『半袖』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
《半袖》
季節は夏。ジリジリとした日光に喧嘩を売りたくなる季節。
夏の窮屈な補講が早く終わり、早く帰れると喜んで後先飛び出した自分が恨めしい。
歩きながら腕時計を見る、帰りのバスが来るまでかなり時間がある。
とりあえずバスが来るまで、隣の公園の日陰に避難するか。
俺はバス停横の自然公園に足を向けた。
コンクリートで舗装された道路と違い。遊具より樹木の数が数十倍多い公園は入った瞬間、緩やかで冷たい自然風が俺を出迎えてくれた。
「涼しい~~。」
俺は公園内のよく生い茂った大木の近くにあるベンチに腰をかけ涼んだ。
ズボっ。
突然自分の脇が一気に冷たくなり、猫の様に跳びはねてしまった。
「お〜、良い反応ね。」
「……先輩何するんですか!。」
振り返るとそこにはワンピース姿の先輩がイタズラが成功したガキ大将みたいな笑顔で立っていた。右手にはラムネの瓶を持っており、きっとあれを俺の脇に突っ込んだんだ。
衣かえの季節になると、夏を感じる。
学生の時は中間服からの半袖に、学生がおわったとしても、どこかでバイトをしていたら、制服の半袖をみて、夏を感じるようになる。
しかし、動画配信者所謂youtuberという職業は、あんまり季節関係あるようで関係なかったりするのだ。
俺は年中半袖でも構わないのだが、相方はなんだか微妙に繊細なところがあるのだ。
それでも、さすがに、季節のイベントや案件等々は無視するわけにもいかないので、暑くなったら浴衣等は着るけど、それぐらいしか制限はない。本人判断に任せてる。
だから、あいつがちょっと季節にそぐわないものを着ていても、対して気にしていなかった。
視聴者さんから、秋頃になってようやく「やっと季節が揃ったね。」とかコメントされて、ようやく気がつくのが例年だった。
半袖。
最近着ている。晴れの日でもまだ寒いし、雨の日はもっと寒い。寒ければ上に羽織る。それぐらい服にも天候にも興味がない。家はそれを許してくれる。
窓から差す光から目を背けて、映画を観る。それは心を連れていく。様々な感情が浮かんでは消えて、時間は一瞬で過ぎる。
こもった熱が部屋に染み込む。心が帰ってきたとき、袖口から閉塞感が潜り込む。緩やかで寂しい幸せ。
(二次創作)(半袖)
牧場主エイジは蕩けていた。
「あーつーいーーーー」
「そうだろうね」
道具屋のクレメンスが苦笑いをしている。
珍しくも三日間絶えず振り続けた雨は、今朝ようやくやみ、久しぶりの陽光が差し込む。しかし湿った大地と空気は重く、太陽に温められたせいで却って肌にまとわりつく。確かに夏の月まであと数日と言ったところだが、この湿度と温度はヤバいのだ。
「もう半袖にしちゃえばよかったああぁぁ」
「急に暑くなったもんな」
「というか、クレメンスさんは暑くないんですかぁぁぁ」
エイジの視線はクレメンスがいつも着ている作業着に注がれた。僅かに色味の違う作業着が何着かあって、それらを着回しているのは知っているが、そういえばそれ以外の服装を見たことがない、とエイジは気付いた。いつも似たような服を着ているのはエイジも同じだが、こちらは単に懐が寒いせいで服まで資金が回せないだけだ。この街で道具屋を営むクレメンスは、まさか貧乏ではないだろう。
「オレは雪国の出身だから……」
「出身だから?なに?クレメンスさん」
「下手に半袖になると、一日で日焼けしちゃうんだよ」
夏にバイクの修理やメンテナンスをするとき以外は、特に困らないらしい。暑いのは確かだが、下手に半袖にして日焼けした方が後で熱が出たり腕がヒリヒリ痛んだり大変な目に遭う。
「僕の知らない世界だ……」
「そりゃあ、君がすぐ日焼けするタイプだったら、牧場主は無理だろ」
クレメンスの言う通りだ。エイジは日焼けするまでもなく肌が黒い方で、特に困ったことはない。いや、あったな、とエイジは手をぽんと打つ。
「僕、半袖全く持ってないんだよね」
「さっき、半袖にしちゃえばって言ってなかったっけ?」
「あれは言葉の綾。実際は買うところからなんだよね」
そうと決まれば、さっさと行動だ。ここに来る前に見た財布の中身は1,000Gしかなかったが、もしかしたらあと1,000Gぐらいあるかもしれない。儚い希望を胸に外に向かう牧場主を、クレメンスは静かに見送った。
