『冬晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雲ひとつない見事な冬晴れ。
ヒヤリとする空気の中君の後ろ姿越しに空を眺めていた。今日が最後ならとその姿を焼き付けたかったが視界がぼやけ視界が悪い。泣くなど思っていなかった自分に若干のショックが芽生える。
それでも悪あがきにと君ではなく空に視線を移したのだ。いくらか気持ちが落ち着き輪郭が詳細になった。
しっかりしろ。
最後なんだぞとカツを入れる。
冬晴れの下の別れ道。
冬晴れ
《冬晴れ》
一月はじめの年初め、五日も過ぎて、
静かだった街も少しずつ活気が出てきた。
昼下がりに店も大賑わい。
サラリーマンやOLのすがたも目についてきて、季節はすっかり様変わり。
今日は冬晴れ、暖かい空気が流れている。
街路樹は、小さな蕾を作りだし、温和な気候を目印に、一斉に春を告げる準備をしている。
そんな街を見て、私は一人、夢想する。
「今年はどんな年になるかな」
そうして、自分が今更、年を越したことを実感したのかと、何だかおかしな心持ちになった。思えば、いつもそうだ。
時計が変わるだけじゃ、何だか味気がない。
周りが動いて、はじめて時は動き出すものだ。
今日は冬晴れの日だった。珍しいことだ。
冬の晴れ間は貴重だ。大抵曇り空だし、雪も降る。この冬は今のところ暖冬だから助かっている。
午後の薄青い空色が好きだ。雲はない方が良い。
今年はずっと晴れていればいいのに。
冬晴れ
放射冷却で冷え込む刺すような空気が
冬晴れの太陽熱であたたまってゆくまで
防寒対策でしのぎましょう
空っ風に勝てる若さが足りない今日この頃
(ガラス越しの太陽はとても温い)
冬晴れ さいっこー!
気張った服着て買い物行こーっと!
久しぶりに街の図書館 行っちゃおーっと!
夜は肉うどん食べよーっと!
冬晴れ
雲ひとつ無く、澄んだ水色が広がる。
眩しい光りを放つ太陽がある。
それでも、流れる空気は冷たくて、
ひんやりと肌をかすめていく。
冬の晴れた日は気持ちが良い
空気が澄んでキラキラして見える
空気を吸い込むとノドの奥に冷たい空気が一気に流れ込み、空気を吐くと真っ白い息が私の目の前を包み込む。
空気は澄み渡り空はより一層高く、その青はどこまでも続いているようなそんな気さえする。
寒さで身震いをし、凍えた手を吐息で温める。
ふと目の前を見ると、全く同じ動作をしている君。
君と過ごす何気ない冬の1日が愛おしくて、こんな日がずっと続きますようにと、冬晴れの空につぶやいた。
#冬晴れ
冬晴れって澄んだ空気と言うかなんと言うかなんかそんな感じで春夏秋冬の中では好きかもしれない
冬の空気感かな?これは感覚で言ってるから伝わらんかもだけども
冬晴れ
職場へと自転車を漕ぐ。
冷たい風が頬に当たり
暖かい陽が背に当たる。
とても心地よくて
冬晴れの日は
気分も晴れる。
仕事頑張るぞー!
冬晴れ
今日はいつもに増して空に雲が無く少し薄めの青が広がっている。今日は天気予報で暖かいと聞いたから少し公園に走りに行こう。そう思って家を出る支度をする。
いつもの斜めがけバッグに眼鏡、カメラ、少し小さめなスケッチブックに鉛筆などが入った筆箱を入れスマホを持つ
防寒対策にジャンバーを羽織る薄手だけどまぁ大丈夫だろう…
準備が終わったのでお気に入りの白のキャップと靴を履き外に出る
冬は空気が澄み切っていて呼吸もしやすく眺めが良い。はぁ、と息を吐いてみるが白くならない。それ程暖かいらしい
数分歩くと公園が見えてきた。あまり遊具は無くただ広いだけのようにも見えるが木が多く自然豊かなのでスケッチしがいがあるのでたまにここの公園に来てはランニングがてらスケッチをして帰る。今は葉も雪も無いがこれはこれで良い
さて、走ろう。前まで引きこもっていて体を動かすのは面倒だったけれど今じゃいい気分転換になっていて創作意欲も湧いてくる。走っている間に頭の中を整理させることも出来るから家に帰った後、描く内容などのイメージが固まるしいい事だらけだ
…数分走るといい感じに疲れてきたのでベンチに座りスケッチブックを取り出す。公園の柵、木、澄んでいる空を入れ描き写す
1時間くらい経っただろうか少し寒くなってきた
