『力を込めて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
力を込めて
全身に力を込める
テストのために絶対に寝るのだ
そう、明日は大切なテスト
だから8時に寝ることにした
あらゆる作業を済ませて寝床についた
絶対に寝る
さぁ寝よう、いや寝るんだ!絶対に寝てみせる
頭の中で力強く念じてみる
しかし、うまくいかない
全く眠くならない……
なるほど、もっと念じなければいけないのか!
うおおおお!
体からオーラが出るくらい力を込める
そして頭を寝ることに総動員させる
羊を全力で数えきる
それが眠りの近道なのでは?
羊がどれくらいいるかは知らない
もしかしたら1万を超えてるのかもしれない
でも諦めない。
必ず睡魔を勝たせる
今日はかなり脳の覚醒が強いらしい
ワクワクしてきたな
オカルト
300字小説
呪いの土人形
そりゃもう、アンタのご先祖に酷い目に合わされたのでしょうね。思いっきり恨みを込めて、力を込めて『呪いの土人形』こと私を造ったのよ。
私も最初は馬鹿正直にアンタのご先祖達に憑いて、しっかり呪っていたけどね。とうの本人はずっと昔に亡くなって、今、三回目の生まれ変わりかな? この国にもいないわけ。
で、馬鹿らしくなって、でも込められた力はまだ有効だから、頑張って頑張って、呪いをなるべく無害なものに変えたの。
「で、年に一度『タンスの角に小指をぶつける』と『カメムシが服に入り込む』と『鳥の糞が頭にジャストミートする』と、どれかの呪いを選ぶことになったけど、どれが良い?」
「……どれも地味に嫌な呪いですね……」
お題「力を込めて」
力を込めてあなたに触れる、私が触れたところは鮮やかに染まってあなたの内側の色を映し出している
朝、アトリエで筆を握り、キャンバスに色をのせたヨネが、
「あ」
とかすかな叫び声をあげた。
「失敗した?」
間違えたところに塗ってしまったのか、と思った。
「いいえ」
ヨネは何事もなかったように、賑やかに色づいたパレットから新たに色をとり、ゆるりとキャンバスに筆をのせた。ゆるり、という形容はヨネの場合、決して誇張ではない。極まって活動的で、はつらつたるヨネは、こうしてキャンバスに描きだす時だけは気だるそうに振る舞う。ヨネは左手に筆を握ったまま、右手の指で小さな唇をふにふに触った。何か考えているとき、無意識に行う癖だ。ヨネは、ゆったりとした足取りでキャンバスから離れ、遠くから絵をながめ、またゆったりと戻ってきては色をのせた。
「もうすぐ完成?」
キャンバスを覗き込む。ヨネはこちらを一瞥して、一言、うん、と返事をすると、興味がなさそうに作業を再開した。少し離れて、ヨネの横顔が見渡せる位置に設置された椅子へ腰掛けた。変わらず筆を動かしていた気だるげなヨネの瞳が、唐突に力強く煌めく。ゆったりとした振る舞いは一変して、熱心に、全身をのりだしてキャンバスに筆を走らせる。絵が完成間際になった時にだけ見ることができるヨネの一面だ。完成間際。ヨネはその瞬間に力を込めて、一気に描ききる。私は大層それが気に入っていた。
力を込めて
力を込めて
熱した鉄を打つ甲高い音が
響き渡ると同時に火花が散った
真っ赤に燃える炉を前にして
全身から汗が噴き出し滴り落ちる
一心不乱に刀を鍛えると刀身には魂が宿る言われる
今日も一振りの刀に力を込める
作り上げた刀は美しく輝いていた
#1『力を込めて』
風でカーテンが揺れ、教室に差し込む西日は彼の髪を明るく照らす。教室には手を伸ばせば届く距離で佇む私達。グラウンドで野球部がボールを打つ音が聞こえる。
――今、ここで渡そう。スカートの裾を握りながらなんとか言葉を発する。
目を見開いた彼は、困ったように笑い片手で私の手紙を押し返した。いいの、全然大丈夫。こちらこそごめんね。そんなこと1ミリも思ってもいないけど。
教室から出る彼の背中を見送った後、しゃがみこんで思いっきり泣いてやった。彼への思いを綴ったそれも、頬を伝う涙で濡れて名前が滲んでいく。くしゃり、手紙を潰して受け入れようとする。
アイスが食べたいな。ちょっと遠くのコンビニへ行こう。自転車に乗って風を切り、坂道を下る。
こんな思い出もあったっていいじゃない。そんな風に思えた17の夏果でした。
力を込めるためには、力を抜いた状態を知らなくてはならない。より良く、より長く、力を使いたいのであれば、力を込めるべきところと抜くべきところを心得ていなければならない。最小限の負荷で最大限の効果を得ることに、なぜ肩身の狭い思いをしなければならないのか?
