勿忘草(わすれなぐさ)』の作文集

Open App

勿忘草(わすれなぐさ)』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

2/3/2024, 2:45:29 AM

悲恋物語には必ず登場する、勿忘草。

怖いよね!
執念深いよね!

もう終わりにしようって、どちらかが言ってるのに、それに対して、承諾したくせに、勿忘草をあなたに!
とか言うでしょ?

私を忘れないで、って事だよね?

そんなだから終わりにしたいって言われるんだよ。
面倒臭いよ。サッパリしてないよ。

でもね、振られたー!って号泣していた彼女は、1ヶ月後には別の男とラブラブになったんだって。
なにそれ?前の人はもうどーでもいいのかね?あんなに号泣してたのにね。
軽くない?早すぎでしょ!

どの道、悪者。
悲恋物語には、悪者が必要。
勿忘草なんて美しいものじゃない。

2/3/2024, 2:38:09 AM

勿忘草、花言葉は『真実の愛』

僕は彼女にその花のついたネックレスをプレゼントした。
花言葉を添えて、、、


でも、
彼女はそのネックレスを受け取れないといった。
付き合って3年の彼女とそうして別れた、、、


当時、僕の何がだめだったのかとかずっと悔やんでいた





後々聞いた話だ、
彼女は急性白血病を患っていたらしい、、
彼女はその後帰らぬ人となってしまった。
その話は彼女の母親から聞き、彼女の日記を見せてもらった。




○月✕日


彼氏が勿忘草の花言葉を添えたプレゼントをくれた。
とても嬉しかった。
でも、私にはもう寿命は残されていなかった。

彼氏くんのことは大好きだった。でも、別れた。
彼氏くんにはまだ先がある。
だから幸せになってほしかった、、、

病気のことを話せないのは辛いけど、仕方のないこと

私が死んでしまっても、彼氏くんには幸せになってほしいな、、、

勿忘草、もう一つの花言葉『私を忘れないで』






その日記を読んで僕は泣いた。
彼女は一人で戦っていた、何もできなかった自分を悔やんだ、でも、彼女は僕の幸せを願ってくれた。
そんな彼女を無下にすることはできない。
早く立ち直らなければ彼女に顔向けができない、


だから僕は彼女を忘れることはないけどちゃんと現実を生きようと思えた。






お題 勿忘草

2/3/2024, 2:37:41 AM

勿忘草




花言葉の由来は自分なりに。

物語は自分の中に。

2/3/2024, 2:33:33 AM

勿忘草色のインクで手紙をしたためる。
大切な人へ宛てた言葉。
心に響いてほしくて。
忘れないでいてほしくて。
多くの言葉で埋め尽くすのではなく、明瞭簡潔な言葉で。
届け。
手紙に込めた想いよ……!

2/3/2024, 2:19:31 AM

友への誕生日に花束だけを贈るのも変な話かもしれない。

だが奴の好みがよく分からないせいかあれこれ考えてるうちに誕生日当日を迎えたのでとりあえず花屋に駆け込んだのだ。
頼んで出来上がった花束は青色の花でまとめられていた。そんな小さくて青色の花は勿忘草という花だそう。

ふと気になって勿忘草の花言葉を調べてみた。……誕生日に花束を贈るのを少し後悔してしまった。花屋へそれを頼むときの頼み方が悪かったかもしれない。


奴は気にせず受け取るだろうしこの花が何なのか思うこともないだろう。

「誕生日おめでとう!」
だから自分も花とか花言葉は気にせずに友へ青の花束を渡した。

2/3/2024, 2:14:20 AM

勿忘草_30

君が握る勿忘草を 僕は受け取れない。


やっぱり君は優しかった。

君は少し背が低いから
僕の腕にはすぐ包まれてしまう。

おもむろに君を起こし
抱き寄せて
胸の鼓動を感じる。

走ったのは久々だったから
喉が痛く乾いて
胸の鼓動は外にも聞こえるほど速かった。

ここは君と初めて会った公園だ。
勿論 覚えている。
小学生の頃から 君は誰よりも優しかった。

優しいからこそ
君は自分を閉じめて続けてしまった。

僕はそれに 気づけなかったんだ。
情けないよな。
弱いよな。
かっこ悪いよな。

君が朝陽でシルエットとなった時
僕の目頭は熱くなり 辺りが歪む。

今も冷たくなっていく君を抱きしめて
ただ泣くだけ。

僕はいつまでも弱かった。

2/3/2024, 2:12:47 AM

勿忘草(わすれなぐさ)

