『冬晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
2026年の元日は風もあまり吹かず日差しの暖かさを感じる初詣にもってこいの日だった 歩いてるといろんな場所でスイセンの芽がどんどん伸びて蕾が膨らんでいる 花が咲いてるものもある! こんな冬晴れに春らしいスイセンを見ると気持ちがワクワクする… 気持ちいい1日だった…
ポポヤ
カーテンを開けたら、朝日が瞳に飛び込んできた、それとほぼ同時に伸びをして、下を見る、ママが洗濯物を干していた。
問題です。
ママは誰?
冬に晴れると春の暖かさが恋しくなって、夏のあの肌を焼くような暑さが蘇って、秋の涼しさをしみじみと思い出す。束の間の太陽が、今までずっと人を豊かにさせてきた。
「冬晴れ」
『冬晴れ』
冬晴れした空が、そこにはあった。
僕は歯を食い縛って、血眼で睨み付けた。
雪の宝石、というものがあるそうだ。
僕は知らない。
全ては妹に聞いたものだ。
僕の親愛なる病弱な妹は、昔からたいそうな読書家で病室のベットに本の城を築いてそこに住んでいた。
僕は“本の姫”と呼んで、あの子を目に入れても痛くないほど、可愛がっていた。
あの子も「からかわないでくださる? お兄さま!」とほっぺたをぷくぷくと膨らませながらも、二人で数秒見つめ合って、吹き出して笑いあったりした。
今はもう、ない。
妹は、末期だ。本の城はそのままに。集中治療室、という場所に連れていかれてしまった。ガラスを通して、まるで博物館から貼り付けにされた蝶の標本を観るような日々だった。
何も出来ない自分が悔しくて、血が出るほど拳を固く握りしめ続けた。
一瞬だけ、妹が意識を取り戻し、僕に言ったのだ。
「お兄さま、わたし、雪の宝石が、みてみたいの」
「わかった。かならず、かならず僕が見つけてくるから!!」
力無さげに笑った姿が脳裏に焼き付いて離れない。
雪の宝石とは、妹のお気に入りの絵本に出てくるヤツだ。
冬の“雪”の日にのみ、それは現れる。
キラキラと輝く、子供にしか見えず、子供にしか触れないという、都市伝説じみたモノ。
僕と妹はその話が大好きで、何度も何度も読み返した。
医者から宣告された妹の余命は、三日。
……そして、今日がその三日だったのだ。
――僕は、無力だ。
「ぼくに、空を変える力があればいいのに」
「空を変える力なんてあっても、人生の得にならないと思うけど?」
隣から唐突に声がした。
僕は驚きながら、そちらを見る。
黒い尖り帽子に中学生のお姉ちゃんが着るみたいな、セーラー服を身にまとった女の人が、そこにはいた。
「お、おねえちゃん……だれ?」
「お姉ちゃんはね、魔女見習いなのさ」
「魔女見習い?」
「そう! でもね、最近アタシ、魔女辞めちゃおっかなぁって思ってるの。だってね! 魔女になったら、異性にモテモテ! とか、某RPGみたいに火の玉とか撃てる! って思うじゃない? あとは、寝坊したときに瞬間移動のエスケープとか……でもそれが出来るのは偉大なる魔女のみで、魔女見習いには出来ないんだって。出来るのは、本当に簡単な些細なことのみ、もう……あんなに修行頑張ったのに、イヤになっちゃう!」
な、なんだか、たくさんの愚痴を言われた気がする……。
よく分からないけど、可哀想。
「お姉ちゃんも大変なんだね、大丈夫?」
「……うん、ありがとう。ちょっと落ち着いた。ごめんね、いきなり。そうだ! お礼になんか魔法使ったげるよ! 本当はダメなんだけど、恩人だし特別! って言っても、さっき言った通り、本当に些細な事しか出来ないんだけどね……」
僕はちょっと考えた。
それから、恐る恐ると口を開く。
「あ、あのさ……少しの間でいいんだ。雪を、降らせたり出来ますか?」
「?? 出来るけど、でも5分とかしか出来ないよ?」
「! っじゅ、十分! あの! お願い! それがいい! 僕、それがいいです! お願いします!!」
魔女見習いのお姉ちゃんは「5分じゃ学校も休みにならないし、ズル休みも出来ないんだけどな~」と首を傾げつつも、スカートの裾を捲り、太ももに巻き付けてある紐みたいなバンドからオシャレな木の枝みたいな杖を取り出し、軽く呪文みたいな意味不明な言葉の羅列を唱えながら、手に持った杖を振った。
僕はドキドキしながらそれを待つ。
どのくらいたったのかは分からない。
あっという間にも感じたし、数時間待たされたようにも感じた。
だけど、たしかに、雪が降ったのだ!
