『別れ際に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ほんとにね、言うつもりなんて無かったの。なんの後悔も、後腐れもなく、さっぱりと終わってやろうって。ずっと前から決めてたから。
ほら、実際に冷たくあしらってたでしょ、君のこと。
だけど………、あはは。
前、君はあたしに向かって言った。
あなたの意思の弱さはピカイチだ! って。
忘れたなんで言わせないよ。これでもず~っと気にしてたんだから。今だって引き摺ってるし。
まあでも、まったくその通りだったみたいだね。
ほんと。なんで言っちゃったんだろう。
──いかないで、なんて。
▶別れ際に #19
際、端っこで、
引っ張られないこと。
いつもリラックスして自分らしくいるつもり
だけど最後の最後で引っ張られてしまうことがある
それまでぴったり一緒にいたとしても、別れる瞬間、その隙を突くようにして
フラッと魂が離れてしまうことがある。
もうフラフラしない、
どこまでも自分と共にいる、
そう固く決めたつもりでも
それは何度でもやって来る。
だってこんなん当たり前でしょ?
これが普通だよ。
長い長い人間の常識なんです。
澄ました顔して
それは何度でもやって来る。
今、誰かと別れる。
手を振る。ドアを閉める。
さようなら、お元気で
それでは後ほど…
またおいで
ではまた来世で。
その時も決して緊張しないで
一旦深呼吸して、リラックス。
別れる相手の魂とではなく、
自分の魂と一緒に居続ける。
何も言わずに
ただ一緒にいるだけでいい
ただ此処に
共にいるだけでいい
いいんです。
別れを苦しいと思うのはその分だけ彼を愛した証明
なら、別れに泣くのは悔しくない
あなたの愛が美しい証拠
#別れ際に
別れ際に
彼氏はいつも私が改札でばいばいってして階段登って、登り切って振り返ったときにはもういなかった。家の前でばいばいってしたときも別れ際にちゅってしてくれたりはするけど曲がり角で振り返った時にいてくれたことはなかった。だから振り返っても悲しくなるだけかって思って振り返らなかった。1回別れてたときに1人だけ遊んだ人がいた。その人と駅の階段で別れて登り切って振り返ったら当たり前のようにこっちを向いて立って手振ってくれた。いつも彼氏が帰る時は私見てるけど私が帰る時は見てくれてなかった。いつも振り返ったらいなかったのにその人はいてて。あー私こーゆーの欲しかったなって思って。でもその時は復縁したくてたまらなかったから余計複雑やった。今は念願の復縁できたけどなんかぎくしゃくしてて。もちろん振り返ってもいない。でも振り返っちゃってあーいてへんよなって。もしかしたらこれが会うの最後なのかもなって思いながら彼がいた場所見て悲しくなって今日も帰る。
あんなにも
嫌気が差していた
あなたの手に
今は少しだけ
後ろ髪を引かれる
【別れ際に】
‐別れ際に‐
夏の背中
ただゝ現實(いま)に
立ち盡くし
灼けた路地を見つめてる
午后15時
中間服の學生たち
冷えた罐の直線を
なぞつてつたふ一つの滴
高い宙
流れいく雲
閉ぢられて間もない
プール底の鹽素の匂ひ
想ひ出に成つていく
想ひ出せない君の聲
どうしてすれ違ってしまうのだろう
ひとつ上手くいかないと全部が少しづつずれて
何も上手くいかない
※BL要素が少しだけありますので、苦手な方はご注意ください。
じゃあまた、と背中を向けた彼に、とっさに手を伸ばしてしまった。
「どうした?」
「あ、ご、ごめん。なんでもないんだ」
掴んだ腕を離すも、彼の視線は元に戻らない。余計な気を回させないために笑いながら手をひらひらする。
「えっと、なにか言いそびれたことあったっけな、って思って。勘違いだったわ」
なんという下手な言い訳だろう。なんというザマだろう。
友達だとずっと言い聞かせてきた。だから、なにがあっても大きく動揺はしないだろう、と思っていた。
実際はひどく動揺して、かたちだけの祝辞を言うだけで口の中がからからに乾いて声がかすれた。いの一番に結婚の報告をしてくれた彼の気持ちを無下にする感情で、埋め尽くされた。うっかり吐き出しそうで苦しかった。
「お前ってほんと嘘下手だよな。俺に気遣ってくれてるんだろ? 気にすんな、愚痴でもなんでも聞くから」
微妙にずれた理由を話しながら肩をぽんぽんと叩いてくれる。その気持ちはありがたいけれど、苦い。喉の奥から込み上がる何かを必死に押さえつける。
「そういうんじゃないって。えっと、オレの中でもうまくまとまってなくてちゃんと言えそうにないからさ。また改めて言うよ」
必死に視線を合わせて、ぎりぎり嘘じゃない理由を告げる。これで納得してくれるだろうか、でも友達想いな彼はきっと引き下がってくれない。
誰よりも、オレに寄り添って、正面から向き合ってくれる男だから。
——オレが一番彼に惹かれた部分が、今は、こんなにこわいなんて。
「そんなの今さら気にしてどうすんだよ。そんなに辛い顔してるのにほっとけるわけない!」
反射的に、彼を抱きしめていた。
荒々しい動作が、「友達」にするような仕草を演出してくれたはず。
「今は素直に、大事なお前の結婚を祝福させてほしい。改めて、本当におめでとう」
背中を強めに何度か叩いて、湧き上がる邪な喜びを散らそうとする。
