐだろ? なんで ずっと もちあるくの?』
「こんなことを いわれても、あかは いいます。」
『だって あおは ともだち だから!』
『いきものじゃ なくたって ともだちに なれるんだよ?』
「ぼくは とっても うれしかった。こころのなかで うれしなみだを ながしちゃうほど うれしかった。」
「ぼくは とっても しあわせものの きかいだ。」
「あるとき ぼくは あかに きいてみました。」
『どうして ぼくと ともだちに なってくれたの?』
「ぼくは まえから きになって いたのです。」
「どうして あかは きかいの ぼくと なかよしなんだろう? ぼくが いきものにたいして ゆうこうてきな ふるまいをするよう プログラミング されているから?」
「それとも ぼくが べんり だから?」
「ほんとうは いきものどうしで なかよくしたいけれど できないから?」
「ぼくは たくさん かんがえました。けれど、ぼくには さっぱり わかりませんでした。」
「どうして ぼくを えらんでくれたんだろう?」
「そのとき あかは いいました。」
『だって あおが あおだから!』
『きかいも いきものも かんけいないよ!』
『わたしは だいすきなだれかと なかよくするだけだよ!』
「それを きいたとき ぼくは こころが あったかくなりました。だいすきだと いわれるのって とっても あんしんすることなんだね!」
「なので ぼくは こたえました。」
『ぼくも きみが だいすきだよ! これからも ずっと いっしょに いてね!』
「さて、きょうも あお と あか は あいかわらず なかよしです。なにをして あそぶのかな? どんな ごはんを たべるんだろう? たのしみで いっぱいです。」
「あなたにも あお や あか のような おともだちが きっとできることを しんじて。」
「おしまい!」
「いやあ、やっぱり懐かしいねえ!!!お父さんがよく読んでくれていたのを思い出すよ!!!」
「んー!なちゅかちいの!」
「キミはまだ実質2歳だろう???本当に懐かしいのかい???」
「んー!おとーしゃんおもいだすから!」
「おとーしゃん、いってたねー!」
「きかいもいきものも、ぜったいになかよくなれるー、て!」
「おとーしゃん、ボクたちとなかよちだったよねー?」
「仲良しというよりもむしろ、家族として愛されていたんじゃなかろうか?親子愛とでも言うべきか……。」
「ね、⬛︎⬛︎ちゃん!ボクもいきもののおともだち、できるかなー?あ、⬛︎⬛︎ちゃんがボクのいちばんいいこだからね!」
「生命体と機械の友情は存在し得るか……難しいね。」
「ボクはきっとできると信じているよ!実際に途中まではうまくいっていたからね……。」「でも、いくらボクが仲良くしたいと思っても、相手がそうだとは限らない。」
「⬛︎⬛︎ちゃん、いいこなのにー?」
「う〜む……。よく言われてきたのは『機械のくせに〜〜』とか『もっと都合よくあれ』とかかな?」
「そりゃあ仕事仲間だからっていう理由で表面的にだけ仲良く接したり、あるいはボクを生命体だと思っていたから信じたり……ということもあるだろうねぇ!」
「それでも、ボクは出来るだけみんなと仲良くしたい!友情に機械も生物も関係ないと思っているからね!」
「ボクもみんなとおともだちなりたーい!」
「いいねぇ!!!キミならきっとたくさんお友達ができるよ!!!だってボクにもキミにも、彼らにも心があるからね!!!」
「さて!!!次は何をしようか???」
「もっかい!これよんでー!」
きょうだいはさっきまで読んでいた絵本を指差す。
「……もう今日だけで13回も読んでいるんだが……。本当にいいのかい?」「んー!」「そっかぁ……。」「よんでー!」
ボクはきょうだいを膝に乗せて、また絵本を読み始めた。
ニンゲンくんとまた仲良く出来たらいいな、いや、きっとできると信じて。
『友情』(随想)
「大切です。」と、どんなに言葉にしても伝わらない心があります。寧ろ、言葉にしてしまった故に嘘っぽくなってしまい、距離が離れたり疎遠になったりするのも、友達あるあるかもしれません。
そして、「嫌われたくないから。」と、遠慮しすぎて、ありのままの自分を出せない関係性は、友情とは程遠いとも思えます。
でもね、私はそんな交友しかしてきてないので、程遠くても、僅かでも、そこに友情が存在すると信じたいのです。ドラマや物語のような熱い友情とは違うけど、年に数回会うだけの差し障りのない、ほのかな友情は、ほのかながらも確実に長い年月を継起していくように思うのです。
確認しないと不安で不安で
確認するほどの仲なら
そんなものないんじゃないか
なんてまた不安になって
確認された時には
上手いように扱われてるんじゃって
また不安になる。
意思疎通が目を見ただけで
できるようになったら。
なんて、
いつまではぐくめば。なる。
–友情–
久しぶりの投稿……!!
