『冬晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
流星群を見に、
どこまでも連れて行ってくれる。
斜め後ろから見た貴方の顔は
信号の光だけに照らされていて、
月より美しかった。
氷点下の世界で触れる
ポケットの中の貴方の右手。
満点の星空から見下ろされた2人は
誰よりも温かかった。
―――冬晴れ
私は努力家だ
勉強も上位をキープするように努力する
部活もレギュラーの座を譲らないために努力する
所作も作法も、言葉使いも
私が思うするべき努力は満遍なくやってきた
それを皆は天才だ才能だと褒める
私はこの瞬間が一番心地よく、報われた気になる
よく天才で片付けらるのは嫌だというが
私からしてみれば今までの頑張りを見せびらかして
弱い所を見せたくないし努力家より天才の方が
言葉の響きがいい
私は努力家であり天才だ
同時に
捻くれ者であり愚策な人間である
冬晴れのような安堵の気持ちは命取りになるだろう
豚の一言
わたくし豚、捻くれております。
冬晴れ
冬麗 雲の上雲 澄み渡る
真っ青な空 映るおもかげ
愛しき人よ
冬晴れに思うのは、小春日和に送った
あなたの小さくなった骸、私はもう一度あなたの娘に生まれます。産んでくださいね、お母さん。
そして、今度はもう少し長く母娘をやりたいと思っています。大人になった私、あなたと話してみたい街を歩いてみたい、今、娘とそんなことをしていると、あなたとわたしのもしもの時間を思います。
お母さん、もう私より十歳若いお母さん、それでも構わない今あなたと話してみたい。
冬晴れ渡る空はなんだか少し切ない、別れの朝を思い出すから。
幸せが何かも愛が何かも自由がなにかも教えてくれたあなたでした。
令和7年1月6日
心幸
「冬晴れ」
最近はかなり、寒いから冬晴れで、空気も澄んでいて気持ちがいい。
冷たい風が、顔に刺さる。暖かい風は煙となって面白い。なんとなく雲に
なっていて。そこに、鹿が座る感じで温まっている。そこに、太陽光が、
さして神秘的だ。ご来光のようにみえるのは私だけかも?
寒くてもいいものだ。特に冬晴れの風景。
冬晴れ
寒い冬、灰色の世界
特別冬が好きな訳では無い。
でも
夜にはライトアップで創り出された幻想的な空間
手を繋ぎ頬を赤くしながら見つめ写真を撮るカップル
飲み会で頬を赤くするサラリーマン
受験なのかどこかピリついてる学生
どれも人間を感じれて好き。
あとは、
カーテンの隙間から差し込む光、ベランダに出てみると昨日の夜雪がチラついたとは思えないほどの天気
空気がカラッとしていて風も無く少し暖かい。公園で子供達が走り回ってる
そんな冬晴れの日が1番好きなのかもしれない
そんなベランダからの景色をボーっと眺めながらタバコに火を付ける
結局冬好きなんかもな
冬晴れ
昼休み、好きな彼と樹木下のベンチで素っ気ない話をした。
樹木の隙間から暖かい光が入ってた。
朝の寒さとは思えない程、暖かい。
彼と話してたらチャイムが鳴った。
彼は次は体育だと言い、走って行ってしまった。
穏やかな風が私の髪の毛を揺らした。
そして私は
「明日、彼に告白します。」と心の中で呟いた。
冬晴れの
景色が見たくて
外に出る
寒くて凍える
こたつのせいだな
雨がやみ
傘をささずに
帰ってく
冬は少し
肌寒い
明日学校始まると思っていたら明後日からでした。
よっしゃ。
2025年1月5日
お題『冬晴れ』
不意に来て 春の訪れ 待遠い
冬晴れの空に澄む音は
白く吐く息のひとひら
枯れた枝に舞う陽の影