僕は目を凝らして雪の空を見つける。
「あった!!」
チラホラと降る雪の中に、一つの違うキラメキを宿した“雪の宝石”
僕がそれを掴もうとすると、魔女見習いのお姉ちゃんに止められた。
「? あー雪の宝石かぁ、懐かしいー。って、ちょっと待って待って! 素手掴んだら、直ぐに溶けちゃうよ! ……あった! ほら、ちょっと。いや、うん、ごめん。二週間前に洗ったきりで、ぐしゃぐしゃだけど、使えるから、うん、使って!!」
そう言って、薄いブルーの綺麗な柄をしたハンカチを差し出してくれた。もちろん、丸めたティッシュぐらいぐしゃぐしゃだ。
「……いいの?」
「いいよ。でも、雪の宝石なんて、子供しか見えないし、お小遣いにも、ならなくない?」
「いいの。妹が観たがってから」
「へぇ、妹ちゃん。ココには来なかったの? 一緒に来れば良かったのに」
「……余命なんだって、お医者さんが言ってた。今日がその、余命の日、なんだ。だから、嬉しい。お姉ちゃん、ありがとう!」
「!……ど、どうしたしまして。ねぇ、ちょっと!」
「?」
目を大きく見開いた魔女見習いのお姉ちゃんは、僕のおでこに何やらほにゃほにゃと、呪文を唱えると「これで、よし!」と軽く、ママみたいにキスをしてくれた。
「えっと……?」
「ちょっとしたおまじない! ほら、妹ちゃんが待ってるんでしょ? 急いで急いで!!」
「! そうだった、ありがとう! 魔女見習いのお姉ちゃん!」
僕は急いでその場から駆け出した。
だから、その後に行われた会話について、僕は知らない。
「いいのかい、あんた。そんなことして」
「おばあちゃん……うん、いいよ。アタシ、たくさん色んなものを見た。普通の女の子みたいな、色んなことをさせてもらった。だから、ね。もう、いいの」
「魔女は世界の一部で不死だ。だから、どんな難病にかかっていても、魔女になれば死なない。健康になれる――だが、魔女を譲ってしまえば、アンタは……」
「死んじゃうんでしょ? でも、いいの。アタシだって、譲り受けた物だもの。男は魔女になれない。だから、あの子から妹ちゃんへ行って、妹は普通の暮らしを手に入れる。昔のアタシみたいに。それでいい、それがいい、そう、思ったの」
「……後悔は無いかい」
「無いよ! だって、アタシ! 最期にとびっきりの魔法を使えたんだもの!! 人を笑顔にする魔法!! 魔女見習いとしては破格の出来じゃない!?」
「アンタはもう魔女見習いじゃない、立派な魔女さね」
そう老婆が声をかけた先には、灰となった山しか残っていなかった。
灰は風で飛ばされて何も残らない。何も。
「どうか、次の魔女が、幸せでありますように」
老婆はそうポツリと呟くと歩きだした。
あとには、何も、残らない。
全てを知るのは――あなた、だけ。
おわり
張り詰めた冷たい空気に、張り詰めた青。
キーンという効果音でも鳴っていそうだ。
全てが張り詰めている、全てが張り詰めている。
広げられた羽も、霜が降りた土も、木も、風も。
張り詰めて、お互いに共鳴しているのだ。
澄み切った空気は、冷たくとも美味しい。
軒先で、ナイフを突き立てられた檸檬の果汁も。
霧の様に立ち上り、空気を鮮やかに彩っている。
題材【冬晴れ】より
冬は檸檬
「冬晴れ」
冬日和マフラー巻いて出掛ければ蝋梅の花綻ぶ庭先