無精者の私は、こちらからめったに連絡しない。

引っ越ししても連絡しないので、メールの無い時代の知り合いは、郵便や電話の転送期間が過ぎるとそのまま音信不通になった。

大事に思う友人は、会えなくても、連絡できなくても今でも大切な友人だと思っているし、どこかで元気でいてくれればそれでいいと思っている。

しかし、故意に交流を絶っているわけではない。わざわざこちらから出向きはしないが、あちらから来る分には歓迎なのである。

そういうわけで、現在まで繋がっている友人は少ない。

しかしその中に、音信不通になった状態でもなんとかして探し出してくるつわものがいる。

ある日突然、部屋のドアに貼り紙がしてあった時は、開いた口が塞がらないほど驚いた。

貼り紙には「やっと見つけた」と。
そして、連絡して来いと彼女の連絡先が記してあった。

そんなことが2度あった。

彼女はこんな根無し草のような私を、そのまま受け入れてくれる。

彼女には敵わない。

健気で、稀有で奇特な得難い友人である。

2/3/2024, 2:12:22 AM

『物忘れ帝国』
70%物忘れでできている 壁の滲みが物忘れ 住宅手当が物忘れ おまけに財布も物忘れ 忘れることも忘れてしまって 手元に何もございません 足下を見れば小さな花が、、帝国がまた動き出す

2/3/2024, 2:08:24 AM

悴む手指にほぅっと息を吹きかけると、白い息がふわりと漂った。もうすぐ春が訪れる時季であるはずなのに、未だ冬の残り香が居座っている。
 ──あれからどれだけの時間(とき)が流れたのか。もうそれすら考えることもやめてしまった。
 薬草園に向かう足は頼りなく、それでも床に臥せた母のために彼女は一歩一歩、地を踏み締める。
 なるべく早く用事を済ませて母の元に戻ろう……視線を自分のつま先に集中させて、彼女は薬草園の「その場所」を見ないように努めていた。
 と、不意にバサバサと羽ばたきが聞こえた。
「──!!」
 彼女はハッと視線を上げるが、そこには何者の姿も見当たらない。

『……姫』

 名前を呼ばれたような気がして、彼女はなるべく避けていた「その場所」に思わず目を向けてしまった。
 すると、そこには可憐な淡い青色の小さな花々が咲いていた。
「──お父さま?」
 あの日、父親が倒れていた「その場所」に、早咲きの勿忘草の薄青が広がっているではないか。
 ポタポタと熱い雫が彼女の頬を伝い落ちる。
「……忘れる事なんて、出来るわけがありません」
 屋敷では母や侍女たちに心配をかけぬよう努めて明るく振る舞っていたが、淡い青色を目にした途端、一気に楽しかった記憶が蘇る。

『わかっているよ……』

 勿忘草の薄青が、まるで彼女に囁いているかのように優しく揺れていた。

2/3/2024, 2:04:57 AM

勿忘草(わすれなぐさ)


