『半袖』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
最近は気温も高くなり半袖で外出する人も多い。
「半袖か。もう夏だなぁ。」
街を縦横無尽に縫って歩く人群を眺めながら、
気だるそうな声で女は言った。
「これさえなければなぁ。」
そう言った女の腕には無数の傷跡が咲いていた。
女の腕を見れば誰でも眉をひそめる事は明らかだった。不必要に視線を集めたくはない。
自身に咲いた傷跡を愛おしそうに眺めながら、女は逃げ惑う人々の様子を思い出していた。
「ふふ、次はどうしてやろうか。」
夏は厄介な季節だ
暑いから半袖を着る
半袖を着るから肌が露出する
肌が露出するから蚊に刺される
蚊に刺されるからとってもかゆい
ああかゆいかゆい
さて、今年はどうしたものか…
半袖
半袖を着る人が増えるこの時期になると思い出す。
学生時代、夏服を着た君の腕。
特に好みと言う訳ではなかったとは思うのだけど、何故か見つめてしまっていた。
当時の教室の香りや窓から差し込む光の記憶まで同時に蘇っては一瞬で消えて行く。
今年の夏も暑そうだ。
虫つかぬ マリーゴルド ナメクジが
健常 あと20年 このままで
犬も服を着る今の時代だから未来の人型ロボットも夏は半袖とか着るのだろうか SF映画で薄着のアンドロイドを見た記憶は一度もないがロボットに季節感を与えるのも人に近づく良い方法に思える
一番ロボットから遠い言い換えれば人間らしい服装はなんだろう やはりフォーマルよりカジュアルだろうか タンクトップにステテコを着たアンドロイドとか良い線だと思う
麦わら帽子とかも味が出る 冠婚葬祭にいなさそうな格好が良さそうだ 靴はなんだろう クロックス 便所サンダル辺りが妥当そうだ もはやとことんダサくすることが人間らしい気がしてきた
待てよ もしかしたら夏に現れるダサい人達はわざと人間に擬態する為にそうしているアンドロイドなのでは?流行を追えない人間ではなく本当は最先端のロボットなのでは?実は何かのプロジェクトが既に動き始めているのでは?
いややっぱりその線はやめとこう 僕もアンドロイドになる
まだ
暑かったり
肌寒かったり。
衣服の調整が
難しい。
今日は
その服
暑いよねー
と思って
着替えさせようとしても
―――イヤイヤ!
〇〇の服がいい!!
ですよねー。
お気に入りの
いつものやつ。
仕方なく
いつもの長袖にして
袖をまくっておく。
見てるほうが
暑いんだけど、、
早く
そのこだわりが
無くなるか
半袖の時期が
終わるか。
どっちかな?
#半袖
そろそろ半袖を出す季節か
朝すれ違う 高校生たちの半袖シャツをみて
帰ったらひっぱりださなきゃなぁと考えて
結局忘れてる
そんな事を繰り返す日々
だって仕事終わりは帰ることに必死だし
帰ったらくたくたの身体を休めることに必死なのだ
大人は毎日必死なのよ
学生も毎日大変だよね
皆さまお疲れ様です
「半袖」
「あぁ、そういえば
今日から衣替えだっけ」
「そうだね、たぶん」
君との会話から始まる1日
僕はこの時が1番好きだ。
理由を問われたとしたら
きっと答えられないけど。
だけど僕はこの時間が
どんな事よりも大好きだ。
上手く説明は出来ないけど。
「暑いね、今日」
「ほんとだね、信じられない位に」
最近は季節の変わり目だからか
蒸し暑い日が続いている
熱中症になってはいけないと
今年はいつもより早めに
衣替えをする事になったらしい。
めんどくさい。と呟く君を横目に
僕は、眠っていた半袖に袖を通した。
「早くしないと遅刻になっちゃう」
「ゆっくりし過ぎたね、急ごっか」
もうすぐ夏が始まる。
文章投稿アプリに表示された『半袖』というお題に、もうさすがに七分袖から半袖にする時季なのかなぁと思ったので、今日から半袖にします。
『半袖』と君が言ったから今日は半袖記念日。
『半袖』
「半袖」(一行詩)
半袖に切り替えて飼い犬を洗う明朝かな
◆
赤と緑のストライプ柄の半袖に昼飯は冷やし中華
◆
半袖一枚に悩む初夏の虫
―追記―
ポロシャツに大門字サングラスの初夏よ
覚醒
君の言葉が僕を目覚めさせた
君の言葉が僕を奮い起たせたんだ
僕は勇気を得た
神様は知っているだろうか?