冬晴れ
さむい
でも、青い
空気が澄んで
どこまでも進んでいけるような、そんな気がする
1月の空は特別な力を持っている
凍りついた冬の景色
毎朝さむい
花壇のパンジー
ノースポール
赤みがかった白菊
葉を落とした樹々
久しぶりの
緩んだ気温が
私の庭にもやって来た
冬晴れ
青い空
日差しは柔らかくまるく
蝋梅の花芽を
揺り動かす
(冬晴れ)(二次創作)
冬になると、マザーズ・ヒル中腹の泉は一面凍り付く。泉の中央にある小島は地下が採掘場となっており、宝石を求める者たちには最適なスポットなので、凍り付いて渡れるようになること自体は広く知られていた。一つ大きな変更点があるとしたら――氷の中に、パンツが閉じ込められていたのだ。
「いや、パンツって」
第一発見者はグレイだ。よく晴れた冬の朝、上質な宝石を採りに、いの一番に凍った泉に駆け付けたらこれである。
「いや、パンツって」
思わず2回呟いてしまった。それだけ異様なのだ。氷の中にパンツがあるなんて。
不幸中の幸いは、それが女物では無かったことか。もしスケスケやフリフリやセクシーだった場合、グレイの命は無かった。おそらくメイビー。
捨てる神あれば拾う神ありという。今日の場合、それは牧場主ユウトだった。
おおよそ冬の山に登るとは思えないほどの軽装だが、背中には籠を背負っていた。採掘場で出た宝石を片端から入れるつもりだろうか。ユウトは、凍り付いた泉の前にいたグレイに気付くと、その視線を追って氷の中のパンツにも気付いた。
「あ、それ、僕のだ」
「僕のだ!?」
きゅうりの総柄という作り手のセンスも買い手の脳内も疑いたくなるようなデザインのそれは、ユウトのものだった。曰く、春から秋にかけてよく泉に飛び込んでいたのだが、しょっちゅう溺れかけておりその度にパンツを失っていた。それが浮かび上がり凍り付いたのだろう、とユウトは結論付けた。
「さすがに冬はダイビングできないしなあ」
そう呟くユウトは少し寂し気である。いかにも特別な事情がありますと言わんばかりだが、それ以上の追求はしないでおく。氷漬けのパンツは1枚ではない。何枚もパンツを失くしても飛び込む男がまともな感性をしているとは思えない。
「かっぱに会いたいなぁ」
――たとえ、気になり過ぎる独り言を耳にしたとしても。
青空を泳いでいる小さい雲達。
季節は冬だが、日中はまだ暖かくて過ごしやすい。
散歩するにはちょうどいい気温だ。
上着を着てこなくて正解だったな。
ヒュ〜〜〜。
身体に冷たい風が吹き抜ける。
……やっぱり、上着は必要だな。
回れ右をし、上着を取りに家へ戻った。
冬晴れや 南天の芽の 鮮やかさ
雪の白 絶対悪を 映し出し
#冬晴れ
冬晴れ
ひび割れたような空から
光がさす
天使のハシゴがおりて
私の瞳に語りかける
手を伸ばしなさい
あなたの望むものに
諦めずに求めなさい…と
やがてその先に
吸い込まれてゆく青い空
凍てつく風の中
晴れ渡る心を手に入れた
私は、雨女!
少し外に出ると、タイミング良く降ってくる(笑)
それは、それで楽しんでいる
晴れがあるから雨が恋しい
雨があるから晴れが恋しい
冬晴れ!これは、かなり視界が良くなり、遠くの山がしっかり見えて、気分爽快!今日の山は、雪の帽子被っているかな?