静寂を纏う街路樹の影
凍える風は心を穿ち
透明な痛みが胸を走る
それでも青く果てる空は
何かを許すようにただ広がる
歩む足跡は雪を刻み
遠くに響く鳥の声
冬の命が眠る下で
次の息吹が目を覚ます
【冬晴れ】
冬場に訪れる、よく晴れわたった穏やかな日。
冬晴れの意味がよく分からなくて、Weblio辞書を引いてみたところ、このように出た。
なるほど、つまり冬の晴れている日のことなんだな。私はそう解釈したが、多分間違っているだろう。
私は、空を見ることが好きだ。
雲ひとつない快晴の日も空を見るが、一番空を見たくなるのは、雲がある日である。
空と雲の色・形が織り成すその景色に、しばし見惚れるのである。
果たして冬晴れの日に雲がある日も含めていいのかは分からないが、私はいつの間にか、冬晴れの空を眺め、冬晴れというものに触れてきたのだろう。
・・・いや、ただ日々を過ごしているだけで、冬晴れに触れていることになるか。
知らない単語でも、意味を知れば「あぁ〜!」となる。
知らない単語でも、逃げずに調べてみよう。
いつか、言葉にできないこの気持ちを表す単語が見つかるかもしれないから。
#冬晴れ
冷たい日々に射す光
暖かみのある光
凍った世界に希望一筋
温もり包まれ夢見がち
寒いからこそ感じる暖かみを
この上なく授かって
冬が溶けるのを想ってしまえば
切ない迎春の幕開けと化す
――サメの言うことにゃ、
冬晴れ
今日は少し曇り。明日から仕事だという私の気持ちとリンクしたのだろうか。新しい年を迎え、これからここに気持ちを綴ってみたいとおもう。
冬晴れ
冷たい北風が、丸裸の木々の枝を、容赦なく揺らす向こうに、寒々とした青空が拡がる…
山茶花の垣根に、ポツポツ咲いている赤や白やピンクが、周りの景色を鮮やかにしている…
久しぶりの青空が、鈍くどんよりした空気を、何となく晴らしてくれた気がする…束の間の晴れ間でも、ほっと出来る瞬間…
昨日までの雪が庭に残って白くなっている
鼻を刺すような寒さの中に
やっと登り始めた太陽のあたたかさが沁みる
冬の透き通った空気を吸い込んで
今日という1日を始めるのだ
-冬晴れ-
信号で車を停めると、途端に暑さが気になってきた。
コートを脱ぎたくなったがハンドルから手を離す訳にもいかず、こめかみにじっとりと浮かんだ汗を手で拭う。助手席からニヤニヤと笑う視線を感じた。
「こんな晴れるとは思わなかった」
コートを脱ぎながら恨めしげに空を見上げる。
薄い水色が広がる空は雲一つ無く、辺りはやけに静かだ。年明け直後の数日は、何故か妙に静かな場所とやたら賑わっている場所があるように感じる。ここも人の姿はそれなりにあるのに妙に静かで、サクサクと芝生を踏む音さえ聞こえてきそうだった。
十分ほど歩いて、土手を上がりきる。
町を区切る大きな川を、真昼の太陽が照らしていた。
川べりでは子供が犬を連れて走っている。その姿からも歓声らしきものは無く、どこか作り物めいて見える。
「あったかいね」
キラキラと煌めく川面を見つめながら、隣でそう呟く声が聞こえた。
唯一聞こえる音はそれだけで、背後で行き交っているであろう車の音も耳に入ってはこなかった。
あたたかくて、静かで。
こんな日がずっと続けばいいのにと、私は思った。
END
「冬晴れ」
北海道の冬特有なのかもしれないが、冬に「晴れた」ということは「特に冷え込む日」と同義だ。
雪がずっと降っているのが当たり前なのだが、ぴっかり晴れ渡る冬の日もある。そういう日は大抵風が強くぐっと気温が低い。
つまり、道が凍る。
ざくざくした雪は踏みしめて歩けるが、凍ると道産子にも滑らずに歩くのは難しい。
