『初恋の日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
2人きりで廊下で隠れて好きな人教え合って両思いだった幸せだった
ただのバイト先の人
いつの日か体重ねて、愛していた。
けれど思いは伝えれなくて、
貴方に嫌われたくなくて。
身体だけ誘って誘われた。
別にキラキラなんかしていなかった。
明るい未来のある恋ではなかった。
誰にか言えることではなかった。
私の初恋の日
--〈初恋の日〉
小学生の頃。
色の白い、ちょっと可愛らしい顔をした男の子に
一目惚れした。
結構人気があった子だった。
学校の帰り道、告白したことを覚えている。
子どもというのは、単純で、
不安が無いなら緊張もしないもので、
数人で下校していたにも関わらず、
会話の途中での、さらっとした告白だった。
「えーマジかよー」と大笑いしていたけど、
今なら分かる。あれは皆の手前だったことも
あり、照れ笑いをしたのだ。
その後、その子とはどうなることも無く、
卒業をきっかけに、私達は別々の中学校に
進学した。
数年して、同窓会があった。
今、驚くのは、同窓会のことよりも、
それよりももっと昔の告白したことの方を
覚えていることだ。
「久しぶりだね。」くらいは言ったような気が
するけど、後のことは覚えていない。
そのくらい、初恋というのは、いつまでも
心に残る、大切な思い出なのだろう。
下校途中の、さらっとした告白。
告白も一目惚れも初めてだった。
「初恋の日」
初恋の日
初恋は5歳くらいで、相手はよく一緒にぬいぐるみ遊びしてた男の子
思い出すなー…
バレンタインにチョコあげたけど、ホワイトデーにお返しくれなくて、「なんでお返しくれないのー?」って軽ーく責めたことw
その男の子は何て答えたか?
それは……ご想像におまかせします(*ノω•*)
[初恋の日]
色が弾けた。
灰色に覆われた私の世界。
全てがくすんで、全てが色を持たなかった世界。
何をしても、何を見ても、感動などどこにもなくて。
何を聞いても、何に触れても、世界は灰色のままで。
私はこのまま灰色の世界に囚われて消えてしまうのだ。
悲観があった。
諦念があった。
この灰に覆われた世界で生きることに。
何をするでもなく、youtubeを開く。
おすすめ欄に出てきた動画を呆然と眺める。
(つまらない)
いつものこと。
そう、いつものことだ。
私の中にあったはずの感情と呼ばれたものたち。
それらは一体どこに消えてしまったのだろうか。
思案しようと思考を巡らせようにも、一体いつからこうなってしまったのか私には思い出せない。
(……あぁ、つまらない)
コメント欄には人々の沢山の感情が沈められている。
何かを面白いと感じたのはいつだったか。
何かを可愛いと愛でたのはいつだったか。
何かに怒りを覚えたのはいつだったか。
……感情が最後に動いたのはいつだったか。
自動再生されて次々と動画が流れていく。
名前を聞いたことのあるyoutuberの動画、可愛らしいと評判のペット動画、何かの解説動画、耳を撫でていくだけの音楽。
「あれ、これ……」
どこかで聞いたことのある音。
私はこれをどこで聞いた?
私はこれをいつ耳にした?
小さな引っ掛かりを覚える音。
(……あ、思い出した)
色が弾ける。
灰色の世界に鮮やかに飛び散った光彩。
色が弾けた。
灰色の心に飛び散る鮮やかな感情の欠片。
(おかえり。)
そして――
世界が生まれる音が聞こえる。
初恋、か。
あたしのそんなこと知りたいの?
相変わらず物好きですな、、
あーはいはい!わかったわかった!
言えば良いんでしょ!言えば!!!
じゃあ、、話すけど
ほんと誰にも言っちゃダメだからね!
、、、あれは、多分。中学の三学期の頃だったと思う
やっと期末テストが終わってちょーぜつ
嬉しかったの、今でも覚えてるんだけど。
でもちょっと悲しかったんだよねー、、
もうこのクラスのみんなと過ごすのも
あとちょっとしかないんだって思うとさ。
まぁでも三年生になったらなったで、絶対楽しいと
思うんだけどね、?