勿忘草の花言葉‥
わたしをわすれないで


わすれてください、わたしのこと‥あなたの人生、次に行ってね。

忘れるって凄く大事よ。良かった事も、悪かった事も忘れるの。


あなたの人生、次を考えて‥
今を乗り越えてね。

2/3/2024, 1:52:09 AM

新しいスマホを購入した
デザインがとても気に入ったのだ

右手で電源ボタンを押そうとしたときに私の手は思いの外小さく少しだけ届かない

持ち手をほんの少しだけ上にずらし起動させた

電源ボタンに指紋を強く押し付けるがホーム画面へは遷移しない
あっと思い直しトラックパッドにパスワードを入力する
ホーム画面へようやく辿り着いた

しかし好きな女の子がいつものように出迎えることはない
殺風景な壁紙が見えるだけだ
ログインしかしていないゲームアプリもそこにはいない

昨日まで愛用していたボロボロのスマホを思い返し、なんだか忘れないで!と呼びかけられているような気がして寂しくなった

2/3/2024, 1:47:53 AM

「おお英雄様のお通りじゃないか。いい身分だねぇ、チヤホヤされたいんだろ??」
今日も特徴的な黒髪の頭を見つけて瞬時に頭を回転させ考えた嫌味をぶつける。
こいつはいつも僕に構ってもらえて感謝するべきだと思う。またやってる、喧嘩になるぞと周りの生徒は巻き込まれたらたまらないと足早にこちらをちらちら見ながら通り過ぎる。
だが相手はこちらも見ずに無反応で通り過ぎる。
つまらない、つまらない。何なんだ。
取り巻きの赤毛がププと笑ってべっと舌を出してきた。
頭に血が上る。こいつじゃなく以前まではあの黒髪がくるりと振り返ってこちらを見たのに。あの大層な瞳が怒りであつく燃えるように揺らめいて、しっかりと僕を映していたのに。
最近は無視という手段を彼奴は殆ど取っている。それが本当に気に食わない。
反対にいた取り巻きの女は対照的に1度ちらりとこちらを憐れむような目で見てくるりと前を向いて黒髪の腕を持って引っ張るようにスタスタと歩いていってしまった。それを見た赤毛が待てよ〜と追いかける。
取り残された僕は怒りと羞恥で顔を赤くしながら「クソッ!おい、お前たち!行くぞ!」と言ってものすごい速度で歩き去る。
なぜこんな小物の代名詞のような台詞を吐いてしまうんだろうかと頭の隅で思ったが、今はこの場を立ち去ることが先決だった。

次の授業は空きコマだったので取り巻きの奴らが食堂へ行こうと行ってきたがそのような気分になれなかったため、用事があるから先に食べていてくれとだけ言い残してスタスタと歩く。誰もいないところへ、誰もいないところへ行きたかった。
すれ違う生徒が少なくなってくる。そしてしいんとしたトイレに入る。誰も使っていない女子トイレに入る。

「クソッ」と言って壁を叩く。
むしゃくしゃした気持ちを落ち着かせたかった。
気持ちがある程度落ち着いてきたのでため息をついてくるりと踵を返そうとした。
ーと
いきなり嘔吐感を感じ焦る。個室に行くのに間に合わなかったため洗面台の方へ行きせり上がったものを吐く。
「………は?」
吐いたものを凝視する。
儚げな美しさをたたえる、青い小さな花だった。それが無数に散らばっている。
なんだこれ、なんだこれと頭が混乱した。
そして吐いたものをそのままに踵を返して早歩きで歩き出す。意味がわからない。なんだこれ。誰かの悪戯か?気持ち悪い。
歩く速度が速くなる。
とにかく今はあの青い花から1歩でも離れたかった。

2/3/2024, 1:27:30 AM

彼に送る勿忘草。

許されない身分違いの恋。

私と彼が一緒にいられるのは今日までだから

「真実の愛」「私を忘れないで」

青と白の勿忘草を送る。

あなたが幸せになりますように。





─────『勿忘草』

2/3/2024, 1:17:24 AM

私を突き飛ばし手は、瓦礫の隙間から這い出ていて最後に見た貴方の瞳は、満足気に

這い出た手を掴もうとしたが周りの人に止められ刹那と共に崩れ貴方は、消えた。

粉塵と砂塵が辺りのを埋めつくしコンクリートの隙間から這い出た。勿忘草がまるで貴方の最後の様に気高く勇敢で私は、泣き崩れるしか出来ず。

瞳から遠ざかる花は、風に揺れ何もしてあげらなかった刹那を神様ですら嘆き悲しみ最後に与えた
手向けなのかも知れない。

忘れる日なんて訪れ無いのかも知れないけれどこの記憶も最後の日には掠れて来てしまうんでしょうか?

ツバメ 2024.2/3 勿忘草

2/3/2024, 1:05:38 AM

勿忘草

「今日もまた花束がポストに入っていた。
ご丁寧にラッピングまでされているから余計捨てづらい。そのおかげで家が花だらけになってしまった。
…気持ち悪いと思いながらも、洒落た部屋になってちょっと嬉しいとも思ってしまったのはここだけの秘密だ。」

その花束は手のひらサイズで、こんなに小さな花束も作れるのか、と初めて花束を贈られたときの俺は思わず感心してしまったのを覚えてる。
贈られてくる花束の配置はハッキリ言ってワンパターンだ。大きめの花が中心にあって、小さな花がその周りを囲んでいる。そしてその小さい花に至ってはいつも同じ花である。…これはつい最近気がついたことだ。恥ずかしい話だが、俺は花のことは全くわからない。そもそも興味がない。
花が好きな元カノに花を贈ったときに「これは贈るような花じゃない!」とブチギレられたことを思い出す。ちゃんと調べておけばそんなことにはならなかったのだろうが、いかんせん面倒くさいのだ。
今回のことだってそうだ。ポストの中に刃物とか俺を盗撮した写真とかが入っていたら警察に行くだろうが、ただの花なのだ。花が贈られてきただけで警察に行くのは面倒くさいし、あっちも対応してくれないだろう。