じりじりと照りつける太陽
滴る汗
水があれば腕を濡らす
濡れた腕に風が当たって心地よい
半袖になると心が軽くなる。
太陽の日差しの下、幼い頃に憧れた
充実した人生を送る自分の姿が浮かんでくる。
それは今の姿とは少し違うようだけれども、
もしかしたら、という前向きな希望すら浮かんでくる。楽しい気分になることを思い浮かべて、それから、つらい思いをしている誰かの、
解放された笑顔を思い浮かべる。
半袖の季節。それは希望が浮かんでくる季節だ。
6月になった
制服が夏服になる
僕の気になるあの子は
制服の上からジャージを羽織っていた
次の日
カーディガンを羽織っていた
ある日曜日、本屋で見かけた彼女は
左腕だけアームカバーをしていた
いろいろな憶測がとんだ
リスカの跡があるらしい
刺青が消えないらしい
異世界召喚の聖紋があるらしい
はたまた人面疽……
無口な彼女からは本当のことをまだ聞けていない
(仕事前に書くのやもようよ、私、最後思いつかないやん)
半袖
曇りだから、と油断して日焼け止めを塗らずに過ごしていたら、まだ初夏だというのに腕が縞々になった。
困ったことだ、これでは日焼け止めを塗ることが出来ない。
縞々日焼けを維持してしまうことになる、それでは夏の間中笑い者だ絶対に嫌だ。
どうしたものか、と悩んでいたら日焼け止めクリームを手にした君が隣にやって来て、私の腕を取ると縞々に日焼けした所だけにヌリヌリと塗りだした。
テーマ「半袖」
どうして着物って、半袖がないんだろう?あっても良さそうと思うのは、私だけなのかなぁ?#16 半袖
半袖を着てる時に
風が吹くと、
少し良い気分になれるんだ。
(半袖)
・半袖
最近の暑さはもう夏だ。
夏は嫌いだ。
エアコンの効きは悪い。
晴れていたとしても、どこへ行くにも汗をかく。
でも夏の景色や風情はとても好きだ。
夜に咲く花、流れるような入道雲、
どこからが聞こえてくる風鈴の音。
自分は夏に運動をすると
貧血も相まっていつも頭痛などの熱中症に襲われる。
少し暑く、涼しいくらいでいいのに。
生きている者たちは太陽に殺されかけている。
秋の半袖から少し肌寒いと長袖にする瞬間が好きだ。
私が当たり前にやっていることを人はすごいと褒める。嫌ではない。嫌ではないが、努力していることは他にもある。それを褒めてほしいのだ。しかしそれはきっと、他人から見れば当たり前のことだから目立たないのだ、人並み以下なのだ。
私はこれからもずっと、私自身を誇ることはない。
半袖
『えっ?半袖ドレス作り大会のモデルさんが熱を出して
欠席⁉︎』
死柄木たちがデザインしている半袖ドレスにも関わらず、
彼らの手が止まった。
『何だと?』
『半袖ドレスを着用するモデルが熱を出して欠席だそうだ』
着用モデルの体型は、アイドル並みのスラリとした体型で、麗日お茶子は、違うイベントに参加するため、
着用モデルは出来ない。
『おい、緑谷出久』
『ハイ!』
『急きょだが、半袖ドレスを着るモデルを探して行ってくれないか?』
と、緑谷出久(愛称はデク)を指導している相澤消太が
緑谷を指名したが、彼1人では大変だろうと私たちも
手伝いをした。
雄英高校から近い街で
着用モデルを探している。と、声かけしたのだか、、
若い女性1
『ごめんなさい。今から、用事があるので』
女性2
『ゴメンなさーい…友人との集まりがあって…』
轟焦凍
『暑いよな…近くにコンビニがあるから、全員分
ドリンク買ってくるな』
と、1人で買いに行ったのだ。
デク
『〜〜着用モデルを探していまーす!』
プルルル
プルルル
『〇〇ちゃんのスマホから電話鳴ってるよ』
デクが私のスマホを取り出して私に渡してくれた。
『デクありがとう』
デクは、爽やかな笑顔の汗顔で
モデル探しを開始
そして、私は、電話をかけた
『もしもし?』
『オレ、死柄木だけど』
『死柄木くん…なに?』
『着用モデルなら、、着用モデルになりたいという
友人がいる』
『ほんと⁉︎』
私の嬉しい声の反応で
コンビニで、買い物していた轟も
嬉しさのあまりに私と死柄木の声を聞き取っていた。
そして死柄木の声から、違う女性の声が交替された
??