冬晴れ
冬晴れの日は全てが澄んで見える気がする。
だけど人の心だけはいつも汚く濁っている。
冬晴れ
特に書きたいことはないけれど、色々なものが溜まっていて、寝る時以外、少し不安が溜まったまま。
綺麗な天気を見ると毎年、1年前の似たような天気のときを思い出す。これに共感してくれる人はきっと多いはず!何となくその時好きだった食べ物とかを思い出してすっごく嬉しくなる。冬晴れって言葉だけでも嬉しくなる。このお題を出してくれたアプリに感謝したい!少し心が軽くなった!
いつ連絡がくるか分からないというのは想像以上にストレスだ。ずっと赤信号での停車を余儀なくされている。既読スルーされているのかな?相手の都合も考えると催促はしたくない。冬晴れの中、緊張で喉ばかり渇き、何もしたくない。景色は遠くまで見えるけど、未来には雲がかかっている。
何の音沙汰もない。月曜日には連絡がくると思ってペンとメモ紙を傍に置き心臓をバクつかせながらソワソワしていた。何度もメッセージと通話履歴を往復する。こちらから動いてダブルブッキングになるのは避けたい。マルチタスクが出来るほど器用ではない為、ずっと携帯を意識していた。そして何もせずに今日が終わった。結局連絡はなかった。
冬晴れの景色は陽光を反射してキラキラと輝いていたけど、心のモヤモヤは晴れなかった。
仏壇にお供えされた霞草が少し黄ばんでいた。
題『冬晴れ』
「冬晴れ」 ⚠️馬鹿みたいに長いです(3700文字くらい)あとほぼ地雷系女子の学校行く日のVlogみたいになってます。お題は最後の方にちらっと出てきます。
寒い。そう思い眠気で朦朧とする中布団の中でもぞもぞと身を捩る。鳴り響くアラームを布団から手だけを出して雑に止め、また布団に潜る。
今日は学校行かなきゃ、今日こそ行かなきゃ。意を決して布団から出る。
やっぱり寒い。乾燥が怖くて暖房はタイマーかけていたけれど、こんなに寒いならつけっぱにしておくんだった。一気に冷えた体を少しでも温まるため、一応暖房をつけた。
私の通う学校は制服がない。だから好きな格好で行けるのはいいのだけど、その分コーデを考えるのが面倒だ。
面倒だけれど、外に出るなら見た目に妥協はしたくない。だからわざわざ朝の五時に起きたんだ。
ベッドを整えて、クローゼットを開く。今日はどんな服で行こう。寒いから、最近買った可愛いコートを着たい。それを元にコーデを考えていく。この時間が一番楽しい。
ピンクを基調とした配色に裾のところにモコモコのついたコートは、大きなリボンと取り外しができるケープがセットになっている。
取り敢えず寒いのでヒートテックを着て、ブラウスを選ぶ。暖かい部屋に入ったらコートは脱ぐから、ブラウスもしっかり選ぼう。
コートがピンクだから、中もピンクだけのブラウスにしたら変かな? そう思い白が基調のブラウスを選んだ。アクセントカラーとしてピンクのフリルが襟と袖に使われている。リボンは黒とピンクの物にして、次は肝心のスカート選び。
全体の印象をまとめる為に黒のスカートにしよう。長さはコートから少し見えるくらいだから、膝上くらいかな。
いくつか候補を出して、選んだのは二段組の裾がフリル状に縫い付けられているシンプルなスカート。
留め具は幅が何段階にも分かれているホック式なので、ウエストが変動してもきっちり締めることができる。最近また痩せたけれど、緩くなることはない。しっかりとウエストを強調してくれる。これで胸があればもっと強調されたのに。
このスカートはパニエとの相性がいい。コートを着ている時はふんわりとした大きめのシルエット、脱いだ時はウエストが締まっていてスカートは軽く広がっているメリハリのあるシルエットにしたいので、不自然すぎない用に、持ってる中でいちばん控えめで短めのパニエを下に履いた。これなら、自然に広がっているように見える。