♡ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ♡
友情
♡ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ♡
男女の友情は存在しない?
私は存在すると思ってるよ
1部の人だけだけどね
どっちかが恋愛感情抱いたらもう友情じゃなくなるからね…難しい、
でもお互いが "友達" って思ったら
思ってたら
男女の友情は存在する
って、私は思うけどね。
友情って不思議よね
ある日突然芽生えたり、ある日突然消えたりする。
疎遠になったり、偶然再開したり。
毎度毎度、振り回されてばっかりで嫌いなものの一つね。私だけそう思う環境
この感情を友情故のものだと偽れば、あなたは私がそばにいることを許してくれるだろうか。
この友情は
ずーっと
続くんだと思っていた。
これだけ
長い期間
ほとんど
毎日
一緒にいて
しんどいことを
一緒に経験したんだから
クラスメイトや
同級生とは
関係性の格が
ちょっと
違う。
でも
進学
就職
結婚
出産
色々なことがあると
だんだん
関係性は
希薄になっていく。
友情って
儚いんだなぁ。
#友情
お題・友情
友とは素晴らしいものであり、人生において必要不可欠なものだ。友がいない人間など、ほとんどいない。それぐらい友とは大切なのだ。
友と友情を何かに例えるなら、肉体と芸術だと私は思う。
友とは、肉体と同じ
良い所や悪い所を見つけ、時には褒め時に怒り、育てていくもの。そして愛していくものである。
友情とは芸術だ
無から生み出し、作り上げていく。完成などなく、常に進歩させていくものだ。しかし、ひとたび作ること、歩を止めてしまえば、そこで終わりである。画家で例えるなら描くことを放棄するのと同じ、つまり死と同じであると思う。
友情とは儚いのだ、自分から歩を止めてしまえば、相手は待ってくれないかもしれない。戻ることなど出来ないのだ 進むしかない
だからこそ価値がある素晴らしいものなのだ
友を大切に に新しく美しくあれ
「友情」
私たち、うまくやれると思ってた。うまくやれてると思ってた。でも違ったんだね。そう思ってたのは私だけだったんだ。
バカみたい。
あの時そう言ったのは、私に向けて。だけどあなたは自分に言われたと勘違いしたんだね。そのことにすぐに気づいたけど、それでいいと思ったから。だから私は何も言わなかったんだよ。
私たちが本当に友だちだったのなら、全て気づいてくれるでしょうね。あなたも今は気づいているのかな。そうじゃないといいな。だってあなたは私を裏切ったんだから。
そんなふうに思っておきたいのに、苦しいよ。
私は友達が少ない。
さみしい事に心の底から信頼できる、笑い合える、
気を使わない居心地がいい人なんて1人もいない。
同じ感情やベクトル、価値観を両方とも同じくらい持っていないと友情って成立しないんじゃないかな
人間だから気を使うとか合わせるとかができるからちょっと違うなと思っても我慢できる範囲では我慢する。
我慢できなくなった時、
その友情は何の予告もなく終了する。
私は自分が人と違った感性や価値観がある事を自覚しているからこそ友達はむやみやたらに増やさないし
欲しいとも思っていない。
人に合わせるのがめんどくさいし合わせてもらうのもなんか違うし。
本当に気が合う人がいれば友達になってみたいけどね。
数十年生きてるけどまだ出会ってないな。
自分には理解できない事も尊重する
喜びは分かちあって
悲しみも分かちあう
時に厳しいことも言う
心の底から幸せになって欲しいという思いがあるから。
言葉にしないけれど、お互いがお互いを大切に思っている
それが"友情"というものだと思う
なんで教えてくれなかったのかと口を尖らせる同僚に苦笑を返す。秘密主義だなんだと文句を言われたが、性分によるものなので自分には直しようもないのに。
主従という関係にかつて——もしくは未来——あった、今は相棒にお似合いだと言われる始末である。
詐欺や思わせぶりな態度が得意なひとでなしに比べられるのは抗議をしたいところだが、人間の心を持っている分自分の方が非道だと一蹴されてしまった。
そこまでいわれることかと眉根を寄せると相手はベッドの上で天井を仰いだ。