——ごめん。結婚をとても喜んでいる友達を演じてしまって、素直に祝福できなくて、本当にごめん。でも、これで少しは気持ちが落ち着くはずだから。次会ったときは、笑顔をうまく作れているはずだから。
「……お前は、それでいいんだな?」
短いため息の後、背中を労るように撫でてくる。
そのぬくもりに、縋りたくなってしまう。みっともなく感情を全部吐き出したら望む未来をもしかしたら歩めるんじゃないかと、わずかな奇跡を信じたくなってしまう。
……だめだ。そんな勇気、出せるならとっくに出している。不安定な精神に寄りかかるのはだめだ。
「ありがとう」
「今度、絶対ちゃんと話せよ」
答えは、返さなかった。
お題:別れ際に
{出会い」の時の会話よりも「別れ際」の時にした会話の方が鮮明に覚えてる。誰かを思い出す時はいつも別れ際に見たときの顔。
君は幸せだった。
そうでなければ今生の別れ際で、あんな笑顔になれるわけなかったんだ。
幸せだった。
そう心に言い聞かせて、
きっと心が壊れてしまうから。
僕は君のいない明日を生きる。
君を昨日においてって。
別れ際に。
一度は振り返ってほしい。
別れたくないんだと、勘違いでも良いから思わせてほしい。
別れ際に私は言った。
「"大好きでした"」と。
アラバマ州ジェファーソン郡の子供たち
ほんとのことは、分からない。
ただ、僕らはアメリカ南部の人間であること。そして、先祖はもともとアフリカ大陸のどっかから連れて来られた奴隷だったこと。
だけど、先祖がヨーロッパ人を恨んでいたかどうか、ほんとのことは、分からない。
僕らはタクシードライバー。でも、あの映画みたいに元兵士のドライバーなんて一人もいないよ。ほんとさ。ただ、このアラバマのタクシー会社の社員はほとんどがアフリカ系アメリカ人なんだ。僕を含めてね。
僕はジェファーソン郡に生まれたから、たぶん死ぬまでこのふるさとを出ないと思うよ。こうやってタクシーを乗り回すのが大好きだからさ。
何不自由ない。そうやって僕らは様々な人種で溢れかえるこの軍事大国でうまくやってるんだ。うまくやってられないヤツはクスリに手を出したり、犯罪を犯したりするけど。僕はこの街が気に入ってるんだ。1981年に大学生の頃、僕はパリを訪れたことがあるけど、やっぱり僕はジェファーソン郡が好き。
デパートのタクシー乗り場で停車してると、白人の一家が僕の車に向かって「ヘイ!タクシー!」と叫んだ。銀行員風の男の手を握る小さな女の子、清潔な服装の女は赤ん坊を抱えていた。僕は笑顔で扉を開く。四人だったから、助手席に女の子が座った。小学生くらいの。僕の娘より少し小さい。
僕はこの仕事が好きだ。女の子の顔を見て笑った。
「どちらまで?」
2人きりの帰り道。
もう夕暮れが綺麗に全てを紅く染めて。
何となく話しながら、ゆっくり歩いて、とりとめなく話した。
まだもう少し。
そう思っても足と共に道も進む。
あ、ちょっと。
そう言って足を止めたきみは、ぼくの耳元に。
寄せたくちびるを頬に軽く当てた。
またあした
逆行に隠したきみの顔と、陽に照らされた僕の頬は。
あつく、あかく。
柔らかなしあわせを映していた。
「別れ際に」
別れ際の挨拶は「また明日ね」
それが当たり前だった時間があった
社会人になってからは、代わりに「お疲れ様でした」になった
一人暮らし、誰もいない部屋に電気をつけて思う
会いたい人に毎日会える日々を幸せと呼ぶんだろう
無くなった「当たり前」を「幸せ」というラベルに貼りかえて、見えないように鍵を締めた
別れ際
放屁をかまし
早歩き スタスタスタ~…( ˘ω˘ )
ねえちゃんいつまでいるの?
別になんでもないけどさ、
それが恭の最期の言葉だったね。
何が言いたかったのかな?
今思えば、
もっと耳👂️傾けてあげればよかったなぁ…
後悔だけ残るなぁ✨
ゴメンね。恭
もっと話したいことたくさんあったのに…
なんだかね。
#別れ際に
「お前なんか、誰にも幸せにできない」
別れ際に放たれたこの言葉が、脳裏に突き刺さって抜けない。
幸せになれなかった腹いせなのだろうとは思うけれど、きっと私は幸せにできない不幸の存在なんだという呪いが解けない。
きっとこれは、一生解けることはないのだろう。
そう思っていたのに。
「いやそれ、あんた悪くないよ」
ふとした拍子で連絡が来た友人から、バッサリと言い放たれた。
「え……?」
「どうみても幸せにできなかったアイツが悪いじゃん!男のくせに捨て台詞とかなっさけな……とりあえずさ、アンタが幸せにできないとか、そういうの悩んじゃダメだよ。人は誰でも幸せにできるもんなんだからさ」
そういって友人はタバコを手に取り、一服した。
「……うん、気いつかわせてごめんね、ありがとう」
「この言葉が素直に受け取れないんじゃ重症だな。ま、アイツのことなんて忘れてパーッと遊び行こうよ」
私の発言を遮るような友人の言葉に、私は静かに頷いた。
別れ際の君の寂しそうな顔が浮かぶたびに胸の奥がぎゅっとなる。
初めて出会ったときは嫌いだったけど、いつの間にか毎日一緒に過ごしていた。春に出会いサクラと名前を付け、10年目の春に死んでしまった君の姿を忘れることはできない。
別れ際の君の寂しそうな顔を忘れられない。
「ごめんなさい」
そう言う君の胸元に僕の贈ったペンダントがきらめく。
ああ、今までの事は嘘だったのか。そう思うと、目の縁が熱くなる。
そして僕はあまりの悲しさにこう叫んだ。
「ペンダント返してよ!」