/お題「力を込めて」より
人生初の体育祭。
俺は二人三脚。
貴方は綱引き。
俺が二人三脚で1位になって
広いグランドを一周して観客席に戻ってきた時
後ろからボソッと聞こえた。
「お疲れ様」
こんな些細な言葉が嬉しかった。
さあ次は貴方の番。
眼鏡かけて見てる。
時には「頑張れー!」
時には小さい声で「かっこいいなあ」
なんて言ったりしちゃって。
貴方がメンバーみんなと力を込めて引っ張った縄。
無事に3組、1組に勝って綱引き優勝。
体育祭2組ダントツ優勝。
貴方を好きになって貴方を追いかける恋をして
綱引きで必死になって縄を引っ張ってる顔
かっこよかったよ。
貴方と同じクラスになれて幸せです。
テーマ:力を込めて #328
ねぇ貴方。
私を愛してくれた貴方。
大好きな貴方。
愛しているわ。
だから最後は力を込めて一思いに。
貴方は私のトクベツな人。
最後は貴方と決めていたの。
私は今日でこのシゴトを終わりにするわ。
貴方を見届けて私も最後を迎える。
それってとてもトクベツでしょ?
なぜ私の手は震えているのかしら。
何年も慣れてやってきたシゴトなのに。
なぜ私の視界が歪んでいるのかしら。
最後の貴方を見ていたいのに。
静かに眠る貴方に私の声も思いも届かない。
貴方は私のトクベツな人。
二人乗り 駅へ間に合え ペダル踏み
夕暮れ僕ら シューティングスター
#短歌 #書く習慣 20231007「力をこめて」
彼には急にいなくなってしまった大事な人がいた。
なんでいなくなってしまったのか、
突然過ぎて分からなかった。
いなくなるなんて考えた事なかったから。
いなくなって初めて彼は気づいたのだ。
とても自分にとって、大事な存在だった事に。
いるのが当たり前だと思っていた彼は、
そんな事に気づかなかったのである。
噂の老人は、彼にこのままではいなくなる事を
伝えたかったのだろう。
しかし彼はそれに聞く耳を持たなかった。
昨日みたペルセウス座。
そしたペルセウス座の意味。
彼はすべてを理解した。
すべては自分のせいだったのだ。
彼は思わず、力を込めて部屋の壁を叩いたが、
その音だけが虚しく部屋中に響き渡る
何もなかった彼の感情には、
後悔、悲しみ、絶望だけが残った。
力を込めて
力を込めて、ぐっと耐える。
誰かに何か言われても、無視をされても
手に力を込めて、ぎゅっと握って、ずっと耐える。
#16 力を込めて
精一杯込めて叫ぶ
貴方に生きて欲しいと
2023/10/8
『力を込めて』
もう 二度と
同じ過ちは犯さない
一人も 残さない
必ず 助ける
動け…動け…動け 心臓!
まだ 終わらすな!諦めるな!
頼む… 戻って来い!
戻って来い!戻って来い!戻って来い!