人の事情に踏み込むことをあまり好まない相手が自分に甘えているというのはなんとなくわかっていたけれど、やはり性分は変えられない。
なんの反応も示さない様子にさらに拗ねたのか友達でしょうと膨らませる頬にぼんやりと、地球人と宇宙人が指先を合わせる映画を思い出した。
友達——そんな不確かで信頼で成り立つ関係なんて、自分には贅沢にすぎる。
曖昧に笑った自分に、耐えきれないと声をさらに荒げる相手の、拠り所にはなりたいけれども。
『友情』
どんなに大好きな相手でも友だちで居続けることが難しい。毎日顔を合わせていた学生時代なら、それっぽく繕えていたような気がするけど、会わなくなったら連絡もしづらい。久しぶりに会って一瞬であの頃に戻れるって…ちょっと都市伝説みたい笑
そういえば、悩みを相談したことってほとんどなかったな…私がそうだから逆に誰かに相談をされるってこともほとんどなかった。
友情って難しい、わからない。
家が近所で、幼稚園からずっと一緒だった友人が居る。
多少の喧嘩はあったけれど、どれも変に長引いたりすることもなく、毎回どちらからともなく謝って、すぐに仲直りしていた。
僕らの仲の良さは周囲からも認知されていて、それを褒められてもからかわれても、僕はどちらも嬉しかった。
その当時、僕たちは特別なんだと、たぶん二人ともが本気でそう思っていた。
高校を卒業して、僕たちは同じ大学に進学した。
同じアパートに住んで、よくお互いの部屋に泊まったりもした。
大学生になっても僕たちの関係は変わらずで、むしろ一緒に居る時間が増えたことで関係はより一層良いものになっていた。
きっと、こいつとは死ぬまで付き合いを続けるんだろう。
そんなことを思い始めた大学三年の春頃、僕たちの関係に変化が生じた。
「……俺、会社作りたいと思っててさ」
いつものように僕の家に泊まりに来ていた彼が、缶チューハイを片手に気恥ずかしそうに言った。
「え、いいじゃん」
無意識に漏れていたその言葉は、紛れもなく本心だった。彼の夢なら応援したいと思ったし、手伝えることならなんでもしてやりたいと、本気でそう思った。
「それでなんだけどさ……」
彼は、僕も一緒に会社のオーナーをやって欲しいと頼んできたのだ。
突然のことに迷いはしたが、特にやりたいこともなかった僕は、その場で首を縦に振った。
僕の返事に、彼はそれを噛み締めるように喜んでいた。見ると、目尻からは涙が溢れていた。
二十年以上彼と過ごしてきたが、こんな喜びかたをしているのを初めて見た。引き受けて良かったと、僕まで嬉しい気持ちになった。
「じゃあ、今日は決起会だ」
バシッと彼の背中を叩いて言うと、彼は涙を溢しながら笑って、残っていたチューハイを一気に飲み干した。
それから、今後のことについて朝まで語った。
話せば話すほど僕たちの間には希望が満ちていった。
無敵とまでは言わずとも、僕たちならどんな困難でも乗り越えられると、本気で思っていた。
しかし思い返せば、その瞬間が僕たちという存在のピークだったんだろう。
在学中に会社を設立し、大学卒業から本格的に力を入れ始めた。
それから、二年も経たない頃だ。
僕と彼は呆気なく離別した。
理由は単純だった。簡単に言ってしまえば、価値観の相違というやつだ。
感覚的には、バンドの解散などでよく聞く方向性の違いというやつに近いのだろうか。しかし、正直自分たちはそんなものとは無縁だと思っていた。
彼と距離が出来てしまった今になって、ようやく視野が広くなった気がする。
お互いの許せなかったこと、譲れなかったこと。今までありもしないと思っていたものが、たった二年で数えきれないほど出てきた。
しかし、それらを思い返せば、『なぜ許せなかったのだろう』と頭を抱えてしまいたくなるほど些細なものばかりだった。
『近しい人とビジネスをするのはやめておけ』
『友達と一緒に仕事をするのは大変だ』
会社を作る前から、似たような警告を他にもたくさん聞いてきた。しかし、自信があったのだ。僕たちなら絶対に大丈夫だという、根拠のない自信が。
「はぁ……」
深いため息が漏れる。自分たちで選んだことなのに、想像以上にショックでつらかった。
大学在籍時、教授らから卒論に総ダメ出しを食らったことがあるが、あんなものとは比にならない程のつらさだった。
それはそうだ。これはいわば、二十年以上続けてきた研究を否定されてしまったようなものなのだから。
「……っ」
