「ほら早く、乗って乗って」
私は誰かに背中を押された。
「待ってください!」
自分がどこにいるかも分からないのに
列車に乗るわけが無い。
そう思い言葉を口に出したけれど
この声は聞こえてないみたいだった。
背中を押されたまま
私たちは列車に乗った。
まるで私が乗るのを待っていたように
扉がしまった。
列車には人間ではない人も居た。
ここは一体どこなのだろう。
「ここに居る乗客はみんな列車に乗って
自分の居場所を探しているんだ。」
「へ〜そうなんだ」
私も色々悩んでいたしなんだかんだ楽しくなっていた。
お礼を言おうと前を向いたら驚いた。
姿が透けてる幽霊?妖精?のような人が
私を見ていた。
列車に乗って
私の居場所を探そうと思う
─────『列車に乗って』
2/29/2024, 11:15:17 PM