『別れ際に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
別れ際に
私達は、デート終わりの別れ際に必ず決まって同じ事を毎回する。私達は、デート終わりの別れ際に、必ず毎回彼の愛車に彼を押し付け、濃厚なキスを交わし、少し離れ、投げキッスを遠くからお互い交わし、お互い少し遠くから、ハートを撃ち抜く振りをし、最後には、お互い「愛しとーよ♡」と言い、手を振って、彼を自分から見えなくなるまで見送ってから帰る。それが私達のデート終わりの別れ際の日常だ。今じゃ、これが無いとお互いやっていけないし、これが当たり前化しているから、これが無ければ私達じゃないとも言える程だ。彼と付き合ってから、生まれて初めて見る景色が沢山あった。そして、彼と付き合ってから、沢山の初めてや、沢山の初めての感情を覚えた。もう少しで夢見た彼との同棲生活…私が待ちくたびれて、何処かへ行く事や、彼から逃げる事は、確実に無いけれど、なるべく早く私を迎えに来てね、私だけの白馬の王子様♡
「別れ際に」
君の微笑みが頭から離れない。いつまで経っても思い出してしまう。あの時の君は、とても輝いていたから。僕は眩しくて、目を閉じてしまった。でも本当は君のことをもっとちゃんと見ていたかったんだ。そんなことに気がついたのは、随分と後になってからだった。僕の手はもう二度と君には届かない。もしかしたら、君に触れられたことなんて一度たりともなかったのかもしれない。それでも、やっぱり。僕は君とお話ししたあの時を、あの空間を、そして君の柔らかな表情を、忘れることはないのでしょう。あれは確かに存在したものだったから。
穏やかな時を過ごせて良かったのだ、と。僕は自分に言い聞かせるのです。君の為に。僕自身の為に。それでは、また。
別れ際に
別れ際にいつも
何か言いたそうな顔をするね
なんでかな
帰らないでって
言ってくれたらなんて
ね
別れ際にいつも
君は一瞬の寂しさを纏う
それは
僕が見ているものなのかな
君が見せてるものなのかな
どっちもだとしたら
別れ際にいつも
ふたりは少し歩みを止める
ほんの少し その一拍に
ほんの少し すれ違いながら
別れ際に
差し出された
あのひとの右手
少し長めの握手で
言葉にならない
サヨナラを
あのひとに
背を向けて歩き出す
わたしの足音が
凍てつくように
心にこだまして
我慢していた
別れの哀しみを
溢れさせる
# 別れ際に (290)
もう二度と会えないから
最後は笑顔で
今までありがとう
心から
君と会えてよかったよ
「別れ際に」
会社の同期が、ずっとやりたかった仕事に就くために退職をした。
別れ際に、新しい人生への期待と少々の不安が入り交じる笑顔で挨拶をしてくれた。
帰り道、はたして今の自分はやりたいことがやれているだろうか、と考えてみた。
20代の頃は色々とチャレンジをしてきたが、結婚や子育てをしているとなかなかそうもいかない。
いきなり人生レベルで考えるのも大変なので、1日単位に置き換えてみる。
食べたいものを食べ、読みたい本を読み、学びたいこと学べているだろうか。
悲しいことに、なんとなく毎日を過ごしている私には、はっきりとした答えが出なかった。
まずは毎朝起きたとき、その日一日何をやりたいかを言葉や文字にして宣言することから始めたい。
親友と別れ際「またね!また遊ぼ~」って言った
親友はお父さんの仕事の関係で転勤族だ
この挨拶が「バイバイ!」になりませんように。
最後の矜持を保つために振り向かなかった
答え合わせをあの場でしていたなら
これほどまで心絡め留られるずに済んだだろうか
(別れ際に)
いつも目を見て挨拶してくれる人がいる
人見知りの私は照れるけど嬉しい
別れ際に笑顔でこれをされると
気持ちよくてまた会いたくなる
私もこの人を見習おうと思うけど
私にはなかなかハードルが高いです
別れ際に彼は言った。「今までありがとう。」と。私は彼との別れが単なる別れではないことに気づいた。
友達や大切な人との別れ際、
いつも一瞬だけ不安になる。
もしかしたら、もう二度と会えないかもしれない。
それでも、次もまた会えるようにと願う
おまじないの言葉。私の好きな言葉。
「またね。」
【No.1 #別れ際に】
【別れ際に】
付き合った時は輝いていた。
あぁ。私。この人と毎日会えるんだ…って。
本当に嬉しかった。
初めて男と二人でカラオケに行った。
二人で好きな曲歌いまくった。
遊園地に行った。
待ち時間も気にならなかった。
学校に毎日一緒に登校した。
手を繋いで。周りの目を無視して。
結果。虐められた。
ちゃっかり彼の居ない時だけ。
恥ずかしい写真を取られた。
誰かに言ったらこの写真ばらまくって。
高三だったのが救い。
大学に行っていた。
同棲し始めた。
結婚を考えていた。
ついに…
関係が壊れた。
彼が不倫していた。
金巻き上げてからトンズラするつもりだったらしい
バレてどうでも良くなったのか
別れようとしてきた。
頭が真っ白になった。
……目の前に…
呻く肉塊があった……
「なっに………これ!」
頭にそれしか無かった。
手に血だらけのナイフと床に転がったレンジ。
どう見ても私が犯人。
……もう…どうでも良くなった。
持ってるナイフで肉塊を細かく切った。
袋に詰めて山に行く。
異臭がする。
頭が痛い。
山道からかなり離れたとこに来た。
深く掘って肉袋を入れて埋める。
すごく可哀想だと思った。