『もしもし〜?私、着用モデルになりたいんです〜。
アイドル並み体型も自信ありますぅ♪』
ビッ、
プープー
『あれ?電話、切れた?)
ブルルル
『勝手に切ってごめんよ〇〇』
『死柄木くん大丈夫だよ』
『トガ、、勝手にスマホを切るときがあるから
じゃあ後で会おう』
『またね』
ピッ
『着用モデル決まったよ。トガさんなんだって』
デク
『決まったの?⁉︎』
2時間後、私たちは、半袖ドレス会場でもあり、
着用モデル会場でもある大きな会場へと待ち合わせしていた。
『死柄木くん』
死柄木
『〇〇…待たせたな…悪りぃ悪りぃ…』
と、金髪少女と共に、死柄木くんは、やって来た
少女は、『トガヒミコです。』と、トガヒミコと
名乗った。
『よろしくお願いします』と挨拶して、
前のモデル幅丈を決めていた轟が少し
トガの身長を見て驚いたのだ。
このサイズだとピッタリだ。と、
そして、半袖ドレス大会の当日、私も含むトガちゃん
率いるチームの、死柄木弔がデザインしたシックな黒色の半袖ドレスを身を包んだトガちゃんチームが優勝したのだった
【半袖】
半袖を着るのには、少々勇気がいるのだ。
今暑いと思っても、一日通して半袖で大丈夫か寒くならないか、暑いなら日焼け止めは必要か、腕の無駄毛は、等々。
何より。
「おっ、今日半袖?あっついもんなー」
そいつに笑顔で話しかけられて。頑張って笑顔を返しながら、
「うん、暑いね」
(ああ、見せて良い生腕だったかな、太く見られてないかな、汚いとか思わないかな)
緊張する。
だから、半袖は勇気がいる。
半袖
半袖だ思い浮かべるものと言えば
夏だ。
正直1年ずっと長袖の僕には余り関係無いが
半袖で思い浮かぶものと言えばもう一つある。
それは僕とは真逆の
年中半袖短パンの男子だ。
小学生によく見かける光景だが、
よくもまぁ、寒くないものかと思う
と言うより見てるこっちが寒くなる
けどよくよく考えれば
冬でも足出して歩いてる人も居る訳だし
そんなに不思議な事では無いのかもしれない。
けれど年中タンクトップなのは流石に理解に苦しむな
題名:半袖
中学時代、
初夏の時期の衣替えが嫌いだった。
移行期間は気温的に半袖の方が過ごしやすかったりするのに。
完全に『夏服のみ』になった途端、雨降りで気温下がって半袖では寒い、なんてことが多かったから。
学校に着いたら、ジャージの上着を着てもいいけれど、通学中は夏服制服のみ、という校則も意味がわからなかった。
通学中に濡れて寒いんですけど。
濡れて体温下がりきってから上着着ても後の祭りで、必ず風邪ひくんですけど。
訴えたところで『規則だから』と一切の考慮がなされないことも、子供心にすごくショックだった。
その夏服も。
最初の中学校は、生地がやや薄い紺色のベストがあったけれど。
転校して卒業までいた二つ目の中学校は、白ブラウスにクリップ式の小さいリボンのみ、という物だった。
ブラウスは、当然スカート・イン。
夏用の白ブラウスは生地も薄いから、必然的に白い厚めの肌着を下に着る必要があった。
冷感素材もなかったし、暑くて不快だったなあ。
それを着たところで、体型カバーできる要素はまるでない。
中学生だよ。
多感で、成長期な時期、おまけにホルモンバランスで色々崩れやすい時期でもあるのに、一体誰が考えたんだあの夏服は。
真夏になったら、ジャージの上着はおるのも禁止だったし。
頭オカシイとしか思えなかった。
(異性の目が実際に気になる、あるいは過剰に。
また同性との差異を気にしてしまいがち。
心もまだ成長期。
差異を自らの個性、美しさとは考えられず