俺は日記を書く手を止め、ふと部屋を見渡した。
部屋のどこを見ても花があった。これはまずいかもしれない。どう考えても花が多すぎる。…花に詳しい元カノなら、何か教えてくれるかもしれない。
俺のクソせま人脈では、元カノ以外に花に詳しい人はいなかった。俺は元カノに電話をかけることにした。

ぷるるんっぷるるんっ♡

こんな呼び出し音気持ち悪かったっけ…。
俺はこの汚い呼び出し音に何秒か耐えたが、結局元カノは出なかった。

……まあ元カレの電話なんか出たくないよな。
なんか今日は疲れた。もう寝よう。









次の日、いつもと同じ花束が「思い出してほしいのはそいつじゃない」というメッセージカード付きで贈られてきた。

2/3/2024, 12:57:21 AM

「忘れないで!」
彼は最後の力を振り絞り、掠れた声で、笑顔でそう言った。

「おはよう」
「おはよう」
「今日も少し寒いね」
「そうだね」
今は3月末。もうすぐ春だというのにまだ少し寒い。
「はぁ」
朝だし寒いし春が来るしで毎日ため息から始まる
「そうため息ついちゃ気分下がるよ?」
「だって嫌なものは嫌なんだもん」
「仕方ないことじゃん。頑張ろ?一緒に」
彼は笑顔で言った。彼の笑顔はかわいい。この笑顔で言われると何でも頑張れる気がする。
「じゃあ私が頑張れるためにチューして。もちろん口に」
この時期の私はかなり甘えん坊になる。だって……
「ほっぺじゃダメ?」
「口がいい」
「体調崩しちゃうよ?」
「いいの。はやくして」
「じゃあ、ちょっとだけね」
私と彼は朝から濃厚にキスをした。彼はちょっとだけと言ったが、私が離さなかった。何分も何分も。舌を交えて、息が切れるまで、ずっと。
こんな生活が、普通の生活が、2人だけの生活が、

その日は4月に、突然やってくる。
「おはよう」
「おはよう」
「おはよう」
「おはよう」
「おはよう」
朝の挨拶が無限に続く。
私は頭を抱える。
「おはよう」
「おはよう」
「おはよう」
「おはよう」
あぁ、また、増えてしまった。
私はクローゼットから、こうなった時用のナイフを取り出した。
「おはよう」
「おはよう」
「おはよう」
違う彼を切り、前の彼と同じ彼を探す。
「おはよう」
「おはよう」
床が真紅に染まる。
「忘れないで!」
死にかけの彼は掠れた声で私に言った。
「忘れないで!」
私も真紅に染まる。
「おはよう」
最後に残ったのは………
「あなたじゃ…ない…」

2/3/2024, 12:57:00 AM

「卒業おめでとうございます」
「ありがとう」
部活の先輩に花束を手渡す。程よく骨張った指先が触れるのを何てことないように流して、私は微笑んだ。
「やー、でも寂しいです。これから先輩がいないでうちらの部活大丈夫なんですかね」
「大丈夫だよ、みんなほんとしっかりしてるから、ちゃんとまとまるよ。あ、来年度の文化祭で顔見せるから、頑張ってね」
「えーずっと先じゃないですか!」とふざけるついでに、そっと先輩の手の中の花束を盗み見た。
花束の中に、勿忘草を分からない程度に入れてもらった。花言葉は、『私を忘れないで』
"後輩"としてでもいい。それでもいいから、私を忘れないでいて。ずっとずっと、憶えていて。
私も、あなたを"素敵な先輩"として憶えているから。

