『列車に乗って』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何処に行こう
誰と行こう
目的地はある?なし?
この世に数多とある電車
お乗り間違いのないように
お気をつけください
2024/02/29_列車に乗って
緑と青空の風景が広がる田舎町を
ガタンゴトンとゆっくり走りだす。
隣に置いたバスケットに
大好きなものを
詰め込んだ。
喜ぶ顔が目に浮かぶ。
そんなことを思い浮かべて
頬がほころぶ私を風が優しく包み込む
もう少しで着きます。
菜の花畑が広がる
あなたの待つ町へ
あなたと過ごした最後の夏は、暑くて、息が詰まって、うんざりするほど苦しかった。
最後まであなたは、わたしの目を見つめているフリをして、その先のどこか遠い場所を見ていた。
ねえ、わかっていたの。わたし。
二人の小さな家を出て、小さな壺だけ持って、それから、列車に乗って北に向かった。
寒くて冷たい北の海に、白く細かなあなたのカケラを撒いた。
海に背を向けて、ようやく泣いた。
わかっていた。
すぐ泣く女が嫌いなこと。
わかっていたの。
臆病でいたいこと。
だからわたし、ちゃんと隠せていたでしょう。
幸せだった。
そう言ったら、あなたがわたしから去っていくことも、よくわかっていた。
早朝の薄暗い時間
駅前の空気は薄白い
誰もいない小さな改札
電子とレトロが交わるホーム
始発列車に乗り込みひと息つく
見渡すかぎり空の座席は非日常
しんと静かな世界にぽつんとひとり
出かけ間際に入れてきたコーヒー
ボトルの蓋をそっと開けて
広がった香りを深く吸い込み
息をゆっくり吐いたら目を瞑る
熱々をふぅと冷ましてひとくち
酸素と血が巡り身体がじんわりとする
発車のアナウンスは流れない
ゆっくりと揺れ走り出す長い箱
眩しい朝日のその先に
「列車に乗って」
列車に乗って
4時間以上
友人との会話も少なくなり
たぶんちょっと寝て
イヤホンで音楽を聴いたりしながら
1本の列車で目的地までGO
某なんちゃらラインにて
18きっぷ利用でグリーン券も買って
海の見える街へ日帰り旅行
(おしりがいたくなりました)
(またいけるといいな)
列車に乗って…
お空列車…
何処までも果てしなく
続く…
行き先もない…
行き当たりばったり…
何処にたどり着くかは
運任せ…
列車に乗ってどこに行こう。
海に行こう。
山に行こう。
街に行こう。
都会に行こう。
田舎に行こう。
何処か知らない場所行こう。
行く宛も知らない列車に乗って、
名も知らない場所に行こう。
行く先があの世でもいいかな?
列車に乗って
列車に乗って遠くにいる君に会いに行くよ
あなたと初めて会ったときは、前の日から緊張していたけれど、当日、待ち合わせの駅に向かう列車に揺られながら、ずっとドキドキしていました
先に着いて、心を落ちつけてあなたを迎えようと思って、30分前から改札の前にいたんですよ
あなたは僕の顔を知らないのに、僕に向かってまっすぐに歩いて来ましたね
あのとき聞きそびれてしまったけれど、どうして僕だとわかったんでしょう (by ハル)
300字小説
二度目の銀河鉄道
はくちょう座から列車に乗って、銀河鉄道の旅に出る。たたん、たたん、車輪が軽快に枕木を鳴らし、眩い星の海を進んでいく。
まだ幼稚園児の頃、僕は小学生の兄とこの電車に乗ったことがある。夏休みに両親と行ったキャンプ。川遊びで足を滑らせた途端、僕と兄は列車に乗っていた。
『まるで『銀河鉄道の夜』だ』
本を読むのが好きだった兄が熱心に見ていたサソリの火が見えてくる。
あのとき、僕は南十字で降りることは出来なかった。泣いてすがる僕を兄は連れて行ってくれなかった。そして、目覚めたら僕は病院のベッドにいて兄は……。
十字架の星が見えてくる。今度はちゃんと降りられる。兄は迎えにきてくれるだろうか。そっと窓を覗き込んだ。
お題「列車に乗って」
たまには車とかじゃ無くて電車とかで気分を変えるのもいいと思う。新しいアイディアとか発見とかがあるかもしれない。そんで列車を見に行くともっといい時間が過ごせるかもしれない。知らないけど。列車に乗ってどこか行くのもいいかもしれない。自分の人生だから自由にするのが1番いいと思う。誰かがそう言ったから変えるのは違うからね。
テーマ「列車にのって」
『ナッツ・リターン』
友人の家に忘れ物をした。友人と行ったマルシェで買った、大袋の落花生を置いてきてしまった。
あまり駅の多くない、こぢんまりとした環状鉄道。さっさと降りて引き返せば良いものの、せっかくの悠悠とした気分を忙しないものにしたくなくて、そのまま乗り続けることにした。
「全然大丈夫だよ😅 いつ取りにきてもいいよ😄」と友人からLINEが来て、ますます腰が重くなる。列車が一周するまで、無為に車窓の景色を眺めて時が経つのを待つ。
ナッツ・リターン事件から10年が経つという。ほんの数年前に聞いたようなこの事件だが、最近ちらっと見たネットの記事では、前時代の大騒動かのように扱い、話題にされていた。十年一昔とは言うが、こうも10年とは早いものだろうか。
ナッツ・リターン事件がどんな騒動だったか、大まかにしか覚えていない。何となく、落花生を取りに戻る自分にこの出来事を重ねあわせてしまったが、この事件は飛行機を引き返させた事件だったような。
今日という日は、落花生を買って、取りに帰って終わってしまうが、それもまた良しか。こんな性格だから、時間を無駄にして、無為に年をとっていってしまう?