過剰に気にしすぎて、長くその価値観から
抜け出せなくなったり、病んでしまう子もいる)
最近は、水着もお洋服みたいなデザインの物が出来て素晴らしいねと思ったけれど。
未だ意味のわからない校則は残っているようで。
何のための規則なのか、本気できっちり考えて変革していってほしいと切に思う。
……なーんてことを思いながら。
いつも通り、ベッドでゴロゴロしながらスマホでポチポチ打ってみた。
部屋着はもう半月ほど前から、半袖短パン。
その半袖は、もう外で着るにはちよっとヘタれてるかな、という一軍落ちのもの。
襟首とか若干伸びてるけれど。
部屋着だから問題ない。
というか、まだ着れるからもったいない気がして、着ちゃってる。
受け取りしなきゃいけない郵便物や宅急便来た時だけ、慌ててメッシュ素材の上着はおって誤魔化している。
うーん、もしかして。
こういう服装だから、家でダラダラしちゃうのかも。
服装の乱れは心のなんちゃら、的を得ている——と言えるかも。
いやでも。
家の中でダラダラできなきゃ、どこでするのよーというね。
改める必要があるか否か。
夕食時に、のんびり呑みながら考えてみようかな。
……覚えていれば!
#半袖
ー半袖が似合う君との出会いー
今日は、貴方と同棲して200日記念日💍㊗️🫶🏻𓈒𓏸︎︎︎︎そして、明日は、貴方と交際1年4ヶ月記念日💍㊗️🫶🏻𓈒𓏸︎︎︎︎今日に明日、記念日続き🫶🏻𓈒𓏸︎︎︎︎そして、5月24日は、私の誕生日だった🥰💗さて、いよいよ、本題へ…もう辺りは、半袖を着る方が増えて来て、いよいよ夏本番ですね(*^^*)そんな中、一つだけ、惚気けても良いですか…?私の彼は、暑いのも寒いのも天候の変化も嫌いだけど、私にとって、彼は、誰よりも夏が似合う夏男だと思ってます🥰💗何故なら、私から見て、誰よりも半袖が似合うから。と言うのも、私が彼を溺愛しているからだとは、思うけど、私は、彼が半袖を着る度に萌えてしまう。彼が半袖をまくしあげて、腹チラさせる度に、バドの練習中や大会中で腹チラする度に私は、萌えキュンするけど、その裏でハラハラしてしまう。何故なら、彼の体は、誰よりも色気が有り過ぎて、女性や女子には、刺激が強過ぎるから。と言うのも、彼の体は、めっちゃ痩せていて、ただでさえ色気漂ってるのに、今じゃ、うっすら浮き出て来たシックスパック…あと何年も経てば、まだ彼のお腹の中に隠れているシックスパックは、剥き出しになり、ちゃんとした筋肉となっているだろう。そんな彼とこれからもそばにいられる。彼の隣でこれからも笑っていられる。これからも彼と幸せになれる。そう思うだけで、私は、何もかも頑張れちゃう(*´˘`*)♡これからも愛してるよ😘❤︎私の愛する未来の旦那様•*¨*•.¸♬︎私がよそ見しちゃう前に早く迎えに来て、結婚申し込んでね💕︎
半袖
わたしが何も考えずに、半袖着られるのは後10年かなと思います。
気づいたのは義母が70代になった頃。半袖を着なくなったのです。オシャレな義母は、季節を先取りでトレンドにも敏感な人。聞いたら、二の腕のたるみや、腕のシミが見えてイヤだからと。夏はもつぱら7分袖を着るようになりました。
言われないとわからないこと、有りますね、その年齢になってみないとわからない事が。
歳を取るのは辛いこともあるけど、わからなかったことを感じれるのはここまで生きてて良かったと思える一つです。
心理的なものは特にそう。鈍感なわたしがセンシティブになれる部分だから。加齢を、マイナスと取るか、プラスと取るかの境目ね。