─数年後
───「よし。ここでいいだろう。」
「おう。山道からかなり離れたもんな」
「これで死体は見つかんねぇ。」
「掘って!掘って!」
「ん?なんだこれ?」
「肉?」
「腐ってんなぁ」
「違う! これは…歯?爪っぽいのもある。」
「昔。ここで何があったんだ…!?」
別れ際に
なんて言おうか
たいていは
「またね」だけど
相手によっては
「元気でね」で
ほんとのお別れっぽく
「さよなら」は
それこそ言い慣れない
あなたに罪悪感が残るように
強過ぎず、けれど弱過ぎず
遠回しに攻める嫌味置いて帰るね
//別れ際に
#別れ際に
改札通ってちょっと振り返った時、目が合うとすごく嬉しい。
家に着いたら電話するね。
※昭和生まれなので
別れ際に手を引いて
「行くな」って
言ってほしかったのに
どんな時も
別れは寂しいから
サインを決めた
遠くでも分かるように
それはまた会える約束みたいなもの
駅のホーム
間に挟んでも見えるサイン
私たちだけしか分からない
秘密のサイン
別れは永遠じゃないそう思えるお守りみたいなもの
今日もまた使うんだろな──
(2023.09.28/別れ際に)
今日は、卒業式の日。
みんなあんだけ嫌がってた制服を、この日だけはキチッと来て、学校に登校する。大人になりたいとほざいていた男子が、まだ高校生のままでいたいと嘆く。
そんな景色を、私は親友と一緒に、学校の校門のそばにある、大きな桜の木の下で見ていた。卒業式も終わり、もう自由の身となった私たちは、心の準備もないまま社会に放り込まれてしまった。
「ねぇ、信じられる?私たち、大学生だよ」
「そうだね。いつ、出発なの?」
「えっとね、明後日」
「早いね」
親友は、東京にある有名大学に行くらしく、そのために一人暮らしをするんだと言う。数字も文章も苦手な私には、到底合格なんてできないような大学だ。
「でも、あんたも結構有名な大学なんでしょ?」
「うーん、どうだろ。私、やってけるか正直心配」
私は音大に入り、クラリネットを専攻することになった。でも、数々の有名人を出しているらしいし、私もその人たちのようになれるか心配になっていた。
「あんたなら出来るよ。正直、あんたが居なかったら私、こうやって大学なんかいってないし」
そう言いながら、親友は立ち上がった。
「ほら行こ。この後、遊ぶんでしょ」
そう言って、クールに笑う親友。そういう所は、昔とは全く変わらない。
私も立ち上がって、親友と一緒に、私の大切なクラリネットを持っていつものゲームセンターへと向かった。
明後日にバラバラになるだなんて、正直実感がない。でも、別れ際は絶対笑顔でいると心に誓ったんだ。
明後日は、別れ際に、親友に引かれるくらい、手を沢山振ってやるんだ。
Theme:別れ際に
別れ際、いつも「またね」と私は言う。
また会える保証なんてどこにもないから、その不安を和らげたくて「またね」と言う。
昔、近所で変われているゴールデンレトリバーの子犬と毎日遊ばせてもらっていた。
昨日も遊んだし、今日も遊んだ。また明日も遊ぶのだろう。
ところが、その明日が来ることはなかった。
近所の方はパピーウォーカーをしていて、いつも一緒に遊んでくれた彼女は盲導犬になるべく訓練センターへ帰っていったのだった。
今考えればその事はきっと聞いていたんだろうし、喜ばしいことだったのだけど、今日と同じ明日が続くことを信じていた幼い私にとっては、信じられない出来事だった。
それから、私は別れ際に「またね」と言うようになった。
今日と同じ明日が来る保証なんてない。
でも、それでもまた次も貴方と会えることを願うおまじない。
「バイバイ!またね!」
「別れ際に」
僕と彼女は幼馴染み。
彼女は朝から虹がみれたとルンルンだった。
少し子供っぽいけどこの無邪気な笑顔がとても可愛らしい。
僕は、そんな彼女にずっと、片想いをしている。
釣り合わないだろうけど、幼馴染みということもあって周りの友達よりもずっと身近で、いつも一緒だ。
「そうそう、今日は僕も部活が休みだし一緒に帰れそうだけど、どーする?」
彼女からの返事はYES
そんなのわざわざ聞かなくても、彼女はそのつもりだったらしい。
ちょっと嬉しい。
小学校の頃から登下校は用事がない限り一緒。
だから、当然といえば当然か…。
そしてやっと下校時間。
この時間が一番幸せ。
だって彼女と二人きりなんだから。
他愛もない会話をして、コロコロと変わる彼女の表情をみて、ひまわりのような笑顔をみていると僕もつられて笑顔になる。
でも、楽しい時間ほどあっという間にすぎてしまう。
名残惜しいけど、もうすぐ分かれ道。
彼女との幸せな時間は明日へおあずけ。
「じゃ、また明日ね~!!」
笑顔で振り返り手を振る彼女。名残惜しいなんて感じているのは僕だけみたいに彼女は家の方へ歩いていく。
ちょっともやっとした。
僕は、自分でも意識すること無く
『大好きだよ』
っと思わず口から言葉がこぼれ落ちた。
はっとしてすぐに彼女の方をみたけど、距離があってどうやら聞こえてないみたい。
良かったと思う反面聞こえていればと思う僕がいることにもちょっとビックリ。
彼女への恋心に自覚してから、ちょっとしたことで意識して、あわあわしている。彼女の言動に一喜一憂している。
落ち着かなきゃと思うけど、
そんな片想いを楽しんでいる僕がいるのもまた事実。
彼女に振り向いてもらえるように、いや、彼女のあの笑顔を守れるように。
僕はずっと、側にいたいと思ってしまった。