でも、10年をあっという間だと感じるのは幸せなことではないか。苦痛な10年だったら、早く感じることなんて無いだろう。
落花生を茹でる30分も、また楽しみだ。
列車に乗って
空を駆け上がっていこう
星座の隙間を縫って
進む列車に乗ろう
星々と語り合い
鳥たちと遊ぶ
星空から眺める街はキラキラしていて
目が眩むほど眩しい。
コトコトと進む列車の中で
うとうとと眠りが誘う
目を瞑ると聞こえてくるのは星々のセレナーデ
暖かく優しい子守唄
列車に乗ってどこかへ行きたい
独りで乗るのは少し心細い
だけど心が軽い
列車に乗って旅をしたい訳じゃない
どこだか分からないし 何時つくかも
分からないところへ行きたい
私はこの辛さから逃げ出したい
別の辛さが終点先にあっても構わない
私は今''この"辛さから逃げたしたいんだ
終点先が 無くたってもいい
列車に乗って、海へ行く。
遠い遠い海の奥。
そこにはキラキラ月明かり。
私を優しく包み込む。
苦しい苦しい水の中。
不思議と呼吸が澄んでいる。
息ができているこの地上。
不思議と呼吸が滞る。
澄んだ呼吸ができる場所。
それはきっと、
ここである必要なんてなかったんだ。
私が呼吸のできる場所。
そこまでは、列車に揺られてガタンゴトン。
〈列車に乗って〉
「列車に乗って」
列車に乗ることは普段あまりない。
だから、列車に乗って出掛けるって特別な感じ。
知っている場所に列車に乗って出掛ける時、
上手く乗り換え出来るかな?と心配になる。
列車に乗って旅行に行く時は、ワクワクすると同時に
お尻が痛くなるなーっていう心配をしてしまう。
乗り慣れてないので、列車に乗るのは
楽しいより不安が勝ってしまう。
「列車に乗って」
列車に乗って
みんなどこに向かうのだろう。
春先の列車
トレンチコートや
キャリーケースを引いている人々の姿が
瞳に映る
卒業や新入学、転勤等様々であろうか。
雪解けの春のにおいと
みんなの新たな門出に
少しづつ春の足音が聞こえ始める
ショコラ
題 電車に乗って
ガタンゴトン
何だか特別な感じ
お母さんとお父さんと妹と
今日は外食の日
めったにないことで、嬉しくて
私は気分が高揚する
夜の電車から見える優しいオレンジの明かり
みんな家で晩御飯食べたりしてるのかな
私は妹とそんなことを話しながら
昼とは違う夜の空気を眺めている
レストランに着いても
夢見心地は解けない
どこか非現実な気持ちで行き交う人を見ている
夜のお出かけ
パイに包まれたスープも、ジュウジュウいうステーキも何もかも夢のようだ
胸の中でピンピンと幸福たちが跳ねているような感覚
「嬉しそうだね」
お母さんにそう言われる
「うん、楽しいよ」
私は笑顔で返した。まだこの特別な夜が続くことを知っている。
また帰りの電車で夜の時間帯にしか流れない空気感を味わえるから。
つかの間のような、夢のように時間の流れが曖昧なような
そんな時間の感覚に今日は浸っていたいな。
私は静かに夜の空気を吸い込んだ。
列車に乗って
列車に乗ってる時の音、
自然の景色を眺めながら
終わりのない駅を巡る
「列車に乗って」
遠くで列車の音が聞こえる…
今日はいつになく
気持ちが落ちて辛い
このまま あの列車に乗って
どこかへ行ってしまいたい
そして そのままひっそりと
消えてしまいたい
自分の存在価値とか…
生きてる意味とか…
また、考え出してしまって
頭が割れそうに痛い
ぐるぐる グルグル…
負のスパイラル