もし誰かと仲違いしてもうあんな奴は友達じゃないと怒りに震えることがあったなら、一度ゆっくり思い返してみればいい。
まずは君と一番仲の良い人を一人思い浮かべてみよう。そして自分に問いかけるんだ、自分自身は果たしてその人にとって良き友人たり得ているだろうかと。
君は誠実か?
いつも十分な親切を発揮し、裏表ない心で常に相対しているか?
「友達だからこそ諫言も必要だ」なんて馬鹿げた正義心に乗せられて、頼まれもしない幼稚な説教をしたことは?
「あんな奴は友達じゃない」と苛立つ君が、同じように誰かから「友達なんかじゃない」と吐き捨てられている可能性について考えて、全く不安なしに「そんなはずがない」と言い切れるなら君は強い人間だ。
だから、むしろ友情など頼らずともその強さで一人、君は生きていけるだろう。
あるいは不安で不安でたまらない、周囲の誰一人自分の手を取って共に歩いてくれることはないと悲嘆に暮れる君もまた、その孤独感こそを支えに一人、立ち続けることができる人間だ。
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友情
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そんなもの無くても生きていける。
無くて生きていけるものだからこそ欲しくて堪らない。
7/25/2024, 9:26:59 AM