僕は地獄の日々の中に楽園を見つけたことを
そしてそこでノートの切れ端に愛の言葉を綴っていたことを
すべてが心地よい
すべてが新しく、爽やかだ
僕は風の中で、朝日を浴びて立っている
工事現場のそばのアパート
子供たちのはしゃぎ声が聞こえる校庭
水平線の彼方にぽつんと見える貨物船
すべてが心地よい
すべてが新しく、爽やかだ
僕は抗鬱薬が全身の血管に行き渡るのを感じる
学生の頃...夏になったと同時に夏服が届き
みんな一斉に着替えるあの時の感じ、風景、何もかもが
懐かしい
まだ5月というのに日差しは夏そのものだ
「そう言えば、5月が一番紫外線が強いのよね」
と響子は慌てて日除けのサンバイザーを被った
まだ朝の早い時間だったが、洗濯物を干す額にはうっすらと汗も滲み始めた
そんな日でも響子は半袖を着ない
物心ついた時から半袖の服を持たなかった
響子の左腕には肘から手首にかけて、長いこと共に生きてきた自分でさえ目を背けたくなるような醜いケロイドがあった
それは響子が幼い頃に、母親の不注意で負った火傷の痕だった
響子の母親は子供には全く興味の無い人間だった
どんな時も自分が最優先、友人との長電話に興じたり、テレビに夢中になっている間に響子が怪我を負うことは日常茶飯事だった
だから、虐待を疑われたことも一度や二度では無かった
そんな母親の態度が、体に負った数々の傷よりも深く鮮明に響子の心に傷みを刻み続けた
そんな響子が半袖を身に付けないのは当然のことにも思われたが、醜い腕を晒したくないという思い以上に、頑なに半袖を着ないことで自分の負った体と心の傷の深さを母親に見せつけ続ける思いの方が圧倒的だった
そんな母がこの春先、呆気なく世を去った
その傷についての謝罪や母としての思いはついに一度も聞くことはないままで…
ところが不思議なことに、長年響子の心に執拗に付きまとっていた母への怨念に近いような憎しみは、母の体の存在の喪失とともに潮が退くように消えていた
母もまた私に負わせていた傷の数々に苦しんでいたのではなかったのか、とその時初めて気がついた
だからこそ、あえてその話には触れず、むしろ触れることが出来なかったのではなかったのかと
今までは憎しみのあまり母の気持ちなど考えようともしなかった…
この夏はほぼ半世紀ぶりに半袖の洋服を買おう
そして、その姿で母の墓参りに行こうと響子は初夏のような日差しを感じながら、久しぶりに爽やかな風が心に吹いていることを感じた
『半袖』
半袖を着る季節がもうすぐだね。
君は夏が好きかい?
