『初恋の日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
初恋の日
それは年中の時だった
何となく好きになってた
あの時の「恋」とは何だったんだろう
「好きな子誰?」と友達に聞かれて、成る程普通は好きな子がいるものなんだなと初めて知った。結局、私は皆と話すために当時別に好きでもなんでもなかった子を好きだという設定にした。あの頃は好きでもなんでもなかったのに恋ばなになる度に持ち出して…失礼極まりなかったなと今更ながらにそう思う。
「だから、あの頃はごめんね?」
「それ結婚記念日に言う?」
"初恋の日"
初恋の日
私は、恋など知りません。ただ一つ分かるのは人を醜くはたまた美しくしてしまうことくらいです。
【初恋の日】
ぽつん。最初はそんな感覚だった。
ぽつん。ぽつん。ぱたっ、ぱたぱた。
そうして落ちてくる雫が水面に波紋を広げるように心に染み込んでくる。
時間を重ねると、いつの間にか落ちてくる雫が勢いを増し、ざあざあと雨が降るように水面に叩きつけられて水波を立てた。
凪いでいた心は落ちてくる感情に波風を立てられて激しく音を立てて揺れ動く。
それに合わせてどくん、どくんと心臓が鳴った気がした。血の巡りが速くなって、体がぽかぽかして暑いくらいだ。特に顔が。
頬も思わず緩んでしまいそうになって口を引き結ぶ。だらしのない顔になるのが嫌で必死に顔に力を入れれば顰め面になっていたようで顔面が痛い。
「どうしたの?」
必死に渋面になるのも、にやけ顔になるのも回避しようとしていたら、この心の元凶である女は不思議そうに尋ねてきた。
何も知らない何気ないひと言に、心の中はまた揺れ動く。
あああ、もう勘弁してくれ。そう思っても不思議そうに顔を覗き込んでくると、ぴとりと女の指が眉間を押した。
「すごい顰め面。すごく悩んでることでもあるの?私で良かったら聞こうか。聞くだけしかできないけどね」
触れた指を頭を振って払う。
前髪を少しだけかき集めて眉間を隠した。
「なんもねーよ」
ぽつりぽつりと積み重なってきた感情。
どうして今、突然に自覚してしまったんだろうか。
「強いて言うならお前のそういうところ」
女は何が?とでも言いたげに首を傾げる。
簡単に触れてくるところ。触れられたところが熱くなって、雫になるとぽつりと心にまた落ちていく。
何とか落ち着かせたいと思っているのに、凪ぐ事の無い心の揺れ。
恋って、好きって、こんなにも落ち着きのないものなのだろうか。
まるで心の中が沢山の感情で嵐のような状態。
そう。まるで今日のような土砂降りの雨の日みたい。
「傘使っていいよって言ってたろ」
「持ち主がびしょ濡れになって帰るのは良くないよね。それに方向一緒だし」
「だから、そういうところ」
「ん?さっきからなに。もしかして私が待ってたから怒ってるの?」
「ちげーし怒ってねェし。勘違いすんなよ」
「そう。なら良かった。じゃあ相合傘して帰りましょうねー!」
女に預けていた傘は少しばかり大きくて、2人で入ってもそう濡れる大きさではない。
「俺が持つよ」
開こうとしていたところに声をかければ、ぱっと傘を開いて渡してくれる。
「よろしくお願いします」
「お前の身長に合わせるとあれだから、俺の腰が曲がる」
建物の玄関口を出て歩き始めると濡れないようにと、すり寄ってくる女の頭が肩の下に見えた。
積もりに積もった初めの恋の感情に気がついた日がこんなに酷い雨の日で、それも相合傘をした日なんて。
きれいな髪だと思った。
触ってみたいと思った。
もっと話してみたいと思った。
名前も知らない、ただ一目見ただけの他人にそんなふうに思ったのは初めてだった。
きれいな髪が揺れて、氷の様な冷たい瞳が僕を捉えた。
そして形の良い薄い唇が開くその一瞬を僕は何年経っても鮮明に憶えている。
次の瞬間、その鈴を転がす様な声を出しそうな唇から溢れ出た罵詈雑言に、僕の初な恋心は跡形もなく散るはずだったというのに。
彼女が形の良い眉をひそめるのも、冷たい瞳を怒らせるのも、薄い唇が罵るのも、全て僕だけになのだと気づいてしまったとたんに僕の恋心は手軽に息を吹き返してしまったのだった。
心は準備出来ているのに
顔も体も髪もセンスも性格さえもまだ未熟
頑張って頑張って頑張って
やっと貴方との恋を始められると思った時には
もう貴方はあの子の虜だった
非常階段を駆け上がる黒い色の人影を見て私は一瞬身を隠し体を180度向きを変えて歩き出す。
違うかもしれない。きっと見間違いだ。
何度も自分に言い聞かせる。でも、どうしても見間違いと思えない。
そんな考えを打ち消すかの様に初めて出会った日のことを思い出した。
そろそろ結婚を考える歳になり、出会いのない私は初めてマッチングアプリを試してみた。
何人かと実際に会ってみた。しかし、第1印象で合わないなと思ってしまう。
旦那と初めて会うとなった日も正直また合わないだろう と期待をしないで行った。
少し早めに待ち合わせ場所である駅の南出口付近で携帯を見て少し時間を潰す。興味のある記事に夢中になっていると
‥‥ごめんなさい。少し遅くなってしまって。
と不意に聞こえて我に返り声のする方へ目を向けると
少し照れくさそうで、普段はあまり笑わない人なのかなと思わせる程にぎこちない笑顔で私を見ている。
いえ、少し前に着いたばかりです。
そうでしたか。良かった。1本乗り遅れてしまいまして‥すいません。あそこの喫茶店でどうでしょうか?