まだ将来の不安とか、勉強とか、先輩になる不安とか
あって、、。
三年生になったら部活にも長くはいられないし。
って違う違う、!!そんなことはどーでもいいの!
話逸れちゃった、、
とにかくテストが終わってうきうきで
帰ろうとしたんだよ、あたし。
それでリュック背負ってから気づいたんだけど、
机に赤ペン置いたままにしちゃったわけ!
けどさ?セーラー服だしもう一回リュック下ろして
制服の襟整えんのめんどくせー!って思っちゃって。掃除当番も今日無いしいっか、てなノリで
机に置いたままにしたんだよねー。
そんで帰ろうとしたらよ?
隣に戯れてた男子のうちの一人の
あたしとはまるでかけ離れた、クラス1頭のいい
雨田がさ!!!
「忘れてるよ?」って言ってペン手渡ししてくれたの!
え?あーそっか、同じ中学じゃないから
雨田のこと知らないもんね、忘れてた忘れてた、、
えーと、雨田はさっき言った通り
馬鹿な私とは違ってめーっちゃ頭いいし、
みんなにそこそこ人気あるし。
でも先生にちょっと生意気いうところあって、、。
というか!私、優等生的で真面目な人好きなんだよね!!そういう人が元からタイプで、、
ほんとおかしーでしょ?
こんなスポーツばっかやっててうるさいだけの不真面目な私がそういう人がタイプとか、、。
笑っちゃうよね〜
だからかな、、?
雨田にはいつもうるさいって注意されちゃうんだよね
やっぱり自分ではさ
あんな風に忘れ物をとってくれるなんて
思ってもみなかったし。
その、ギャップっていうか、、。
その瞬間、胸の奥がキュってなって、
きっとあれが私の初恋だと思う!!
、、でも結局三年生になったらクラス離れちゃったからなー。
そこから全然会ってないし、。
やっぱり結ばれるなんてことあるわけないよね。
ほら?あたしの初恋の話なんて
つまんないでしょ?
『もぉ、、そんなしょげた顔しないのー!
いい話じゃん。
にしてもこんな乙女な一面があったなんてねー?
私嬉しいよ、、』
えー?なにそれ〜笑
恋と呼んでいいのか分からないくらい、小さな小さな感情があった。でもあれは確かに初めての感情だったと今は思う。
部活の先輩で、委員会も同じだった。部活はあまり活動的ではなかったけど、行事で遅くなってしまった委員会の帰りにはコンビニでお菓子を奢ってくれたりした。部活のメンバーと夏には祭りも一緒に行った。
学校からの帰る方向も似ていて、何回か乗り換えを一緒に帰ったこともある。人付き合いが上手でない私が、隣に並んで歩いたあの時間を苦痛に感じなかった、当時では唯一の人だった。
向こうからしたらただの後輩だろうけど、私にとってはほんの少し特別な人だったんだ。
#42 初恋の日
ぼくは恋をしたことがないし
恋がどういうものなのかも分からないし
知ることのできない人間だ。
だけど一昨年、旗日が無いという理由で
6月に「初恋の日」という
時代に逆行するような祝日ができて
その恩恵にはあずかっている。
雨の音しかしない静かなアパートで
コーヒーを飲みながら本を読んでいる。
仕事から逃れ、
のびのびと休日を満喫している。
でも、それでも。
結局は読書に集中することができなかった。
ため息が、雨音に呑まれて消えてゆく。
今日が一体何を祝う日なのか、
祝日を作った奴らを含め
ぼく以外の人間だって本当のところ
誰一人として分かっちゃいないのだ。
題.初恋の日
今日が初恋の日じゃなくても、
ふとした瞬間にもあなたが過る。
「初恋の日」が本当にあると
島崎藤村ゆかりのものだと聞いた
中学1年生 最初の国語の課題は
藤村の「初恋」を暗誦すること
初めてふれた文語体の新体詩
ロマンチックな響きに
たちまち魅了されてしまった
「まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき…」
当時の初々しかった気持ちを
まるで初恋のように思い出す
「初恋の日」
#98
【初恋の日】
初めての恋はシュワシュワと弾けてほんのりと甘い、ピーチソーダみたいな味がする。
