『列車に乗って』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
列車に乗って、僕は行く。バイバイ。もう戻らないよ。ずっと未練を抱えるのはやめにしよう。この気持ちに、そろそろけりをつけないと。なんて考えてるけど、本当に、これで吹っ切れるものなのだろうか。
列車に乗って
一人で寝台列車に乗って、高校の時好きだった人のことを思い出す。勉強を教えてもらって、なぜかその姿に胸がときめいて、好きになった。でもその恋は実らなかった。あれから恋してないな。
横になった身体を起こして窓の外を見ると、まだ真っ暗だ。この夜の何を考えても解決しない感じが好き。考えても考えても途方に暮れる、この感じが好きだ。私は目的地までまた眠ることにした。
閏年
野球のスーパースターが婚約発表し
かたや国の運営を担ってる方々は
知った知らないのテレビ放送
まだまだ震災影響も残りながら
株価は最高。
365日に1日ボーナス
さて我はどんな時をすごそうか……
『列車に乗って』
実家へ帰ろうと乗り込んだ列車に乗った僕を見送りに来てくれた彼女は、何も言わずに彼女もこの列車に乗って僕の席の向かいに座った。緊張して僕も何も話せない。
次に会うのは何年先になるのか分からないのに。
いっそこのまま、僕の住んでいる街に来てくれたらいいのに。それかこのままずっとこの時間を過ごせたらいいのに。身も蓋もない願い。ちらっと彼女の顔を見てみた。やっぱり可愛い。うん、帰りたくないなぁ。
______やまとゆう
列車に乗ってて楽しいところは、移動が気楽。変わっていく風景を見ても、周りの人たちをちらちら観察しても、関西ならその会話を聞いても、本を読んでも、音楽をまとめて聞いても、何かを食べても、居眠りしてもいい。
運転も楽しいけどずっと緊張するし、バスでは本が読めない。
そして時間がたてば、もう違う町の空気の中にいる。
【216,お題:列車に乗って】
旅行が好きだ、
行き先を決めずに気の向くままに出向いた土地で、美しい景色や物に触れるのが好きだ
私は原始人の血でも流れているんだと結構本気で信じている
人で賑わう観光名所に行くのも嫌いではないが
灰色の町並みや、オフィスビルよりも
緑に囲まれるほうが遥かに心が安らぐのだ
大人になった今も木登りは好きだし、河原の岩を飛び歩いてどこまでも行ってしまう
どんな生物も最初は母なる自然から生まれてきた
大地そのものが大きなゆりかごで、温かい木漏れ日や川のせせらぎと共に育ったのだ
だから私は今日も列車に乗って行く
久しぶりの休暇だ、思う存分楽しんでこなければ
列車に乗って…
画面より車窓に見入る人のいて
小さな間違いあれば教えて
列車に乗って
長時間の乗車で、列車の振動を心地よいと感じる日は、まずまずの日かな。座席に座ってチョコレートを食べてお茶を飲む。天気も晴れなら心地よさに拍車がかかる。
流れる景色を見ていると、何も考えずにぼうっとできる。身を任せても大丈夫だという安心感があるのかな。2本のレールが鉄の箱をしっかり導いてくれる。うん、心強い。
もし僕が自由にレールを敷くことができるなら、どうしようか。太平洋を渡ってアメリカまで繋げようか。それともスリーナインのように銀河鉄道を走らせようか。
いずれにしても、自分では乗りたくないな。自分で作ったレールを信用できない。方向オンチだから目的地に遠回りしそうで。
という話を年上の彼女にした。
大丈夫。
何が。
私、サンドイッチ作るから。お菓子も持って行く。長時間でも大丈夫。
……チョコレートは。
自分で買いなさい。
子供のころ、ずっと憧れてた。
銀河鉄道って、どうやったら乗れるんだろう?
線路が途切れて、列車が空を走る。
知らない星、駅、街…
今日、その答えがわかった。
君と列車に乗って。
見慣れた景色のはずなのに、何もかもがいつもとは違う。
君にはどんな景色が見えてる?