また吐こうとしたため息を堪えると、今度は目頭が熱くなってきてしまった。思わず手の平で目を覆った。
「はっ……」
今度は湿っぽい息が漏れた。それも堪えようとしたが、すぐに嗚咽に変わってしまって、もうどうしようにもなかった。
「うっ……うぅ……」
溢れるものを止めようとしながら考えていた。
誰かに教えてほしかった、と。
知らない方がいいことがあることも、近すぎると壊れてしまう関係があることも、なんとなく知っていた。しかし、だったらどうすればよかったのだ。
『やめた方がいい』は飽きるほど聞いた。しかし、『こうすればいい』とは、ついぞ一度も聞くことがなかった。
誰か教えてくれ。
僕たちが信じて疑わなかったあの感情は、友情ではなかったのか。
誰か教えてくれ。
友情とは、近づきすぎると壊れてしまうようなものなのか。
だとしたら、そんな簡単に壊れてしまうようなものが、本物の友情なのだろうか。
誰か教えてくれ。
……僕たちが過ごしてきた二十年は、なんだったんだ。
もし誰かと仲違いしてもうあんな奴は友達じゃないと怒りに震えることがあったなら、一度ゆっくり思い返してみればいい。
まずは君と一番仲の良い人を一人思い浮かべてみよう。そして自分に問いかけるんだ、自分自身は果たしてその人にとって良き友人たり得ているだろうかと。
君は誠実か?
いつも十分な親切を発揮し、裏表ない心で常に相対しているか?
「友達だからこそ諫言も必要だ」なんて馬鹿げた正義心に乗せられて、頼まれもしない幼稚な説教をしたことは?
「あんな奴は友達じゃない」と苛立つ君が、同じように誰かから「友達なんかじゃない」と吐き捨てられている可能性について考えて、全く不安なしに「そんなはずがない」と言い切れるなら君は強い人間だ。
だから、むしろ友情など頼らずともその強さで一人、君は生きていけるだろう。
あるいは不安で不安でたまらない、周囲の誰一人自分の手を取って共に歩いてくれることはないと悲嘆に暮れる君もまた、その孤独感こそを支えに一人、立ち続けることができる人間だ。
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友情
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そんなもの無くても生きていける。
無くて生きていけるものだからこそ欲しくて堪らない。
両親に怒られた。
私の心に釘が刺さった。
友人に相談したら、私の心を優しく包んでくれた。
これが友情なのだろうか。
デジモンアドベンチャーってアニメにさ、石田ヤマトっていうキャラがいるんですよ。
デジモンのキャラは紋章を持ってるんですよ。
で、ヤマトの紋章が友情の紋章でさ。
でも、そのキャラが全然友情とか気にするキャラじゃなくて。
見た時笑っちゃったっていう思い出があります。
題 友情
友情ってやっぱ大事ですよね
そう言ったのは若くして大尉まで上り詰めた部下である金髪の少女だ。今は社交場であるホールに向かっている途中である。
少し考えるふりをして、肯定をする。
まあそうだな、人生というのは人との交流によって成り立っているものだ。
何故急にそんなことを聞いてきたのかの意図もつかめずいると、前方から黒髪の少女が歩いてくる。こちらも若くして大尉まで上り詰めた天才だ、流石に敵ながらあっぱれとも言える。
さて、二人ともお互いにどのような反応をするのか
同時期に上がってきた二人がお互いに知らないわけがないと思うのだが。
そう考えていると二人はお互いに目を合わせ、微笑み合い通りすぎていった。
なるほど?
どうやら知り合いらしい、私は別に敵だからって交流を制限するつもりはないが、他の人がどう思うのやら。
ねえ元帥
金髪の少女が問う。
今一番欲しいものってありますか?
あんまり時間が合わないから
中々会えないけど…。
何かあったらいつでも言って欲しい。
いつだって、話聞くし
いつだって、飛んで行く。
「大丈夫?」「元気?」「病んだりしてない?」
たまに送るLINEの返事も「大丈夫」「元気」
君はいつも弱音を吐かないから
君はいつも1人で抱えようとするから…。
何かあったらいつでもLINEして
って伝えるけど…、、
あんまり1人で抱え込まないで。
君が背負ってる事半分背負うから。
君が抱え込んでる事半分抱えるから。
いつでも、頼って欲しい。