「そうは言われても、ピーチソーダってそもそもあんまり馴染みがないんだけど」
「え、嘘?! それは絶対、人生損してるよ!」
首を捻った君の言葉に、私は思わず机を手のひらで叩いて力説した。なみなみと注がれたコーヒーの水面に、振動でぴちゃりと波が立つ。喫茶店だったら行儀が悪いと叱られただろうけれど、幸いなことに今日選ばれたのはファミレスだった。ざわざわと騒がしい店内では、多少私が大声を出したところで迷惑になることはない。
「だって売ってないでしょ、普通に。ほら、ここのメニュー見てみなって」
机の片隅に立てられたメニュー表のドリンクのページを、君はわざわざめくって見せてくれた。確かにない。ひどいなぁ、病みつきになるくらい美味しいのに。
「私は毎日でも味わえるから、君にも分けてあげられれば良いんだけど」
「いや、無理でしょ。君のそれは特異体質なんだから」
呆れたように笑う君の表情は、落ち着いついて柔らかい。少しだけ自分の鼓動が速くなったのがわかった。
――私の主食は『感情』だ。いま机の上に並んだケーキは嗜好品に過ぎなくて、感情を食べなければ餓死してしまう。食べる感情は他人のものでも自分のものでも良いのだけれど、最近はもっぱら自分の『初恋』を食べるのがお気に入りだった。
なんせ美味しいうえに栄養価も高い。しかも食べた感情は記憶から失われて『なかった』ことになるから、少し日が経ってまた新しい恋をすれば、それが次の『初恋』になるというわけだ。最強の永久機関、自給自足の極地というやつだろう。
「……なんかさぁ、君に悪意がないのはわかってるけど、君に恋をされる人は可哀想だね。勝手に恋されて、勝手に忘れ去られるんだから」
頬杖をついた君の瞳が、僅かばかり細められていた。笑っているのに笑っていない、そんな寂しげな表情だった。ずきりと心臓が締めつけられるように痛む。だけどそんな本音は隠しきって、私は朗らかに首肯してみせた。
「君がそう言うなら、そうなのかもね。私に恋をされる人はきっと、世界で一番可哀想だ」
いただきますと手を合わせて、パクリと感情を飲み込んだ。口の中でパチパチと炭酸が弾ける。ああ、今日は少しだけほろ苦い大人の甘さだ。
そうして私は今日も忘れ去る。君の優しい笑顔に鼓動が速くなった理由も、可哀想な君へと抱いた罪悪感も、何もかもを失くして、まっさらな感情で君へと屈託なく笑いかけるのだ。
毎日君に初めての恋をして、毎日それを食らって消費して。そうしてきっと明日もまた、私は君に初めての恋をする。
初恋の日
小さい頃、週末にいつも家に来る親戚の叔父さんがいた。
私の両親はあまり子宝に恵まれずようやく生まれた一人娘が私だった。
そのせいもあってか私はとても可愛がれ子供扱いされて育ってきた。
小さい頃の私はそれが嫌でいつも大人ぶっていた。
私が小学校に上がってすぐのある日
いつものようにおじさんが家に来たのだが
その日は少し両親が忙しくしていて私は叔父さんと二人で遊んでいた。
私は私のことを唯一大人として一人の女性として扱ってくれる
叔父さんが大好きだった。
その日はお姫様ごっこをして遊んでいた。
私と叔父さんが両手を繋いでくるくる回るというもので
小さい頃の私はそれを「ぶとうかいのだんす」と呼んでいて
叔父さんとそれをするのはその日が初めてだった。
最初は普通に遊んでいたのだが途中で一度
足を踏み外してしまい転びそうになってしまった。
その時だった。
転びそうになった私を叔父さんはすっと上に持ち上げ
お姫様抱っこをして優しく笑いかけ
「大丈夫かい?お姫様?」
と言ってくれた。
きっとあれが私の初恋だったのだと思う。
それは私が幼稚園に行っていた時、私の誕生日の次の日男の子から年中組の時に告白されて、クラス公認のカップルになった。いつも一緒に手を繋いで遊んだり、おままごとしたりしていた。その男の子の名前は大輔君。
年長組に上がって私な絵本を読んでいたら、先生が
翠ちゃん、だいちゃんが将来翠ちゃんと結婚するって言っていたわよ。よかったねと…