まぁ、ザックリとしたイメージは描けたから細かいところは写真に撮って家に帰ろう。次晴れた時は暖かいものを持ってきてもっといろいろ描こう。夜にもまた来るがまぁそれは別として、
次が楽しみだ
スカイブルーに
柔らかい日差し
残念ながらどんなに天気が良くても
恐ろしいほど空気は冷たくて
程よい紫外線と
冷えた気温が
私の肌を凍てつかす。
照り返す雪が
眩しくて
雲ひとつない空が
心地よくて
寒さも少し
許してあげたり
–冬晴れ–
冬晴れ
冬晴れの日には、外へ出てみよう。
外気に体をさらし、
ぴりりと冷えた空気を胸いっぱいに吸い込もう。
指先の細胞まで届くように。
目を閉じて太陽に顔を向けたら、
日差しは頬に暖かく、瞼の裏はこの体を流れる血で赤く透けるだろう。
新しい年は厳しく始まった。
それでも澄んだ空を見上げよう。
#138
仕事を止めて昼休み。
冷たい風を覚悟して、コート着込んでえいやと外に出てみると、思いがけない暖かさに拍子抜けした。
「まぶしいなぁ……」
いつもは薄暗いアスファルトの道。今日は日差しに照らされて、なんだか光っているみたいだ。
「お昼ごはん何食べようかな」
透き通るみたいに青い空の下、足取り軽やかに歩き出す。
『冬晴れ』
顔を上げる
青い空が広がる
冷たい空気を胸いっぱい吸い込んで
私はここに立っている
何を失おうとも
「冬晴れ」
#292
【冬晴れ】
空には雲ひとつない穏やかで澄んだ青色が広がる。木々は既に葉が落ちきって、代わりに真っ白な雪が衣となっている。
冷たい空気が身体中まとわりつくが 、私はこの季節が好きだ。雪の薄く積もるこの風景ももちろんだが、この澄み切った空間を散歩していると心も洗われた気分になる。鼻先と耳が冷たくなるのを感じながら、歩を進める。
すると、少し遠くに雀がやってきた。冬毛のため、まん丸としたフォルムが可愛らしい。私は小さく微笑むと、スマホを取りだし写真を撮った。あまり綺麗に撮れなかったが満足だ。
さて、そろそろ帰ろうか。暖かいココアが飲みたくなってきた。
木々は陽の光に照らされ光り輝いていた。
「冬晴れ」
凍え死にそうな中の唯一の光。
【#18】
キーンと音がしそうなほどの冬晴れの青い空。風は冷たく、頬を赤くする。
ポケットに手を突っ込んで、俺はサクサク歩き続ける。どこに向かってるわけでもない、ただの散歩。
色々あったから、健康に良いと言われることはなんでも手を出したくなる。散歩もそのひとつ。
何にもなく、ただ歩く。君がここにいたら良いのにな。ふとそんなことを思いながら。
ここにいて、隣を歩いてくれたら良いのにな。いや前を歩いてくれても良い。俺はその背を永遠に見ていられる。
後ろを歩いてくれるので良いな。君は先を歩く俺をぎゅっと抱きしめてくれるかな?
「俺じゃダメかとか言ってくれないかなー」
そんな甘い妄想をしながら、俺は雲ひとつない冷たい青空の下、歩いたのだった。まる。
▼冬晴れ
公園の真ん中に、ビー玉が一粒落ちていました。冬晴れの日差しを反射してきらきらと光っています。
追いかけっこをしていた子供のひとりが知らずのうちに蹴り飛ばして、ビー玉は茂みへ転がっていきました。
そのビー玉は不思議なことに、光の差さない場所でもずっときらきら光り続けました。まるで太陽の美しさを忘れられない子供のように。
ところが茂みの中には先客がいました。一羽の真っ黒いカラスでした。冷たい木枯らしで吹き溜まった枯葉を集めて隠れていたのです。
カラスは輝くビー玉をつついて、
「おうおう、人ん家に転がり込んで堂々光るたあ良い度胸じゃねえか」
ビー玉は無邪気にころころ転がりながら、
「僕は明るい方が好きなんだ」
「そうかそうか、俺は大嫌いだ。明るいと自分の姿が見えちゃうじゃないか」
「見えたって良いじゃないか」
「俺は嫌なんだよ。さあ、あっち行った、行った」
カラスがつつくと、ビー玉は彼の周りをくるりと一周転がって、きゃっきゃと笑いました。
「からかうな。さっさと出てけ!」
「どうしようかな、もう少しここにいようかな」
厄介な客に、カラスはやれやれとため息をつくのでした。
冬晴れ
冷たく広がる青空…足元は白く輝く霜柱をサクッと踏み乍ら、張り詰めた空気で顔が痛い…歳が明けて数日過ち、ぼちぼち日常が戻りつつある…青空には、眩しい太陽と、一筋の飛行機雲がすっと流れている…朝のこのひと時の凛とした空気と青空を、あなたと一緒に感じたい…