生足は寒いので、白いニット生地のサイハイソックスを履く。三つ編み状の模様が可愛くてお気に入りだ。
これである程度コーデは決まった。次はメイクだ。
顔を洗って保湿をする。冬は感想崩れが怖いのでメイクに支障が出ない程度でしっかり目に。
それが終わったらいつも通りの手順で進めていく。メイクが決まってない時は試行錯誤ばかりで一時間ほどかかっていたけれど、今では三十分位で終わる。
カラコンは服に合わせて黒縁の薄めのピンクのものを選んだ。太陽の下や、明るいところでピンクがチラ見えするのがこのカラコンのいいところだ。着色直径も丁度良くて、宇宙人にならないしちゅるんとした抜け感がお気に入り。
ベースは保湿系の下地を使って、少し時間を置いてからコンシーラーで隈を隠す。ファンデは乾燥崩れが怖いので冬は基本塗らずにコンシーラーで気になったところを隠す程度にしている。
パウダーも保湿系のマットパウダー。なるべく二十四時間つけていられる肌に優しめのものを使うようにしている。薄く塗ってブラシで余分な粉を落とす。
アイメイクは淡いピンクで涙袋を作る程度。そこまでアイシャドウを塗らなくても、涙袋にピンクを入れるだけでぷっくりとナチュラルに見えるし、メイクした感が出つつ、派手にならないので自然に盛れる。
粘膜近くにはちょっと濃いめのピンクを入れる。これをすると中顔面が少し短くなる気がする。
アイラインは目の形に沿って少し垂れさせる。逆三角形の用に書くと綺麗に見える。長さはそこまで出さない方がいい。地雷ラインを引いた時の違和感が減るのと、ケバくならない。
地雷ラインは薄いアイライナーで引いて、アイシャドウでぼかす。そのアイライナーで切開ラインを軽く引く。
下まつげを下げてマスカラを塗って束にする。上まつ毛も上げてマスカラを塗り束感を作る。
ちょこっとだけ涙袋にラメを入れる。これでアイメイクはおしまい。
チークは白みピンクを軽く。寒さで少し頬が染まっているように見えるくらいでいい。
シェーディングは濃くならないように何度も重ねる。特にノーズシャドウは重要。鼻筋は自然に、顎の輪郭はしっかり強調する。
ハイライトは鼻筋、唇の上に入れて、薄めに目頭にも塗る。ギラギラしたものじゃなくて、自然にツヤを出してくれるものなので、ハイライトを入れた部分が悪目立ちすることなく自然に馴染みつつ立体感を出してくれる。
リップはティントタイプのものを使う。薄いのを塗って少し待ってからティッシュオフ、その後内側に少し濃い色を入れてぼかして、軽くティッシュで抑えたら口角を軽く描いて完成。マスクをつけるのでグロスは塗らない。セミマットくらいがちょうど良い。
これでメイクはおしまい。次はヘアセット。寝癖直しのスプレーをかけて、ドライヤーで乾かす。少しはマシになったところで、まずストレートにする為に全体にアイロンを通す。温度は百四十度位がちょうどいいと思ってる。
ストレートになったら髪の毛を結ぶ。この工程を飛ばすと結んだ後のセットが大変だから、面倒でもしっかりストレートにしている。前髪と顔周りも、この時にしっかり形を決める。
耳の少し上で結ぶと、少し幼い印象になる。左右差がないことを確認して、髪飾りをつける。今回は白のフワフワしたファーで覆われているヘアゴムを着けた。
次は毛先を巻いていく。緩くカールをつけれたらおしまい。香水はコームに吹きかける。なるべく離して、付けすぎないようにする。それで軽く髪を梳く。するとほのかに髪から香りが広がる。
今日選んだのはローズとベリーの香り。冬なので少し重厚感のある匂いのものを選んだ。ちなみに、シャンプーは香りが控えめのものを使っているので香りが混ざって喧嘩することはない。
前髪をスプレーで軽く固めて、髪の毛はおしまい。時間はまだまだ六時半。家を出るのは七時四十五分だから、余裕がある。
お気に入りのピンクのハンドバッグに教科書とルーズリーフ、バインダーとクリップボード、ファイルとタブレットを入れる。