晴れた日にこそ、下を見ながら歩くことになるので、誰も晴れていることに気が付かない。
仕事合間のランチに外に出たその信号待ちで、横断歩道のどのルートが滑らず安全かを見極めていて、ふと空を見る。雲ひとつない、きりりとした晴天だった。ほ、と出た息が白く煙る。悪くない。
不便だし安全に歩くのは難しいが、悪くない。
毎日の、雪との生活も、こんな鮮やかな晴天を見る日があるなら、悪くない。
信号は青。
珍しく晴れ渡る青空。
安全なルートを確保さえすれば、空を仰ぎながら歩くことだってできる、という話。
暖冬かと思っていたけど、流石に寒くなってきた。午後の、夕方より少し早めに洗濯物を取り込む。冬は、晴れてても気温が低くて、洗濯物があんまり乾いてないときがあるからなあと、乾き具合を確認しながら、ばさばさと片付ける。(取り込んでから、室内で少し乾かすフェイズが発生したりする)我は生活を回す者である。
冬晴れ
暑いから夏は嫌だし寒いから冬も嫌
でも、たまに訪れる冬晴れの暖かさは好き
春なんてまだまだ先だって分かってるのにこの先に待ってる春の暖かさを感じてしまう
寒いから嫌だなんて言ったけど、この待ち遠しい感覚が好きだから冬も意外と嫌いじゃないのかもしれない
ここのところ、天気が悪い日が続いていた。窓から見える外はホワイトアウトしており、外に出ることもままならない。
幸いなことに、買い込んだ食料はまだまだ残っている。しばらく、家から出ずに引きこもっていることにしよう。
マーシャはぱちぱちと薪が爆ぜる暖炉の傍に、ロッキングチェアを移動させ、戸棚から毛糸玉と編み針を取り出した。この二つを以前に触ったのがいつだったのか、もう思い出せないが、編みかけの何かが残っている。
その編みかけの何かを矯めつ眇めつして悩んだ末、彼女はマフラーを編むことに決めた。特に凝ったことをするつもりはないが、ただ編むだけではつまらない。縄編みで模様をつけて、最後にフリンジをつけよう。
そうと決めたなら、あとは編むだけ。そして、マーシャは猛然と編み針を動かし始めた。
どれくらいそうしていたのだろう。手がかじかんできたなと思って辺りを見回すと、いつの間にか薪が燃え切っていた。
彼女は大きく伸びをすると、立ち上がった。納戸から薪を取ってこなくてはならない。カーディガンを羽織って部屋の外に出た。
廊下は当然冷え切っている。冷え切った手先に息を吐きかけながら、納戸の方へと歩き出す。
階段を下りようとしたとき、
「マーシャ」
階下から声がした。階段の縁から身を乗り出して下を見ると、マルスがこちらを見つめていた。
「マルス? どうかしたの?」
階上から声をかけると、彼は手招きをした。彼女は困惑して首を傾げたものの、階段を下りていく。
彼の傍に立つと、小首を傾げた。
「どうかしたの?」
彼はマーシャの方を見て、にっこりと微笑んだ。ゆっくりと手を挙げて、ある方向を指差す。
「見てごらん」
彼の指す方向は玄関だ。その方向へ振り向くと――。
まあ。思わずマーシャは声を漏らすと、玄関から外に飛び出した。
いつの間にこんな天気になっていたのだろう。外はここ数日の中では珍しいほどの晴天が広がっていた。
「いい冬晴れだな」
「このまま、少し散歩でもしない?」
「ああ、構わないとも」
輝いた瞳できょろきょろと辺りを見回すマーシャを、彼は愛おしげな眼差しで見つめている。
作品No.280【2025/01/05 テーマ:冬晴れ】
冬 のはずなんだけど
冬なら寒い はずなんだけど
晴れてると暑いのは
なんでなんでしょ?