力を込めて 祈りを込めて
無意識に叫んでいた
微かな反応
瞼がゆっくり動く
息をふきかえした
小さな命
ホッと胸を撫で下ろす
「まだ 終わってないぞ~」
遠くで先輩の声が聞こえる
担架で運ばれて行く
小さな命を横目で見送りながら
助けを求める人のもとに向かう
力を込めて…
…
それを言ってしまったら、きっと終わる。
だから、息を吐いてとにかく3秒位落ち着こう。
深呼吸だ。
喧嘩にならないためにぐっと我慢する。
ワイヤーのアクセサリーを作る時、ワイヤーの先をくるりんっと巻く作業は神経を使う部分だ。
金具を挟んだり巻き込んだり、仕上げをキレイにするために指先と唇に力が入る。
全身で肩から腕に、手先に、指先に力を溜めるその作業は、どちらも似ている。
パンのタネと、陶芸の粘土をこねる時。
悔しくて、悲しくて、やり切れない時の拳とその時に溢れる涙をこらえる時。
何も考えられないくらい一心不乱にピアノを弾く時。
これらの全てには、力を込めて我慢したり、頑張ったりしている光景が浮かぶ。
でも、知っている。
私達は普段から全身に、力が入りすぎている。
もっと、ゆるゆるに力を抜こうよ。
いつかの、その時の為だけに力を込めればいいんだから。
時々、長くふう〜っと息を吐こうよ。
りきんでる体が、きっと楽になるよ。
力を込めると、無意識に、息を止めちゃうからね。
間違えちゃいけないのは、力を込めるのと気持ちを込めるのとは別だって事だよね。
いいよ、ゆるゆる。
*読んで下さり ありがとうございます*
なんでこんなことしなくちゃならない
運動嫌いな私は重たい足を必死で上げる
体育祭、やる気なんてひとつも無かった
5、10、15、声を合わせて跳んでいく
最高記録は27回
どんどん記録に近づいていく
あと少し、もうちょっとだ
いつの間にかやる気になっていた
きっと私だけじゃなかった
クラス全員やる気で満ち溢れていた
「28!」
周りがざわつき出す
29、30、31、どんどん回数が増えていく
まだだ、まだ跳べる、
最後の力を振り絞る
結果39回、準優勝
優勝は果たせなかったが
私たちのクラスは
きっと学年1の盛り上がりを見せただろう
【力を込めて】
██に手をかけて……
グッと力を込めて……
自分の脈と、相手の脈の速度がすれ違って……
僕は興奮して、
相手はの顔はぐちゃぐちゃに乱れて、
その一部始終を見ていた第三者は、
ニッコリ笑いながら涙を流していた。
そんな過去の話を思い出した、今日この頃。
〜過ぎた日を思う〜
〜力を込めて〜
#力を込めて
堪えて
粘って
諦めなかった
なんてことは1度もない。
歩けなくていい。
立てなくていい。
動けなくていいから
力を込めて-
歌い続ける
最低で、最愛の貴方へ。
力を込めて、愛のプレゼントを。
————部屋には、乾いた音だけが鳴り響いた。
#力を込めて
平民出身であるから、理不尽な要求にもたびたび頷かなければいけない。メルルには後ろ楯がないのだ。
高官や来賓を招いての占術が毎日行われるのだが…メルルはちょっと疲れていた。
城の中庭のベンチにヒムと2人で座っていた。ここなら余計な人も来ないし、誰にも言えない様なことも言える。
「ちょっと…裏の探り合いのようで疲れる時もありますね…」
「おう」
「子供が幸せな結婚式するにはどちらの貴族に付いたらいいかとか、どの子に家督を譲ればいいかとか。遺産を残すにはどの事業を拡張すればいいかとか…」
そんなのばかりだ。
どのような答えが喜ばれるかは分かるが…ごまかしの効かない仕事だ。へそを曲げられたことも一度や二度ではない。何より立場があるからこそ厄介だ。
「ほぉ…」
聞いているヒムは怪訝な顔で相づちを打つ。
メルルがぐったりと日なたのベンチに座っていたので心配になったのだ。
「何より箔がつくからと、パフォーマンスで依頼が来ることもあります」
「はく?」
「箔…ですね」
要するに神秘の占い師が認めたという事実が欲しいのだ。
「お叱りを受けたこともあります」
そんなはずはないと、どうしても未来を認めたがらない年寄りは多い。
「んだそれ」
ヒムが肩をいからせて感情を露にする。
「そいつ殴ってやろうか」
「えっ…」
「ふんじまってよ、海に投げ返してやろーぜ」
「海に…」
そんなの、ダメですよ…という前に。
メルルは笑いだしてしまった。
「やだ、ヒムさん……ふふ。おかしい、殴って…殴っちゃうんですか?死んでしまいます」
困ったメルルを救おうと、とんでもないことを言い出した彼氏がかわいくて。人間同士の複雑な社会を知らない発言は、メルルを何度も占い師の戒めから解き放ってくれる。
「海に……考えたこともありませんでした…ふふふ。面白い」
メルルはまだ笑っている。年寄り達がどぼんどぼんと海に落ちていくのを想像してしまった。
「メルル…さん??もしもし?」
ヒムは、そんなに変なことを言っただろうかと、笑い転げる彼女を頭を掻きながら見ていた。