『別れ際に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「なあなあ、」
『小説同好会』と記された部屋で、二人の人間が向かい合って座っている。
片方の男はスマートフォンを弄りながら、
もう片方の女は作文用紙で顔を仰ぎながら。
男は、今尚自分の書いた小説をぞんざいに扱う女へ口を開いた。
「別れ際に相手を引き止める一言ってわかる?」
女は男の方に視線を向けて言った。
「急に何よ。別れ際にねぇ?素直に「行かないで〜」とか「もうちょっとだけ一緒に居たい」とかじゃないの?」
女は言葉を捻り出すような声で答えた。男はそれには「ふーん」とだけ返し、その後得意気にアンサーを発表した。
「俺はお前が1番喜ぶ引き止め方を知ってる」
「え?何よ?」
「これから俺の奢りで高級焼肉店行かない?」
「優勝」
私の人生はこの板に奪わている。
誰とでも繋がれる時代になった。
ひとりで寂しいときも誰かと話せるようになった。
でもひとりでいられなくなった。私の人生を奪っているモノ。安心をもらえるけど私が生きるはずだった時間。返信を待ってソワソワする心。
いいようで何もいいことなんてない。
これがなければ、好きな人とは繋がれないのか。
私は満たされないのか。
誰かと話すことを望んでこの板とにらめっこするより、自分をいきよう。
時間を取り戻そう。
今までの人生はもう捨ててこれからを。
別れ際にくれた笑顔を大切に胸にしまいながら。
別れ際に
あの文庫本
どこへなおしてあるんだろ
道を聞かれて案内が てら
ぽつりぽつりと喋りながら
二月堂まで行ったっけ
お水取りの日だったような
端正な顔した穩やかそうな学生さん
金沢だって言ってたな
別れ際にお礼にと手渡された文庫本
たしか「大和古寺風物誌」
もう何十年もたつんだな
弟みたいにみえたけど
どんな人生だった かな
「バイバイ」とか「さよなら」なんて仲の良い友達には逆に言わない。気恥しさというか、なんというか、そもそも別れるという意識がない気がする。
「じゃ」とか「また」なんて必要最低限の言葉で別れる。それで通じ合える。
あらためて思い返せば、それって凄いことなんだなと思う。縁が続くというある種の確信を持っているといってもいい。
言葉がなくても伝わる。それは本当に素晴らしいことだと、心から思う。
別れ際に、「愛してる」と彼は言った。でも私はそれを聞いて、本当に愛してくれてるのかと思った。
家に着いて彼に本当に愛してるのか聞いたらこう帰ってきた、「愛してるよ」とでも私は、彼と付き合う前から彼に好きな人が居ると知らずに付き合って、付き合って5ヶ月目にして好きな人が居るから別れて欲しいと告げられた。私は正直ショックで泣き腫らした。
私の隣を歩く彼は自転車を押している。
彼の顔は楽しそうだがどこか寂しげだった。
1か月前。急に
「俺、転校するんだよね」
と打ち明けられた。別に彼と付き合っている訳では無いが、とても悲しかった。小学校からの仲で、隠し事も無かった。彼の前だと自然体でいることが出来た。
「そっか。」
そう一言彼に言った。あまりにも悲しくて、これ以上話を続けることが出来なかった。
自転車を押す彼の顔には陽があたり、すこし頬が火照っている。この街にいる最後の日だというのに、話している内容は思い出話でもなんでもなく、「昨日のテレビがどう」とかそういった話だった。
しばらく歩いていると分かれ道に着いた。彼と私の家は別方向にある。
「じゃあここで。」
「うん。」
「あのさ。」
「何?」
「…ありがとな。俺と仲良くしてくれて。」
彼から発せられた言葉は、彼の口から初めて聞く言葉だった。
「お前と仲良く出来て良かった。」
私は涙がこぼれそうなのを必死にこらえた。最後ぐらいは笑って送ってあげたかった。
「お前なんで泣きそうになってんの」
ふふっ、と笑いながら言った。
私は彼のその言葉で涙が溢れた。
「泣くに決まってるでしょ!だって私たち友達だもん!」
「俺死ぬわけじゃないんだからさ」
彼は笑ってそう言った。
「じゃ、またいつか会おうな」
「うん。元気でね。時々はこの街に来てね」
そう言って彼は自転車を押していった。
分かれ際、彼は後ろを振り返って満面の笑みで私に向かって手を振った。
悲しくて寂しいけれど、この世界からいなくなるわけじゃない。いつかまた会える、そう思って私は帰路についた。
「別れの際に」
⚠️ヤンデレ表現あり。苦手な方は自衛をお願いいたします。
別れの時には、君は何ていうんだろう?