まだ時間があるので、筆箱を変えることにした。ピンクの革製の筆箱から、新調した白いコーデュロイ生地の筆箱に変える。中に入っていた文房具をしまって、最近お気に入りの文房具に変える。中身の色は白とピンクで統一することにした。
シャーペンは二本。細めの白い軸で芯径が0.5のものと、太めのピンクの軸で芯径が0.5のもの。ボールペンは赤、青、黒の三色のもの(軸の色はピンク)と、黒、ピンク単体のもの。全て太さは0.5だ。黒のボールペンだけは中身を互換性のある白い本体に移し替えている。
定規はそのまま透明のものを使う。消しゴムと修正テープ、のりは少し淡いピンク。シャーペンの芯ケースはビビットなピンクのものと、淡いピンクのものがある。違いは芯径だ。
マーカーはそのまま、お気に入りの柔らかい色合いのピンクと濃い色のピンク、あとグレーの三色を入れた。
最後に自作のストラップをつけて新しいペンケースが完成した。白いふわふわのポンポンとピンクとシルバーのストラップがチャラチャラと揺れる。それをバッグに入れて、勉強道具はこれでおしまい。
あとはポーチにモバ充、イヤホン、リップ、鏡、コーム、持ち歩き用のヘアスプレーを入れて、それをバッグの中に入れる。
外側のポケットには予備マスクと鏡、ICカードと頓服を入れる。
最後に自作のぬいぐるみを付けたら準備完了。カーテンを開けるともう外は明るくなっていた。さっきまで薄暗かったのに、時計を見ると七時近くになっていた。冬の日の出はやっぱり遅いなぁ。
暖房を消して荷物を持って下に降りる。いつの間にかお母さんは仕事に行っていたみたいだ。まぁ六時四十五分にはいつも出てるし当たり前か。
用意されている朝ごはんを食べて、ボーッとニュースを見る。気が付けば時間になっていて、玄関に行って靴を履く。厚底でチェーンの着いたローファーは足が長く見えるからもうこれ以外履けない。愛してる。
「……寒っ」
扉を開くと冷たい風が入ってくる。寒いけれどケープコートのおかげで凍えるほどでは無い。せっかく可愛くなったんだから行こう。鍵を閉めた事を確認してから、駅に向かう。
空は澄み切っていて、風は冷たいが日差しが暖かい。天気予報でも言っていたけれど、これならお昼は少し暖かいだろうな。
綺麗な空を見て、少し頑張れそうな気がした。散歩したいくらいの気持ちのいい晴れだけど、学校に行かなくては。
スマホを取りだして空の写真を撮る。そこには雲ひとつないただの水色が広がっていた。それをいつもは愚痴や悩みを書いているアカウントに投稿した。
思っていたよりも寒くなくて、こんな日が毎日続けばいいのにと思う。いつもより少し軽い足取りで学校へと向かうのだった。
冬晴れである。
カラカラの晴れは心地良い。
冬はあらゆるものがカラカラである。乾くのだ。
そしていつか潤いを取り戻すのである。
私の住む地域は、冬、殆ど雨が降らない。雪もだ。しかし今年は数度の雨と、それから一度、雨混じりの雪も降った。珍しいことだ。
珍しいことだ、と思いながら、やはり冬という季節に私が連想するのは青だ。夏以上に。
キンと冷えた空気の中。防寒装備をがちがちにかためて、駐輪場の原付にまたがる。ふと上を見る。真っ青。雲ひとつない、青空。
夏というのは雲の季節だと思うのだけど、冬の晴れは雲すら見当たらないから余計青ばかり印象に残る。
それが湘南の冬だ。
夏よりこっちのが好きだな、とは、あまり人に言ったことはない。
#冬晴れ
今日も寒いねと、僕が言う。
ほんと寒いねと、あなたが言う。
いや、言ってるように思う。
隣りの庭から、はみ出して、非常に強い存在感を醸し出しているあなた。
カーテンを開けたら、すぐ目の前に居て、春も夏も秋も冬も、その姿を見ては話しかけ、楽しませてもらっている。
冬晴れの日、葉っぱが付いていないあなたの向こうが、やけに澄んだ青色に見えて、美しくて、嬉しかった。