と駅前の2階の喫茶店を指さした。
はい。(慣れてなさそうだけど悪くない感じかな)
他愛もない話をして、初めて次の約束をして家に帰える。
そういえば旦那の笑った時の顔は初恋のあの人の笑顔によく似ている。
何だか影があって、ミステリアスな感じの人が私は好きなんだなと「初恋の日」を思い出した。
帰ろう。あの笑顔を見に。
「ありがとう、君可愛いね笑」
友達からそういうのが口癖なのは
やめとけって言われていた
でもさ、自分の好きを塞ぎ込めないよね笑
これが"僕"の初恋の日
「ありがとう、君"僕"のタイプかも笑」
「初恋の日」は自分には無い、そう思っている
じゃあ、あなたは誰かに恋をしたことがないのか?
…答えはNOだ
恋をしたことがあるのに何故「初恋の日」がないのか?
…心に残る、思い出になれる、
そんな恋はしたことがないからだ。
人並みの恋だってその以上の恋だってしたことがないはずなのだ。一瞬の出来事でも好きなものは「好き」かもしれないが、自分はそう思えないのだ。思うことができないのだ。
好きだったはずの人の名前も顔もよく覚えていない。
よく考えて見ても好きだったはずの人が霞んで見えてしまう。甘酸っぱいはずの思い出さえ霞んでしまう。見えないのだ。
そんな自分は「初恋」を語ることができるだろうか?
そして
今よりも歳を取ったときあれが「初恋の日」だったと思う日が自分に来るのだろうか?
初恋の日
初めて何かを好きになる日
それはひとえに人だけではなく、
ものや、動物、
生き物全般、食べ物、場所
様々だと思う
そう思うと毎日が初恋の日
初めてを知る日
お題 初恋の人
初恋の人、思い出すとぐーっと胸が苦しくなる。
まだ中学生だった私の甘酸っぱい恋。
私が人生で1番好きだった人。
まだ好きかもしれない人。
一日中彼のことを考えていた。
夢の中にもいつも彼がいた。
好きだなって気づいたのは
ある日、私が座って君のことを見つめていた時、
彼は少し手を丸めて
「そんな目で俺を見るな」
って少し照れながら言われた時。
触られたところが、妙にドキドキじんじんとした。
その時の手の温かさが今でも忘れられない。
特別扱いも沢山してくれた。
学校帰りに一緒に帰って、近くの公園で毎日喋った。
私が分からないところを、私がわかるまで
分かりやすくして教えてくれた。
2人っきりだったのが、嬉しかったけど緊張した。
髪の毛をといて、結んでくれたこともあった。
綺麗なポニーテールだったな。
毎日毎日楽しかった。
そんな私の初恋は一瞬で崩れて、なくなった。
いっぱいいっぱい好きにさせてきた彼には、彼女がいた。
2年ほど付き合っていたそうだ。
当時中学生私にとって2年とはとてもとても長い時間だった
諦めたくなかった。絶対私のが彼のことが好きだと
確信できるほど好きだった。
それでもどうしようもなかった。
彼がこっちを見てくれることはなかったし、
私が告白することもなかった。
何度も好きだと言おうとした。
でもその度浮かんでくるのが、顔も知らない彼女さん。
そうやって私の初恋は終わりを告げていった。
…はずだったんだけどね。
俺が生きていた時に貴女へ抱いていた気持ちは、もしかすると恋だったのかもしれません。
親の顔も知らずに育ち、俺は誰からも愛を与えられた記憶がありませんでした。
貴女は、そんな俺にめいっぱいの愛をくださいました。あんな狼藉を働いた人間を、どうしてあんなにも愛することができるのか。心からありがたく思いながらも、俺には今でも理解できません。
ともあれ、貴女と出逢ってからは、そうして俺を愛してくださった貴女こそが俺の世界の全てでした。
そうですね、あれはきっと恋だったのです。
貴女が俺の旅の終わるのを待たずに亡くなっていたと知った時、散々一人で泣き喚いた末に、俺は貴女の後を追うと決心し、貴女を悼む碑の前に座り続けて死にました。それは、貴女を恋い慕っていたからの行動だったのでしょう。