私たちだけの星を見つけに行こう。
どこまでも。いつまでも。
サウナが流行っている。サウナに入ると「ととのう」らしい。私自身はサウナでだけでは「ととの」わない。
ストレスが溜まり「ととの」わせたい時の「ととの」わせベストはこうだ。
まず、大型書店の文芸書コーナーに行く。地元の小さな書店には売ってない本を数冊購入する。
そしてバス、電車、列車に乗って行ったことのない街まで軽く旅をする。移動中に買った本を読む。バスだと無理かな。
知らない街に着いたら駅前を散策。老舗の町中華と小規模映画館を探す。町中華で半チャンラーメンを食べ、映画館で渋い映画を観る。
帰りの電車では本は読まない。映画の余韻に浸りながら窓外を眺める。
そして、地元の温泉に行く。そしてサウナ。最終的にはサウナとなる。
次の停車駅は、地球。……地球。
繰り返されたアナウンスに僕は胸が高鳴ると同時に、新しく出来た仲間との別れを惜しんだ。
今回の旅も色々あった。
はじめての銀河鉄道。列車強盗に追いかけられるも、それは遊園地のアトラクションだった。悪いウイルスのようなものが、乗客の間で感染したけど、ボディソープが弱点だとわかってからは、怖いものは無くなった。
そして、敵の大将とのラスト・シューティングはなかなかに熱いものがあった。
さあ、ママの元に帰ろう。
見えてきた。
田舎道、菜の花畑、大きな桜の木。黄色と緑とピンク色が綺麗に融合し合っている景色。あぁ春だなあと思うと同時に、あぁ懐かしいなあとも感じてる。
いつだったか、あの桜の木に登ってみようかって話になったよね。どの子が言ったのかは覚えてないけど、そんなやんちゃなこと言ったんだから男子だったのは確かかな。でもそれを聞いたキミが顔を真っ赤にして怒ったんだ。桜も生きてるんだからいじめないでって。あの時みんな馬鹿にしてたように笑ってたけどさ、僕はキミのこと、優しい心の持ち主なんだなって思ったよ。何より君の意見に賛成だったしね。登った拍子にあんな綺麗に咲いてた桜が散ったら可哀想だもんね。だから、あの時のキミの発言は正しいと思った。
この列車からの景色を見てると、不思議とキミを思い出してしまう。毎年必ず春はやって来るのに、キミはもうこの街には帰ってこないのかな。僕ら互いに、自分の道は自分で選ぶほどに成長したわけだから、キミがどこで何をしていようとそれを誰かが止める権利は一切ないのだけど。
いつか春風のように、ふんわりと舞う蝶のように、キミが僕と同じように列車に乗ってここへ帰ってきてくれないかなって少し期待してるんだよ。そうしたらまたあの桜の木を一緒に見たい。
そんな日がいつか訪れたらいいな。
春を愛する人を思い浮かべながら、僕の体は列車に運ばれてゆく。青い春に向かって。
〈列車に乗って〉
会いたくなったら会いに行く、とは言ったものの、往復時間や様々な予定との調整など時間的に難しいのが実際。
でも、今回はちょっと、自力だけではどうにもならないくらいに気持ちが折れそうで、仕事帰りそのまま、最終列車に飛び乗った。
適当な席を見つけて座ってため息を1つ吐いてから、上着のポケットからスマホを取り出し、〈これから行きます。〉とだけメッセージを送る。
既読の表示はすぐに付かなかったが、もし気づいてもらえなくても、もう乗ってしまったのだからどうしようもない。相手の都合が合わなかったら、行き先駅近のホテルにでも1泊して、始発でこちらに帰ればいい。
平日夜の最終にも関わらず車内は意外と席が埋まっていて、車窓から流れる夜景をぼんやり見つめながら、他の乗客はどんな事情でこの列車に乗っているんだろうかと考えながら目蓋を閉じた。
『夜明けの花』
本音と建前の使い方が下手くそで
月は太陽がいないと輝けない。
ずっと綺麗と言われていたいから
造花に水をあげ続けたり
役割を果たそうと必死な君の手が
正義を振りかざそうとしてないか
自問自答したりする
真っ黒に染まる前に教えてくれて
ありがとう。
あとがき
友人に教えて貰った楽曲より
まだ光を見たことがない花と
最近心に残った言葉たち
1人で遠くに行くのが好き。
金色の小麦畑に澄んだ真っ青な空。
キラキラの海に目を細める。
流れる景色がどんどん田舎になっていく。
反対方向の列車の時はスマホを見ることが多い。
だけどこの一車線の線路では
心が浄化されるみたいな世界に見とれてる。
なんにも考えずに、ただ揺られてる。
─────列車に乗って
「ほら早く、乗って乗って」
私は誰かに背中を押された。
「待ってください!」
自分がどこにいるかも分からないのに
列車に乗るわけが無い。
そう思い言葉を口に出したけれど
この声は聞こえてないみたいだった。
背中を押されたまま
私たちは列車に乗った。
まるで私が乗るのを待っていたように
扉がしまった。
列車には人間ではない人も居た。
ここは一体どこなのだろう。
「ここに居る乗客はみんな列車に乗って
自分の居場所を探しているんだ。」
「へ〜そうなんだ」
私も色々悩んでいたしなんだかんだ楽しくなっていた。
お礼を言おうと前を向いたら驚いた。
姿が透けてる幽霊?妖精?のような人が
私を見ていた。
列車に乗って
私の居場所を探そうと思う
─────『列車に乗って』
いつもの日常へ
懐かしい故郷へ
未知の世界へ
銀河の彼方まで
―「列車に乗って」―
この列車に乗っていると
帰ってきたなぁ~と思う
昔は嫌だった田舎も
今はやっと帰ってこれたと
子ども達を連れて行きたいと
その日を楽しみに過ごしている
列車から見える景色も
列車が連れて行ってくれる場所も
落ち着くな~
気づいたら手の中にあったそれ
『貴方の家▷▶▷最果ての星』
最果ての星?そんな名前の星は聞いたことも無い
何処からか聞こえてくる汽笛の音
気づけば目の前には列車が止まり、扉が開いていた
身体が吸い込まれるように列車に入っていく
車内の扉から車掌さんらしき人が出てくる
車掌さんのような服を着た銀髪ロングの小さな女の子だ
『ようこそ!快適な列車による宇宙の旅をお楽しみください!』
そしてはじまった私の宇宙の旅
列車に乗って見たこともない星へ向けて
列車に乗って旅をする。
宛先もない長い旅。
揺れる体に悩める心。
終着点はどこなのか。
列車に乗って