その男の子は私に別れも告げずに、小学校2年生で引越ししてしまった。
高校1年の時友達の中学の卒業アルバムに、幼稚園の時の面影が残っていた大輔君がいた。あの時のままでいてくれた…今、大輔君はどうしているのだろう
〜初恋の日〜
初めて人に恋した日は、幼少期。
初めて人を愛した日は、中学2年生。
あの日は、あなたの全てを知りたくて
ずっとあなたの事を見ていました
授業中ペン回しをするくせも
音楽が好きなところも
全部全部、堪らなく愛おしかったです
〜初恋の日〜
『初恋の日』
「初恋」と聞くと、島崎藤村の詩を思い出す。
この詩を授業で習ったとき、隣の席の男の子の分までノートを取っていた。
隣の席の男の子は不良で、ノートを一切取らなかったから、お節介で勝手に彼の分まで書き写していたのだ。
わたしが、勝手にやっていた事なのに、彼はいつも「おー!ありがとな!」と、言ってくれた。
淡くて幼い初恋だった。
#初恋の日
大好きで…
遠くから見つめるだけで
嬉しくて…
近くですれ違うと
恥ずかしくて…
嬉しくて…
幸せで…
同じ空
同じ空間
同じ空気をすうだけで
それで良かった
頬を染めた
あの素敵な日々…
懐かしき思い
胸に秘めて…
自己紹介で、君は言葉を噛んだ。
みんなは笑って、君も笑った。
そんなどうでもいい瞬間が目に焼き付いて、
今も私の頭から離れない。
楽園【後編】
先程までの穏やかな波とは打って変わって、高台から見下す波は崖の岩を食らいつくそうとするかのように荒々しかった。
体当たりするように突進する潮は、絶壁の前に砕け散り、無念の白い飛沫を上げている。
高さも相当なもので、ここから落ちたら絶対に助からない…。夢だと分かっていてもそう確信させてしまうくらいの迫力があった。
一歩歩を進めてみる。柵はなかった。あと一歩踏み出せば自分はどうなるのか…。
「…いやあ、怖い怖い。戻ろう」
せっかくリフレッシュしに来ているのに、わざわざ怖い思いをすることはない。
浜辺に戻ろうと、崖に背を向けた瞬間、フッと意識が遠くなった。
ふと気付けば、あの日焼けマシーンの中だった。
踊り子のコスチュームを着たスタッフが片手でマシーンの蓋を持ち上げながら尋ねる。
「いかがでしたか?」
「いや、素晴らしいねこれは。時間が足りないくらいだったよ」
「ありがとうございます」
彼女はおざなりの営業スマイルを返してくれた。
「これで今回のパラダイスタイムは終了です。お足元にお気を付けてお帰りください」
出口に案内されてから家路につくまで、私は次は後輩も連れてこようか、それとも内緒にして一人きりで楽しもうか、いい気晴らしが出来たと浮かれていた。私はこの楽園がとても気に入ったのである。
しかし無情にも、このアトラクションはすぐに使用中止になってしまった。
パラダイスタイムの運転中に死亡事故が発生したのである。
家で見たニュースによれば、ある男性がパラダイスタイムの3番(あの美男美女のプールランドのコースだ)のコースを選び、使用中にショック死したらしい。
死亡した男性と一緒に行った彼の友人の話では、パラダイスタイムの常連だったその男性は「今日はめっちゃ高い飛び込み台から飛び降りて、女子たちワーキャー言わしたんねん!」と話していたそうだ。
飛び込み台でショック死…普通飛び込み台からの事故といえば、首の骨を折るなどの外傷からの事故だが、ショック死等もありうるのだろうか。
ぼんやりと考えた後、ふと自分がパラダイスタイム中に見た、高台からの光景を思い出した。
もしあの時、夢だからと侮り崖から歩みを進めていたら…?
自分はどうなっていただろうか?
急に寒気がした。やはりまだまだ寒い。
楽園の夢は、機械に頼らずこれから自分の布団の中で見るとしよう…。
#楽園【完】
僕は同性の親友に恋をした。
気づいたら目が離せなくなり、
気づいたら依存し、相手を傷つけ、
取り返しがつかなくなってた。
初恋の日はいつか分からない。
気づいた時にはもう手遅れだった。
【初恋の日】
#12