貴女は、俺への遺言を残してくださいました。
「私の愛はもう与えることができませんが、それは貴方の中に息づいています。それを持って生きなさい。それが私の望む、私の愛への報いです」
貴女はそうおっしゃって、微笑んで事切れたと聞きました。
ええ、そう言い遺されて尚、俺は死を選んだのです。
本当に貴女を愛していたなら、俺は貴女の言に従って、いつか泣くのを止めて歩き出し、自分の生を全うしたでしょう。
あの時の俺には、「愛」は理解できませんでした。自分の全てを相手に委ね、相手が死んだら自分も死ぬ。そういう歪んだ恋情のようなものを持って、俺は死んだのです。
今なら俺も、貴女を愛せていると思います。
貴女がこの愛を受け取ってくださる日が遠からず来ることを、ずっと祈っています。
初恋の日、いつだっただろうか?優しくされたら、好きになっていた。ほんとうの「好き」はいつだったんだろう。
もう戻るわけもないし、戻りたいわけでもないのに、たまーーに。たまーーに思い出す、昔の恋。ぜんぜん考えてなかったのに、急に夢に出てくるあの人。
元気かな?
だんだん記憶は曖昧になっているのに、でも確実にその時はあって、その延長に今の私はいるんだね。
初恋の日
俺は初めて恋をした
周りからなんと言われようが恋だと
そうして俺は死体にキスをし
恋人を追いかけた
初恋の日
小学5年生の頃だと思う。
大好きだったが、伝えられなかった。
中学2年生の頃伝えたが、実らなかった。
違う高校に入学したが、もう1度伝えたが、
駄目だった。
この通り、初恋は苦い思い出だ。
感謝しているのは、挑戦する気持ちが身についた
ことだ。
挫折を繰り返しても、すぐ立ち上がる。
若い営業マンの時、凄く役に立った。
実らなかった初恋よ。ありがとう。
『初恋の日』
[初恋はいつ?]
という項目に見覚えはあるだろうか。
大抵の人はここを空欄にするか、
[ヒミツ♡]などと書いて誤魔化したものだ。
馬鹿正直に初めて恋をした年齢を書く人は少ない。
プロフ帳では割とお馴染みの質問だった。
何故プロフ帳はそんなにも初恋を聞きたがったのか。
何故人々は初恋というものを特別視するのか。
如何なる時も恋は平等に、特別なものなのに。
と、思わなくもないけれど。
確かに初恋は、他の恋とは異なるものなのだ。
恋というものは、
他の『好き』とは異なる『好き』だから。
その特別な感情を初めて手に入れた日のことを
『初恋の日』と呼ぶのだから。
恋を知る前の自分とは少しだけ違う自分になっている。
それが良い変化か悪い変化かは分からないけれど、
特別な『好き』を知ることができたことは、
きっと喜ばしいこと。
多くの恋を楽しみましょう。
その始まりが『初恋の日』。
誰かを何かを特別に、好きになることを覚えた日。
初恋?そんなの覚えてない
好きになってもその人の嫌な部分が見えてきて嫌いになっていく
初恋とはって検索しても思い当たるような答えも見当たらない
私の初恋はどこ…?
初恋の日、これからドキドキで、楽しいあの人との生活が始まると思ってた。
けど、全然そんなことなかった。
何をすればいいの分からない
何を言えばいいのか分からない
たけど、君の世界にいさせて欲しかった
決して叶わないことをまだ知らない
遠く彼方の初恋の日
そんなのなかったように思う
気付いたら好きなっていた
わたしだけのものにしたい
わたしを彼女のなかで1番にしてほしい
わたしが彼女を1番に扱う権利が欲しい
いつのまにか芽生えた独占欲が自分を突き動かしていた
今覚えはあれは恋なんかじゃなくて、束縛だった
今までずっときみに未練を持っていた
でもこの間わたしの尊敬する人が言ってたんだ
「恋を引き摺る人は引き摺りたいから引きずってるのよ」
わたしはもう君を引き摺るのは辞めるよ
そろそろきみも痛いだろう
きみの誕生日まであと4時間
さようなら17歳の、わたしが愛したきみ
こんにちは18歳の、私が愛さないきみ