目が合いそうになると慌てて逸らして、声をかけられるたび不自然に逃げた。身体中から好きが溢れて、いつか君のこと食い尽くしちゃいそうで怖かった。本当は、真っ黒な海の中で、真っ白に輝いてる君の腕が好き。パピコの蓋もちゃんと等分するとこも、たまにぼーっとして階段を踏み外してるとこも、全部、全部大好き。
「おはよーございまー、なんやお前かい」
「なんやとはご挨拶な。そっちこそ早いやん」
「そら、急に隣が涼しなったからな。黙って帰ることないやんけ」
「昨日の格好のまま出社なんかできるかいな」
それもそうだ。昨日が休日ならまだしも週の真ん中で、それも
明らかによれたシャツなんか着てくれば、朝帰りですと言っているようなものだ。
でもなにか引っかかる。それが何かは分からないが。
「おはようございます〜、あー今日暑いわぁ」
そう言って入ってきたのは同期の大倉。もう既にネクタイは外されており、シャツの袖を捲りながら愚痴を吐く。
「起きた時寒かったからさ、長袖着てきたんやけど駅着いたらもう日出てきて暑いやん。満員電車地獄やったわ〜、ほんま着てくん失敗した」
「クールビズやからネクタイは付けんでよかったのにな」
「ほんまそれ………うっわ、何その格好。暑ないん?村上くん」
「……そうや」
それだ、俺が感じていた違和感は。身だしなみが整いすぎてるのだ。流石にジャケットは着てきてはいないが、シャツは第1ボタンまで閉められておりネクタイもキッチリと締めている。
腕捲りすらしていない。家では冬場でも半袖Tシャツの男が、だ。それもお天気お姉さんが夏日だと言っていた今日。
「それや、なんでお前長袖やねん。いつも半袖やのに、ネクタイまで」
「それは……」
「見てるだけで暑いねん、脱げ!」
「わっ、大胆!!」
「……れのせいで」
「あ?聞こえへん」
「誰のせいで半袖着られへんと思っとんねん!!!!」
うわ、ゴジラが火ぃ吹いた。長い付き合いやけどこいつの沸点未だに分かれへん。顔真っ赤で鬼みたいやな。
「ドアホ!!」
「どこ行くねん」
「頭冷やしに行くんじゃボケ付いてくんな!」
バタンと乱暴にドアが閉められる。
「こっわ……アイツなんやねん」
「んふふ、耳まで真っ赤やったね」
何故かニヤけている大隈。あいつキレてるんとちゃうんか?
「え、ニブニブやん。鈍感が可愛くて許されるのは真ちゃんだけやで」
「……もしかして、あいつ恥ずかしがってるん?」
「照れと怒りが半分半分ちゃう?原因が覚えてへんねんもん」
胸に手を当てて考えてご覧よ、と茶化す同期を一発しばいた後、昨日のことを思い出す。
……なんやねん、昨日は可愛かったのに。キスマつけるのへたくそやから全然つけれんで、俺も付けたい言うて駄々こねて…
あ、そうや。それで噛み跡やったら付けれるんちゃうかって。
つまり、あの下には俺の歯型が付いている。
そう考えただけで腰周りが重たくなった。
あかん、何考えてんねん職場やぞ。
「その様子やったら無事に思い出せたみたいやね、けだもの」
「返す言葉もございません……って、なんでお前が分かんねん!」
「昨日2人で帰ってたし?というかいつも半袖の人が長袖着てるだけで怪しいやろ。全然気づかずにデリカシーないこと言うた人もおるけど」
「ほんま面目ない……」
「それは信ちゃんに言うて。でもそのニヤケ面何とかしてからな」
「え、俺ニヤけてる?」
「めっちゃキショい」
薄々気づいてたけどお前って俺に厳しない?
作者の自我コーナー
いつものパロ。みんなオカン派だけどオカンはオトン派。
ガサツってよく言うけどそっちもそっちでデリカシーないとこあるよねっていうお小言