2/3/2024, 12:32:04 AM

「勿忘草の騎士って結構すごいよね」
「花を取ろうとして川に落ちて、ってやつ?」
「うん。自分はもう死ぬけどこの花だけは貴女に贈る。だから〝私を忘れないでくれ〟って、ロマンチックな話だけど、同時にすごく怖いなって」
「どこらへんが怖い?」
「だって、死んじゃうんだよ? 死んで、もう二度と会えないのにこれから何十年も生き続ける恋人に忘れないで、って·····それだけ想ってるって事だけど、すごく独善的にも見える」
「あー·····、なるほど」
「私だったら黒いチューリップを贈るかな」
「そのココロは?」
「〝私を忘れて〟」
「忘れていいのか?」
「もし私が先に死ぬようなことがあったら、私を忘れて幸せになって欲しいなって思うから」
「·····俺はどっちも嫌だよ」
「え?」
「忘れて幸せになることも、忘れないで不幸になることもどっちもソイツの人生だろ。どっちにしろ良かったか悪かったかは最期にソイツが決めることだ」
「·····そっか」
「忘れて幸せになることだって傍から見たら薄情だって思われてるかも知れないし、忘れないで不幸になってるように見えたって、ソイツはずっと恋人の面影を感じてて実は幸せかも知れないだろ?」
「·····そっか」
「だから忘れるとか忘れないとか、ほんとは些細なことなんだよ」
「·····」
「何度忘れたってまた知り合えばいいんだよ。そんで忘れないでいたら覚えてたものを残しておけばいいんだ」
「·····そうだね。私、やっぱり貴方とこうしてうだうだ喋ってるの、好きだな」
「·····まぁ、退屈はしないな」

――この話をしたのはこれで三回目。
貴方は何度この話をしても同じ答えを返してくれる。
忘れちゃって、ちょっと怒ったように同じ答えをして、今が幸せであることを教えてくれる。
忘れないでいるものは、実はあまり無い。
覚えているのは私の名前と二人が一緒に暮らしていることだけ。時に恋人だったり、時にきょうだいだったり、時に親友だったり。

――あぁ、違った。たった一つ、二人が忘れないでいることがある。

お互いが大切な、大切な存在だってこと。
それだけ忘れなければ、それでいいよね。


END


勿忘草(わすれなぐさ)

2/2/2024, 11:39:30 PM

勿忘草 2/3 (土).

「私を忘れないで」…か。

植物図鑑を暇つぶしに読む。うちのクラスに常備されてる本は、漫画が3冊と、小説が
5冊、科学の実験のような本は2冊、そして図鑑が2冊。

先生が朝や休み時間に読んでみてください、と持ってきた本だ。しかも漫画は大流行りのやつで、すぐに取られてしまう。次に目を奪われるのはベストセラーの小説。
…が、人々はそれもとっていく。

残るは科学実験か図鑑。僕にとって科学は先生の授業垂れ流し映像くらいにしか
思ってないので、植物図鑑を読むことにした。

1ページ1ページ、ページをめくっていく。そして目に止まったのが「勿忘草」。
花言葉に目が釘付けになった。「私を忘れないで」。 なんだか儚げで、頭の中で
その単語がリピートされる。

ふと、肩に重さが乗っかる。人肌に温かさで、僕の肩がぽんっ、と置かれる。

「…ん、?」「俺だよ、前の席の。」「…そうなんだ。どうしたの?」

前の席の男の子のことすら、僕は気づかなかったみたいだ…

「何見てんのかな、っておもっただけだよー。」
「…植物図鑑。今勿忘草のとこ読んでる。」「…私を忘れないで…か」

僕が目に止まった部分を、彼は声に出して読む。そして、突然冷めた目で、
こう言った。

「俺のことは覚えててくれないくせにな」

「え」

そう言って彼は消えた。

2/2/2024, 11:36:57 PM

『勿忘草(わすれなぐさ)』

かつて私の恋人だったひとは川で溺れて亡くなった。春爛漫のさなかに行われた葬儀では長い冬から解き放たれて喜びに満ち溢れている世界と、愛した人を亡くして深い悲しみに沈む私や遺族との対比を思わざるを得なかった。
あなたを忘れずに生きることが修道女になって冥福を祈り続けることならよかったけれど、私の父はそうさせてはくれず、いつまでも独り身でいようとする私を見合いで嫁がせることに決めた。家のためを思えば最善だということはわかっている。
けれど、忘れないでという呪いじみた言葉は私を戸惑わせる。あなたではない人を愛することができるのか。あなたではない人と子を成して幸せに生きることができるのか。忘れないでと言ったあなたの分まで生きることは、あなたを裏切ることの連続ではないのか。
眠れないままに夜が更けて、私の嫁ぐ朝がやってくる。

Next