「ねぇ、何か考え事?」
そう聞くと、ビクッと体を震わせる彼女。最近は何だか僕に怯えてるみたいだ。そーいうのあんま好きじゃないんだけどな。
『なんでも、ない』
ほら、また僕に嘘をつく。君はいつも嘘ばっかつく。君は気づいていないみたいだけど、君は嘘をつく時必ず唇を触る。
全部知ってるんだよ?
「別にだんまりでもいいけど。なんかしちゃったなら早く言った方がいいと思うけどなー。」
そう言って、彼女を少し見つめた。
うるうると目を潤ませて、でも僕にバレないように下を向く彼女が可愛くてたまらない。ちょーっと意地悪したくなっちゃう。
「ほら、僕の目見て」
ぶんぶんと首を振る彼女。そういうとことも可愛いけど、あんまり甘やかすのも良くはない。
「可愛いけど、それはちょっと良くないかな。」
手で君の顔を持ち上げると、ぐしゃぐしゃの顔。涙で一杯の君の目に、僕がニコッと笑う顔が写る。そうだよ、君はずっと僕だけを見てればいい。
『ねぇ、綴』
「なぁに?」
『綴はさ、お別れの時になんて言うの?』
お別れの時?誰との?
『綴、』
「僕、それ聞きたくないかも。」
君が僕のことを名前で呼ぶ時は、大体、
『別れよ』
こう言う時だ。
「それはないかな。」
彼女が何か言おうとしたが、気にせず言い放つ。申し訳ないけど、もう離してあげる気はないんだよね。
可愛い君は、僕だけを見て生きていけばいい。
そうでしょ?
『綴、ちゃんと話を』
「どーせさ、」
別れの時なんて来ないんだから。別れの際に何をするかなんて君はこの先一生知らなくて良いよ。
「さ、この話はもうおしまい。ご飯にしよっか。」
彼女の唇に手を添えると、彼女は悲しそうな目をして、口を結んだ。
それでいいんだよ。ずっと一緒にいようね。
数週間前?一ヶ月前?くらいから自虐をやめてみた。
自虐しそうな時私ってそういうことかわいいよね〜♡
って言葉にして言ってみることにしている。
自己肯定感爆低人間だったけど、
ちょっとだけ抜け出せたような気がする!
これはとってもいいことだと思うので今後も続けていきたい。
✦別れ際に✦
別れ際に声を掛けてしまった。
特に深い理由は無かったが
ただまだ一緒に居たいという一心だった。
それでも君は別れようとする。
そのたびに僕は
まだ一緒に居たいことを精一杯伝えた。
それでも君に僕の言葉や行動はどれも伝わらなかった。
そしてとうとう君は僕の前から消えた。
いや、正確にはこの世から消えた。
僕が一生懸命止めても駄目だった。
僕のせいだ。僕が君を救えなかったから。
ごめんなさい、ごめんなさい。
あぁ、死にたい。
私のためにわたしを殺したわたしと、あなたのためにわたしを殺したあなた
どちらも死んだのはわたし 生き残ったのは、あなたと私
罪深いのはどっち?正しいのはどっち?救われたのは、どっち?