僕は好きだ。
僕は暑いのは苦手だが
好きなものが多くあるんだ。
風鈴の音に
蝉の声
氷が解けてカランと音が鳴る音
他にも夏を感じたり涼しい音が欲しくなる季節が
好きだ。
暑いのは勘弁して欲しいけどね。
─────『半袖』
年齢を重ねてから、半袖だけを単独で着るということが無くなった。
屋外では暑さや日差しの強さに肌が負けっぱなしで、日傘や帽子とともに薄手のシャツやカーディガンを羽織らないとひどい目にあうし、自宅以外の屋内ではエアコンで冷えてえらい目にあう。
そして、目下夏の最大の敵である蚊から身を守るには、殺虫剤と虫除けスプレーを適宜使用し、更に肌を露出させないことが、私が考えうる最善の防御策なのである。除草の時はマスクとネット付の麦わら帽子と軍手が必須装備品であることは言うまでもない。
晴れた今日、いざ征かん雑草刈りという名の戦場へ。
お題「半袖」
あの夏を忘れない。
初任給を握りしめて帰った。
そうはいっても高校生の短期バイト。
今思えば、たった42,000円。
本当は家族で何かしたかった。
「久々にみんなでメシでも」
そういえたらよかった。
でもいえなかった。
ぎこちない言葉を紡ぐより
確かなものを残したくて
中古で買ったカメラに
現像代も考えずに金をつぎ込んだ。
だからNikon F4で撮り溜めた
どうしようもない俺の日常は
すぐに色を失った。
最後の半袖になる頃
お袋は家を出て行った。
大人たちの事情なんて
知り得ない。
【理解はしたけど納得はできない】
小6の弟は
俺よりも言語化がうまい。
俺は親父の代わりに
親父は弟の代わりになった。
正気のまま狂っていく
乳臭い大人をみて
弟は「お母さんはどこ」なんて
もちろん言わなかった。
失ったものへの執着は
こんなにも鮮やかなのに
あの夏の、母さんの笑顔は
カビ臭いカメラの中に
閉じ込められたまま。
【半袖】
夏に着るのは「半袖」だが、たまに肌寒かったり暑すぎて服も脱ぎたくなる日もある…ほんと地球温暖化🌍
テーマ 半袖
「...ぁ」
風が涼しい。半袖半ズボンだからなおさら風が当たる。風の強さがちょうどいいと思ったら風が吹かなくなった。残念だったが、もうなんでもいいやと思ってしまった。
「今年の夏は平和かな」
隣の幽霊が喋っている。またこいつか。夏にしか出てこない亡霊。結構昔に死んでしまっていたらしい。
「そうだといいね。」
亡霊もいなくなる平和なセカイを僕は望んでいた。
おわり
あいつは、頭が良かった。小狡いとか、世渡りが上手いとかではなく、知識の分野でずば抜けて頭が良かった。
ただ、ちょっとズレてる所があって、誰かといるところを見たことはそんなに無かった。
でも俺にはあいつが誰より面白くて、最高の友達だったから、毎日話しかけに行っていた。
生真面目に見える癖に、考えてるのは俺と変わらない、時には俺より馬鹿なことも考えていた。あいつの武勇伝(?)に、こんなのがある。
「冬服の限界って、どこまでなんだろうな」
と呟いたのが全ての始まり。俺は特に気にせず流していたけど、案外あいつは本気だったようだ。次の日から、あいつは上着まで着こんで登校するようになった。
教師にも咎められていたのに、どこ吹く風で聞く様子もない。最初は俺も笑ってたけど、夏も真ん中になると呆れてきた。
見てるこっちも暑苦しいし、熱中症になるだろ。そう言ってもあいつは笑って、「でも、知りたいから」と言った。流石に開いた口が塞がらなかった。
そして数ヶ月、あいつはとうとうこの夏を冬服で乗り切った。あの根性には、俺も拍手喝采を贈るしかない。
そんなものすごい伝説を持つあいつが大好きだった。
テスト前に、ノートを貸してもらったことがある。そこには単語とメモくらいしか書かれてなくて、本当に『自分だけ分かる』って感じの。
借りる相手間違ったかもな〜なんて思いながらページをめくってると、丸いシミを見つけた。
そこだけ紙がよれよれしてたから、水でも零したのかと思ってた。
数日後、風呂場で何気なく思い出した時に気付いた。あれは汗だ。
考えてみればなんて事はない、そりゃあ夏だし汗もかく。何より、あいつは長袖で過ごしていたんだから。
そうかそうか、とうんうん頷いたら、何だか笑ってしまった。あんなに人間味のない奴も汗をかくってことが、何だかおかしかったんだ。
うん。ごめんな。嘘だ。
みんな嘘だ。
あいつと仲が良かったのも。冬服で過ごしてたのも。
俺な、あいつが好きだったんだよ。
でも、俺とあいつが仲良くなれるわけ無いんだよ。ちょっととズレてるところなんてない。見た目通りの真四角だった。
騙してごめんな。でも、ノート借りた時に、シミがあったのは、本当だよ。
嬉しかったんだよ。ごめんな。
お題『半袖』
半袖…
一年の 三分の二を 半袖で
熱く働く 警官の君