鏡よ鏡、この世でいちばんうつくしいのはだあれ
あなたの苦悩はいかほどだろう
醜悪はそれだけで罪である 醜悪はそれだけで罰である
劣悪な記憶は、攻撃的な旋律は、きっと一生、鳴り止まないでしょう
あいなんかに、この悶々は、きっと理解できないでしょう
最期を知るのは、かじられた林檎だけ
別れ際に 心が嬉しくなる言葉を
言える人って素敵だなと思います
君のいない世界など 夏休みのない八月のよう
君のいない世界など 笑うことないサンタのよう
君のいない世界など
#別れ際に
別れ際に
(本稿を下書きとして保管)
2024.9.28 藍
別れ際
まだ、ちかちゃんと別れたくない。
あなたの幸せだけを祈ってる。
涙が止まらない。
あなたが、昔のように、体力があり、やりたいことを多少頑張ってでも出来たら。
酷く苦しまずに出来たら、それでいい。
生まれたときから、お腹に来たときから「普通?」「一般的?」「大多数の人が持っているもの」を何も与えられなかった。
それ以上、酷くするなんて。
ごめんね。
「別れ際に」
別れ際にはなんてことのない会話をしてから別れたいな
なんて理想通りにはいかないかもしれないね
ハグをする。
あなたに
また
次も
会えるように。
あなたの
ハグを
忘れないように。
本当は
帰ってほしくないけど
涙は
見せたくないから。
一生懸命
いつも通り
笑って
バイバイをする。
#別れ際に
破滅的思想っていうんですかね
傷つく前に傷つけようみたいな。
ほんとに僕には幸せになる資格がないと思います
別れ際
別れ際…女性の多くは付き合った人との別れを決めたらもう未練はないと思う。
昔、二股をかけられた相手との別れ際、ほっぺたを平手打ちした事が一度だけある…(今思うとグー👊でやれば良かった)
それも確か渋谷109の前で
別れは派手にやった方がいい思い出になる…若かったなぁ😁
別れ際に
「ねぇ…。」
君との帰り道、別れ際にそう言われた。びっくりした。
いつもは、犬みたいに懐いて私の周りをキャンキャン吠えるように明るくてうざったるい君なのに…今日は違った。私が何を話しても君はずっと上の空だった。今まで冷たくあしらい過ぎた結果、飽きられてしまった…好きな人でも出来たんだろうそう思っていた。だから、明日からは君と距離を置いてすこし様子を見ようそんなふうに思っていた。気まずい空気が二人を囲う。タイミングよく君と別れる分岐点にいた。
「じゃあ…ばいばい。」
私はそう言い、前を向いて歩き始めた。すると、後ろから誰かに手首を掴まれた。驚いて振り向くと、涙を目に溜めて私の手首を掴む君がいた。君は震えながら、
「ねぇ…。僕ってそんなにも君の瞳に映らない?僕の想いは伝わってる?ずっと僕は、君だけを映してるのに…。僕のこと…どう想ってるの?」
そう言った。その瞬間に私は、胸がすこし苦しくなった。気づいてしまったんだ。いや、気づいていたけれど、気づいていない振りをしていた。君には申し訳ないけど、子犬のような君の性格が好きで冷たい態度を取ってしまっていた。この瞬間までも、可愛くて愛おしく感じてしまった私は
「あなたの事好きよ。なんなら、あなた以上にね…。」と。すると君の耳が異常に赤くなり、私からの思わぬ答えに驚いて固まっていた。
いつも、私は君に意地悪なことをしてしまう。どんな意地悪か分かるでしょ?
"君を困らせる事"が私は好きなの。君が困っているその顔が死ぬほど好きなの。だから、これからもずっと子犬みたいに私だけに懐いてね?
別れ際に
ストック
これ早いうちに書きたい、今の気持ちにぴったりかも